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« パリ・オペラ座の公式サイトリニューアル | トップページ | 第43回レオニード・マシーン賞発表 »

2015/09/03

ラ・ラ・ラ・ヒューマンステップスが解散

鬼才エドゥアール・ロック率いるカナダ・モントリオールのダンスカンパニー、ラ・ラ・ラ・ヒューマンステップス。

来日公演も何度もしており、デヴィッド・ボウイなどのミュージシャンとのコラボレーションでも知られています。エドゥアール・ロックのミューズでもあったカリスマ的な女性ダンサー、ルイーズ・ルカバリエが主演したスリリングな「ベラスケスの小さな美術館」は劇場公開され、また超高速のポワント技術を駆使した「アメリア」は大きな人気を呼びました。

そのラ・ラ・ラ・ヒューマンステップスが35年間の活動に終止符を打ち、解散することを発表しました。エドゥアール・ロックは、芸術監督と振付家を辞任し、カンパニーは消滅します。

http://www.lalalahumansteps.org/english-1980-2015/

最後に行ったツアーで大きな赤字を残してしまい、今後の財政的な支援の拡大も望めないことが、解散の大きな理由ということで、非常に残念なことです。

オフィシャルサイトで、エドゥアール・ロックは、カンパニーを支えてきたダンサーたち、スタッフ、そしてコラボレーションしたミュージシャン、照明、衣装などの舞台芸術家たち、モントリオール市やカナダのアーツカウンシル、そして公演を行った劇場への感謝の意を、一つ一つ名前を挙げて表明しています。日本では、びわ湖ホール、Bunkamura、さいたま芸術劇場、さらには会津、大分、高知などの劇場の名前が挙げられています。こんなにも世界中の多くの都市で公演してきたのかと驚きました。

クラシック・バレエとコンテンポラリーを融合させた斬新な振付、最先端のアーティストたちとのコラボレーション、抜群のビジュアルセンスなど、ラ・ラ・ラ・ヒューマンステップスは素晴らしい作品を残してきました。ダンサーたちも、美しくテクニックの高いアーティストばかりでした。解散が惜しまれます。

エドゥアール・ロックは、ラ・ラ・ラ・ヒューマンステップス以外でも、数々のカンパニーに振付を行っており、特にパリ・オペラ座バレエでは、代表作の一つ「アメリア」と、2002年に初演され、昨年リバイバル上演された「AndréAuria」など、3作品がレパートリーとして上演されています。また、2011年にはディアナ・ヴィシニョーワのために作品も創作しています。今後も振付家としての活動は続けます。

「アメリア」

「ベラスケスの小さな美術館」

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バレエ(情報)」カテゴリの記事

コメント

情報をありがとうございます。
LLLHS が解散なんてショックです〜。
私、このカンパニー好きだったんですよね。限られた作品しか見てないんですけど。
特に「アメリア」はスタイリッシュで斬新で超人的な技の連続で、見ていてドキドキしました。
また来日して欲しいと思ってたのに…
バレエ団の経営って、芸術とはきっちり線を引いたシビアな経営能力が必要になるんですね…
こういう小規模なカンパニーに頑張って生き残って欲しいです。

管理者様

はじめまして。ジェスク音楽文化振興会と申します。
来週来日するニーナ・アナニアシヴィリのマスタークラスを横浜市芸術文化振興財団と主催しております。
現在マスタークラス受講生を二次募集しています。
詳細は下記ページでご覧いただけます。
https://www.facebook.com/ananiashvili2015
是非貴ブログでもご案内頂きたくお願い致します。

ポチさん、こんにちは。

そうなんです、本当に私もショックです。もう35年も活動をしていたんですね。ルイーズ・ルカバリエは56歳の今もソロですが現役で活動していてロンドンでも公演をしているようです。
来日公演も「アムジャッド」を観に行って、クラシック・バレエとの融合が非常に面白かったです。

「アメリア」は今見ても斬新でワクワクしますよね。私もBlu-ray買って時々見ています。エドゥアール・ロックは、今年もオペラ座で作品が上演されたり、ヴィシニョーワとも仕事をしたり、振付家として今も売れっ子ですが、それでもバレエ団の経営って厳しいんですね。芸術文化を取り巻く状況は困難が多いですが、必要な援助が得られて続けられますように。

ジェスク音楽文化振興会さま、こんにちは。

ご案内を頂き、ありがとうございます。
ニーナ・アナニアシヴィリの「瀕死の白鳥」は私もチケットを買ってとても楽しみにしています。
彼女マスタークラスを受けられるなんて素晴らしいチャンスですね。後でここでもご紹介したいと思います。

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