ドキュメンタリー映画「ボリショイ・バビロン」が9月に日本公開
2013年に起きたボリショイ・バレエ芸術監督セルゲイ・フィーリンの襲撃事件の内幕、事件後のバレエ団の混乱を収めたドキュメンタリー映画「ボリショイ・バビロン 華麗なるバレエの舞台裏」が9月19日に日本公開されます。
http://www.cinematoday.jp/page/N0074492
2013年1月、ボリショイ・バレエ団の元スターダンサーで、芸術監督のセルゲイ・フィーリン氏が何者かに襲撃され硫酸を顔面に浴びる事件が発生。捜査が進むにつれ、団員同士の確執、ポジション争い、バレエ団の財政危機といった内情が浮かび上がり、ファーストソリストのパーヴェル・ドミトリチェンコが逮捕された。
本作では、事件発生後退団するスターダンサーが続出し、大混乱の中、それでもなお踊り続けるダンサーたち、そして舞台裏を支えるスタッフたちに肉迫。バレエ団を海外に売り込もうとするメドヴェージェフ首相にあらがう上層部をはじめ、ロシアの権威を示すバレエ団としての誇りを取り戻そうとする人々の葛藤が明かされる。
公式サイト
http://www.bolshoi-babylon.jp/
この映画のエグゼクティブ・プロデューサー、サイモン・チンは、2008年にアカデミー賞を受賞したドキュメンタリー映画「マン・オン・ワイヤー」、そして「シュガーマン 奇跡に愛された男」もプロデュースしています。監督のニック・リードは、イラク戦争、天安門事件など様々な国々でのドキュメンタリー番組を監督してきました。ボリショイ・バレエに初めて映画のカメラが入り、その舞台裏を捉えています。事件が起きた後の2013-14年シーズンを準備するところから始まるようです。
華やかな公演の舞台裏にある苦悩と恍惚が、ダンサーやスタッフの親密な肖像とドラマティックなエピソードによって浮かび上がっているそうです。今までに実現できなかった舞台裏の様子を描くことによって、この映画はダンサーたちの傑出した芸術的および身体的な才能し、彼らの怪我への恐怖、そして世界で最も有名なバレエカンパニーで生き残るための用捨のない野望に敬意を表すそうです。英国では今年の12月4日に劇場公開されるそうで、世界に先駆けて日本で公開されるということになります。
(英国の配給会社のマーケット用資料)
http://www.altitudefilment.com/film/sales/21/bolshoi-babylon
出演:マリーヤ・アレクサンドロワ(プリンシパル)、マリーヤ・アラシュ(プリンシパル)、セルゲイ・フィーリン(芸術監督)、ウラジーミル・ウリン(現劇場総裁)、アナトリー・イクサーノフ(前劇場総裁)
アナスタシア・メスコーワ(ソリスト)、リュドミラ・セメニャカ(教師)、ジョイ・ウーマック(現クレムリン・バレエ)、ニコライ・ツィスカリーゼ(現ワガノワ・アカデミー校長)、ボリス・アキモフ(教師)ほか
配給
UK - Altitude Film Distribution
US - HBO
日本 - 東北新社
9月19日(土)よりBunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー
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