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« 英国ロイヤル・バレエ/ロイヤル・オペラ 2015/16 ライブシネマシーズン | トップページ | パリ・オペラ座バレエのデジタル・プラットフォーム、3e Scène公開 »

2015/09/14

ミハイロフスキー・バレエ、ペレンとシェミウノフを解雇か?/9・22追記(解雇はされていなかったようです)

9月8日に、ミハイロフスキー・バレエでは、ミハイル・メッセレル振付の新版「海賊」が初演されました。

http://www.mikhailovsky.ru/en/afisha/performances/detail/672690/

プロダクションデザインはあまり評判は良くなかったものの、カンパニーのダンサーの踊りは素晴らしく、初日を飾ったエカテリーナ・ボルチェンコ、レオニード・サラファーノフはじめ、ビルバント役のカシャネンコ、ギュリナーラのソボレワなど、カンパニー全体のレベルの高さを表すものだったようです。

Партию Медоры в балете "Корсар" сегодня исполняет Ирина Перрен, в роли Конрада Иван ВасильевIrina Perren will play the...

Posted by The Mikhailovsky Theatre on 2015年9月11日

ガーディアン紙のレビュー
http://www.theguardian.com/stage/2015/sep/13/le-corsaire-mikhailovsky-ballet-review-st-petersburg-vladimir-kekhman

さて、この「海賊」、新版の初日をポリーナ・セミオノワが飾る予定でしたが、今年始めに骨折して治療に専念していた彼女の回復が遅れ、かなりぎりぎりになって出演をキャンセルしました。
http://www.mikhailovsky.ru/en/press/news/polina_semionova_recovering_after_injury/
また、中村祥子さんもゲスト出演する予定でしたが、セミオノワのキャンセルに伴い彼女の出演もなくなったようです。

そして、セミオノワの代役として予定されていたのがイリーナ・ペレンでした。上記ガーディアン紙のレビューも、写真はペレンのメドーラを使用しています。

ところが、ペレンは当初の出演予定が繰り上がり、9月12日の「海賊」に出演予定だったところ、出演せず、夫君のマラト・シェミウノフと共に12日、13日にモンテカルロで行われたガラに出演しました。
http://www.monaco-ru.com/event/zvezdyi-russkogo-baleta-na-stsene-grimaldi-foruma/

Les Etoiles de Ballets Russesと題されたこのガラ、ペレン、シェミウノフのほか、ボリショイのアナスタシア・スタシュケヴィチ、アンナ・チホミロワ、ミハイル・ロブーヒン、アルチョム・オフチャレンコ、マリインスキー・バレエのオレシア・ノヴィコワ、フィリップ・スチョーピン、そしてミハイロフスキーからはサラファーノフとサビーナ・ヤパーロワが出演予定となっていました。 実際のところは、サラファーノフは「海賊」出演のためにこちらには出演せず、ヤパーロワ、そして第三子の産休中であるノヴィコワも出演しなかったようです。

「海賊」に出演しないで、こちらのガラに出演したことを問題視され、ペレンとシェミウノフは解雇されてしまいました。(追記:実際には解雇はされていなかったとのことです)

詳しいことは、ロシアのバレエ・フォーラム、そしてダンソマニに記述があります。

http://forum.balletfriends.ru/viewtopic.php?t=7427&postdays=0&postorder=asc&start=90

http://www.forum-dansomanie.net/forum/viewtopic.php?t=4053&start=540&sid=c4b22857cb16c35d398a5f72215b6ddc

早くも、二人の名前はミハイロフスキーのオフィシャルサイトから削除され、過去の出演予定までも消されてしまいました。
http://www.mikhailovsky.ru/en/theatre/company/ballet/


プレスリリース(ロシア語)
http://www.mikhailovsky.ru/press/news/izmenenie_v_sostave/

本拠地公演に出演しなかったのが問題だったとはいえ、ペレンはミハイロフスキー・バレエの看板バレリーナであり、特に日本での人気は絶大なるプリマです。来年一月の来日公演でも主演予定があり、公演チラシでもメーンビジュアルに起用されています。持ち前の美しさに加えて最近表現力も増して絶好調の彼女、そしてサポート技術や演技力に定評があってロパートキナからもパートナーにも指名されているシェミウノフを失うのは劇場にとって大きな痛手であることは間違いありません。

上記ガーディアン紙のレビューにおいても、ミハイロフスキー劇場の総裁であるケフマンの強引なやり方についての記述があります。バナナ王と揶揄されるケフマンは、ノヴォシビルスク劇場の総裁にも就任しました。ケフマンと懇意のロシアの文化相メジンスキーは、ノヴォシビルスク劇場で上演された「タンホイザー」の演出が神を冒涜しているとして総裁を解雇し、ケフマンを送り込んだのです。ユダヤ人であるケフマンですが、最近のロシア正教会が力を増している現状、ナショナリズム的な動きを後押ししています。芸術の自由を抑圧するプーチン大統領とも懇意であるということが、この記事でも書かれています。ナチョ・ドゥアトが退任した後、バレエ団の芸術監督の地位は空位となっています。(メッセレルは、主席バレエマスター)

一方で、イリーナ・ペレンは現代作品における表現力でも高い評価を得ており、特に前芸術監督であるナチョ・ドゥアトに気に入られ、「眠れる森の美女」など古典の再振付だけでなく、「ホワイト・ダークネス」でも素晴らしいパフォーマンスを見せたようです。

今月末に次期芸術監督が決定するボリショイ劇場といい、ロシアバレエ界は揺れています。その中で、素晴らしい芸術性を持ち、日本でも人気が高いイリーナ・ペレンの踊りが引き続き観られるよう、多くのファンは願っています。


<追記>
ミハイロフスキー・バレエの公式サイトの団員一覧に、イリーナ・ペレン、マラト・シェミウノフの名前が復活しています。解雇が撤回されたのかもしれませんね。
http://mikhailovsky.ru/theatre/company/ballet/


<さらに追記>
結局解雇はされていなかったようで、ペレン、シュミウノフとも、普通に公演に出演していますし、来日公演にも無事来るとのことで、良かったです。

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バレエ(情報)」カテゴリの記事

コメント

naomi 様

 いつも素早く情報を集め、教えてくださって、本当にありがとうございます。naomiさんのブログにお世話になりはじめて、もう6年になるか、と思います。拙HP「名作ドラマへの招待」のup時には本当にお世話になりました。

 さて、今回のスクープは大ショックでした。ケチで、チケット1枚買うにも唸りながら熟考する私が、ペレンさん主演だとホイホイと買ってしまうぐらい大好きなのに…解雇ですか…。あまり聞きませんよね。ポルーニンなんてもっとひどい事してたのに、ロイヤルはひき止めようとしてましたし…。

 私の推測にすぎませんが、劇場側は他の女性ダンサーをプリマにしたいから、ペレンが邪魔になり、言いがかりをつけて追い出した、とかそんな事情があるのではないでしょうか。そう考えないと、あまりに悲しすぎます。

 でも、もう解雇されてしまったのですから、今さら何を言ってみたって仕方がありませんね。私にできる事は、すでに買ってしまった来年1月3日の白鳥のチケットをどう処分するか、を考える事だけです。ペレンとシュミウノフに、新たによい仕事が見つかりますように。そして、もう決して若くはない彼女を、私たち日本のファンが引退まで見続けることができますように。

 続報がありましたら、また教えてください。よろしくお願いします。…でも、何だか「ブラックスワン」の世界みたいなドロドロが隠れていそうですねぇ…。

     MIYU

MIYUさん、こんにちは。

お返事が大変遅くなってしまって申し訳ありません!今週ちょっと仕事が忙しくて…。

おっしゃる通り、確かに予定されていた公演に出なかったとはいえ、当初出演予定のダンサーの降板が発表されて代役で出ることが決まったのはかなり直前のことで、一方ガラへの出演は半年くらい前に予定されていたようですし、おそらく劇場側にも出演のOKは出ていたはずなので、解せないというか、解雇に値することなのかと思ってしまいます。もしかしたら、以前から劇場のマネジメントとの折り合いが悪かったのかもしれませんが。

ペレンは少なくとも日本ではバレエ団では一番人気のあるバレリーナですし、日本公演の招聘元は今本当に困っていると思います。日本公演だけでも出るわけにはいかないんでしょうかね。

とにかくロシアバレエ界は一筋縄ではいかないというか、いろいろと難しいところがあるんだな、ということを感じます。

解雇はされませんでした。

kawakeiさま

お返事が遅くなってしまって申し訳ありません。

文面を修正しましたがいかがでしょうか?ペレンは私も来日公演で観る予定です。

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