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2014/06/11

クロアチア、ボスニア他旅行記(その5)クルカ国立公園、スプリット

しばらく間が空いてしまいましたが、クロアチア旅行記の続きです。

プリトヴィッツェから移動した街は、クロアチア第二の都市、スプリット。泊まったホテルが旧市街から相当遠いうえ、ここは旧ソ連ですか、って感じのうらぶれた雰囲気で、ホテルの周りはスーパーが一軒ある以外は、工場とかしかない場所でした。

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午前中は、クルカ国立公園へ。ここはあまり知名度はないところだけど、プリトヴィッツェに勝るとも劣らない、澄んだ湖と多くの滝に囲まれた美しい公園なのでした。広大な面積に、エメラルドグリーンの湖と滝が連なり、ウッドデッキの遊歩道が整備されていて、緑深い公園で水が流れる横を散歩することができます。

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17段もの滝が連なるスクラディンの滝が見事。ここでも、湖を渡る橋があって、まるで印象派の絵画のような、澄み切った水の色に様々な光が乱舞してキラキラ光る様子、水の中を魚や小動物が泳ぐさまを観察できます。やはりここでも遠足の子供たちの姿がたくさんありました。世界遺産にはなっていないので、公園の中では、クロアチア名物の乾燥イチジクなどを売る売店もたくさんあります。

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森の中にウッドデッキが張り巡らされ、水が流れる上を歩くとマイナスイオンを胸いっぱいに吸い込んで、心から癒されます。

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昼食は近くの街スクラディンで。ガイドブックにも載っていない人口500人という小さな港町だけど、ヨットハーバーもありちょっと古い建物群が可愛くて、オープンエアのレストランはとてもおしゃれで、素敵でした。

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このあたりの地方は「ダルマチア地方」と呼ばれているのですが、ダルメシアン犬の産地で、名前もこの地方から取られているということです。ワンコなどはたくさん見かけたけど、残念ながらダルメシアンには一匹も会えませんでした。

そして午後に向かった海沿いのスプリットの街は美しかった。

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ここは、3世紀から4世紀にかけて、ローマ帝国の皇帝デイオクレティアヌスが引退後の余生を過ごす宮殿を建てたことに始まりました。ローマ帝国が衰退して宮殿が廃墟となったのちにも、廃墟はスラヴ民族に襲撃された人々の避難場所となって、廃墟を建材に人々は家を建てて街を再生させたのです。宮殿の地下は、ディオクレティアヌス時代そのままに残っていて見学することができるのですが、地上部分は、遺跡のような状態の建物の上にそのまま普通に人々が住んでいるって感じで、洗濯物が干してあったりします。ここは2000年に世界遺産に登録されたのですが、世界遺産の真っただ中に普通に生活している人たちがいるというのが面白い。

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宮殿の地下は、海からの涼しい風を送り込む天然の冷房装置となっていたり、当時は倉庫や汚物を収納する機能が果たされていたそうです。この3世紀から残っている建物では、60年代にはクラブとして機能して若者が踊っていたりしたというからすごいですね。現地ガイドさんのお母さんも若いころここで踊ったそうです。

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宮殿の前庭(ディオクレティアヌスの宮殿の玄関)は、煉瓦におおわれているものの円形の天井はぽっかり空いています。音響がとても良いので、ここではよく、アカペラの合唱隊が歌っています。私が行ったときも、たまたまアカペラの男性グループが素晴らしい歌声を披露してくれていて、とてもよく響き渡っていました。これはクロアチア伝統のアカペラでクラパと呼ばれています。CDも売っていたので買い求めました。最後には、「サヨ~ナラ」と日本語で美しいハーモニーを聴かせてくれました。

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スプリット旧市街は、この古代の迷路のような町並みに瀟洒なカフェやレストラン、アクセサリーやステーショナリーなどを売っているお店、ホテルなどが点在していて、とてもいい感じです。「金の門」「銀の門」「銅の門」という門があり、特に広場に面した銀の門は、いい感じに遺跡らしさがあって素敵。

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また、金の門の近くのグルグール司教という人の大きな銅像は、足の指に触るとご利益があるということで、その親指だけが触られてピカピカに輝いています(もちろん私も触った!)

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旧市街の中心にそびえる鐘楼と大聖堂。大聖堂はもともとはディオクレティアヌスの霊廟として作られたものの、8世紀にはキリスト教の聖堂として改築されたそうです。ディオクレティアヌスはキリスト教を迫害していたため、後世のキリスト教徒はその痕跡を破壊し、ディオクレティアヌスの棺も今はどこにあるのかわからないそうですが、聖堂自体はとても荘厳で美しく、4つの祭壇はどれも見事。特にメーンの祭壇の上のバロックな装飾画や、祭壇の精密な石細工などは素晴らしいです。聖堂の入り口の扉に施された彫刻も見ごたえがあります。

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海に面した通りには、旧市街の遺跡の中に作り付けられたカフェが立ち並び、さわやかな海風が吹いてくる。この街が欧州の観光客に大人気なのもよくわかりました。夕食を頂いた、旧市街のレストランもとてもスタイリッシュでした。クロアチアは、オリーブオイルとワインの産地だし、海に面しているのでシーフードにも定評があります。白トリュフの産地でもあるし、食通にとってもとてもいい街だと思いました。

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