バレエ界を舞台にしたドラマ「Flesh and Bone」の予告編
人気海外ドラマ「ブレイキング・バッド」のプロデューサーであり脚本家である Moira Walley-Beckettが、バレエ界を舞台にしたドラマシリーズを手掛けるとして話題になっているのが、「Flesh and Bone」です。
http://www.imdb.com/title/tt3507484/
こちらは、7月に行われた記者会見の模様
http://www.hollywoodreporter.com/live-feed/flesh-bone-stars-creator-want-812498
ペイチャンネルStarzで11月8日からスタートするこのシリーズ。ニューヨークのバレエ団に所属する、心に傷を抱えたバレリーナが直面する苦悩を描いているとのこと。主演するのは、ドレスデン・バレエのアメリカ人ダンサー(ドゥミ・ソリスト)サラ・ヘイ。
他に、元ABTのサシャ・ラデツキー、イリーナ・ドヴォロヴェンコ、元マイアミ・シティ・バレエで「アメリカン・ダンス・アイドル」で活躍したアレックス・ウォン、そしてデンマーク・ロイヤル・バレエのカーリング・タルコットら、現役のバレエダンサー中心のキャストとなっています。芸術監督役を演じるベン・ダニエルズは、ローレンス・オリビエ賞にノミネートされたことがある俳優です。
振付を手掛けるのは、やはり元ABT(現ABT教師)のイーサン・スティーフェルとあって、本格的なバレエ・ドラマになっているようです。
インタビュー入りの予告編。サシャ・ラデツキー、イーサン・スティーフェルもインタビューされています。また、ラデツキー、イリーナ・ドヴォロヴェンコが出演している劇中のシーンも。かなりダークな雰囲気です。
http://tvline.com/2015/09/16/flesh-and-bone-video-ballet-sascha-radetsky/
こちらは、別カットの予告編
http://www.vanityfair.com/hollywood/2015/08/inside-flesh-and-bone-starz
サラ・ヘイにとって、この作品の脚本は、実際にダンサーとして経験したことにかなり沿っているとのことです。「私の毎日のダンサーとしての生活の真実を映しています。人に裏切られるということも、日常の一部としてあり得ます」
彼女を推薦したのが、イーサン・スティーフェルでした。彼女がABT付属ジャクリーン・ケネディ・オナシス・スクールで学んでいたところを彼は見ており、ドイツで踊っている彼女を追いかけて作品への出演を交渉したそうです。
Moira Walley-Becketは、多くの映画で描かれているダンスについて不満を持っていて、この番組はバレエカンパニーの中に迫りたいと語っていました。「多くのバレエ映画は、華やかで、美しい幻がバレエだと見せていますが、私たちはバレエからそれらをはぎ取って見せました」
残念ながら、このドラマは製作費が高くなりすぎたため、利益に結びつかないとの理由で放映前から、1シリーズのみの放映と決まってしまいました。しかしクオリティの高いバレエドラマが期待できそうです。
なお、イーサン・スティーフェルは、長年のフィアンセだったジリアン・マーフィ―と土曜日についに結婚しました。結婚式の模様は、ジリアン・マーフィはじめ、ABTの団員のインスタグラムにたくさんアップされています。本当に美しい花嫁です。
https://instagram.com/p/71H1dGyJTK/
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