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2014年11月

2014/11/30

加冶屋百合子さん、ヒューストン・バレエのプリンシパルに昇進

今シーズンABTからヒューストン・バレエに移籍した加冶屋百合子さん。

11/28のくるみ割り人形初日に金平糖の精役で主演した彼女。終演後、芸術監督のスタントン・ウェルチによりプリンシパルへの昇進が舞台上で発表されました。パートナーはシャールルイ・吉山さんでした。

https://m.facebook.com/photo.php?fbid=10154906865750584

実力がありながらなかなかABTではチャンスを与えられなかった彼女、移籍してすぐの昇進は嬉しい限りです。ますますのご活躍を期待したいですね。

2014/11/26

マチュー・ガニオより、「美の饗宴」に寄せてのメッセージ

1月6日(火)大阪能楽会館、1月8日(木)国立能楽堂にて行われる、マチュー・ガニオ、マリーヌ・ガニオと人間国宝の梅若玄祥が共演する話題の「美の饗宴」。この公演に当たり、マチュー・ガニオよりメッセージを頂きましたので、ご紹介します。


日本の皆様

私と妹に取りまして、素晴らしい才能をお持ちの梅若玄祥先生と舞台をご一緒できることは、大変光栄なことです。

能とダンスを交互に見せることにより、この公演が能とバレエの架け橋となることを祈ります。まるでわれわれの二つの芸術があたかも対談しているようになることでしょう!

2014年11月21日
マチュー・ガニオ


「美の饗宴」チケット

東京公演 11月29日よりイープラスで一般発売
http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010163P0108P002143176P0050001P006001P0030001

大阪公演 チケットぴあ 先行抽選プレリザーブ
http://ticket.pia.jp/pia/ticketInformation.do?lotRlsCd=54252&utm_campaign=54252_43050010&utm_source=mail20141121&utm_medium=favorite_lot&afid=903

大阪公演 セブンネット 先行抽選
http://www.7netshopping.jp/ticket/detail/-/accd/3101452034/subno/1

全席:15000円(東京全500席,大阪600席)
問い合わせ:ダンスウエスト 06−6447−1950 (平日11時~18時)
     サンライズ・プロモーション東京 0570-00-3337(全日10時~19時)

2014/11/25

アーラ・シゾーワ逝去

ルドルフ・ヌレエフが亡命する前にキーロフ・バレエの多くの作品で彼のパートナーを務めた、偉大なバレリーナ、アーラ・シゾーワが11月23日に亡くなったそうです。

1939年9月22日にモスクワに生まれた彼女は、58年にワガノワ・バレエ学校を卒業。キーロフに入団後、64年にヴァルナ国際コンクールで金賞を受賞します。完璧な技術とライン、優美でリリカルな演技で知られました。コンスタンチン・セルゲイエフと共演した「眠れる森の美女」はDVD化されています。64年にユーリ・ソロヴィヨフと共演した「眠り」はその名演で伝説となっています。ヌレエフは、ソ連に戻るとしたら、唯一の理由は彼女と踊ることだと語っていたそうです。「レニングラード・シンフォニー」の初演ダンサーでもあります。ミハイル・バリシニコフとも多く共演しました。

83年にはソビエト人民芸術家に。88年に引退し、ワガノワの教師となります。その後、ワシントンDCのキーロフ・アカデミーで教鞭をとり、多くのダンサーを育てました。

マリインスキー劇場のサイトに訃報が載っています。
http://www.mariinsky.ru/news1/news2/24_232nov/

他のレパートリーとしては、「ロミオとジュリエット」のジュリエット、「ドン・キホーテ」のキトリ、「海賊」のメドーラ、「バフチサライの泉」のマリア、ジゼル、シンデレラ、「くるみ割り人形」のマーシャなどがありました。

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驚くばかりの跳躍力を見せる「海賊」のヴァリエーション。これだけの強靭さとテクニックがある人は、現代でも少ないと思われます。
http://youtu.be/njcNdGU1oBQ

20世紀のバレリーナの中でも、もっとも偉大な一人でした。ご冥福をお祈りいたします。

2014/11/23

ボリショイ・バレエの映画館上映、上映館

2014年11月28 日(金)からの「ラ・バヤデール」で始まる 「ボリショイ・バレエinシネマSeason 2014 - 2015」

http://bolshoi-cinema.jp/index.html

上映される映画館が発表されていました。

http://bolshoi-cinema.jp/venuelist.html

宮城県 黒川郡 109シネマズ富谷  0570-013-109

東京都 渋谷区 Bunkamuraル・シネマ 03-3477-9264

東京都 港区 品川プリンスシネマ 03-5421-1113

神奈川県 川崎市 109シネマズ川崎 0570-007-109

愛知県 名古屋市 109シネマズ名古屋 0570-052-109

大阪府 大阪市 梅田ブルク7 06-4795-7602

兵庫県 神戸市 109シネマズHAT神戸 0570-011-109

福岡県 福岡市 ユナイテッド・シネマキャナルシティ13 0570-783-550

東京周辺では3館あって、それぞれ便利な場所にあってとても嬉しい限りです。

「ラ・バヤデール」映画館中継の予告編です。
http://youtu.be/kKNP4bPraVE

マリインスキー・バレエの2015年来日公演の日程と演目

ボリショイ・バレエの初日に配布されていたチラシで、マリインスキー・バレエの2015年来日公演の日程と演目が紹介されていました。

「ジュエルズ」11月26日(水) 文京シビックホール

「愛の伝説」11月27日(金)18:30、28日(土)13:00 東京文化会館

「ロミオとジュリエット」11月30日(月)、12月1日(火)18:30、2日(水)13:00 東京文化会館

「白鳥の湖」12月4日(金)18:30、5日(土)12:30、18:30、6日(日)13:00 東京文化会館
 

最初ガラを上演するということだったと思いますが、「ジュエルズ」の上演となりました。4作品も公演してくれるのは嬉しい限りです。ガラも観たかった気がしますが。

来日予定メンバーは、ロパートキナ、ヴィシニョーワ、テリョーシキナ、ソーモワ、コンダウーロワ、スコーリク、シリンキナ、イワンチェンコ、コールプ、コルスンツェフ、シクリャーロフ、セルゲーエフ、エルマコフ他だそうです。

詳細は2015年2月発表予定、ということです。チケットの一般発売は3月28日予定。

2014/11/22

ボリショイ・バレエ来日記者会見レポート

ボリショイ・バレエの来日公演が、11月19日の宇都宮での「白鳥の湖」で始まりました。
http://www.japanarts.co.jp/bolshoi2014/

20日の東京での初日の前に、ウラジーミル・ウリン総裁と主要ダンサーが出演しての記者会見が行われました。

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参加したダンサーは、マリーヤ・アレクサンドロワ、エカテリーナ・クリサノワ、ルスラン・スグヴォルツォフ、セミョーン・チュージン、ウラディスラフ・ラナントラートフ、アンナ・ニクーリナ、クリスティーナ・クレトワ、デニス・ロジキン。なぜか芸術監督のセルゲイ・フィーリンの姿はありませんでした。

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ウリン総裁は、まずは宇都宮公演での日本の観客の暖かい反応に感銘を受けたとのこと。「愛の伝説」をリバイバル上演したばかりで、今後は、パクリタル振付「ハムレット」と、ポソホフ振付で、ロシアのレールモンテフの小説をもとにした「英雄の生涯」の2作品を初演する予定。モスクワでも、年間200公演を行っているというボリショイ劇場は、3000人もの人々が働いている大所帯だそうです。

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マリーヤ・アレクサンドロワ

ダンサーたちは、皆、日本の観客がいかに素晴らしく、温かく、熱心であるかということを語ってくれました。特にアレクサンドロワは、世界一暖かい観客だと評し、普段はあまり観客のことを考えず、ステージ上のパートナーや同僚のことを想って踊るのに、日本においてだけは、観客のために踊りたい、彼らと一つになることができるから、と語りました。

6月に東京と仙台で行われた東日本震災復興祈念ガラ「私たちはひとつ!」にも出演したスグヴォルツォフは、震災の後で来日したことをよく覚えているとのことです。「たとえゴジラが襲っても、日本に来ますよ!」と記者たちを笑わせました。とてもお茶目な人です。

前日に宇都宮での「白鳥の湖」に主演したニクーリナ、この後の「白鳥の湖」で王子役のロヂキンなど、忙しい中での記者会見で疲れていることだろうに、ダンサーたちの真摯で誠実な姿勢には心を打たれます。クレトワとニクーリナはこの日の「白鳥の湖」ではパ・ド・トロワも踊りました。

グリゴローヴィッチのバレエを踊る意義について、アレクサンドロワは、彼の作品はボリショイの財産で、次の世代に伝えなければならないものであると語りました。これだけ多くのアイディアを作品に込められる名匠は他にいない。今も現役で、ダンサーたちのそばにいることもとても貴重なことであると。ボリショイのアーティストなら、彼の作品を踊りこなすことが必要なの、と語る彼女の姿には、強い矜持が感じられました。

また、ウリン総裁は、「グリゴローヴィッチ=ボリショイという時代もありましたが、今はちょっと違っており、世界中のバレエを見渡して、どんどん新しいものを取り入れています。世界中の様々な振付家と仕事をして新作も踊っています。でも、軸となるのはグリゴローヴィッチの作品です。彼のバレエは観客に愛されており、たくさんのお客さんが見に来てくれます。彼は今も元気に毎日仕事をしており、劇場の中で大事な位置を占めている」と語りました。

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アンナ・ニクーリナ

今回は残念ながら怪我で出演できませんでしたが、デヴィッド・ホールバーグがボリショイに加入して活躍しています。外国人のダンサーの加入は今後もあるのか、という質問に対しては、ウリンは、ボリショイで活躍するには、どんな国の出身のダンサーでも問題ないけれども、ロシア人になりたいという強い気持ちがあることと、才能があることが大事だと語りました。ホールバーグのようなダンサーは例外的に素晴らしいので、入団できたとのことです。

ボリショイの今後の課題として、ウリンは次のように語りました。ここはシンプルな劇場ではありません、3000人以上の人々がここで働いており、有能な人がたくさんいます。秘めた才能を持っている人がそれを開花させることができるようにするのが、この劇場の総裁としての務めだと思っています、と。

ルスラン・スグヴォルツォフは、ボリショイは放し飼い状態で、無法者たちの団体だと言って場内は大爆笑でした。全員がムードメーカーなので、決して退屈することはないのだそうです。

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ルスラン・スグヴォルツォフ

ロシア・バレエの伝統の中で特に重要なのが、教師たちだと言われています。「教師というのは、ダンサーにとってお母さんのような存在であり、煙たがられることもあります。劇場という家族の中で教師が占める役割は大切なものです。若者たちも、自分たちがダンサーを引退して自身が教える立場になったら、わかってくれると思います。今回は、セメニャカ、ヴェトロフという偉大な教師たちも一緒に来日しています」とウリン。

今年の最大の話題の一つとなったジャン・クリストフ・マイヨー振付の「じゃじゃ馬馴らし」。
キャタリーナ役で主演したエカテリーナ・クリサノワ。久しぶりにゼロから始めて作った作品だったので、長いプロセスだったとのこと。「マイヨーという振付家の作品を踊ったのは、素晴らしい経験で自分のためになった。彼も自分のカンパニー以外に振付けたのは初めてだったし、そのため、彼にも、私にも良い意味の緊張感がありました」 同じくペトルーチオ役を演じたラントラートフ。「マイヨーも思い切った演出をして、とても新しい印象を受けました。演技するところが多くて即興もたくさんだったので、自分自身の踊りや、自分自身を表現しやすい演出でした。日本の皆さんが観て、どんな反応を見せてくれるか楽しみです」とのこと。本当に、日本に「じゃじゃ馬馴らし」持ってきてほしいものです。

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エカテリーナ・クリサノワ

そしてウリンも、「じゃじゃ馬馴らし」については、「ただ踊るだけではなく演技力を要する作品です。ボリショイのダンサーたちの全く違う面を見せることができて、彼らが演技力も持ったアーティストたちであることを実感することでしょう」「『じゃじゃ馬馴らし』はとても大事な作品でした。マイヨーとの協力関係も、今後も続けていきたい」」と語っていました。

*****

ボリショイ・バレエは来シーズン2つ新作がありますが、ロシア色が強く、ノイマイヤー、エック、クランコ、バランシンなど新しい作品を積極的に取り入れてきたフィーリンのカラーが薄まっており、グリゴローヴィッチの活躍もあってやや保守的になっているのかな、という印象がありました。しかしマイヨーの「じゃじゃ馬馴らし」は予想以上の高い評価を得ているようです。ロシアバレエの伝統を大切にしながらも、今後も、マイヨーなど現代の振付家と新作を創るということを、ぜひ続けてほしいなと思います。

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とてもかわいらしいクリスティーナ・クレトワ


さて、ボリショイ・バレエの初日「白鳥の湖」を観てきました。

開幕と記者会見のレポートは、ジャパンアーツさんのブログで。
http://www.japanarts.co.jp/blog/blog.php?cid_l=5&cid_m=7

私はグリゴローヴィッチ版「白鳥の湖」の演出、特に幕切れと3幕の民族舞踊の振付があまり好きではないのですが、それでもやはり、ボリショイの世界最強レベルの踊りで踊られる白鳥は素晴らしいです。とにかくカンパニー全体のレベルの高さがすごいのです。一幕のワルツにあれだけ多くのハイレベルな男性ダンサーをたくさん投入して、ガッツリ踊らせることができるのはここしかできないでしょう。女性ダンサーたちも、皆大変美しく身体能力も高くて眼福この上ありません。この日はザハロワが主演ということで、一枚も当日券が出なくて超満員。ザハロワはややお疲れの様子もあったものの、圧倒的なラインの美しさはいうまでもないし、彼女ならではの強さと儚さを併せ持ったドラマティックな白鳥は、やはり鮮烈な印象を与えるものです。ホールバーグ代役のロヂキンは、とにかく跳躍が浮かび上がるように非常に高かったのが印象的でした。サポートはもう少し頑張ってほしいのですが、長身で容姿に恵まれているし、ザハロワに鍛えられてこれからの飛躍に期待します。そして悪の天才ことロットバルト役のベリャコフが凄い。カリスマ性があり、一つ一つの動きがシャープで美しいのです、王子を陰で操り、破滅に陥れる悪魔の美学が感じられました。ロヂキンとユニゾンで踊ると、ベリャコフの方が動きが洗練されているのがよくわかります。DVDで観た、アレクサンドル・ヴェトロフの踊りをほうふつさせるものがありました。

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「白鳥の湖」王子役を演じたデニス・ロヂキン

とにかく、この圧倒的に見事で贅沢なボリショイ・バレエの踊りが、これまた素晴らしいボリショイ劇場のオーケストラ付きで、本国よりも安い値段で観られる日本の観客は幸せです。「白鳥の湖」のチケットはよく売れていますが、「ラ・バヤデール」「ドン・キホーテ」はまだまだチケットが残っているようなので、ぜひ観ていただければとおもいます。

2014/11/19

新国立劇場バレエ団「こうもり」にエルマン・コルネホがゲスト出演

新国立劇場バレエ団2014/2015シーズン バレエ「こうもり」(ローラン・プティ振付)主役キャスト決定のお知らせがアップされていました。

http://www.nntt.jac.go.jp/ballet/news/detail/141118_005991.html

4月21日(火)、4月23日(木)ヨハン役はエルマン・コルネホ(アメリカン・バレエ・シアター プリンシパル)が出演します。(ベラ役は小野絢子さん) おそらくコルネホはこの役を踊ったことがないと思われますが、かなり興味深いキャスティングで、見逃せないと思いました。それに彼は、新国立劇場バレエ団に出演するのも初めてのことですし。

ベラ役のバレリーナもそれぞれ違った魅力があるので、きっと楽しめることでしょう。長田佳世さんも、この役が似合いそうなので見てみたかった気がします。ヨハン役は、以前この役を演じた山本隆之さんが良かったので、また観てみたかったです。未定のキャストは誰になることでしょうか?

【4月21日(火)7:00p.m.、4月23日(木)7:00p.m.】
ベラ:小野絢子
ヨハン:エルマン・コルネホ(アメリカン・バレエ・シアター プリンシパル)

【4月25日(土)1:00p.m.】
ベラ:米沢 唯
ヨハン:菅野英男

【4月25日(土)6:00p.m.】
ベラ:本島美和
ヨハン:新国立劇場バレエ団ダンサー

【4月26日(日)2:00p.m.】
ベラ:湯川麻美子
ヨハン:福岡雄大

さて、なぜエルマン・コルネホが「こうもり」でゲスト出演なんだろう、って考えていたら、そういえば最近彼とよく踊っているアレッサンドラ・フェリが以前新国立劇場バレエ団のゲストで「こうもり」を踊っていたことを思い出しました。もちろんこれは勝手な推測ですが。

少し脱線しますが、アレッサンドラ・フェリは、昨年50歳にして舞台復帰を果たしてから、大活躍をしています。コルネホと共演したマーサ・クラーク振付「シェリ」は大好評で、ブロードウェイ公演の後、イタリアのラヴェンナでも2週間の公演を行い、さらに今年10月にはワシントンのケネディ・センターでも上演。コルネホは、この作品の演技でブノワ賞に輝きました。7月のアメリカのヴェイル・国際ダンスフェスティバルでは、二人は「ル・パルク」を踊っています。

また、ジョン・ノイマイヤーがフェリのために新作を振付け、それは来シーズン、ハンブルグ・バレエで上演されるそうです。さらに、ロイヤル・バレエでは、2015年にウェイン・マクレガーが振付ける新作で彼女はヴァージニア・ウルフ役を演じるそうです。

アレッサンドラ・フェリとエルマン・コルネホの「ル・パルク」リハーサル
http://youtu.be/IUlJXK4ylQ0

この「シェリ」の動画を見ると、コルネホは大人のセクシーな雰囲気も出せているので、ヨハン役も良いかも知れません。小野絢子さんとどのような化学反応を起こすか、楽しみです。
http://youtu.be/TpUrnqs_b6g

2014/11/16

2015年1月、マチュー・ガニオと梅若玄祥との美の饗宴 国立能楽堂にて

世界の至宝、人間国宝、梅若玄祥と
パリ・オペラ座トップ・エトワール・ダンサー、マチュー・ガニオによる、
能とバレエの美の饗宴。

美の饗宴2015

絶世の美女達を、能面に隠れ演じる,日本の至宝、能楽師、梅若玄祥。
そして,世界の最高峰、パリ・オペラ座の名舞台を生まれ持った美しい肢体をさらけ出して踊る現代のアポロン、マチュー・ガニオ。
フランスの作曲家、ドビュッシーが残した,名言『芸術は美しい嘘である。』をまさに体現出来る、世界初めての、能とバレエの世界トップの演者による夢の舞台が、大阪と東京で,来春1月に実現します。
この公演の為、マンシーニがマチュー用に特別にアレンジした日本初演ソロ作品『それでも地球は動く』、両親が何度も名舞台を披露したプティの夢のように美しいパ・ド・ドゥ『タイス瞑想曲』、妹マリーヌをパートナーにマチューが初めて挑戦します。そして人間国宝、梅若玄祥がプティの名作『タイス瞑想曲』に対抗するように披露する創作能舞等、
大阪と東京ともに一夜限りの『美の饗宴』! お見逃しなく。

公演名:美の饗宴2015
日時場所:2015年1月6日 19時開演(火)大阪能楽会館(大阪)
      2015年1月8日 19時開演(木)国立能楽堂(東京)
出演:​ 梅若玄祥(人間国宝)
​    マチュー・ガニオ(パリ・オペラ座バレエ エトワール)
    マリーヌ・ガニオ(パリ・オペラ座バレエ スジェ)

演目(予定)
1)能 土蜘−大阪、菊慈童−東京​梅若玄祥 ほか 能楽師
2)日本初演 マチュー・ソロ Eppur si muove <それでも地球は動く>
(振付:ジョルジオ・マンシーニ )
      『Zona Critica』より
:ヴィヴァルディ歌劇『バヤゼットBajazet』より
  アリア“Sposa son disprezzata 私は蔑ろにされた妻 ”
  歌:チェチーリア・バルトリ
3)『眠れる森の美女』より、 マリーヌ・ガニオ
4)タイス瞑想曲(創作能舞)梅若玄祥
5)タイス瞑想曲パ・ド・ドゥ『私のパブロワ』より マリーヌ&マチュー・ガニオ
  (振付:ローラン・プティ/音楽:ジュール・マスネ)

主催:ダンスウエスト
企画協力:ベルチエ・アソシエイツ
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
チケット発売:2013年11月17日
全席、15000円(東京全500席,大阪600席)
問い合わせ:ダンスウエスト 06−6447−1950 (平日11時~18時)
     サンライズ・プロモーション東京 0570-00-3337(全日10時~19時)
     オフィシャル・エアライン: ANA 


さて、マチュー・ガニオの新作ソロを振付けるジョルジオ・マンシーニって名前が聞いたことがある方だと思ったら、もう一つ、マチューが参加する注目プロジェクト、ドロテ・ジルベール共演「トリスタンとイゾルデ」の振付も手掛けている方でした。この「トリスタンとイゾルデ」については、ダンスキューブのドロテのインタビューで詳しく述べられていますね。ジュネーブ大劇場バレエの芸術監督を務めた後、フィレンツェのマッジオダンツァの芸術監督を経て、現在は自身のカンパニーを持っています。

マンシーニさんのTwitterで、この「トリスタンとイゾルデ」の美しいリハーサル写真がたくさん投稿されています。
https://twitter.com/giorgiomancini

ドロテ・ジルベール、マチュー・ガニオの「トリスタンとイゾルデ」リハーサル
http://youtu.be/TBbGkmRhnoE

ジョルジオ・マンシーニの「コッペリア」(サンカルロ劇場バレエ)
http://youtu.be/RdHDARo4j9w

今回ドロテとマチューが踊るのとは別の作品だと思われますが、マンシーニ振付「トリスタンとイゾルデ」
http://youtu.be/o70zVIaunxs

そしてマチューが妹のマリーヌと初めてプティの「タイス」を踊るのも注目です。いうまでもなく、「マ・パヴロヴァ」はプティがマチューとマリーヌの母ドミニク・カルフーニのために振付けた作品で、幼いマチューも出演していました。この作品からのパ・ド・ドゥを、カルフーニの二人の美しい子供たちが踊るのは、とても感慨深いことですね。

2014/11/14

ボリショイ・バレエ来日公演、オルガ・スミルノワ降板

怪我で降板している情報が昨日飛び交っていたオルガ・スミルノワですが、残念ながら日本公演は降板することが発表されました。

http://www.japanarts.co.jp/blog/blog.php?cid_l=5&cid_m=7

11月26日(水)13:00公演「白鳥の湖」 Bunkamuraオーチャードホール
オデット&オディール役:エカテリーナ・クリサノワ

11月30日(日)17:00公演「白鳥の湖」 アクトシティ浜松
オデット&オディール役:アンナ・ニクーリナ

12月4日(木)18:30公演「ラ・バヤデール」東京文化会館
ニキヤ役:エカテリーナ・クリサノワ
ガムザッティ役:アンナ・チホミロワ

≪日本公演オフィシャル・ホームページ≫
http://www.japanarts.co.jp/bolshoi2014/ticket.html

期待の新星スミルノワの降板は非常に残念ですが(早く良くなりますように)、代役のエカテリーナ・クリサノワも、スミルノワとともに、マイヨー振付「じゃじゃ馬馴らし」で権威ある黄金のマスク賞でノミネートされています。(前エントリご参照ください)今回の来日メンバー、ザハロワ、チュージン、ラントラートフも同じく黄金のマスク賞にノミネートされています。

また、日本ではおそらくほとんど踊っていなかったアンナ・チホミロワがガムザッティ役を踊ることほが観られるのは嬉しいですね。


なお、ボリショイ劇場の母国サイトでも来日公演のキャストについて書いてありますが、こちらはまだ今回のキャスト変更は反映されていないようです。ただし、地方公演のキャストも出ているので、参考になります。
The Great Japanese Tour of the Bolshoi Ballet
http://www.bolshoi.ru/en/about/press/articles/2014/3088/

公演サイトでは、今まで発表されていなかったエスパーダ役が出ているので楽しみも増えました。

いずれにしても、開幕まであと1週間、ワクワクしてきました。

2014/11/13

黄金のマスク賞ノミネート発表

ロシアの舞台芸術界で最も権威のある黄金のマスク賞のノミネートが発表されていました。

http://www.goldenmask.ru/fest.php?year=19&area=150

舞台芸術全般(演劇、オペラ、バレエ)の賞なので、バレエのみ紹介します。


BALLET/BEST PRODUCTION  (バレエ優秀作品)

WAX WINGS, Musical Theatre. KS Stanislavsky and VI. Nemirovich-Danchenko Moscow 
「Wings of Wax」(キリアン振付) モスクワ音楽劇場バレエ
Lady of the Camellias, Bolshoi Theatre, Moscow 
「椿姫」ボリショイ・バレエ
INFRA, Mariinsky Theatre, St Petersburg 
「Infra」(マクレガー振付) マリインスキー・バレエ
Act ballets Hans van Manen, Mariinsky Theatre, St Petersburg 
ハンス・ファン・マネン作品集 マリインスキー・バレエ
Symphony in three movements, Opera and Ballet Theatre. PI Tchaikovsky, Perm 
「シンフォニー・イン・スリー・ムーヴメンツ」(バランシン振付) ペルミ・バレエ
Taming of the Shrew, Bolshoi Theatre, Moscow 
「じゃじゃ馬馴らし」(マイヨー振付) ボリショイ・バレエ
TSVETODELIKA, Opera and Ballet Theatre, Yekaterinburg CONTEMPORARY DANCE / Performance 「TSVETODELIKA」エカテリンブルグ・バレエ


CONTEMPORARY DANCE/BEST PRODUCTION  (コンテンポラリー優秀作品)

IN TIME 2 "TantsTeatr", Yekaterinburg
IN TIME 2 "TantsTeatr"エカテリンブルグ・バレエ
WHITE DARKNESS, Mikhailovsky Theatre, Saint-Petersburg
「ホワイト・ダークネス」(ドゥアト振付) ミハイロフスキー・バレエ
Clown Theatre "Yevgeny Panfilov Ballet", Perm
"Yevgeny Panfilov Ballet" 
Women in the room, Diana Vishneva Foundation, St. Petersburg, and the company «Ardani Artists» (Sergey Danielyan), USA
「Women in the room」ディアナ・ヴィシニョーワ財団
EXHIBIT / awakening, Alexandrinsky Theatre, St. Petersburg
「EXHIBIT / awakening」 アレクサンドリスキー劇場、サンクトペテルブルク


BALLET/CONTEMPORARY DANCE – BEST BALLETMASTER/BEST CHOREOGRAPHER (バレエ・コンテンポラリー ベストバレエマスター/振付家)

Anna Abalikhina "Exhibit / Wake" Alexandrinsky Theatre, St Petersburg
Anna Abalikhina、「EXHIBIT / awakening」 アレクサンドリスキー劇場
Carolyn Carlson, "The woman in the room," Diana Vishneva Foundation, St. Petersburg, and the company «Ardani Artists» (Sergey Danielyan), USA
カロリン・カールソン「Women in the room」ディアナ・ヴィシニョーワ財団
Jean-Christophe Maillot, "The Taming of the Shrew", Bolshoi Theatre, Moscow
ジャン・クリストフ・マイヨー「じゃじゃ馬馴らし」ボリショイ・バレエ
Alexei Rastorgouev, "Clown" Theatre "Yevgeny Panfilov Ballet", Perm
Alexei Rastorgouev"Clown" Theatre "Yevgeny Panfilov Ballet", Perm
Vyacheslav Samodurov , "Tsvetodelika" Opera and Ballet Theatre, Yekaterinburg
ヴャスチェスラフ・サモドゥーロフ "Tsvetodelika" エカテリンブルグ・バレエ
Pal FRENAK, «In time 2," "TantsTeatr" Ekaterinburg
Pal FRENAK, «In time 2," "TantsTeatr" エカテリンブルグ・バレエ


BALLET/CONTEMPORARY DANCE/BEST ACTRESS  (最優秀女性ダンサー)

Diana Vishneva, "Woman in the room," Diana Vishneva Foundation, St. Petersburg, and the company «Ardani Artists» (Sergey Danielyan), USA
ディアナ・ヴィシニョーワ「Women in the room」ディアナ・ヴィシニョーワ財団
Svetlana Zakharova, Marguerite Gautier, "The Lady of the Camellias", Bolshoi Theatre, Moscow
スヴェトラーナ・ザハロワ「椿姫」ボリショイ・バレエ
Oksana Kardash, "Wax Wings," Musical Theatre. KS Stanislavsky and VI. Nemirovich-Danchenko Moscow
Oksana Kardash 「Wings of Wax」 モスクワ音楽劇場バレエ
Ekaterina Krysanova, Katharina, "The Taming of the Shrew", Bolshoi Theatre, Moscow 
エカテリーナ・クリサノワ「じゃじゃ馬馴らし」 ボリショイ・バレエ
Irina Perren, "White Darkness" Mikhailovsky Theatre, Saint-Petersburg
イリーナ・ペレン 「ホワイト・ダークネス」ミハイロフスキーバレエ
Olga Smirnova, Bianca, "The Taming of the Shrew", Bolshoi Theatre, Moscow
オルガ・スミルノワ「じゃじゃ馬馴らし」 ボリショイ・バレエ
Maria Tikhonov "Clown" Theatre "Yevgeny Panfilov Ballet", Perm
Maria Tikhonov  "Clown" Theatre "Yevgeny Panfilov Ballet"


BALLET/CONTEMPORARY DANCE/BEST ACTOR (最優秀男性ダンサー)

Vladislav Lantratov, Petruchio, "The Taming of the Shrew", Bolshoi Theatre, Moscow
ウラディスラフ・ラントラートフ「じゃじゃ馬馴らし」 ボリショイ・バレエ
Leonid Sarafanov, "White Darkness" Mikhailovsky Theatre, Saint-Petersburg
レオニード・サラファーノフ 「ホワイト・ダークネス」ミハイロフスキー・バレエ
Nikita Chetverikov Apollo, "Apollo" Theater of Opera and Ballet. PI Tchaikovsky, Perm
Nikita Chetverikov 「アポロ」ペルミ・バレエ
Semen CHUDIN, Lucentio, "The Taming of the Shrew", Bolshoi Theatre, Moscow
セミョーン・チュージン 「じゃじゃ馬馴らし」ボリショイ・バレエ


ご覧の通り、ボリショイ・バレエの「じゃじゃ馬馴らし」が、作品、振付家、ダンサーと4部門6ノミネートと圧倒的です。クラシック・バレエのカンパニーでも、現代作品でのノミネートが多いというのが特徴的です。

ダンサー部門でマリインスキー・バレエのダンサーが全然ノミネートされていないのが、ちょっと不安を感じてしまいますが(ヴィシニョーワはノミネートされていますが、自身のプロジェクトでのノミネート)、反面、ボリショイは5人もノミネートされており、充実を感じさせますね。

やはりボリショイ・バレエの「じゃじゃ馬馴らし」はぜひ観てみたいです。次のボリショイ・バレエの来日公演で実現しないでしょうかね。ボリショイ・バレエのために振付けられた新作ということで、ひじょうに重要な作品なのではないかと思われます。

2014/11/12

ボリショイ・バレエinシネマ Season 2014-2015 を11/28より映画館上映

今シーズンはボリショイ・バレエの映画館上映がないのかと思って残念に思っていたのですが、今シーズンも実施すると発表されました。とても嬉しい限りです。

プレスリリース
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000229.000003481.html

ロシアの名門バレエ団 ボリショイ・バレエ団の人気公演を「ボリショイ・バレエ inシネマSeason 2014-2015」と題して、毎月1作品ずつ全6作品をシリーズ上映します。スタートを飾るのはロマンティックな不朽の名作『ラ・バヤデール』。そして、ボリショイ・バレエでしか観ることのできない絢爛豪華な作品『ファラオの娘』、三大バレエの一つであり時代を超えて愛されている『くるみ割り人形』、シェイクスピアの不変のラブストーリー『ロミオとジュリエット』といった人気作もラインナップ。更に、堂々10年ぶりにボリショイの舞台に戻ってくる『愛の伝説』、175回目のチャイコフスキー生誕祭にあわせ映画館のスクリーンに登場する傑作『白鳥の湖』と、素晴らしい芸術作品を続々とお届けします。

世界最高峰のバレエダンサー、衣装、美術で繰り広げられる夢の舞台をお近くの映画館の臨場感溢れるビッグ・スクリーンでご堪能ください。


【ボリショイ・バレエ in シネマ Season 2014-2015公開概要】
◇タイトル : ボリショイ・バレエ in シネマ Season 2014 - 2015

◇上映作品: 
『ラ・バヤデール』、『ファラオの娘』、『くるみ割り人形』
『ロミオとジュリエット』、『愛の伝説』、『白鳥の湖』の計6作品

◇日  時 :2014年11月28 日(金) ~ 1作品ずつ、毎月2日間の限定上映
・2014年11月28日(金)、29日(土)  『ラ・バヤデール』
・2014年12月     『ファラオの娘』
・2015年1月      『くるみ割り人形』
・2015年2月      『ロミオとジュリエット』
・2015年3月      『愛の伝説』
・2015年4月      『白鳥の湖』
※上映劇場により上映日が異なることがありますので予めご了承ください。
※各上映館での上映日は後日HPにて発表いたします。
※Bunkamuraル・シネマの「愛の伝説」は2015年4月の上映となります。

◇会  場 :Bunkamuraル・シネマ他 全国の映画館
※上映日は映画館によって異なる場合がございます。
※上映開始時間は映画館によって異なる場合がございます。
※大阪府では16歳未満の方で保護者同伴でない場合は、終映が19:00を過ぎる上映回にはご入場いただけません。 予めご了承ください。

◇料  金 :全席指定 3,000円(税込)

◇チケット :
11月21日(金) 10:00 ~より発売
◎ イープラス:http://eplus.jp/bolshoi-cinema.nov2014/
  または、ファミリーマート店内Famiポート
 ・チケットお問い合わせ先:イープラス 0570-07-5050 (オペレーター対応10:00~18:00)
◎ ローソンチケット:http://l-tike.com/bolshoi-cinema_nov2014/
  または、ローソン・ミニストップ店頭Loppi
・チケットお問い合わせ先:ローソンチケットインフォメーション 0570-000-777 
(オペレーター対応10:00~20:00)
◎ チケットぴあ:http://l-tike.com/bolshoi-cinema_nov2014/
または、セブン-イレブン、サークルK・サンクス、チケットぴあ店舗
 ・チケットお問い合わせ先:チケットぴあインフォメーション 0570-02-9111
  (音声認識による受付は24時間対応、オペレーター対応は10:00~18:00)
※毎週(火)・(水)2:30~5:30はシステムメンテナンスのため受付休止。
◎ CNプレイガイド:http://www.cnplayguide.com/bolshoi-cinema.nov2014/
  または、0570-08-9999 (オペレーター対応)
・チケットお問い合わせ先:CNプレイガイド 0570-08-9999 (オペレーター対応10:00~18:00)
※先着順での受付となりますので、予定枚数に達し次第受付終了となります。

■注意事項■
※通常の公演と同様に、お客様に楽しんでいただく上映回です。場合によっては、拍手などが起こる場合もございますので、ご理解の上、ご購入ください。
※3歳以上有料/3歳未満で座席が必要な場合は有料となります。
※劇場内は、カメラや携帯電話などのいかなる機材においても録音/録画/撮影を禁止しております。
このような行為が行われた場合は、記録された内容を削除の上ご退場いただきますので、予めご了承ください。

■ライブ・ビューイング・ジャパン オフィシャルサイト内
・ ボリショイ・バレエ in シネマ 日本公式サイト  http://bolshoi-cinema.jp/
・ シーズントレーラー   http://youtu.be/bZA7LxKT-Sk


■Bolshoi Official web site http://www.bolshoi.ru/

©Pathe Live,

協力: dbi inc.
配  給:ライブ・ビューイング・ジャパン


ところで、ボリショイ・バレエの来日公演も目前に迫っていますが、オルガ・スミルノワが怪我をして来日不可能になったという情報があります。おそらくジャパン・アーツさんから近々発表があることでしょう。楽しみにしていたので残念です。これ以上怪我人がありませんように。

追記:Bunkamuraル・シネマのサイトにもお知らせが載っています。

『BOLSHOI Ballet in シネマ』全6作品上映決定!
http://www.bunkamura.co.jp/topics/cinema/2014/11/bolshoijouei.html

第1作『ラ・バヤデール』

●上映日:11/28(金)、11/29(土) ※2日間のみの上映です。

〈上映時間〉連日18:50

〈料金〉3,000円
※特別興行につき各種割引適用外となります。

音楽:ルードヴィヒ・ミンクス
台本:マリウス・プティパ、セルゲイ・クデホフ
原振付:マリウス・プティパ
新版:ユーリー・グリゴローヴィチ
キャスト:スヴェトラーナ・ザハーロワ(ニキヤ)、マリーヤ・アレクサンドロワ(ガムザッティ)、ウラディスラフ・ラントラートフ(ソロル)
(2013年1月27日収録)

こちらはDVD化されている公演です。

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また、他の作品の上映日も出ていました。
http://www.bunkamura.co.jp/topics/cinema/2014/11/bolshoisce.html

「ファラオの娘」 12/18(木)、12/19(金) 録画

「くるみ割り人形」 1/23(金)、1/24(土) 中継

「ロミオとジュリエット」 2/27(金)、2/28(土) 録画

「愛の伝説」 4/3(金)、4/4(土) 中継

「白鳥の湖」 4/24(金)、4/25(土) 中継

こちらは「ファラオの娘」の予告編。
http://youtu.be/yCo_P5Mh6mU

2014/11/11

2015年ローザンヌ国際コンクールの出場者発表

来年2月2日~7日に開催されるローザンヌ国際バレエコンクール。このたび、出場者が決定しました。

http://www.prixdelausanne.org/candidates-selected-for-the-2015-prix-de-lausanne/


出場するためのビデオ審査(11月6~8日開催)には34か国から296人が応募(女性228人、男性72人)。

その結果、18か国からの67人の出場者(セミファイナリスト)が決定しました。さらにアルゼンチンの予選で2人、ドレスデンの予選で一人の出場者が決定しています。

http://www.prixdelausanne.org/wp-content/uploads/2014/06/Results-PDL-video-selection-2015.pdf

日本からも10人のセミファイナリストが選ばれております。(Naomi Sanoさんも日本人でしょうか)ちなみに、日本からの応募者は84人で、最も応募者の多い国となっています。セミファイナリストの数は、米国に次いで2位。

Airi Igarashi Japan   Reiko Yamamoto Ballet School, Ota, Japan
Rina Kanehara Japan  Princess Grace Academy, Monte-Carlo, Monaco
Eriko Nakajima Japan Epris Ballet Studio, Kumagaya City, Japan
Anna Ono Japan Yuri Sanada Ballet Studio, Sakai City, Japan
Miki Shibata Japan Yuriko Kawaguchi Ballet School, Tokyo, Japan
Minami Tanaka Japan Etoile Ballet School, Ikeda, Japan
Mina Yamanishi Japan Acri Horimoto Ballet Academy, Tokyo, Japan
Naomi Sano Australia Sydney Ballet School, Sydney, Australia

Shogo Hayami Japan John Cranko Schule, Stuttgart, Germany
Mitsuru Ito Japan Escola de Dança do Conservatório Nacional, Lisbon, Portugal
Suguru Otsuka Japan K-Ballet School, Tokyo, Japan


なお、2013年にスカラシップを受賞して1年間ロイヤル・バレエで研修していた山本雅也さんが、K-Ballet Companyに入団することが発表されています。
http://www.k-ballet.co.jp/news/view/1199

2015年よりK-Ballet Companyはローザンヌ国際コンクールと提携することになりました。日本国内のカンパニーとしては初のことです。
http://www.k-ballet.co.jp/news/view/1043

追記:後で気がついたのですが、ミコ・フォガティさんもスイスから再出場していますね。

2015年5月にモスクワ音楽劇場バレエ(ダンチェンコ)が来日

2015年5月に、モスクワ音楽劇場バレエ(スタニスラフスキー&ネミロヴィチ=ダンチェンコ記念)が来日します。

http://www.kyodotokyo.com/mamt

5月 20日 (水) ~ 5月 24日 (日)
東京文化会館 大ホール

■芸術監督:イーゴリ・ゼレンスキー
■管弦楽 :国立モスクワ音楽劇場管弦楽団

【演目】
■5/20(水)〜21(木):ブルメイステル版『エスメラルダ』(全3幕)
■5/23(土)〜24(日):ブルメイステル版『白鳥の湖』(全4幕)


【キョードー東京最速先行受付】
0570-550-799(平日11:00-18:00/土日祝10:00-18:00)
受付期間:14年11月08日(土)10:00〜15年01月23日(金)18:00


会場 東京文化会館 大ホール

料金 S席 ¥14,000
A席 ¥11,000
B席 ¥9,000
C席 ¥6,000
D席 ¥4,000
 表記金額は税込み
2演目セットS席:25,000円(200セット限定)★3,000円もお得!
*「エスメラルダ」と「白鳥の湖」の日時は自由な組み合わせでお求めいただけます。
*キョードー東京(0570-550-799)のみの取り扱いになります。
*限定枚数に達し次第、受付は終了となります。

■ 主催:キョード-東京
■ 協力:ガスプロム銀行
■ 後援:ロシア連邦外務省/ロシア連邦文化省/駐日ロシア連邦大使館
お問い合わせ
キョードー東京 0570-550-799 【オペレータ受付時間 平日11時〜18時 土日祝10時〜18時】

キャストも早くも発表されています。

「エスメラルダ」 (ウラジーミル・ブルメイステル振付)
 5月20日(水) 13:30 オクサーナ・カルダシュ、イワン・ミハリョフ
 5月20日(水) 18:30 ナターリヤ・ソーモワ、ゲオルギー・スミレフスキ 
 5月21日(木) 13:30 エリカ・ミキルチチェワ、デニス・ドミトリエフ

「白鳥の湖」 (ウラジーミル・ブルメイステル振付)
 5月23日(土) 12:00 ナターリヤ・ソーモワ、ドミトリー・ソボレフスキー
 5月23日(土) 17:30 エリカ・ミキルチチェワ、ゲオルギー・スミレフスキ 
 5月24日(日) 12:00 クセーニャ・ルシコーワ、デニス・ドミトリエフ

日本でなじみのあるのはソーモワとスミレフスキくらいでしょうか。イワン・ミハリョフはボリショイに所属していた人と同じ名前なのでその彼かもしれません。

少し前まではセルゲイ・ポルーニン、クリスティーナ・シャプランも所属していましたが二人とも現在は団を去っています。前回来日したセミョーン・チュージンとマリーア・セメニャチェンコもボリショイ・バレエに移籍しました。また、素晴らしい二人のプリマ、タチアナ・チェルノブロフキナとナタリア・レドフスカヤは引退してしまいました。

現在はイーゴリ・ゼレンスキーが率いているモスクワ音楽劇場バレエは、最近ではジョン・ノイマイヤー振付の「タチヤーナ」をハンブルグ・バレエと共同制作し、初演はディアナ・ヴィシニョーワをゲストに招いて上演されたばかりです。今回来日するドミトリー・ソボレフスキーは、この「タチヤーナ」でヴィシニョーワの相手役、オネーギン役を演じています。

いずれにしても、ブルメイステル版の「白鳥の湖」は非常にドラマティックで見ごたえがあります。このバレエ団のダンサーたちは、スタニスラフスキーの名前を冠するバレエ団だけあって演技力があります。前回の来日公演でも踊られた「エスメラルダ」も、ひじょうによくできた作品です。オーケストラ帯同なのにチケットも比較的安めで、会場も東京文化会館。見逃せない公演です。

2014/11/10

新国立劇場バレエ団2015/16シーズンオープニング作品、樋笠バレエ団にムハメドフ出演

新国立劇場バレエ団の2015/16シーズンオープニング作品は、ピーター・ダレル振付の「ホフマン物語」に決定したという発表がありました。

http://www.nntt.jac.go.jp/ballet/news/detail/141107_005964.html

【バレエ オープニング公演】 2015年10月

「ホフマン物語」 

20世紀の英国バレエを代表する振付家ピーター・ダレルの傑作「ホフマン物語」を上演します。
本作品は、大原永子舞踊芸術監督がプリンシパル・ダンサーとして長年活躍していた英国スコティッシュ・バレエで初演された作品で、今回の上演にあたり、新国立劇場バレエ団版として舞台装置と衣裳を一新して新制作いたします。

この作品は、日本初演ではなくて、かつて牧阿佐美バレヱ団でも上演されていたとのことです。
(ご参考 http://d.hatena.ne.jp/dance300/20100705/p1

上記記事にもあるように、バレエの「ホフマン物語」といえば、モイラ・シアラー、ロバート・ヘルプマン、レオニード・マシーンが出演している映画が有名で、DVDにもなっています。

ピーター・ダレル版の「ホフマン物語」は1972年初演。スコティッシュ・バレエの他、ABTでも上演されています。チラシ裏の写真には、スコティッシュ・バレエに客演した時のアダム・クーパーが登場しています。

アダム・クーパー出演の「ホフマン物語」の批評
http://www.telegraph.co.uk/culture/4713879/Nature-cannot-compare.html

http://www.independent.co.uk/life-style/review-a-classic-mistake-1154844.html

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さて、新国立劇場では毎年地域招聘公演を行っているのですが、2015年には香川県の樋笠バレエ団が招かれています。この公演が、大変興味深いものです。

樋笠バレエ団 文化芸術国際交流バレエ公演『Color of Dance』
http://www.nntt.jac.go.jp/ballet/performance/150111_003750.html

2015年1月11日(日)3:00 中劇場

『バッハ・ア・ラ・トゥルカ』Bach à la Turca
音楽:J.S.バッハ

『ビトゥイーン・トゥー』Between Two
音楽:エリン・アルダル

「イレク・ムハメドフ特別主演新作品」

『黒と白』Black and White
音楽:エリン・アルダル

『彩の彼方』Beyond Colors
音楽:エリン・アルダル

制作総監督 樋笠よ志江
振付、演出総合芸術監督メメット・バルカン
舞台監督 森岡 肇
照明 沢田祐二
バレエ・ミストレス 樋笠淳子
主催 樋笠バレエ団
共催 公益財団法人新国立劇場運営財団、香川県
協力 牧阿佐美バレヱ団

イレク・ムハメドフ、ジョゼフ・ヴァルガ(スペシャルゲスト)
デニズ・クルンチ・チレック、オズゲ・オヌック・バシャラン ほか(トルコ国立バレエ劇場)
小橋美矢子、日高有梨、尾形結実、久保茉莉恵、中川 郁、三宅里奈、
坂爪智来、石田亮一、清瀧千晴、中家正博、ラグワスレン・オトゴンニャム、元吉優哉(牧阿佐美バレヱ団)
山口美果、樋笠理子、永田ひとみ ほか 樋笠バレエ団

というわけで、元ボリショイおよびロイヤル・バレエの大スター、イレク・ムハメドフと、オランダ国立バレエのプリンシパルでDVD化された「ジゼル」にも主演しているジョゼフ・ヴァルガがゲスト出演するうえ、トルコ国立バレエ劇場からも7人のダンサーが出演し、牧阿佐美バレエ団からも出演と豪華です。大変興味深いですね。

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2014/11/09

11/8 新国立劇場バレエ団「眠れる森の美女」

http://www.nntt.jac.go.jp/ballet/sleeping/

振付:ウェイン・イーグリング
指揮:ギャヴィン・サザーランド
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
装置:川口直次  
衣裳:トゥール・ヴァン・シャイク  
照明:沢田祐二
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

オーロラ:米沢唯 
デジレ:ワディム・ムンタギロフ
リラの精:瀬島五月 
カラボス:本島美和
6人の妖精:川島藍 堀口純 若生愛 五月女遥 奥田花純 柴山紗帆
4人の王子:井澤駿 田中俊太郎 池田武志 清水裕三郎
伯爵夫人:湯川麻美子 
ガリソン:マイレン・トレウバエフ
宝石:細田千晶 寺田亜沙子 堀口純 福岡雄大
長靴を履いた猫:江本拓 白い猫:若生愛
フロリナ王女:小野絢子 青い鳥:菅野英男
赤頭巾:五月女遥 狼:小口邦明 
親指トム:八幡顕光

新国立劇場バレエ団のシーズンは、新制作の「眠れる森の美女」で明けた。ウェイン・イーグリング版の特徴は、まずカラボスとリラという善悪の対決にスポットを当てたこと。プロローグはカラボスの前にゴンドラでリラの精が降りてくるところから始まる。プロローグのオーロラの誕生に現れるカラボスは、ポワントに黒のチュチュの美女で、あでやかな魅力を振りまきながら圧倒する。そしてもう一つの特徴は、2幕で王子がオーロラにくちづけた後の目覚めのパ・ド・ドゥの挿入。ピーター・ライト版の眠れる森の美女も目覚めのパ・ド・ドゥはあるが、こちらはよりロマンティックで、「ロミオとジュリエット」のバルコニーシーンを思わせる、甘美なもの。オーロラと王子の間に次第に気持ちが高まり合い愛が芽生える様子が描かれている。

後者のパ・ド・ドゥには、作品にドラマ性を加え、そして出会ったばかりの二人がいきなり結婚する、という不自然な設定にも説得力を持たせるという意味もあって効果的だった。思わず涙がこぼれてしまうほどの清冽な愛の歓びが語られていて、熱いキスで幕が下りるところは見事な演出。反面、カラボスについては、プロローグと一幕では大活躍するものの、2幕では意外とあっさりとリラの力に負けてしまい、大して王子を妨害しないうちにいつの間にか消えてしまうという尻すぼみの退場となってしまい、せっかくの魅力的なキャラクターが十分生きたとはいえない。リラの精のダンサーにオーラもカリスマ性もないうえ、衣装もカラボスの豪奢さとはバランスが悪く地味で、設定が生きてこなかった。

上演時間が休憩を含めると3時間半近くは長い。1幕の糸巻を使った女性たちが捕まったりするシーンが割愛されていたのは時間の短縮を狙ったのだろうが、2幕で不必要な村人の踊りが入ったり、プロローグの妖精のヴァリエーションが一人多かったりと冗長に感じられたところも多かった。もう少し刈り込む必要があるものだと思われる。

主役ペアの出来は文句なしで彼らを観るためだけに公演に足を運ぶ価値があった。米沢唯さんは、1幕の元気いっぱいの朗かで好奇心旺盛な初々しい姫、2幕での哀愁を秘めた姿、そして3幕では愛らしさを残しつつも凛とした気品を持ったプリンセスと変化を見せて行った。テクニックも安定しており、安心して観ていられる。ローズ・アダージオでは、手を上げるバランスの時間こそ短かったものの、微塵もぐらつくところはなくパーフェクトだった。音楽性も優れているし、3幕のヴァリエーションでも、ピルエットは3回転が標準、フェッテもきれいに回っていた。技術が強いのに誇示するところが微塵もなく、何も難しいことはやっていないように見せられるのが素晴らしく、これほどのレベルの高いオーロラは世界中探してもなかなかいない。欲を言えば、王子に対する愛をもっと見せてくれたら完璧だっただろう。

ワディム・ムンタギロフは、これぞ理想的な王子様だった。一挙一動がとてもエレガントでサポートには愛情深さを感じさせた。長身だがトゥール・ザン・レールの時には高さがあり、どの跳躍もきれいに5番に入る。ロシア人ならではのアカデミックさと、英国仕込みのドラマ性がある。米沢さんとの息もぴったり合っていて、安心して大胆なフィッシュダイブをすることができた。まだ若い彼なので、今後どのように成長していくのか楽しみである。カンパニーになじんで控えめなのも好感度が高い。ただ、惜しむらくは、この版は王子の見せ場が少ないのだ。2幕の最初の方、たとえばヌレエフ版だったらここは王子のソロなのに、という音楽のところで別のダンサーが踊っていたりする。ソロもあるにはあるのだが、それほど魅力的な振付ではないので、せっかくのワディムの無駄遣いのように思えてしまった。

本島美和さんのカラボスは、妖艶な魅力で周囲を圧倒させ、たくさんの手下を従えるのも納得のカリスマ性があった。あでやかな美貌で目力の強い彼女が、ポワントを突き刺し、顔をゆがませたり身をよじらせたりする姿には迫力があり、またソロの踊りにも演劇性が強く場面をすっかりさらってしまった。もっと彼女の活躍を観たかっただけに、2幕でのリラとの対決から退場に至るまでがあっさりしていたのがもったいない。一方、ゲストとしてリラ役で出演した瀬島さんは、技術は確かなのだが、本島カラボスに対抗できるだけの強さも包容力も感じさせず、影が薄すぎた。なぜこの役にゲストを起用したのか、疑問が残るところである。

プロローグの妖精のヴァリエーションで印象に残ったのは奥田花純さんくらいだったが、3幕の宝石の精を踊った3人の女性ダンサーはとても美しく、良いアンサンブルを作っていた。フロリナ王女の小野さんは、さすがの貫録とオーラの高さで、他のダンサーとは別格の華やかさがあった。フロリナという役の意味をよくとらえて、ドラマティックさも加え、さらに音感の良さ、軽やかさで大いなる喜びを観客にもたらせてくれた。別の日にはオーロラも踊るのでこちらも観てみたいものである。青い鳥の菅野さんは、跳躍はあまり高くなかったが、細かい動きもクリアに魅せる足先の美しさと、プロローグでこともなげにフロリナを肩に載せるサポートのうまさは光っていた。親指トムの八幡さんは、超絶技巧も鮮やかに、圧倒的な技術の高さとチャーミングさを見せ、彼にもぜひ青い鳥を踊ってほしいと感じさせた。このバレエ団、良いダンサーがたくさんいるのだが、キャスト表を見ると、実力は高いのに大した役を与えられていないダンサーもいるのが惜しまれる。

コール・ド・バレエの踊りは精度が高く、よく訓練されているしプロポーションも美しく、クオリティは高かった。が、振付がややバタバタしており、人数も多すぎて主役の動きを妨げるところがあった。男性群舞のクオリティも大変上がっていた。主役以外に舞台に立っている出演者が、ただそこに存在しているだけで、あまり役を演じている感じではなかったのが気になった。ビントレー時代には、立ち役も含めた出演者たちはそのあたり、ひじょうに気を使っていたのだが、そういったところが薄れたのは残念である。

衣装に問題が感じられたところが多い。プロローグの女性群舞は貴族なのにエプロンのような姿だし、2幕の幻影のシーンでのチュチュは、鮮やかな濃い緑でジャングルの中にいるよう。プロローグの妖精たちの衣装も、ティアラの石以外は皆同じなので見分けがつきにくい。カラボスの衣装はインパクトが強く、黒にグリーンが効いていてゴシックな魅力があったが、リラの精は色もデザインも中途半端で垢抜けず、加えて頭飾りがナイトキャップのようで、カラボスとのバランスが悪い。王様、女王様のプロローグ~1幕の衣装はまるでアメリカ国旗のようだった。舞台装置は非常に豪華で手が込んでおり、衣装と併せて予算もふんだんに使われているように感じられるが、衣装に関しては再考の余地があるだろう。

上演時間があまりに長い、不必要な踊りがあることについては、今後の再演の時にぜひ改訂を加えてほしいものである。そのほか課題はたくさんあるように見受けられるが、バレエ団の主要キャストについてはレベルが非常に高いのも確かであり、バレエ団の実力の高さは実感できるし、2幕最後のパ・ド・ドゥのドラマティックさなどもあって楽しめる公演であるのは間違いない。ただし、演劇性の低下など、不安要素も残しての幕開けとなった。

2014/11/07

マリインスキー・バレエの2015年来日公演

マリインスキー・バレエが、2015年11月~12月に来日公演を予定していると、ジャパンアーツの今後のコンサート企画のところに書いてありました。

http://www.japanarts.co.jp/concert/concert_plan.php?lang=1

それによると、上演予定演目は、

「ガラ」、「愛の伝説」、「ロミオとジュリエット」、「白鳥の湖」

だそうです。

「愛の伝説」は、この間ボリショイ・バレエでの上演が映画館中継されていましたが、日本では上映されませんでしたし、なかなか観る機会がない作品なので嬉しいですね。

ひょっとしたら、今度の「白鳥の湖」でロパートキナの全幕見納めになってしまうかもしれませんね。そして、きっと「ロミオとジュリエット」ではヴィシニョーワを観ることができるでしょう。いずれにしても必見だと思われます。


なお、マリインスキー・バレエは2015年1月にニューヨークのBAM(ブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージック)で公演を行います。演目は「白鳥の湖」、「シンデレラ」、ショパンのトリプルビル(「ショピニアーナ」、「イン・ザ・ナイト」、ミルピエ振付の「Without」

http://www.bam.org/dance/2015/mariinsky-residency

白鳥の湖 (1/15公演はゲルギエフが指揮)
http://www.bam.org/dance/2015/swan-lake
ヴィクトリア・テリョーシキナとウラジーミル・シクリャーロフ (1/15)
ウリヤーナ・ロパートキナとダニーラ・コルスンツェフ (1/16)、
アリーナ・ソーモワ (1/22)、
エカテリーナ・コンダウーロワ (1/23) 
1月21日にも公演がありますが、キャストは未定です。

シンデレラ 両公演ともゲルギエフが指揮
http://www.bam.org/dance/2015/cinderella
ディアナ・ヴィシニョーワ、ウラジーミル・シクリャーロフ 、エカテリーナ・コンダウーロワ(1/17)、
ウラジーミル・シクリャーロフ、ダリア・パヴレンコ (1/18)

Chopin: Dances for Piano 1/24
http://www.bam.org/dance/2015/chopin-dances-for-piano
アリーナ・ソーモワ(「ショピニアーナ」「Without」), )、 ウラジーミル・シクリャーロフ (「イン・ザ・ナイト」)
エカテリーナ・コンダウーロワ (「イン・ザ・ナイト」) ウリヤーナ・ロパートキナ(「イン・ザ・ナイト」)
ダニーラ・コルスンツェフ (「イン・ザ・ナイト」)

マリインスキー・バレエ/ゲルギエフ指揮「ロミオとジュリエット」ヴィシニョーワ&シクリャローフ [DVD]マリインスキー・バレエ/ゲルギエフ指揮「ロミオとジュリエット」ヴィシニョーワ&シクリャローフ [DVD]

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2014/11/05

NYCBのオンライン映像シリーズ「Cityballet.com」第二弾

NYCBがAOLとタイアップして2013年に制作した映像シリーズ「Cityballet.com」。第一弾もたくさんの映像を6分程度のエピソードごとにアップし、インタビュー、リハーサル、ダンサーの日常生活などを映して大変面白いシリーズでした。

その第二弾が制作されて、アップロードされています。ここでも、SAB(スクール・オブ・アメリカン・バレエ)で学んだ女優サラ・ジェシカ・パーカーがプロデュースし、ナビゲーターとして登場。ラトマンスキーが振付指導をしている様子が見られ、ダンサーたちから見た彼などについても知ることができます。

http://on.aol.ca/show/517887470.471-city-ballet/518489161

ep. 1 - Corps Story
ep. 2 - A Choreographer's Story: Troy Schumacher
ep. 3 - Peter Martins
ep. 4 - New Beginnings: Sara Mearns
ep. 5 - Ballet Masters
ep. 6 - New Steps: Alexei Ratmansky
ep. 7 - Where We Come From: Ashley Bouder
ep. 8 - Staying in the Game: Chase Finlay
ep. 9 - Company Romance: Lauren Lovette & Chase Finlay
ep. 10 - Inspiration
ep. 11 - Veterans
ep. 12 - The Performance

また、これ以外にも、メイキング映像からダンサーたちのペットなどのボーナス映像もあったりして、非常に楽しいです。ダンサーたちが日ごろどんな生活をし、何を考えているのかを観ることができて、身近に感じられます。

シルヴィ・ギエムの2015年ファイナル・ツアー

2015年の引退を発表したシルヴィ・ギエム。そのファイナル・ツアーの概要が発表されていました。

http://www.danceeurope.net/article/sylvie-guillem

2006年より彼女がアソシエイト・アーティストを務めるサドラーズ・ウェルズ劇場がプロデュースしたツアーとなります。ロンドンでは、2015年5月26日から31日まで上演される予定です。

「Life in Progress」と題されたこの公演は、アクラム・カーンが振付けた新作のソロと、ラッセル・マリファントが振付けて、ギエムがミラノ・スカラ座バレエのエマニュエラ・モンタナーリと踊るパ・ド・ドゥが踊られます。 照明はマイケル・ハルズで、カーンもマリファントも、ギエムと同じくサドラーズ・ウェルズのアソシエイト・アーティストです。

また、マッツ・エックが彼女のために振り付けた感動的なソロ「Bye(アジュー)」と、ウィリアム・フォーサイスが1996年に振付けた男性ダンサー二人がおどる「デュオ」も踊られます。

このツアーは、3月31日にイタリアのモデルナで始まり、9月18日~20日にはパリのシャンゼリゼ劇場でも公演し、12月の東京で幕を下ろします。

日本のNBSでも発表されています。
http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/2015-1.html#002006

日本公演につきましては、弊財団の制作、東京公演については弊財団の主催により実施し、全公演で東京バレエ団が共演いたします。また東京以外に他都市での公演を含め、3週間ほどの日程となる予定です。公演日程・演目・料金等につきましてはただいま調整中につき、決まり次第の発表とさせていただきます。

とありますが、せっかくなのでサドラーズ・ウェルズやシャンゼリゼ劇場で上演されるプログラムが観たいですよね。今のギエムの姿、積極的に新作に挑むところを観たいと思います。

この記事にも書かれているギエムのコメント、ユーモアのセンスにあふれていて彼女の人柄が伝わってくる、とても素敵なものですね。

彼女の日常生活については、こちらのテレグラフ紙の記事に書かれています。スイス・アルプスに暮らしている今でも、土日もスタジオでのトレーニングを欠かさず、自分を鞭打つように鍛えているそうです。まずは、今月末にサドラーズ・ウェルズでの「聖なる怪物たち」(アクラム・カーン共演)の公演が控えています。

http://www.telegraph.co.uk/culture/theatre/dance/11197960/Training-as-a-top-dancer-is-like-whipping-myself-daily.html

圧倒的な身体能力、バレエの概念を変えた6時のポーズ、常に新しいものに挑戦する姿勢。ギエムは100年に一度のバレリーナとして、そして強い意志で誰も到達したことのないキャリアを切り開いていったひとりの女性としてずっと記憶されることでしょう。

来年2月に50歳となるものの、未だ衰えの片鱗も見せなかった彼女の引退のニュースは驚きを持って迎えられました。「39年間踊り続けて、今もとても踊ることを愛している。なのに、なぜ辞めるの?それは単に、誇りと情熱を持って踊っている時に終わりを迎えたいから」 

2004年からはコンテンポラリーに方向転換したギエムは、近年彼女とコラボレーションしてきた4人の振付家―カーン、エック、マリファントそしてフォーサイスの作品で終わりを迎えるのがふさわしい、このテレグラフ紙の記事も結んでいます。

Sylvie Guillem: the greatest female dancer I have ever seen 
http://www.telegraph.co.uk/culture/theatre/dance/11207877/Sylvie-Guillem-the-greatest-female-dancer-I-have-ever-seen.html

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2014/11/04

ENBで2016年にアクラム・カーン振付の新作「ジゼル」を上演

ENB(イングリッシュ・ナショナル・バレエ)は、サドラーズ・ウェルズ劇場のアソシエイト・カンパニーとなったことを発表しました。

http://blog.ballet.org.uk/sadlerswells-englishnationalballet-newrelationshipandwork/

今まではENBはロンドンのコロシアム劇場での公演が中心でしたが、サドラーズ・ウェルズが本拠地となることになります。2015年3月より、毎年春と秋にそれぞれシーズンを行うということになります。

2015年3月には、「モダン・マスターズ」と称してフォーサイス振付「イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド」、ノイマイヤーの「スプリング・アンド・フォール」、キリアンの「小さな死」という現代作品のトリプルビルが上演されます。アリーナ・コジョカルが、「スプリング・アンド・フォール」に主演する予定です。

また、ナショナル・ダンス・アワードにノミネートされるなど批評家に圧倒的に高い評価を得た「Lest We Forget」プログラムは2015年9月に上演されます。リアム・スカーレットの「ノーマンズ・ランド」、アクラム・カーンの「ダスト」、ラッセル・マリファントの「セカンド・ブレス」という当代人気振付家の、第一次世界大戦をテーマとした3つの新作という意欲的なものでしたが、内容も素晴らしいものだったようです。

そして、大注目なのが、アクラム・カーンが2016年秋に新しい「ジゼル」を創作するということ。ENBで振付けた「ダスト」が大変高い評価を得たことにより、今度は全幕を作りことになったわけです。そもそも「ダスト」が、カーンが初めてクラシック・バレエのカンパニーのために作った作品だったのですが、今度は「ジゼル」ということで、ますます期待が高まります。

Lest We Forget 予告編
http://youtu.be/DQEjyxF319c

サドラーズ・ウェルズのアソシエイト・アーティストとしては、2001年に任命されたウェイン・マクレガー/ランダムダンスを始め、シルヴィ・ギエム、マシュー・ボーン/ニューアドベンチャーズなどがいるのですが、バレエカンパニーとしては、初めての関係を構築することになります。(過去のサドラーズ・ウェルズ・ロイヤル・バレエは別にして)

英国ナショナルダンスアワードのノミネート発表

第15回英国ナショナル・ダンス・アワードのノミネートが発表されていました。2013年9月1日から2014年8月31日までの間に英国で行われた公演が対象で、400ものノミネートから絞り込まれたものです。Dance Section of the Critics’ Circleという50人の批評家からなる団体が選びました。

http://www.theguardian.com/stage/dance-blog/2014/nov/03/national-dance-awards-nominations-announced

エマージング・ダンサー・アワードという、伸び盛りの若手ダンサーや振付家に与えられる賞が新設されました。一人のアーティストが複数のカテゴリにノミネートされている例も見受けられます。アーサー・ピタは、クラシックとコンテンポラリーの両方のジャンルでノミネートされており、またアクラム・カーンは、ENBのために振付けた「Dust」でダンサーとして、そして振付家としてもノミネートされていますが、コンテンポラリーのカテゴリーでのノミネートです。ダンスがジャンルを超えてきていることを象徴していると言えます。

アレクサンダー・ジョーンズとザンダー・パリッシュという、英国出身ながら海外のカンパニーで活躍する若手ダンサーがノミネートされたのも興味深いところです。

受賞者は、2015年1月26日に発表されます。


Best male dancer 最優秀男性ダンサー

Jonathan Goddard (Mark Bruce Company, New Movement Collective, HeadSpaceDance)

ワディム・ムンタギロフ (ENB, ロイヤル・バレエ)

スティーヴン・マックレー (ロイヤル・バレエ)

エドワード・ワトソン (ロイヤル・バレエ)


Best female dancer 最優秀女性ダンサー

アリーナ・コジョカル (ENB)

マリアネラ・ヌニェス (ロイヤル・バレエ)

ナタリア・オシポワ (ロイヤル・バレエ)

ディアナ・ヴィシニョーワ (マリインスキー・バレエ)


Outstanding company 傑出したカンパニー

イングリッシュ・ナショナル・バレエ(ENB)

マーク・モリス・ダンス・グループ

ノーザン・バレエ

シュツットガルト・バレエ

ピナ・バウシュ ヴッタバール舞踊団


Best independent company ベスト・インディペンデント・カンパニー

Ballet Black

HeadSpaceDance

Mark Bruce Company

New Movement Collective


Best classical choreography 最優秀クラシック振付賞

デヴィッド・ドーソン (The Human Seasons、ロイヤル・バレエ)

アーサー・ピタ (A Dream Within a Midsummer Night’s Dream、Ballet Black)

リアム・スカーレット (No Man’s Land、ENB)

クリストファー・ウィールドン (冬物語、ロイヤル・バレエ)


Best modern choreography 最優秀モダン振付賞

リチャード・アルストン (The Britten bill 、Richard Alston Dance Company)

マーク・ブルース (Dracula、Mark Bruce Company)

アクラム・カーン (Dust、 ENB)

アーサー・ピタ (Facada、オシポワとワシーリエフのSolo for Two)

クリスタル・パイト (The Tempest Replica、 Kidd Pivot)


Emerging artist award エマージング・アーティスト賞

フランチェスカ・ヘイワード (ダンサー、ロイヤル・バレエ)

Drew McOnie (振付家、the McOnie Company)

Kevin Poeung (ダンサー、ノーザン・バレエ)

マルセリーノ・サンベ  (ダンサー、ロイヤル・バレエ)

Alexander Whitley (振付家、Alexander Whitley Dance Company)


Outstanding female performance (classical) 傑出した女性ダンサー(クラシック)

アリーナ・コジョカル (「海賊」メドーラ、ENB)

フランチェスカ・ヘイワード (「ラプソディ」、ロイヤル・バレエ)

ナタリア・オシポワ (「ジゼル」、ロイヤル・バレエ)

クリスティーナ・シャプラン (「アポロ」テレプシコーラ、マリインスキー・バレエ)


Outstanding male performance (classical) 傑出した男性ダンサー(クラシック)

ヨナ・アコスタ (「海賊」コンラッド、ENB)

アレクサンダー・ジョーンズ (「じゃじゃ馬ならし」ペトルーチオ、シュツットガルト・バレエ)

ワディム・ムンタギロフ (「海賊」コンラッド、ENB)

ザンダー・パリッシュ (「アポロ」、マリインスキー・バレエ)


Outstanding female performance (modern) 傑出した女性ダンサー(モダン)

Fang-Yi Sheu (in PastPresent and Two x Two at Sadler’s Wells)

Wendy Houstoun (in Pact With Pointlessness)

Carys Staton (in Still Current、ラッセル・マリファント・カンパニー)

Clemmie Sveaas (in If Play Is Play for HeadSpaceDance)

Outstanding male performance (modern) 傑出した男性ダンサー(モダン)

Miguel Altunaga (in Rooster for Rambert)

Jonathan Goddard (as Dracula for Mark Bruce Company)

アクラム・カーン (「ダスト」、 ENB)

Liam Riddick (in Illuminations for Richard Alston Dance Company)

パリ・オペラ座バレエ、ケースマイケル振付「Rain」の中継/追記

日本から視聴できるかどうかは不明ですが、本日(フランス時間11月4日午後7時59分より)、アンヌ・テレサ・ド・ケースマイケル振付の「Rain」の中継が行われます。日本時間は朝3時59分より。

http://www.operadeparis.fr/live/rain

http://concert.arte.tv/fr/rain-danne-teresa-de-keersmaeker-lopera-de-paris

出演はこちらの予定。エトワールは一人も出ていませんが、評判は良いようです。

MARTHA Valentine Colasante
FUMYO Laura Bachman
URSULA Amélie Lamoureux
ROSALBA Christelle Granier
ALIX Leonora Baulac
TAKA Sae Eun Park
CYNTHIA Muriel Zusperreguy
IGOR Vincent Chaillet
CLINTON Daniel Stokes
JAKUB Nicolas Paul

こちらにフォトギャラリーと動画もアップされています。
http://www.operadeparis.fr/blogopera/rain-0

→追記
コメントを頂きましたが、日本でも無事視聴することができました。現在、アーカイブとして視聴可能となっています。

→さらに追記
現在、ジオブロックがかかってしまい、日本からの視聴ができなくなっています。ただし、iPhoneやiPadをお持ちの方でしたら、Holaのアプリをダウンロードし、VPNでフランスに国を設定すれば、サファリから視聴することができます。


ところで、先日Cultureboxで中継されたものの、日本では視聴できなかったオペラ座の「エチュード」ほかとデフィレは、2月にNHK-BSで放映されるようです。FranceTVの担当者がTwitterで明かしていました。

こちらは、11月8日に「エチュード」他と一緒に放映される予定の前芸術監督、ブリジット・ルフェーブルのドキュメンタリーの予告編です。
https://vimeo.com/110280800

2014/11/01

12/21 NHK BSプレミアムにてベジャール&ズービン・メータ、ベートーヴェン第9交響曲放映

NHK BSプレミアムの12月番組表がアップされていました。

http://www.nhk.or.jp/bsmile/lineup/bspremium_nextmonth.pdf

12/21 日曜日24時(月曜早朝0時)に、東京バレエ団とベジャール・バレエ・ローザンヌが共演し、ズービン・メータ指揮でイスラエル・フィルが演奏する「ベートーヴェン第9交響曲」の放映が予定されています。

11/8、9日にNHKホールで行われる公演が早速放映されるのですね。観に行けないので観られるのが嬉しいです。

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