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2015/01/05

12/27 ハンガリー国立バレエ「くるみ割り人形」

初めて訪れたブダペストの、ハンガリー国立オペラ劇場で、ハンガリー国立バレエの「くるみ割り人形」を観てきた。残念ながらこの日は出演していないけれども、ここは中村祥子さんがプリンシパルを務めるバレエ団である。

http://www.opera.hu/musor/megtekint/a-diotoro/

ハンガリー国立オペラ劇場は、大きさこそ小ぶりではあるけれども、内装は実に華麗で美しく、特に2階席やホワイエに向かう階段の豪華さは目もくらむほど。どこか東洋的なエキゾチックな意匠も施されている。昼間には劇場ツアーもあるとのことで、参加してくればよかった。「くるみ割り人形」は子供にも人気の演目なので、客席にもお子様は多く、私が買った席は最後の2枚だった。

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このようにとても美しい劇場なのだが、バレエを上演するには舞台が狭いように感じられた。オペラも上演する由緒正しい劇場なので、奥行きはかなりあるようだが、幅が狭い。オーケストラピットも狭く浅い。最前列の端の席で観たのが、目と鼻の先にあるオーケストラピットからハープが2本突き出しており、児童コーラスはバルコニー席にいたようである。

Choreographer Vaszilij Vajnonen
Composer Pjotr Iljics Tchaikovsky
Libretto after E. T. A. Hoffmann by Vaszilij Vajnonen
Set Designer Gusztáv Oláh
Costume Designer Gusztáv Oláh

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Conductor Valéria Csányi
Princess Maria Alexandra Kozmér
Nutcracker Prince Zoltán Oláh
Maria Anna Fülöp
Drosselmeyer Gábor Szigeti
Fritz Gergő Cserháti
Two Snowflakes 1 Kristina Starostina
Two Snowflakes 2 Judit Varga
Mouse King Jurij Kekalo
Nutcracker Vince Topolánszky
Clown Balázs Majoros
Ballerina Olga Chernakova
African dancer Miklós Dávid Kerényi

ここの「くるみ割り人形」はワイノーネン版。東京バレエ団で採用している版と基本的には同じである。ただし、相違点はかなりあり、まず、1幕のマリー(クララ)は子役が演じるし、他のパーティの参加者たちもみな子供で、クリスマスツリーが大きくなるシーンで大人のプリンセス・マリーに入れ替わる。ネズミたちの中に入っているのも子供たちなので、可愛い。また、このクリスマスツリーが大きくなった後で休憩が入り、「くるみ割り人形」にしては異例の3幕構成となっている。そのため、やや冗長に感じられた。

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カンパニーのレベルは比較的高い。特に、雪のシーンでは、コール・ドがとても良くそろっており、ダンサーたちのプロポーションもきれいで見ごたえがあった。ここでのソリストもグラン・ジュッテが大きく、伸びやかで美しい。惜しむらくは、とにかく舞台が狭いので踊りにくそうに見えることであり、途中で一人の群舞が転んでしまった。あの狭さで、転倒することによる他のダンサーに影響が出なくてすぐにリカバリーできたのは大したものだが。

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お菓子の国のソリストたちも水準が高く、特に中国のダンサーは跳躍力に優れていてお見事だった。女性ダンサーたちは容姿も美しい。プリンセス・マリーのAlexandra Kozmérは大人っぽい雰囲気があるけれども、足の甲がよく出て、丁寧で音楽性豊かな踊り。王子のZoltán Oláhは優しげな雰囲気があり、こちらもクラシカルでパートナーリングも巧み、3幕のパ・ド・ドゥでのリフトもスムーズにしっかりと決めてくれた。残念なのは、男性ダンサーが王子はじめ、みなあか抜けない白いカツラをかぶっていること。そして、ワイノーネン版の振付は、3幕花のワルツの振付がつまらない。花のワルツの衣装も、あまりよくない。これはそういうプロダクションなのが問題なのであって、ダンサーの責任ではないのだが。

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しかしながら、子供の姿が多く見られる客席は、みんなわくわくしながら楽しげに舞台に見入っているのが伝わってきたし、席が満席なのもめでたい感じで雰囲気が非常に良い。この劇場は音響も良いうえ、オーケストラの演奏も素晴らしかった。指揮者は、珍しく女性指揮者のValéria Csányi 。豪華な劇場で、水準の高い踊り、美しい「くるみ割り人形」の音楽、満席の客席というのは気持ちが良いし、良い年末の一日を皆味わったに違いない。私も、もちろんその中の一人。

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ハンガリー国立バレエ所属の藤井彩嘉さんのインタビュー記事
http://odoritai.exblog.jp/22558384/


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コメント

「豪華な劇場で、水準の高い踊り、美しい「くるみ割り人形」の音楽、満席の客席というのは気持ちが良いし、良い年末の一日を皆味わったに違いない。私も、もちろんその中の一人。」、羨ましいね。明けましておめでとうございます。良いお年を!

soapさん、こんにちは。

あけましておめでとうございます。やはりヨーロッパの歴史ある劇場って本当に美しいですね。ハンガリー国立歌劇場は、世界の中でも特に美しい劇場の一つなのではないかと思います。

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