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2015/01/11

シディ・ラルビ・シェルカウイx森山未來『プルートゥ PLUTO』プレスコール

現在最も注目されている振付家の一人であり、オリヴィエ賞を2度受賞しているシディ・ラルビ・シェルカウイが、浦沢直樹のコミック「PLUTO」を舞台化した『プルートゥ PLUTO』(1月9日開幕)のプレスコールを見せていただきました。

Pluto_l_2
プルートゥ イラスト(c)浦沢直樹・スタジオ ナッツ 長崎尚志 手塚プロダクション / 小学館

http://www.pluto-stage.jp/
http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/15_pluto/index.html

漫画家の浦沢直樹とストーリー共同制作者の長崎尚志。熱烈な手塚ファンである両氏が手塚治虫の鉄腕アトム「地上最大のロボット」のリメイクを切望し、手塚プロダクションの許諾を得、手塚眞氏の監修のもと、新たな命と使命を吹き込まれ誕生したのがコミック『PLUTO』です。この作品は累計850万部を突破。20以上の言語に翻訳され、全世界に愛読者を持っています。

シディ・ラルビ・シェルカウイは、改めて説明するまでもありませんが、映画「アンナ・カレーニナ」の振付を手掛け、また2011年には、手塚治虫の思想/生涯をダンスというメディアで展開する「テ ヅカ TeZukA」を創作するなど、多岐にわたる活動を行っています。

ベルギー、イスラエルで1年間の平成25年度文化交流使としての活動を終えて帰国したばかりの森山未來はじめ、永作博美、柄本明、吉見一豊 、松重豊、寺脇康文という豪華なキャストを迎えています。それに加え、「Babel (words)」にも出演していた上月一臣、ダンスファンにもおなじみの大植真太郎(元ハンブルグ・バレエ、NDT、クルベリ・バレエ)、原田みのる、池島 優、大宮大奨、渋谷亘宏、鈴木 竜、AYUMIという8人のダンサーが出演しています。

「モロッコ(人の父)とベルギー(人の母)という二つの文化の中で育ってきた僕は、子どもの頃から人間とロボットが共生することを夢見る『鉄腕アトム』に 強く惹かれていた」とシェルカウイは語っており、「手塚治虫は自分の一部のような存在」なのだそうです。

さて、こちらの作品のゲネプロを拝見したのですが(1幕のみ)、これからご覧になる方もあるので細かいことは申し上げませんが、とても刺激的でセンス・オブ・ワンダーに満ちた作品です。出演者を見て、演劇作品なんだと思ったのですが、ダンスとしての要素も高いです。8人のダンサーがとても効果的に演出を担っています。さまざまな種類のロボットの操作と、複雑に形状を変えて動く舞台装置を動かすのがダンサーの役割なのです。

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一辺が1メートル前後の白い台形のパネルが7個あり、ダンサーの面々がそれを数個ずつ組み合わせて、テーブルにしたり、壁にしたり、飛び石のようにバラして置いたりと、多様な形態に変容させている。プロダクションノートより)
とにかく、舞台装置の使い方、そしてそれを操るダンサーの動きがとてもユニークで、わくわくしながら観ていました。

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もうひとつの重要なダンサー陣の役割が、ロボット(=人形)遣いだ。これにはロボットの種類の違い により、「パペッター」と「マニピュレイター」という、2種の呼称が使われている。パペッターは、その名の通り人形遣いで、体長60センチほどのアリから、約4メートルにおよぶプルートゥまで、造形された人形を操作する者のこと。そして「マニピュレイター」は、アトムやゲジヒトなど、俳優が演じる高性能 ロボットに、文楽の人形遣いのように3人1組で寄り添う存在のことだ。彼らは、糸操り人形の糸を引くしぐさでロボット(俳優)を操る動きを見せるだけでなく、ロボットに、向けるべき視線の場所を指示したり、感情の表出の様子を手振りで表現したりと、人工知能による指示系統をビジュアル化したかのような動きを見せる。(プロダクションノートより)

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ダンサーに操られているということで、このキャラクターは人間ではなく、ロボットであるということを表現しているのです。俳優の感情表現も、ダンサーが補完している部分があるのが面白かったです。また、ダンサーたちの動きによって、この場面がどこで行われているのか、といった表現もしています。シェルカウイが純粋な演劇を演出するのは初めてではあるのですが、俳優との仕事やオペラの演出は経験があるので、このあたり非常に巧みです。

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森山さん以外の俳優たち自身は踊らないのですが、もちろん森山未來さんはダンサーとしてもとても優れている人ですし、ダンス以外でも、ダンサーならではの動きはたくさんあります。また、「アンナ・カレーニナ」の演出でも見られるように、俳優の動き一つがダンスだと思えばそう見えてくる、そういうところがシェルカウイならでは、と感じました。

舞台装置にコミックの図柄が映し出されるなど、原作の世界観を見事に表現したこの作品。もちろん、全編を改めて観る予定で、とても楽しみにしています。

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こちらの、シディ・ラルビ・シェルカウイのインタビューがとても興味深いので、併せてどうぞ。
http://allabout.co.jp/gm/gc/450445/

<原作>
浦沢直樹×手塚治虫
長崎尚志プロデュース
監修/手塚眞
協力/手塚プロダクション
※手塚治虫と手塚プロダクションの「塚」は旧漢字

<スタッフ> 
演出・振付:シディ・ラルビ・シェルカウイ
上演台本:谷賢一  映像・装置:上田大樹  照明:ウィリー・セッサ
音楽:吉井盛悟/オルガ・ヴォイチェホヴスカ 音響:井上正弘
キャラクタービジュアル・コスチュームデザイン・ヘアメイクデザイン:柘植伊佐夫
演出助手:長町多寿子 舞台監督:足立充章 

2015/1/9(金)~2/1(日)
Bunkamuraシアターコクーン

[主催]
Bunkamura/TBS

[企画・製作]
Bunkamura

<当日券情報>
各公演、開演1時間前からシアターコクーン当日券売場にて販売。
あれば座席券(席種未定)・中2階立見券(3,500円)を同時に販売。 中2階立見券がなくなり次第、2階立見券(2,500円)を販売いたします

S・¥10,500 A・¥8,000 コクーンシート・¥6,000 (全席指定・税込)
お問い合わせ:Bunkamura 03-3477-3244<10:00~19:00>

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