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2015/01/08

ワガノワ・アカデミーのFacebookとTwitterアカウント、2016年来日公演

ワガノワ・アカデミーのFacebookとTwitterアカウントが開設されていました。

https://www.facebook.com/academyvaganova

https://twitter.com/VaganovaAcademy

Twitterの方はロシア語のみですが、Facebookは英語とロシア語の両方です。公演のキャスティングなどの情報も掲載されています。ワガノワ・アカデミーは、マリインスキー劇場で年末年始に10回の「くるみ割り人形」の公演を行い、その主役キャストは将来のスター候補として大いに注目されます。


ところで、最近、英国のDancing Timesというダンス雑誌の12月号に、マリインスキー・バレエの芸術監督(実際には芸術監督の地位は空席であり、彼はマリインスキー劇場の副芸術監督)であるユーリ・ファテーエフのインタビューが掲載されて物議を読んでいます。

この雑誌はオンライン版はありませんので、英国や米国のフォーラムに転載されたものを情報源としています。それによると、「最近マリインスキー・バレエで主役を演じているのは、ワガノワ・アカデミーの卒業生ではないダンサーたちですよね?」という記者の質問に対して、ファテーエフが次のように答えたとのことです。

「ワガノワ・アカデミーは、ダンサーを育て上げる素晴らしい学校であり、毎年プロフェショナルなアーティストを生み出しています。そのうち大部分は、コール・ド・バレエ向きであり、うち数人はもう少し位の高いコリフェとなります。しかしながら、マリインスキー・バレエは、古典バレエにおいて主役を演じることができる、突出した才能のダンサーを必要としています。これは、どのカンパニーにおいても大きな問題になっています。理由の一つは、最近の親は、バレエ学校ではなくて、体操、スケート、サッカーといったスポーツをさせたがっているからです」

つまりは、ワガノワの卒業生はコール・ド・バレエには向いているけれども、プリンシパルとなる人材は、ワガノワ出身ではない人の方がいいと彼は言っているわけです。これに対しては、各方面から卒業生に対する侮辱だと怒りの声が上がっています。

で、実際見てみると、最近のワガノワ卒業生でセカンド・ソリスト以上に昇格したダンサーが非常に少ないということがわかります(過去10年間の卒業生の中では、セカンド・ソリストのナデジダ・バトーエワのみ)。ワガノワで優秀な成績を収めたオルガ・スミルノワ、クリスティーナ・シャプラン、ヴィクトル・レベデフ、そしてクセニャ・ジガンシナはマリインスキーには入団しませんでした。(ただし、シャプランはモスクワ音楽劇場バレエ、ミハイロフスキーバレエを経てマリインスキーにファースト・ソリストとして入団)。ワガノワの今までの生徒の中でも非常に優秀で多くのファンがいるユリア・ステパノワはコリフェまでしか昇進できず、先日退団してしまいました。

一方で、ワガノワを卒業していないダンサーの活躍が目立っています。ペルミ出身のオクサナ・スコーリクやマリア・シリンキナ、英国ロイヤル・バレエから移籍した英国人のザンダー・パリッシュ、韓国人のキム・キミン、アゼルバイジャン出身のティムール・アスケロフなどです。ミハイロフスキーから移籍したオクサナ・ボンダレンコはボリショイ・アカデミー出身です。
http://www.mariinsky.ru/en/company/ballet/troupe/

今後も、海外のバレエ団などからのゲストの出演もいくつか予定されているようです。


一方で、ワガノワ・アカデミーの校長となったニコライ・ツィスカリーゼ。正式に校長を選ぶための選挙が予定されていましたが、不思議なことに、ワガノワ・アカデミーの校長となるには、法律の学士号を持っていなければならない、という項目が付け加えられており、モスクワ大学で法律を学んだツィスカリーゼしか、この資格に該当しないことになりました。そのため、もう一人校長としての有力な候補者であったイリヤ・クズネツォフ(先日までマリインスキー・バレエのファースト・ソリストだった)は、この資格要件を満たさないために立候補もできなくなってしまったのでした。
http://www.ismeneb.com/Blog/Entries/2014/11/20_Vaganova_Academy_rewrites_criteria_to_suit_Tsiskaridze_alone.html

もう一つ、ツィスカリーゼの強烈なキャラクターを示すインタビュー記事があります。
http://www.ismeneb.com/Blog/Entries/2014/12/28_Save_Russian_ballet_from_half-trained_West%2C_says_Tsiskaridze.html

それによると、西側のバレエ団が、「白鳥の湖」や「ドン・キホーテ」「ラ・バヤデール」などロシアで生まれたバレエ作品にロイヤリティを払わないのはおかしいと彼は語っています。また、西側のバレエは半分しか訓練されていないし、ロシア・バレエはそれらとは隔絶した存在でなければならないとも言っています。しかしながら、ワガノワ・アカデミーの卒業公演においては、バランシンやブルノンヴィルなど西側の作品も上演されていたりします。また、いうまでもなく、バレエのルーツそのものはロシアではなく、フランスです。

このように物議を呼ぶ言動が目立つツィスカリーゼですが、一方で、教師としての彼は非常に熱心で生徒に愛情を持ち、教え方も上手だという評判が聞こえてきています。


そのワガノワ・アカデミーですが、2016年1~2月には来日公演が予定されています。
http://www.arstokyo.jp/2015/ps3/index.html
それも十八番であるワイノーネン版「くるみ割り人形」を持ってくるとのことですので、ここで現在の姿を知ることができるでしょう。

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