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2015/07/11

マチルダ・クシェシンスカヤの伝記映画「マチルダ」の予告編

帝政ロシア末期に君臨し、プリマ・バレリーナ・アッソールタの称号も戴いた伝説的なバレリーナ、マチルダ・クシェシンスカヤの伝記映画「マチルダ」の予告編が公開されています。

ワガノワ・アカデミーのFacebookより
https://www.facebook.com/academyvaganova/videos/794322074000413/?fallback=1&fref=nf

Trailer for Alexey Uchitel’s "Mathilde"

Трейлер фильма Алексея Учителя «Матильда» о любви легендарной балерины Матильды Кшесинской и Николая II.The official trailer for “Mathilde” – Alexey Uchitel’s historical film of the love affair between the last Russian Tsar Nicholas II and the legendary ballerina Mathilde Kshesinska.

Posted by Академия Русского балета имени А.Я.Вагановой on 2015年7月8日

imdb
http://www.imdb.com/title/tt4419196/fullcredits?ref_=tt_ov_st_sm

クシェシンスカヤは、19世紀末期からマリインスキー劇場で活躍し、ロシア人で初めて32回転のグランフェッテを踊り圧倒的な人気を誇りました。皇太子時代のニコライ2世(ロマノフ王朝最後の皇帝)の恋人であり、ロマノフ王家の人々との華やかな交際により絶大な権力を誇りました。しかしロシア革命でニコライ2世一家は殺され、命からがらロシアを脱出してパリに亡命。ディアギレフのバレエ・リュスの公演にも出演します。彼女のドラマティックで数奇な人生は、自伝「ペテルブルグのバレリーナ クシェシンスカヤの回想録」に詳しく語られています。非常に面白い本です。

さて、この映画「マチルダ」の製作にあたっても、様々なドラマがありました。

映画のプロデューサーであるウラジミール・ヴィノクールは、ロシアでは人気のあるコメディアンで、娘のアナスタシア・ヴィノクールは、ボリショイ・バレエのソリストです。この企画が上がった時、もう一人のプロデューサーとしてウラディスラフ・モスカレフの名前がありました。モスカレフは、スヴェトラーナ・ルンキナの夫君であり、「20世紀のエトワール」公演などの興行主でもあります。

ヴィノクールが、共同製作者であるモスカレフが映画の資金を持ち逃げしたとして裁判を起こしました。ヴィノクールはロシアン・マフィアとつながりがあり、モスカレフとルンキナは命を狙われる事態となり、その結果として、ルンキナの一家はカナダに脱出。そしてルンキナは今年ボリショイ劇場を退団し、昨年よりナショナル・バレエ・オブ・カナダに移籍することになったのです。移籍がうまくいったルンキナは、先日はヌレエフ版の「眠れる森の美女」に主演し、今年の世界バレエフェスティバルにも出演するので、ピンチを逃れることができました。

映画の話に戻ると、監督のAleksey Uchitelは、いくつかの映画賞を受賞している高名な映画監督で、2000年には彼の作品Wife's Diaryはアカデミー賞のロシア代表作品にも選ばれました。3千万ドルの製作費をかけた、ロシアでは今年最大の大作です。クシェシンスカヤ役の候補には、ディアナ・ヴィシニョーワ、そしてルンキナの名前が取りざたされていましたが、未だ伏せられています。ロシアのブラッド・ピットの異名をとり、「ヴァンパイア・アカデミー」でハリウッドにも進出したダニーラ・コズロフスキーが出演するほか、ドイツ、フランス、リトアニアの俳優が出演するなど国際色豊かなキャストとなっています。

Kozlovsky to star in Russian epic Mathilde
http://www.screendaily.com/news/kozlovsky-to-star-in-russian-epic-mathilde/5078613.article

マチルダ・クシェシンスカヤ役を誰が演じるのかも興味がありますし、どんな作品に仕上がっているのか、非常に楽しみです。

ペテルブルグのバレリーナ―クシェシンスカヤの回想録ペテルブルグのバレリーナ―クシェシンスカヤの回想録
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バレエ(情報)」カテゴリの記事

コメント

naomiさんこんにちは、

以前ご紹介いただいた本の映画化ですよね。
映画で100年前のバレエをどう映像化するのか?
ブラックスワンでは現代でしたが、こちらではそういった方面でも
興味がわきますねえ(笑い)
主役の名前を伏せることには何か意味があるのでしょうか?
トレイラーの中に主役は出てこないんでしょうか?

やすのぶさん、こんにちは。

大変興味深い映画化ですよね。最近は結構昔の作品の復元が流行っているので、100年前っぽく、あまり脚を高く上げなかったりするんじゃないかしらと思います。

どうも戦略的に主演女優の名前を伏せているようなんですが、私もそのことに意味があるのかわかりません。ロシア語が分からないので、予告編を観ても、マチルダが出ているのかどうかイマイチわからなくて。。。でもバレリーナの役だからやはり本職が演じるんですよね、それともまさか「ブラック・スワン」のように踊りだけ吹き替え?疑惑のプロデューサーの娘がボリショイのソリストなので、無理やり彼女を主演させるのではないかという噂もありました。

和訳本には、結構たくさんマチルダの写真が掲載されていますよね。
だから結構イメージ作り易い。
現代のメークアップ技術なら、さらに似せることは簡単だと思います。
ベートーヴェンの映画でも、結構それらしく見えましたから、
本物みたいに見せることが映画人の腕の見せ所なんでしょう。

予告編の映像はクルクル速すぎますが、主人公主体で編集されて
いるはずですよね。あの中にマチルダがいないと予告編の意味をなさない。

僕の邪推ですが、複数人でマチルダをやれば、ダンサーの吹き替え
問題なんかも吹っ飛んでしまいますよね。すべてはメイクまかせ(笑い)

バレエファンとしては、映画のクライマックスは皇帝の御前での
《エスメラルダ》の上演だと思うので、本当のバレリーナを使って
舞台と客席の状況をたっぷり再現してくれたらなあと思います。

やすのぶさん、こんばんは。

夏バテで調子悪くてお返事が遅くなってしまってしまいました。

マチルダは、正直そんなに美女ではなかったわけですが、写真はたくさん残っていますよね。
おっしゃる通り似せることは簡単と思いますが、本人そっくりに演じさせるかどうかはわかりません。
もちろん、今の技術ならボディダブルを使って、踊りは別の人にさせることも簡単でしょう。

確かに皇帝の結婚式での「エスメラルダ」はクライマックスの一つなので、ここはちゃんと踊りを見せてほしいですよね!

主演の名を伏せるということからは
ふと《白鳥の湖》初演ポスターの
「オディーリア ・・・」
を思い浮かべました。
ロシアの伝統的やり口かな?

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