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2015/10/07

NHKハートネット ブレイクスルー File.38 “唯一無二”になる ―ダンサー・大前光市―

もう放映が終わってしまった番組のご紹介で恐縮なのですが、とても良い番組だったのでご紹介します。

9月28日に放映された(10月5日再放送)NHKEテレのハートネット ブレイクスルー File.38では、ダンサーの大前光市さんを取り上げていました。

http://www.nhk.or.jp/heart-net/tv/calendar/2015-09/28.html

大前さんは、23歳の時、入団オーディション前日に酒酔い運転の車にはねられて左脚を切断する大けがを負いました。ダンスの仕事を失い、アルバイトをしても人と同じようには動けないのですぐにクビになってしまう。絶望の淵にあった彼が、義足を外して踊ったことが転機となり、「怖いものはなくなった」。この身体でしか表現できないことをしようと自分なりのダンスを見せるために文字通り血のにじむ努力をします。バレエのクラスに初心者に交じって通い、体操、アクロバットなどダンスに役立つものに取り組みます。

なかでも印象的だったのが、彼の師の一人である、舞踊家佐藤典子さんの言葉。「人間は生まれながらに定められた自分の台本を持つ。それは変えられない。でもだからこそ、その台本を自分らしく演じきらなくては」。佐藤さんの娘さんもバレエを踊っていましたが、20代の若さで骨肉腫を発症して脚を切断。そののち亡くなってしまいます。亡くなった娘さんに、大前さんの姿を重ねているようでした。そして大前さんは、この身体だからこそできるダンスを踊ろうと決意します。

表現を磨くために、大前さんは、新国立劇場バレエ団のマイレン・トレウバエフの指導も仰ぎ、彼の作品「SWAN」をリハーサルする様子も番組では登場していました。義足をつけて「パリの炎」のヴァリエーションも踊るというガッツ。義足を普通より長いものにして、その義足を軸足にして踊るダンスも見せます。発表会で踊ったピエロも非常に魅力的なものでした。

大前さんは、ダンス集団Alphactに参加しています。
http://www.alphact.jp/artist/omae/

パリ・オペラ座バレエ団の公演でも踊ったことがあるバレエ・ダンサーの大柴拓磨さんら、様々なジャンルのダンサーたちによるこのユニットは、なかの国際ダンスコンペティション創作部門に大柴さんの作品「Login」で出場しました。結果は2位。

片脚で踊っているから凄いとか、そういうことではなくて、純粋にダンスとして素晴らしく心を打たれる踊りをするダンサーだと見ていて思いました。大柴さんが、大前さんをAlphactに誘った理由もそこ、彼のダンスを見て素晴らしいダンサーだと思って、よく見たら脚が片方なかった、ということだったそうです。大前さん、純粋にダンスを踊るのが今は楽しくて仕方ないように見えて、こちらもとても胸が熱くなりました。思わず背筋を正さなくては、と思うほどに。

大前さんのブログ
http://ameblo.jp/shinka0927/

大前さんは、11月10日(火曜日)19時開演でダンス公演を東京、練馬で行います。普段は関西で活動している大前さんの踊りを観る機会です。
http://taichokouen.blogspot.jp/2015/09/normal-0-0-2-false-false-false-en-us-ja.html?m=1

第4回 Dance Creation Award 2014で審査員特別賞を受賞した『目覚めよと叫ぶ声が聞える』
http://www.chacott-jp.com/magazine/news/concours/4-dance-creation-award-2014.html

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