アレッサンドラ・フェリが9年ぶりにジュリエット役をABTで踊る
2007年に一度引退したものの、2013年に復帰して、精力的に活躍しているアレッサンドラ・フェリ。その彼女が、自身を代表していた役柄であるマクミランの「ロミオとジュリエット」を古巣のアメリカン・バレエ・シアターで再び踊ることが発表されました。来年の6月23日、メトロポリタン・オペラハウスで一公演のみで、エルマン・コルネホがパートナーです。
Alessandra Ferri to Return as Juliet for One Performance
http://nyti.ms/1Nk4aeZ
ABTのプレスリリース
http://www.abt.org/insideabt/news_display.asp?News_ID=530
フェリがジュリエットを初めて踊ったのは、1984年、ロイヤル・バレエにおいてでした。1985年にバリシニコフに招かれてABTに移籍した後も踊り続け、ABTでの引退公演もこの役でした。
現在、フェリは、来シーズンにハンブルグ・バレエで上演される、女優エレオノラ・デュースについての作品(ノイマイヤー振付)の準備のためにハンブルグに滞在中です。52歳のフェリは、引退したときにはこんな風に復帰するとは思っていなかったそうですが、様々なプロジェクトが次から次へとやってきたとのことです。
2013年にフェリは、The Piano Upstairsという作品を自ら振り付けて踊り復帰しました。同じ年の年末には、マーサ・クラークの「シェリ」(コレット原作)に主演して好評を博し、共演のエルマン・コルネホはブノワ賞を受賞。「シェリ」は今月、ロイヤル・オペラハウスでも上演されます。今年の5月には、ウェイン・マクレガー振付の「Woolf Works」でヴァージニア・ウルフ役を演じました。
今回のジュリエット役のオファーは、ABTの芸術監督ケヴィン・マッケンジーから来たそうで、大変驚いたものの、とてもエキサイティングで興味深い提案だと感じ、またコルネホと踊ることができることを喜んだとのことです。
14歳の少女というジュリエット役を53歳になるフェリが踊るのは挑戦ですが、様々な人生経験を経てきた彼女ならではの演技が観られることでしょう。一公演のみなので、チケットはきっと争奪戦になることでしょう。見逃せない公演となりますね。
Woolf Worksをリハーサルするアレッサンドラ・フェリ
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