プリモルスク(沿海州)オペラ・バレエ劇場がマリインスキー劇場傘下に
2013年10月にロシア極東のウラジオストクでオープンしたプリモルスク(沿海州)オペラ・バレエ劇場。極東ではヤクーツクにあるサハ和国オペラ・バレエ劇場につぐ劇場です。APEC首脳会議の一環として建てられたロシアで一番新しい劇場で、1200席の大劇場はバレエ向けに床の硬さなどが調節されているとのことです。
ウラジオストクは、東京から空路で2時間45分で到着できる、日本にも近いロシアです。
劇場の紹介記事
http://www.russia.co.jp/_tema/primor_theater.htm
現在の芸術監督は、マリインスキー・バレエでファーストソリストとして活躍した、アンドレイ・イワーノフ(2015年2月に就任)。日本公演でも、「白鳥の湖」の道化などで観ている方は多いと思います。
バレエ団団員約36人には、日本人4人(うちソリスト3人)のほか米国人、ブラジル人などがいます。日本人プリンシパルの田中順子さんは、ボリショイ・バレエアカデミー出身で、プリンシパルになった時にいくつかのメディアに取り上げられました。角山明日香さん、永瀬愛莉菜さん、則竹江里子さんもソリストです。
花開くバレエ、日本人も活躍中〈ウラジオストク〉
http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312210397.html
ロシア極東に日本人プリマ、新設の国立バレエ団
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO63829630Q3A211C1CR8000/
また、アメリカ人プリンシパルのジョセフ・フィリップスは元マイアミ・シティ・バレエ、ABTの団員で、ABT時代から将来を期待されたダンサーでした。
団員一覧
http://primopera.ru/troupe/index.php?SECTION_ID=3
このプリモルスク劇場が、マリインスキー劇場傘下となることが発表されました。これはロシア大統領プーチンの命令によるもので、マリインスキー劇場の芸術監督ワレリー・ゲルギエフがこの劇場も統治することになります。
http://slippedisc.com/2015/03/reports-putin-gives-gergiev-a-pacific-opera-house/
ロシア語のニュース
https://news.mail.ru/inregions/fareast/25/society/21494743/
ゲルギエフは、このプリモルスク劇場を、アジア太平洋沿岸における、オペラとバレエの世界的な中心地にする、と語っていました。マリインスキー・バレエのダンサーたちも定期的にここで公演することになるかもしれませんね。
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