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« 8/29放送「日本舞踊とオーケストラ  ―新たなる伝統へ向けて―」 | トップページ | シディ・ラルビ・シェルカウイ + ダミアン・ジャレ「BABEL(words)」 »

2014/08/29

毎日新聞掲載記事:バレエへの夢、未来開く トップダンサー被災地訪問に同行して

毎日新聞の8月18日夕刊に掲載された私の「エトワール・ガラ」出演ダンサーの東北チャリティレッスン記事、ブログに掲載して良いという許可を頂いたので、こちらにも掲載しました。

毎日新聞のサイトからも読むことができます。(ログインは必要ですが、無料で登録できます)
http://mainichi.jp/shimen/news/20140818dde018040007000c.html

寄稿:バレエへの夢、未来開く トップダンサー被災地訪問に同行して
毎日新聞 2014年08月18日 東京夕刊

 ひのき舞台に立つ日を夢みて、イラク唯一のバレエ学校で学ぶ17歳のリーザン・サレム。イスラム教では踊りはみだらなものとされ、この国でプロのバレリーナになるのは困難だ。その上、戦禍が続き、リーザンの友人も爆撃で死んだ。「どんなことがあっても、バレエを続けたい」。命がけで踊り続ける彼女を先ごろ、英国のテレビ番組が紹介し、感銘を呼んだ。

 大災害や戦乱の中では、命をつなぐこと、生活の再建が最優先となり、芸術や文化は後回しとされてしまう。だが、芸術は、生きる上での心の支えとなる。筆者はこのほど、世界のトップダンサーによる被災地訪問に、ボランティアの通訳として同行した。バレエを通じて明日を信じる姿を目の当たりにした、旅の模様を報告したい。

 ■   ■

 「エトワール・ガラ2014」公演のために来日したパリ・オペラ座バレエのエトワール(最高位)ダンサーらが7月末、仙台市、福島市など東日本大震災の被災地計5カ所で、チャリティーレッスンを行った。

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 石巻バレエ研究所(宮城県石巻市)では、2年前にも同校を訪れたオペラ座のドロテ・ジルベールと、独ハンブルク・バレエのシルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコが指導。生徒の年齢やレベルはさまざまだが、ダンサーは一人一人の体に触れながら丁寧に教える。子供たちが緊張しつつも心から喜んでいる様子が伝わってきた。「今回は、未来へと向かっていく力の芽生えを感じた」とジルベール。「ダンスがあれば、人生のつらい局面も乗り切れる。私も同じ経験をしてきました」

 アッツォーニは、レッスンの終わりに生徒を集めてこう伝えた。「私もイタリアの小さな町で踊り始めたの。バレエは生きる力、強い心を育てるし、夢をもつことが未来を開く。夢を決して諦めないで」。リアブコは、混乱が続くウクライナの出身。故国に残した家族や友人のことを思いながら、子供たちの未来のために指導した、と語った。

 生徒の谷川瑞華さんは「ドロテさんが私たちのことを忘れずに、また来てくれてうれしかった」と目を輝かせた。また、仙台市から参加した増田えみりさんによると、震災直後にはバレエを習っていない子供も教室に集まったという。「みんなで踊ることで、悲しみを乗り越えられた」と話してくれた。

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 ■   ■

 「今も遠い国から、東北に思いを寄せる人がいることを知ってほしい」と、ダンサーらは口をそろえる。どんなに絶望的な状況の下でも、未来への希望があれば、人は生き抜くことができる。

 冒頭のリーザンには、米国のバレエ学校から奨学金提供の申し出があり、渡米の準備を始めたところだ。災害や紛争の続く中、バレエを支えに生き抜く子供が、世界の各地にいる。今回トップダンサーに指導を受けた東北の生徒たちの中からも、世界へと羽ばたくダンサーは現れるだろう。(もり・なおみ)

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バレエ(情報)」カテゴリの記事

コメント

これ英訳してBachtrackへ是非。世界で書けるのはこの場にいた、あなたしかいないでしょう。

naomiさん、こんにちは。

拝読いたしました。naomiさんのバレエへの熱い想いと、バレエダンサーを目指す子供たちへの愛ある温かい気持ちが、文章から伝わってきます・・・。
ぶらりん様と同じく、本当に、世界の人たちに是非読んで頂きたいレポートです!!

ぶらりんさん、こんにちは。

はい、英訳はしようと思っています。今ちょっと親が緊急入院しちゃってばたばたでなかなか記事が書けない状況なのですが、時間があるときに。海外の人たちにも東北の現状や、彼らに手を差し伸べている人たちがいることは知ってほしいので。

キャラウェイさん、こんにちは。

読んでいただきありがとうございます!おかげさまで好評いただいています。本当に素晴らしい体験をできて良かったし、それを文章化できたのも嬉しかったです。
ぜひ近いうちに英語でも記事にできたらな、と思います。

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