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2014年6月

2014/06/30

6/22 NBAバレエ団「トリプル・ビル」

久保紘一芸術監督が就任してから、NBAバレエ団は、アメリカの20世紀、21世紀の作品を取り上げることが多くなった。

このトリプルビルは、70年代、80年代にABTがレパートリーとした3つの名作「ガチョーク賛歌」、「葉は色あせて」、「ブルッフ・ヴァイオリン・コンチェルト1番」から構成。いずれも素晴らしい作品だが、「ガチョーク賛歌」「ブルッフ・ヴァイオリン・コンチェルト1番」の全部の上演は、日本のバレエ団では初めてとのこと。現地から振付指導者を招き、きっちりと仕上げてクオリティの高い上演となった。

http://nbaballet.org/performance/2014/triplebill/index.html

「ガチョーク賛歌」 Great Galloping Gottschalk

音楽:ルイス・モレウ・ガチョーク
振付:リン・テイラー・コーベット
振付指導:リン・テイラー・コーベット、サンドラ・ブラウン

1.プエルトリコのみやげ
竹内碧 ほか

2.ある詩人の死
峰岸千晶、三船元維

3.トーナメントギャロップ
小嶋沙耶香、鈴木恵里奈、土田明日香

4.愛しい人よ
佐々木美緒

5.バナナツリー
高橋真之、皆川知宏

6.ラマンチャの調べ
全員

ニューオーリンズ出身の作曲家ルイス・モレウ・ガチョークが作曲したピアノ曲を管弦楽に編曲したもの。カラフルな衣装で踊られ、楽章ごとに変化に富んでいるものの、全体的に軽快でとても楽しい作品。

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「プエルトリコのみやげ」は、一人の女性ダンサーを中心に、8人の群舞で繰り広げられる。ソリストが単独で踊るというよりは、ほかのダンサーたちにリフトされたり絡んだりして、フォーメーションが変幻自在に変化するので飽きない。「ある詩人の死」はロマンティックなパ・ド・ドゥだけど、男性が跪いて女性をリフトしたり、開脚した女性を回転させるリフトをしたり、さらには床の上にダイブしたりと高度なテクニックを駆使。でも雰囲気は軽快で、二人の間の楽しい会話を思わせる。「トーナメント・ギャロップ」は、3人の女性ダンサーたちが競い合うように自分たちの魅力を見せつけ合う、キュートな踊り。「愛しい人よ」は女性ダンサーのソロ。踊った佐々木美緒さんは、来シーズンから新国立劇場バレエ団に移籍するのだが、長身で顔が小さくプロポーションに恵まれ、大変美しい。「バナナツリー」は、二人の男性ダンサーが、テクニックを競い合い、ピルエット、跳躍をふんだんに盛り込んでいてすごく楽しい。高橋真之さん、皆川知宏さんとも、軽やかで弾むような動き、軽く6~7回転きれいに回る技術と、この役にはうってつけ。そしてフィナーレでは、輪になったダンサーたちに竹内碧さんがぶら下がって振り回されるなど、高難度な部分もありつつ、高揚感を伴ったクライマックスへ。


「葉は色あせて」 The Leaves are Fading

音楽:アンソニー・ドボルザーク
振付: アントニー・チューダー
振付指導:アマンダ・マッケロー、ジョン・ガードナー

第1パ・ド・ドゥ:竹内 碧/皆川 知宏
第2パ・ド・ドゥ:岡田 亜弓/大森 康正
第3パ・ド・ドゥ:関口 祐美/土橋 冬夢
第4パ・ド・ドゥ:浅井 杏里/オリバー ホークス

アンソニー・チューダーの代表作で、非常に美しい作品。このバレエの名演で知られるアマンダ・マッケロー、ジョン・ガードナーが振付指導を行った。ロングドレスを着た女性が舞台を横切ると、林の中、若者たちが現われる。4組のカップルのパ・ド・ドゥを中心に繰り広げられる。特にストーリーはないものの、ドヴォルザークの音楽もあいまって、一つ一つのカップルの間にはドラマが紡ぎだされ、ふとした視線や首の動き、背中などから感情の揺らめきが伝わってくる。特に綿密なパートナーリングが繰り広げられる第二パ・ド・ドゥの抒情的な美しさはたとえようがないほど。冒頭の女性は、自分の過ぎ去った青春を思い起こしているのだろう、彼らが去った後に、またもう一度登場する。その姿がなんともいえない余韻を残す。舞台上が情感にあふれて、一人一人のダンサーが舞台を丁寧に繊細に紡ぎあげていったのが感じられた。


ブルッフ ヴァイオリン協奏曲 第1番 Bruch Violin Concerto No.1

音楽:マックス・ブルッフ
振付:クラーク・ティペット
振付指導:デヴィッド・リチャードソン
ヴァイオリンソロ:浅井千裕

Aqua:岡田 亜弓/三船 元維
Red:浅井 杏里/宮内 浩之
Blue:峰岸 千晶/泊 陽平
Pink:田澤 祥子/大森 康正

この日唯一チュチュで踊られた華やかなアブストラクト作品。バランシンを思わせる音楽的な振付なのだけど、男性が女性ダンサーをリフトする時に女性が大きく開脚したり、またハンガリー的なステップが含まれていたりとひねったところもある。3楽章から構成されていて、それぞれの曲想にマッチし、群舞のフォーメーションも多彩で面白い。コーダはさしづめ「シンフォニー・インC」的に、4組のソリストがテクニックを競い高揚感に包まれる。女性ソリストは4組ともとても果敢でクラシック・テクニックを存分に堪能させてくれた。特にRedの浅井 杏里さんの空間の使い方が大きくて映えていたと思う。


3つの演目とも、いずれ劣らぬ良い作品で、バレエの楽しさ、美しさ、そして華やかさを感じさせてくれた。古典全幕でないとなかなか集客が難しいと言われているけれども、今回の3つは、バレエ初心者が観ても楽しめる作品だと思う。振付指導者を呼んで丁寧に指導した成果がよく出ていた。これほど良い作品、良い上演でも観客動員にはやや苦戦しているところもあったようだが、観てもらえれば作品、そしてバレエ団の良さはわかるはずだ。準備にこれだけ手間をかけて2日間だけの上演はあまりにもったいない。ぜひとも再演を期待したい。あまりよく知られていない作品でも、こんなに素敵なものがあるのだから。

久保紘一芸術監督は、とにかく日本でのダンサーの地位や待遇を良くしたいという思いで取り組んでいるとのことだった。振付家や、振付家に近い振付指導者を呼ぶのも、ダンサーにとってはモチベーションが上がることだろう。彼の取り組みを応援していきたいと感じた。次回作の「ドラキュラ」では大貫勇輔さんをゲストに呼ぶ大掛かりなプロダクションということで、とても楽しみ。


「ガチョーク賛歌」がフルで収録されています。

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2014/06/29

セルゲイ・フィーリンの病状が悪化?(追記あり)→退院

昨年1月に強酸による襲撃を受けたセルゲイ・フィーリン。30回以上にわたる手術を受け、左目は80%まで快復しましたが、右目についてはぼんやりと見える程度なのだとのこと。しかしながら、ボリショイ・バレエ芸術監督の仕事には復帰して精力的に活動しています。

そのフィーリンですが、金曜日にボリショイ劇場で仕事中に、突然アレルギー反応を訴え、救急車で集中治療室に運ばれたそうです。血管性浮腫という症状だそうで、怪我の治療薬に対する副作用の可能性が高いそうです。

彼の病状には諸説あり、非常に深刻であるという報道から、実はそれほど重くなくて数日内には退院できるというものまでさまざまです。

New York Timesの記事
http://artsbeat.blogs.nytimes.com/2014/06/28/bolshoi-director-sergei-filin-returns-to-hospital/

第一報のVoice of Russiaの記事では、それほど深刻ではないという彼の母の談話を掲載していました。数日内に退院できる見通しということでした。
http://voiceofrussia.com/news/2014_06_28/Bolshoi-theaters-director-Sergey-Filin-hospitalized-6949/

報道官のカーチャ・ノヴィコワ氏は、彼の病状については劇場側はノーコメントだとしています。

一方で、Ismene Brown氏のブログでは、複数のロシアのソースを当たっており、こちらでは、フィーリンは心臓蘇生装置に入っていて、極めて深刻な病状であると報道されているようです。
http://www.ismeneb.com/Blog/Entries/2014/6/28_Filin_in_intensive_care-_shock.html

インターファックス通信が、土曜日の朝に「フィーリンは集中治療室に入っていて深刻な病状です」と病院のスポークスパーソンが語っていたと報道しているそうです。

また、ワシントン・ポストでバレエ批評を担当しているサラ・カウフマン氏は、このようにツイートしています。
https://twitter.com/SarahLKaufman/status/482938958733901824
Sergei Filin is fine after allergy attack, hopes to leave hospital tomorrow; 'critical' reports are fake, says my source close to him
「フィーリンはアレルギー症状は起きたものの元気であり、明日退院できる見込みです。「深刻だ」としている報道は嘘だと、彼と親しい私のニュースソースは言っています」

ということで、ちょっとした情報戦の様相を呈していますが、フィーリンの症状が好転し、早く仕事に復帰できることを祈りたいですよね。とても心配です。


なお、ボリショイ・バレエでは、7月4日に、ジャン・クリストフ・マイヨー振付による新作「じゃじゃ馬ならし」を初演する予定です。ボリショイのサイトでリハーサルの写真などを見ることができます。
http://www.bolshoi.ru/en/performances/714/

リハーサルの模様
http://youtu.be/5YnTWqLszJg

キャストはこんな感じです。
Katharina
Maria Alexandrova
Kristina Kretova
Ekaterina Krysanova

Petruchio
Vladislav Lantratov
Artem Ovcharenko
Denis Savin

Bianca
Maria Semenyachenko
Olga Smirnova
Anastasia Stashkevich

Lucentio
Semyon Chudin
Artem Ovcharenko
Alexander Volchkov

また、7月15日(オペラは12日)からは、大規模なニューヨーク公演も予定されています。
http://www.lincolncenterfestival.org/bolshoi-ballet-opera

http://youtu.be/Hv97ZzwDKn4

*******
追記

フィーリンは回復し、退院したとの報道が出ました。
Sergei Filin discharged from hospital in Moscow
http://voiceofrussia.com/uk/news/2014_06_28/Sergei-Filin-in-intensive-care-7454/

インターファクス通信によれば、日曜日にフィーリンは退院し、体調は元に戻ったとのことです。

Ismene Brwon氏の続報
http://www.ismeneb.com/Blog/Entries/2014/6/29_Filin_out_of_hospital.html

すでにフィーリンは職務に復帰しているとのことです。

Bolshoi Ballet Artistic Director Sergei Filin back at work after health scare
http://www.washingtonpost.com/entertainment/theater_dance/bolshoi-ballet-director-back-at-work-again-after-health-scare/2014/06/29/70bb6b18-ff93-11e3-8572-4b1b969b6322_story.html

フィーリンの元アシスタントで、オルガ・スミルノワの夫君の母でもあるDilyara Timergazina氏は、ピーナッツに対するアレルギーのような、腫れる症状だったと語っています。すぐに手当てを受けましたが、念のために調べるために、入院したそうです。そして彼の病状が深刻だという報道は虚偽のものであり、わざと彼が重体に陥ったという情報を流すメディアがいるとのこと。

ひとまず無事で良かったのですが、アレルギー症状は時として命取りになることもあるようで、早めに治療して良かったとも言えます。また、情報もいろいろと乱れ飛んでいるところがあって、怖いな、と思わせるところもありました。

2014/06/28

パリ・オペラ座バレエ「ダンシズ・アット・ア・ギャザリング」「プシュケー」も全編視聴可能

パリ・オペラ座バレエ「ダンシズ・アット・ア・ギャザリング」「プシュケー」の6月27日の公演、昨日生中継されたのですが、映像は以下のサイトで全編視聴することができます。12月24日まで視聴可能。

「ダンシズ・アット・ア・ギャザリング」
http://culturebox.francetvinfo.fr/live/danse/danse-classique/dances-at-a-gathering-de-jerome-robbins-au-palais-garnier-158519

「プシュケー」
http://culturebox.francetvinfo.fr/live/danse/danse-classique/psyche-dalexei-ratmansky-au-palais-garnier-158521

キャスト

DANCES AT A GATHERING 「ダンシズ・アット・ア・ギャザリング」ジェローム・ロビンス振付

EN ROSE Ludmila Pagliero
EN MAUVE Amandine Albisson
EN JAUNE Nolwenn Daniel
EN VERT Aurélie Dupont
EN BLEU Charline Giezendanner
EN BRUN Mathieu Ganio
EN VIOLET Karl Paquette
EN VERT Josua Hoffalt
EN ROUGE BRIQUE Emmanuel Thibault
EN BLEU Christophe Duquenne

PSYCHÉ 「プシュケー」 アレクセイ・ラトマンスキー振付

PSYCHÉ Laëtitia Pujol
EROS Marc Moreau
VÉNUS Alice Renavand
LES DEUX SOEURS Christelle Granier, Caroline Robert

ジャクソン国際バレエコンクールで加瀬栞さん金賞、宮崎たま子さん銀賞

4年に一度の国際バレエコンクール、ジャクソン国際バレエコンクールの決勝が本日行われました。

http://www.usaibc.com/

現地で出場者に付き添っている針山真実さんからの速報で、ENB所属の加瀬栞さんが金賞、ワシントン・バレエ所属の宮崎たま子さんが銀賞を受賞したとのことです。おめでとうございます!

米国際バレエ:金賞に加瀬栞さん、銀賞には宮崎たま子さん
http://mainichi.jp/select/news/20140628k0000m040132000c.html

金賞に加瀬栞さん 米ジャクソン国際バレエ 若手の登竜門
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/140628/ent14062801290003-n1.htm

日本人ダンサー続く快挙…世界に周知された「レベルの高さ」 米ジャクソン国際バレエコンクール
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/140628/ent14062821070011-n1.htm

ジャクソン国際バレエ金賞に加瀬栞さん、銀賞は宮崎さん
http://www.hochi.co.jp/topics/20140628-OHT1T50070.html

日本人女性が金銀獲得 若手登竜門の米バレエコンクール
http://www.asahi.com/articles/ASG6X32C1G6XUHBI00H.html

 若手の登竜門として知られる米国のジャクソン国際バレエコンクールの主催団体は27日、日本の加瀬栞さん(22)=東京都出身=にシニア女性部門の金賞を授与すると発表した。宮崎たま子さん(25)=東京都出身=が同部門の銀賞を獲得した。

 加瀬さんは共同通信の電話取材に「自分でもびっくりして実感がないが、うれしいの一言。頑張ったかいがあった」と声を弾ませた。また「英国在住だが日本を誇りに思っている。日本を代表してコンクールに出られたことに感謝している」と語った。

 宮崎さんも電話取材に「メダルが取れてうれしい」と喜び「これに満足せず、これからも毎日練習し、お客様を楽しませることができるダンサーになれたらいいなと思う」と話した。

 加瀬さんと宮崎さんは2006年に開かれた国際コンクール「ユース・アメリカ・グランプリ(YAGP)」で入賞している。

 ローザンヌ国際、モスクワ国際などと並ぶ主要なバレエコンクールの一つ。4年に一度、米ミシシッピ州ジャクソンで開かれ、今年は14日に始まった。19~26歳までのシニア部門と15~18歳までのジュニア部門それぞれで3段階の選抜をした。最終段階に残った中から金、銀、銅賞が選ばれた。

 前回の10年は、日本人がシニア部門で銀賞1人、銅賞2人、ジュニア部門で銀賞1人の計4人が入賞している。(共同)

ニュース映像(フジテレビ)
ジャクソン国際バレエコンクール 日本人女性が金銀ダブル受賞(14/06/28)
http://youtu.be/LkfWneF3idQ

テレビ朝日
http://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000029663.html

米ジャクソン国際バレエコンクールは、若手の登竜門と言っても、ローザンヌ国際コンクールやYAGPと違って、シニア部門はプロのバレエ団で活躍している人の出場が中心となっています。加瀬栞さんは、すでにENBではソリストで、金平糖の精など主役も踊っているダンサーです。

ジャクソン国際コンクールのFBでは、決勝の模様の写真もたくさん載っています。
https://www.facebook.com/usaibc

詳しい情報は後ほど追加します。まずは針山さんのブログより、決勝の模様のレポートが書いてありますので、貼っておきますね。

ジャクソン・インターナショナル・バレエ・コンペティションの決戦出場ダンサーレポート USA IBC
http://mamisensei.jugem.jp/?eid=1585

USA IBC、インターナショナル・バレエ・コンペティションのメダリスト!!
http://mamisensei.jugem.jp/?eid=1584

ジャクソンコンクール、USA IBCの決戦終了!
http://mamisensei.jugem.jp/?eid=1582

受賞者の喜びの表情を捉えた写真がたくさん載っています。もちろん加瀬さん、宮崎さんも。
http://www.clarionledger.com/story/news/2014/06/27/medals-awarded-th-usa-ibc/11519247/

加瀬さんは、「コンクールに出演して、それはテクニックだけではない、芸術性、音楽性がとても重要であるということを再認識させられました。」 と語っています。


ジャクソン国際コンクールのFacebookに、受賞者が発表されています。

SENIOR DIVISION: シニア部門

GOLD MEDAL SENIOR MALE:
HANSOL JEONG, REPUBLIC OF KOREA

GOLD MEDAL SENIOR FEMALE:
SHIORI KASE, JAPAN 加瀬栞 (ENB)

SILVER MEDAL SENIOR MALE:
BYUL YUN, REPUBLIC OF KOREA

SILVER MEDAL SENIOR FEMALE:
IRINA SAPOZHINIKOVA, RUSSIA (プリモールスクオペラバレエ劇場)
TAMAKO MIYAZAKI, JAPAN 宮崎たま子 (ワシントン・バレエ)

BRONZE MEDAL SENIOR MALE:
AARON SMYTH, AUSTRALIA (ジョフリー・バレエ)
IVAN DUARTE, BRAZIL

BRONZE MEDAL SENIOR FEMALE:
GA-YEON JUNG, REPUBLIC OF KOREA


JUNIOR DIVISION: ジュニア部門

GOLD MEDAL JUNIOR MALE:
TAIYU HE, PEOPLES REPUBLIC OF CHINA

GOLD MEDAL JUNIOR FEMALE:
GISELE BETHEA, USA

SILVER MEDAL JUNIOR MALE:
JINSOL EUM, REPUBLIC OF KOREA

SILVER MEDAL JUNIOR FEMALE:
MACKENZIE RICHTER, USA

BRONZE MEDAL JUNIOR MALE:
GUSTAVO CARVALHO, BRAZIL

BRONZE MEDAL JUNIOR FEMALE:
YASMIN LOMONDO, BRAZIL
PAULINA GURIEB ABELLA, MEXICO

ここにプレスリリースの内容として、受賞者名とコンクールの結果与えられたスカラシップの一覧が書いてあります。
http://www.marketwatch.com/story/medalists-and-awards-announced-for-2014-usa-international-ballet-competition-2014-06-27

ちなみに前回2010年のコンクールでは、シニア部門銀賞に奥村康祐さん(現 新国立劇場バレエ団)、銅賞に大貫真希さん(現ワシントン・バレエ)、吉田恭平さん(現グラン・ラピッド・バレエ(アメリカ))が輝いています。ジュニア部門金賞には、現ロイヤル・バレエのマルセリーノ・サンベがいますね。銀賞に金子扶生さん(現ロイヤル・バレエ)。

なお、2006年には、現ボストン・バレエの倉永美沙さんがシニア金賞を受賞しています。男子の金賞はダニール・シムキン(ABT)、銅賞に米沢唯さん(新国立劇場バレエ団)、大貫真幹さん(ベジャール・バレエ・ローザンヌ)

加瀬栞さんが、ENBの団内で行っている若手ダンサーのコンクール、Emerging Dancer Award 2011で優勝した時の映像
Shiori Kase - Emerging Dancer Award 2011 winner
http://youtu.be/RjR9IYmgAeA

加瀬栞さんが、同僚のローレッタ・サマースケールズと出演しているレクサスのCM映像。カッコいいですね。
http://youtu.be/i8gGwQ-lA4M

加瀬栞さんの踊りは、9月3日、4日に開催されるオーチャードホール25周年ガラ ~伝説の一夜~で観ることができますよ。
http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/14_gala25th.html

こういう華やかな報道の中で、これだけ日本のバレエダンサーのレベルが高いのに、日本国内でのバレエダンサーの待遇が悪くてそれだけでは生活できない、そのため、コンクールで入賞するようなレベルの人の多くは海外のバレエ団に行くしかないということについて、私たちは考えなくてはならないと思います。加瀬さん、宮崎さんも海外のバレエ団で活躍しています。

ローザンヌ国際コンクールの成果にしても、日本国内には優れたバレエ学校がないということの裏返しです。新国立劇場バレエ団には研修所がありますが、その研修所を卒業したある期のダンサーたちは、誰一人として新国立劇場バレエ団に採用されませんでした。研修所のあり方が大きく間違っているとしか思えない結果です。そうすると、ますます、日本人のバレエを学ぶ生徒は海外を目指すしかなくなってきます。海外のバレエ団では、怪我をした場合の補償や治療、社会保険、ダンサーを引退した後のバックアップ(キャリアプランのために学校に通わせてくれるなど)が充実していますが、日本ではそのような話は聞いたことがありません。

国のバックアップに関してはこのご時世、あまり期待できませんが、北米のように、企業や裕福な個人がもっと芸術に貢献することを考えるべきなのではないかと思います。そのためには、税制の優遇なども進められてしかるべきでしょう。

2014/06/27

「グラン・ガラ」出演の田北志のぶ、イーゴリ・コールプ、ルスラン・スグヴォルツォフ、マリア・アラシュ、エレーナ・エフセーエワのサイン会

7月14日に開催される東日本大震災チャリティガラ「第2回 グラン・ガラコンサート」。

このガラに出演する田北志のぶ(キエフ・バレエ)、イーゴリ・コールプ、エレーナ・エフセーエワ(マリインスキー・バレエ)、ルスラン・スグヴォルツォフ、マリア・アラシュ(ボリショイ・バレエ)のサイン会がチャコット渋谷本店で行われます。

http://www.chacott-jp.com/j/topics/detail1846

7月13日(日)14:00~ (~15:00までを予定)
チャコット渋谷本店4階

12:00より整理券配布、先着50名

本公演をプロデュースした田北さんはじめ、ダンサーたちが公演の見所や東北復興に向ける思い、バレエ団での日常などについて語ってくれるとのことです。


東日本大震災復興祈念チャリティ・バレエ “第2回グラン・ガラ・コンサート~私たちはひとつ!!~”

http://www.tbs.co.jp/event/grand_gara2014/

Bunkamuraオーチャードホール(東京)

2014年7月14日(月)
18:30開場/19:00開演

【プロデューサー・演出・ダンサー】
田北 志のぶ(キエフ・バレエ リーディングソリスト/ウクライナ功労芸術家)

【舞台監督】
アラ・ラゴダ

【出演予定ダンサー】
田北 志のぶ(キエフ・バレエ リーディングソリスト/ウクライナ功労芸術家)
ルスラン・スクヴォルツォフ(ボリショイ劇場 プリンシパル・ダンサー)
アレクサンドル・ザイツェフ(元シュツットガルト・バレエ プリンシパル・ダンサー)
イーゴリ・コルプ(マリインスキー劇場 プリンシパル・ダンサー)
ブルックリン・マック(ワシントン・バレエ プリンシパル・ダンサー) 
エカテリーナ・マルコフスカヤ(フリーゲストダンサー)
エレーナ・エフセエワ(マリインスキー劇場 セカンドソリスト)
オレーサ・シャイターノワ(キエフ・バレエ ソリスト)
ニキータ・スハルコフ(キエフ・バレエ ソリスト)
マリア・アラシュ(ボリショイ劇場 プリンシパル・ダンサー)

2014/06/26

ニコラ・ル=リッシュのアデュー公演はネット中継を予定(追記あり)

パリ・オペラ座バレエのグラン・エトワールの一人、ニコラ・ル=リッシュも定年を迎え、7月9日にアデュー公演が行われます。特別なガラ公演となります。

チケットは、AROP会員のうち長期で会員となっている人が買うことができたという、プラチナチケットとなりました。

まだオペラ座のサイトには掲載されていませんが、このガラ公演、映画館とインターネットでの中継が行われると、批評家のフィリップ・ノワゼット氏がツイートしていました。インターネット中継はオペラ座の公式サイトから行われるそうです。

追記:オペラ座の公式サイトにも出ました。
https://www.operadeparis.fr/blogopera/retransmission-de-la-soiree-exceptionnelle-nicolas-le-riche

オペラ座オフィシャルサイト経由、Artehttp://concert.arte.tv/frで中継されるそうです。また、映画館3館で上映されるほか、後日テレビでの放映も予定しているそうです。

日本でのテレビ放映も期待したいですね!


上演予定は以下の演目です。

Wednesday 9 July 2014 à 19h30

Program:
Les Forains (Roland Petit) オペラ座バレエ学校

Excerpts from:
Bal des cadets (David Lichine) オペラ座バレエ学校

Raymonda (Rudolf Noureev) 「ライモンダ」パ・ド・シス
Avec :
Raymonda - Dorothée Gilbert
Abderam - Stéphane Bullion
Henriette - Sae Eun Park
Clémence - Séverine Westermann
Bernard - Audric Bezard
Bérenger - Pierre-Arthur Raveau
Les Sarrasins - Valentine Colasante, François Alu
Les Espagnols - Nolwenn Daniel, Christophe Duquenne

Caligula (Nicolas Le Riche) 「カリギュラ」
Avec :
Caligula - Mathieu Ganio
Incitatus - Mathias Heymann

pas de deux from Appartement (Mats Ek) 「アパルトマン」
Avec : Sylvie Guillem, Nicolas Le Riche

L’Après-midi d’un faune (Vaslav Nijinski), 「牧神の午後」
Avec :
Le Faune - Jérémie Bélingard
La Grande Nymphe - Eve Grinsztajn
Les Six nymphes - Juliette Gernez, Peggy Dursort, Claire Gandolfi, Sophie Mayoux, Christine Peltzer, Gwenaëlle Vauthier (remp. Caroline Osmont, Roxane Stojanov, Ida Viikinkovski, Ambre Chiarcosso)

Le Jeune Homme et la Mort (Roland Petit), 「若者と死」
Avec :
La Mort - Eleonora Abbagnato
Le Jeune-homme - Nicolas Le Riche

Boléro (Maurice Béjart). 「ボレロ」
Avec : Nicolas Le Riche (soliste), Josua Hoffalt, Karl Paquette

シルヴィ・ギエムが出演、さらに多くのエトワールも参加する大変豪華なガラですが、本当にごく少数の人しか観ることができない公演なので、インターネット中継をしてくれることはありがたいことです。できればDVDにしてくれたらもっと嬉しいのですが。

それにして、ニコラ・ル=リッシュが引退すると本当に寂しくなります。

Paris Match誌には、彼のインタビューが載っています。(フランス語)
http://www.parismatch.com/Culture/Spectacles/Nicolas-Le-Riche-suit-son-etoile-570647

この中で、ニコラは、パリ・オペラ座バレエの次期芸術監督に応募していたことを話しています。また、フランスにおけるクラシック・バレエの将来を憂慮しています。これではまるでフランスの偉大な伝統を放棄しようとしているようだと。文化大臣は何を考えているのかと批判もしています。

アデュー後もニコラは踊り続け、フランス国内でクレールマリ・オスタ、エレオノラ・アバニャート、ラッセル・マリファントらと「Itinérances」というツアーを行います。また11月にはシャンゼリゼ劇場でも公演を行う予定です。

Bachtrackに掲載の英文レビュー(Noism、新国立劇場バレエ団、ドゥクフレ、シュツットガルト・バレエ)

ここのところちょっと忙しくて、なかなか舞台の感想を書いている余裕がないのですが、英文レビューはいくつか掲載されていますので、リンクをご紹介しますね。

NBAバレエ団 「トリプルビル」
http://bachtrack.com/review-nba-ballet-triple-bill-june-2014

Noism1&2 「カルメン」
http://bachtrack.com/review-noism-carmen-kanamori-japan-june-2014

新国立劇場バレエ団 「パゴダの王子」
http://bachtrack.com/review-national-ballet-japan-prince-pagodas-june-2014

フィリップ・ドゥクフレ 「パノラマ」
http://bachtrack.com/review-decoufle-panorama-saitama-june-2014

シュツットガルト・バレエ 「No Men's Land」「さすらう若者の歌」「Aftermath」
http://bachtrack.com/review-stuttgart-ballet-wayfarers-june-2014

新国立劇場バレエ団 「カルミナ・ブラーナ」「ファスター」
http://bachtrack.com/review-national-ballet-japan-bintley-tokyo

2014/06/25

ジャクソン国際バレエコンクールのファイナリスト

現在アメリカのミシシッピ州ジャクソンで開催されているジャクソン国際バレエコンクール。

http://www.usaibc.com/

4年に1度開催されるこのコンクールは、ローザンヌ国際バレエコンクール、ヴァルナ国際バレエコンクール、モスクワ国際バレエコンクールと並び世界4大バレエコンクールのひとつに数えられています。

6月23日に31人のファイナリストが発表されました。

http://www.usaibc.com/2014-usa-international-ballet-competition-names-finalists/

Senior Males シニア男子

Aaron Smyth (Australia)
Andile Ndlovu (South Africa)
Byul Yun (Republic of Korea)
Ivan Duarte (Brazil)
Jeong Hansol (Republic of Korea)
Ji Seok Ha (Republic of Korea)
Kota Fujishima (Japan) 藤島光太 (樋笠バレエ研究所→キーロフ・アカデミー→コロンビア・クラシカル・バレエ
Mengjun Chen (Peoples Republic of China)
Rodrigo Almarales (Cuba)
Steven Loch (USA)


Senior Females シニア女子

Arianni Martin (Cuba)
Ga-Yeon Jung (Republic of Korea)
Irina Sapozhnikova (Russia)
Melissa Gelfin (USA)
Shiori Kase (Japan) 加瀬栞 (イングリッシュ・ナショナル・バレエ ENB)
Sirui Liu (Peoples Republic of China)
Tamako Miyazaki (Japan) 宮崎たま子 (ミラノ・スカラ座バレエ学校→ワシントン・バレエ

Junior Males ジュニア男子

Aran Bell (USA) 
Blake Kessler (USA)
Daniel Alejandro McCormick-Quintero (Mexico)
Gustavo Carvalho (Brazil)
Jinsol Eum (Republic of Korea)
Taiyu He (Peoples Republic of Chna)
Yue Shi (Peoples Republic o China)

Junior Females  ジュニア女子

Gisele Bethea (USA)
Mackenzie Richter (USA)
Mizuho Nagata (Japan) 永田瑞穂 (テアトル・バレエ・カンパニー&アカデミー
Paulina Guraieb Abella (Mexico)
Romina Contreras (Chile)
So Jung Lee (Republic of Korea)
Yasmin Lomondo (Brazil)


針山真実さんが、ジャクソン国際コンクールのレポートをブログで書かれていますので、雰囲気が伝わってきます。
http://mamisensei.jugem.jp/?cid=17

ENBのソリストとして活躍し、9月のオーチャードホール25周年ガラにも出演する加瀬栞さんなど、日本人のファイナリストも数人いますね。また、ジュニア部門では、映画「ファースト・ポジション」に出演していたアラン・ベルの名前もあります。

過去には、新国立劇場バレエ団の米沢唯さん、奥村康祐さん、ボストン・バレエの倉永美沙さん、ベジャール・バレエの大貫真幹さん、そして岩田守弘さんなどが受賞しています。

2014/06/24

ベジャール・バレエ・ローザンヌの「ボレロ」映像

すでにご存じの方も多いと思いますが、ベジャール・バレエ・ローザンヌの「ボレロ」、ヴェルサイユ宮殿で収録された映像が観られます。6月19日収録。12月23日まで。踊るのはジュリアン・ファヴロー。

やはりこのカンパニーならではの本場の「ボレロ」は素晴らしいですね。

http://culturebox.francetvinfo.fr/live/danse/le-bolero-de-ravel-par-maurice-bejart-158435

追記、ちなみに同じベジャール・バレエの

「バクティ3」
http://culturebox.francetvinfo.fr/live/danse/bhakti-iii-par-maurice-bejart-158431 と

「ギリシャの踊り」
http://culturebox.francetvinfo.fr/live/danse/7-danses-grecques-par-maurice-bejart-158427 も観られます。

2014/06/23

エトワール・ガラの出演ダンサーが東北でチャリティバレエレッスン

7月25日(金) 愛知県立芸術劇場で開幕し、7月30日(水)から8月3日(日)東京・オーチャードホール、8月4日(月)大阪・フェスティバルホールにて行われる「エトワール・ガラ2014」。

http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/14_gala/index.html

このガラに出演するエトワールのドロテ・ジルベールらが、2011年3月に日本を襲った東日本大震災に心を痛め、ガラ『Love from parisエトワール フランスバレエのエレガンス』での来日を機に2012年1月23日、仙台と石巻を訪れ、被災したバレエ学校の子供たちに、心をこめてバレエのレッスンを行いました(他に行ったのは、イザベル・シアラヴォラ、バンジャマン・ペッシュ、フロリアン・マニュネ)。

そして、今年2014年7月、前回の訪問後も東北の生徒たちをずっと心にとめていたエトワールらが再び東北を訪れ、バレエ学校の生徒たちへレッスンを行うことが決定しました。前回石巻でレッスンを担当したドロテ・ジルベール、イザベル・シアラヴォラ、バンジャマン・ペッシュを含む、『エトワール・ガラ2014』公演で来日するメンバー総勢10名が、再び石巻と仙台、そして福島を訪れます。

「バレエを続けてほしい」と願って行われた前回のレッスンに続き、今回の訪問では、震災から復興へ向かおうとしているバレエ少女たちが抱く「世界へ羽ばたきたいという夢」をお手伝いしたいという思いがこめられているとのことです。

震災という困難の中現在までバレエを続けている子供たちの大きな夢、世界に羽ばたきたいと願っているプロを目指す生徒の為のマスター・クラスを初級クラスとともに開催するそうです。

3年前の震災を、海外のトップダンサーたちが忘れないで、継続的に心の支援を行ってくださることは本当に素晴らしいことだと思います。いまだ被災地では困難な状況が続いているようです。困難なときに心を支えてくれるのは夢、希望であり、芸術であるということを、ダンサーたちは身を持って示してくれていますね。


<トップ・ダンサー 10名が贈るレッスン内容>

A-初級レッスン
 
B-マスター・クラス (ヴァリエーションクラス、ノイマイヤー特別クラス)
女子・男子:ヴァリエーションクラス
ノイマイヤーレパートリーコース: ノイマイヤー作品より

日時:  2014年7月26日、27日
場所:  橘バレエスクール(宮城県仙台市) 
左右木健一・くみバレエスクール(宮城県仙台市)
  石巻バレエ研究所(宮城県石巻市) 
福島すみれバレエ学園(福島県福島市)

参加生徒:  1-初級クラス 被災者 バレエスクールの生徒(各地100名)
        2-マスター・クラス 被災者でプロのバレリーナを目指す少女(各地3クラス10名)

参加費用:  無 料

主催:  フランス大使館、エトワール・ガラ実行委員会
後援:  エアウィーヴ
協力:  Bunkamura、ベルチェ・アソシエイツ

チケットぴあのサイトに掲載された会見の内容など
http://ticket-news.pia.jp/pia/news.do?newsCd=201406160003

こちらはもう少し詳しい会見レポートです。(朝日新聞スターファイル)
http://astand.asahi.com/entertainment/starfile/SDI201406249245.html

なお、「エトワール・ガラ2014」では大変残念ながらエフゲーニャ・オブラスツォーワとマチアス・エイマンが怪我のために降板しました。ここにマチアスからのメッセージが掲載されています。彼の怪我は深刻なようで、とても心配です。演目などは調整中です。エフゲーニャ、マチアスの怪我が早く治りますように。
http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/14_gala/topics/index.html

                                                                    

2014/06/22

草刈民代 日本バレエの母を求めて ~エリアナ・ パヴロバの波乱の生涯と謎~

「草刈民代 日本バレエの母を求めて ~エリアナ・ パヴロバの波乱の生涯と謎~」という番組が、6月29日にBS朝日で放映されます。

6/29(日)夜9:00~10:54
http://www.bs-asahi.co.jp/kusakaritamiyo/

ロシア革命で祖国を追われ、誰も知らない極東の日本へ…
「日本バレエの母」と呼ばれる謎の亡命ロシア人バレリーナ、エリアナ・パヴロバの魅力、そして芸術に、草刈民代が迫る。
数多くの日本人バレリーナを育てた、彼女の波乱に満ちた人生とは。

元バレリーナで女優の草刈民代が、「日本バレエの母」と呼ばれる謎の亡命ロシア人バレリーナ、エリアナ・パヴロバの魅力に迫る。 ロシア革命で祖国を追われ、誰も知らない極東の日本にたどり着き、化粧品のモデルや映画に出演。その後、鎌倉に日本初のバレエスクールを開き、日本のバレエの礎を築いたエリアナ。数多くの日本人バレリーナを育てた彼女の波乱に満ちた人生、そしてバレエ芸術の魅力をひも解く。

エリアナ・パヴロバが頻繁に踊ったというバレエ「瀕死の白鳥」とは―。まず草刈民代が訪れたのは、国内外のバレエ資料のコレクションが膨大に保管されている兵庫県立芸術文化センター。そこに20世紀初頭のロシアの振付家・フォーキンが「瀕死の白鳥」をどう踊るべきかを指示した写真と譜面が残っている。示された「瀕死の白鳥」の踊り方をひも解いていく。
そして、草刈がバレエ関係者に取材していくと、一つの謎が浮かび上がる。エリアナの「瀕死の白鳥」とは、現代バレエの常識とは一線を画するもの。最初から最後、力尽きて倒れるまで、ずっとポワント(爪先立ち)で踊り続けたという。それはなぜなのか、そこに込めたエリアナの思いとは…。
その謎を解くため、草刈はたった一夜限りのバレリーナとして舞い戻る。日本バレエの第一人者としてエリアナがこだわった「瀕死の白鳥」を自ら振り付けを解釈し、エリアナにその舞をささげる。

エリアナ・パヴロワの生涯については、「日本のバレエ 三人のパヴロワ」という渡辺真弓さんの著書に詳しく記述があります。他の二人のパヴロワ、アンナ・パヴロワとオルガ・サファイヤについても、詳しく足跡を追っていてとても興味深い本です。また、「日本バレエの母 エリアナ・パヴロバ」という書籍も出ています。他にも何冊か書籍は出ています。

エリアナは1919年に来日、関東大震災で一度は日本を離れるものの、1925年にはふたたび日本に根を下ろし、最初は社交ダンスを教えます。1932年に鎌倉、七里ヶ浜に日本で初めてのバレエ学校を開いた彼女。門下生には、東勇作、服部智恵子、貝谷八百子、佐多達枝、島田廣、橘秋子など、日本のバレエの歴史を語る上では欠かせない重要なダンサーたちがいました。「霧島エリ子」の名で彼女は日本に帰化し、戦時下でも精力的に公演活動を行いますが、1941年に慰問先の南京で病死してしまいます。彼女無しでは今の日本でのバレエの隆盛はありませんでした。

非常に興味深い番組ですし、兵庫県立芸術文化センターの薄井憲二コレクションの貴重な品々も見られそうなので楽しみですね。

日本のバレエ―三人のパヴロワ日本のバレエ―三人のパヴロワ
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なお、こんな記事も出ています。
日本バレエの母、遺品どこへ ゆかりの地・鎌倉で論争
http://www.asahi.com/articles/ASG4S6DWCG4SULOB01K.html

彼女の遺品をめぐり、論争が起きているそうです。鎌倉市が財政事情や劣化防止のた新国立劇場情報センターめ寄贈を決定しましたが、地元に残すべきだとの異論も出て、白紙に戻す事態になってしまったとのことです。

2014/06/21

オーチャードホール25周年ガラ ~伝説の一夜~ 出演者追加発表

吉田都さん、熊川哲也さんが7年ぶりに共演することで話題の、「オーチャードホール25周年ガラ ~伝説の一夜~」。中村かおりさん、堀内元さんなど海外で活躍したダンサーが出演するだけでなく、これからが期待できる有望な若手ダンサーたちも、熊川さん振付の「シンプル・シンフォニー」に出演します。

http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/14_gala25th.html

バレエパートのキャスト

From Ballet
ワーグナー:歌劇「タンホイザー」より“序曲” 
振付:山本康介
出演:K-BALLET COMPANY、K-BALLET SCHOOL

ブリテン:「シンプル・シンフォニー」
振付:熊川哲也
出演:平田桃子、加瀬栞、河野舞衣、伊坂文月、宮川新大、吉田周平

作品未定
出演:中村かおり、堀内元

ビゼー:「アルルの女」より
振付:ローラン・プティ
出演:吉田都、熊川哲也

                                                    
チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」より“ラリーナ・ワルツ”
構成:熊川哲也
出演:全員

中村かおり(パシフィック・ノースウェスト・バレエ プリンシパル)
堀内 元(セントルイス・バレエ芸術監督)

平田桃子(バーミンガム・ロイヤル・バレエ プリンシパル)
加瀬栞(イングリッシュ・ナショナル・バレエ ソリスト)
河野舞衣(バイエルン国立歌劇場 ミュンヘン・バレエ ソリスト)
伊坂文月(Kバレエ カンパニー ファースト・ソリスト)
宮川新大(ロイヤル・ニュージーランド・バレエ)
吉田周平(ルーマニア国立バレエ)

バーミンガムロイヤルバレエのプリンシパルで、「パゴダの王子」ではファーストキャストを務めた平田桃子さん、ENB
では、団内のコンクール「Emerging Dancer Award」で優勝し、主演もしている加瀬栞さん、ミュンヘン・バレエでは「ラ・バヤデール」の影のソリストなどを踊っている河野舞衣さん、K-Balletでブロンズアイドルやくるみ割り人形の王子を踊っている伊坂文月さん、ジョン・クランコスクールで伝説の名教師ピョートル・ペストフに学んだ後、ロシアのモスクワ音楽劇場からロイヤル・ニュージーランド・バレエに移籍した宮川新大さん、そしてルーマニア国立バレエで、「ドン・キホーテ」のバジル役などを踊っている吉田周平さんです。

「アリーナ・コジョカルドリームプロジェクト」に出演する日高世菜さんと共演している吉田周平さんの映像
http://youtu.be/2EvfX-wEWLk

2014/06/20

「魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展」、講演会「バレエ・リュス・コスチュームの保存」

「魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展」が昨日開幕しました。

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http://www.tbs.co.jp/balletsrusses2014/

とても楽しみにしていた展覧会だったので、初日の昨日、早速行ってきました。オーストラリア国立美術館シニア・テキスタイル・コンサヴェーターのミシェリン・フォード氏による講演会「Behind the Scenes: The conservation of the costumes of the Ballet Russes(舞台の裏側で:バレエ・リュス・コスチュームの保存)」も聴いてきました。


この、バレエ・リュス・コスチュームの保存についてのお話が大変興味深かったです。

ディアギレフが亡くなったのは1929年。バレエ・リュス作品の衣装も、数奇な運命をたどっていきました。レオニード・マシーンが衣装や装置をまとめ、ニューヨークの演劇プロデューサーであるE・レイ・ゲッツ氏が購入し、マシーンとともにバレエ・リュスの再結成を図っていましたが、大恐慌により、このコレクションも売却せざるを得ませんでした。34年にマシーンはバジル大佐を支持するグループに売却することになります。これらの衣装はバジル大佐のバレエ・リュス・ド・モンテカルロの公演に使われましたが、バジル大佐が51年に亡くなると、ディアギレフの熱烈な支持者であったアントニー・ディアマンディの設立した「ディアギレフ・アンド・ド・バジル財団」の資産となります。ディアマンディは、バレエ・リュスの芸術的遺産を継承する新しいバレエ団を設立しようという者が現われるだろうという希望を抱いていましたがそれは実現しませんでした。そして、結局、コレクションはサザビーズに委託されることになります。カタログは、リチャード・バックルが管理しました。68年、69年、73年にオークションが行われました。コレクションの大部分は、ロンドンのシアター・ミュージアム(現在のヴィクトリア・アンド・アルバート博物館の収蔵品に含まれる)、ロサンゼルス・カウンティ美術館、ストックホルムのダンス博物館、アムステルダムのシアターミュージアム、そしてコネチカット州ハートフォードのワズワース博物館によって購入されました。

1973年の最後のオークションで、オーストラリア・ナショナル・ギャラリー(オーストラリア国立美術館)が400点あまりを購入しました。その後も、76年にもまとまった形で購入し、さらにその後も、「青神」の衣装などを追加購入しました。衣装の他にも、衣装やデザイン画のコレクションも購入しています。

オーストラリア国立美術館では、12人のテキスタイルコンサルタントがおり、34年にわたってこのコレクションを管理し、修復を手掛けています。講演を行ったミシェリン・フォード氏は、30年以上携わっています。

これらの衣装は当初、薄紙に包まれて保管されていましたが、経年劣化が激しいためポリエステルの布に包みなおして、金属製のキャビネットに保管されています。基本的には最低限の介入しか行わず、当時のものを維持しています。顕微鏡などで細かく見て繊維を識別し、シミも記録してデータベース化し、巡回展などを行うときには状況報告書が付随するようにしています。

衣装を細かく見ていくと興味深い発見があります。衣装の裏側には、税関のスタンプが押されていて、どこでこの衣装が着用されたのかがわかります。ニジンスキーが着用した「青神」の衣装では、内側に青いドーランの跡が残っており、どのようなメイク用品を当時使っていたのかが分かります。このようなメイクの汚れは取り除かないようにしています。

ナタリア・ゴンチャロワがデザインした「金鶏」ドドン王の衣装(ローブ)では、純金の糸が使われ、なんと77本のイタチの尻尾が裏側に使われているという豪華なものです。

レオン・バクストがデザインした「カルナヴァル」のコロンビーヌの衣装に紫外線を当てたところ、衣装には実は手描きの水玉の柄があったことがわかりました。また、衣装の中には、一度使われたあと、つくりかえられることもあります。「火の鳥」の女性ダンサーの衣装は、1910年にアレクサンドル・ゴロヴィンによって製作されましたが、1926年の上演の際にはナタリア・ゴンチャロワが手を加えて、色をもっと鮮やかにして、メタリックな組みひもを縫い付けました。同じ衣装が3点あったので、1点は元のデザインの状態を見せるために、アップリケや組みひもを取り外して、元の姿に戻してあります。この作業を行うべきかどうかは、学芸員の間でも議論し、取り外された組みひもなどは保管して、いつでも取り付けられるようにしているそうです。

レオン・バクストがデザインした「シェヘラザード」の宦官長の衣装は、3層になっており、上演のたびに重ねられていました。これもバラバラにして、最初の上演の時のものを展示し、付け加えられたものは別に保管しているそうです。

また、保管に関して、衣装を洗浄すべきかどうかは重要な問題です。衣装については必ず染料のテストを行い、結果によっては洗わないこともあるし、表面だけの洗浄にとどめることもあります。衣装をきれいにするために、なんと唾液を使うこともあるそうです。唾液はPHが中性で、天然の酵素も含まれているため、クリーニングに適しているのだそうです。(最終的には、唾液成分も洗浄で落としますが)

修復用の生地は、自分たちで染めて元の生地と同じ色にします。多くの場合、シルクのクレペリンを使用します。修復のために縫う糸は髪の毛くらいの細さのシルクやポリエステルの糸を使います。

展示の際には、色があせないように、生地が劣化しないように照明や温度をコントロールします。「青神」の衣装など、ゼラチンのボタンを使用しているため、溶けてしまう危険性があるからです。

展示のために衣装にマネキンを着せるときには、細心の注意を払わなければなりません。脆く破れやすいからです。6人の手を使って着せることもあるそうです。一つ一つの衣装には、カスタムメイドのマネキンが作られています。ワイヤーのボディにポリエステルの綿入れをつけ、ニットのカバーがつけられています。それぞれの衣装が最も映えるような形をしています。

ナタリア・ゴンチャロワがデザインした「サドコ」の烏賊の衣装は、1995年にコレクションに入りました。ビニールのネットが付着しており、シルクが断片化してしまっていました。ビニールを丁寧に剥がし、シルクのガーゼをアイロンで接着し、9か月もかけて修復しました。現物を見ると、そのように傷んでいたとは、非常に近い距離で見ない限りはわかりません。

バレエの衣装は、多くのダンサーたちによって着用されており、そのたびに手が加えられたりもします。また、実際の舞台では着用されず、PR活動やイベントのためだけに着用されたものもあります。バレエ・リュスの始まりから100年が経ち、実際に着用した人に話を聞くことは困難になってきました。そのため、写真などの資料を基に研究調査が行われてきました。

衣装は、バレエという大きな文脈の中では一部にすぎませんが、パフォーマーと観客との間の緊密な関係を思い起こさせるには十分な力を持っています。バラバラになってしまったものもあるし、壊れやすいものですが、夢の断片として目の前に登場し、何かを語りかけてくれ、記憶の世界を目に届けてくれるものです。

現在もなお、140もの衣装が修復を待っているところです。たとえばバクストによる「眠り姫」の衣装の修復には、1年はかかるだろうと言われています。気が遠くなるような作業を経て、これらの衣装は美しい姿に復元されているのでした。

***********
さて、展覧会そのものについての感想を少し。

今回の展覧会、衣装だけだと思っていたのですが、実は衣装以外にも、ジャン・コクトーによる美しい「薔薇の精」のポスターを始め、写真や図版、そして当時のパンフレットなども展示されているので、より立体的に見ることができました。主な作品としては、これらの衣装が展示されています。

第一章 1909-13 ロシア・シーズン
「アルミードの館」 「イーゴリ公」
「クレオパトラ」 「カルナヴァル」
「シェヘラザード」 「火の鳥」
「ナルシス」 「ペトルーシュカ」
「青神」 「タマール」
「牧神の午後」 「ダフニスとクロエ」

第二章 1914-21 モダニズムの受容
「蝶々」「金鶏」
「サドコ」「奇妙な店」
「ナイチンゲールの歌」「女の手管」

第三章 1921-29 新たなる本拠地モンテカルロ
「道化師」「眠り姫」
「オーロラの結婚」「牝鹿」
「女羊飼いの誘惑」「ゼフィールとフロール」
「鋼鉄の踊り」「頌歌」
「舞踏会」

第四章 1929~ バレエ・リュス・ド・モンテカルロ
「プルチネッラ」「予兆」
「美しきドナウ」「公園」
「フランチェスカ・ダ・リミニ」「永遠の葛藤」

バレエ・リュスで一番有名なのは、エキゾチシズム溢れる第一章の作品、レオン・バクストらによる色鮮やかでドラマティックな衣装だけど、第二章のゴンチャロワに代表されるロシア民族的なところやアヴァンギャルドな作品、マティスなど、そして第三章ではキリコなども登場し、さらにモダニズム的なものが出てくるのが興味深いです。第四章のバレエ・リュス・ド・モンテカルロについては、知られていない作品も多くて、新鮮なものを感じました。

壊れやすい状態になっている数点を除き、ほとんどの衣装はケースなどには収められておらず、360度観ることができるのがとても嬉しいです。よく見ると修復の跡などもわかります。また、一つ一つの作品のストーリーの解説、衣装についても素材など細かく記述があって、とても親切です。ヴィクトリア・アンド・アルバートで開催されたバレエ・リュス展ほどの巨大な規模ではないものの、これだけの衣装が一同に観られる機会はこれまでも、今後もないのでないかと思われるほど充実していました。衣装が映えるように、場内は黒が基調となっており、ドラマティックな空間が開かれています。

なにより、一つ一つの衣装に合わせてマネキンがカスタムメイドされているので、この衣装を着けてダンサーが踊っている姿を想像できるのが嬉しいことです。100年も前の伝説的なダンサーがこれらに袖を通して踊っていたかと思うと、興奮も抑えられないほどです。ディアギレフ時代のバレエ・リュスの映像は一切残されていないので、私たちは、写真、そして衣装からどんなふうに踊られていたのかを想像するしかありません。美しく復元された当時の衣装を見て、会場に展示されている写真なども合わせると、それらの場面が脳裏に浮かんできます。これは素晴らしい体験です。会場でも、「シェヘラザード」「眠れる森の美女」などでは音楽も流れているので、ますます想像力が刺激されます。

「牝鹿」のデザインはマリー・ローランサンなので、彼女の描いた淡く美しいデザイン画もたくさん観ることができます。

やはり凄い!と思ったのは、実際にニジンスキーが着用した「青神」です。実に細かいボタンなどの装飾が取り付けられています。「クレオパトラ」「シェヘラザード」の衣装のあでやかさにも息を呑みました。「オーロラの結婚」は、女官の衣装ですら圧倒的にゴージャスで、この衣装制作費の高さでディアギレフが財政的な困難に陥ったのも納得できます。そのためこの衣装は差し押さえられてしまい、実際に着用された回数が少ないため、保存状態が良いそうです。

ジゼル」のアルブレヒトのパンツもありました。当時は、男性ダンサーは下半身はタイツの上にこのようなショートパンツを着用していたのです。

それと、小さなモニターですが、パリ・オペラ座バレエが1990年代に踊った「三角帽子」と「青列車」の映像が流れています。ゆっくり見る時間はなかったのですが、市販DVDとは別の映像なので、オペラ座ファンには必見だと思われます。パトリック・デュポンの踊る姿が観られます。

カタログは、値段は3500円と高めですが、印刷もとても美しく、さらに詳細な解説、バレエ・リュス全体について、修復作業について、など読み応えのある文章もたくさん載っているので、バレエ・リュスに関心がある方なら絶対に買うべきだと思います。1990年代にセゾン美術館で行われたバレエ・リュス展のカタログは古本屋さんでも非常に高値で取引されており入手困難です。このカタログがそうならない保証はありませんので。

今後も多くの講演会や映画「バレエ・リュス 踊る歓び、生きる歓び」などの上映等イベントが企画されているので、また会場に足を運ぶと思います。講演会が終わったのが4時半で、閉館までの1時間半ではとても時間が足りなかったのです。

会場
国立新美術館 企画展示室1E(〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2)

会期
2014年6月18日(水)~ 9月1日(月)
毎週火曜日休館 ただし、8月12日(火)は開館

開館時間
10:00 - 18:00 金曜日、8月16日(土)、23日(土)、30日(土)は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで

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芳賀 直子

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2014/06/19

ミハイロフスキー劇場の来日公演のキャスト

ミハイロフスキー劇場バレエの来日公演のキャストが発表されていました。

http://www.koransha.com/ballet/mikhailovsky_ballet2015/

新春スペシャル・ガラ

1月3日(土)14:00開演
東京国際フォーラム ホールA

1月4日(日)14:00開演
東京国際フォーラム ホールA
※8月上旬キャスト発表予定

ジゼル

1月6日(火)19:00開演
東京文化会館
ヴォロンツォーワ&サラファーノフ

1月7日(水)19:00開演
東京文化会館
シャプラン&レベデフ

海賊

1月8日(木)19:00開演
東京文化会館
ボルチェンコ&ルジマトフ(コンラッド)&サラファーノフ(アリ)

1月9日(金)19:00開演
東京文化会館
ペレン&ルジマトフ(コンラッド)&レベデフ(アリ)

白鳥の湖

1月10日(土)15:00開演
東京国際フォーラム ホールA
ボルチェンコ&マトヴィエンコ

1月11日(日)14:00開演
東京国際フォーラム ホールA
ヴォロンツォーワ&サラファーノフ

3年ぶりの来日公演となるミハイロフスキー劇場。以前頻繁に来日していた時の主要キャストはイリーナ・ペレン、そしてエカテリーナ・ボルチェンコくらいですが、最近はかなり有力ダンサーがこちらに移籍してきており、豪華になっています。今回の来日メンバーも豪華ですね。

パーヴェル・ドミトリチェンコの元恋人で、ニコライ・ツィスカリーゼの秘蔵っ子、ボリショイ・バレエから移籍したアンジェリーナ・ヴォロンツォーワが、因縁の「白鳥の湖」をサラファーノフと踊ります。また、2011年ワガノワ卒業生のトップでオルガ・スミルノワの同期でもあるクリスティーナ・シャプラン。ダンチェンコ(モスクワ音楽劇場)ではセルゲイ・ポルーニンと踊っていましたが今年ミハイロフスキーに移籍。ヴィクトル・レベデフは、ワガノワ2010年卒業で、やはり同期トップと言われた逸材です。

また、「海賊」ではコンラッド役でルジマトフを観ることもできますね。

現在お得なセット券が先行発売中です。


なお、年末にキエフ・バレエも「くるみ割り人形」で来日公演を行います。
http://www.koransha.com/ballet/kiev2014/

12/20(土)15:00開演
東京国際フォーラム ホールA
12/23(火・祝)14:00開演
東京国際フォーラム ホールA
12/25(木)19:00開演
ルネこだいら 大ホール

出演予定(どの日なのかはまだ発表されていません)
ナタリア・マツァーク
オリガ・ゴリッツァ
テチヤナ・ゴリャコワ
デニス・ニェダク
ヤン・ヴァーニャ
セルギイ・シドルスキー

デニス・ニェダクは先日ABTで「ラ・バヤデール」にゲスト出演し、とても好評だったようです。

6/14、15 新国立劇場バレエ団「パゴダの王子」

デヴィッド・ビントレーの新国立劇場バレエ団でのディレクターシップ最後の作品となった「パゴダの王子」、4年間の彼の労に報いたいという気持ちもあって、3キャスト全部観ることにした。

http://www.nntt.jac.go.jp/ballet/pagoda/

初演の時も3キャストで観ていたのだけど、今年初めのバーミンガムロイヤルバレエでの公演を経て、演出の方も手が入れられて、よりパワーアップしていたと感じられた。そして、初演された2011年から3年間で、バレエ団自体の底力も高められており、ビントレーの下で、より表現力が増して良いカンパニーに成長したと実感したのだった。

http://youtu.be/tS8F94p_ZCY

振付:デヴィッド・ビントレー
音楽:ベンジャミン・ブリテン
美術:レイ・スミス
指揮:ポ-ル・マーフィ

6月14日 昼公演
さくら姫 奥田花純
王子 奥村康祐
エピーヌ 長田佳世
皇帝 山本隆之
北の王 江本 拓
東の王 古川 和則
西の王 マイレン・トレウバエフ
南の王 貝川 鐵夫
道化 福田圭吾

6月14日 夜公演
さくら姫 米沢 唯
王子 菅野英男
エピーヌ 本島美和
皇帝 マイレン・トレウバエフ
北の王 福田 圭吾
東の王 輪島拓也
西の王 小口 邦明
南の王 宝満 直也
道化 髙橋 一輝

6月15日 
さくら姫 小野絢子
王子 福岡雄大
エピーヌ 湯川麻美子
皇帝 山本隆之
北の王 八幡 顕光
東の王 古川 和則
西の王 マイレン・トレウバエフ
南の王 貝川 鐵夫
道化 福田圭吾

「パゴダの王子」は数奇な運命をたどった作品である。1957年にジョン・クランコによって初演されたものの、失敗作とみなされていつの間にか上演は途絶えてしまった。その後、ケネス・マクミランがこのブリテンの曲に振付け、現在もロイヤル・バレエのレパートリーに残っているものの、マクミランの作品としては決して評判の良い作品ではない。

デヴィッド・ビントレーは、ブリテンの音楽を聴いて、この音楽にはロマンティックな要素はないと判断した。クランコやマクミランの作品では、ローズ姫とサラマンダーの王子は恋人同士という設定だったのを、兄妹に変更。エピーヌはローズの姉だったのを、継母に変更した。そして、舞台を日本に持っていき、ちょうど開国を迫られている時代設定としたのだった。

東日本大震災を日本で体験したビントレーは、お互い助け合う日本人の姿を見て、この作品の筋を思いついたとのこと。邪悪な女王エピーヌによって皇帝は権力を奪われ、王子は追放される。ほかの国々はこの国を乗っ取ろうとさくら姫との政略結婚を企てる。傷ついた国を立て直すのは、さくら姫と、サラマンダーに姿を変えられてしまった王子の兄妹愛、そして父である皇帝への愛だった、というのは、日本人への心温まるオマージュとなっている。男女の愛ではないので最後のパ・ド・ドゥが盛り上がらないという感想も聞こえたが、やはりブリテンの音楽にはロマンティックな要素が少ないこともあるので、決して不自然ではない。リア王のように老いさらばえた皇帝が復活し、サラマンダーが王子の姿に戻り王国は復興しめでたしめでたし、というハッピーエンドはさわやかな余韻を残すものだった。

まずこの作品で目を奪われるのは、舞台美術の美しさである。デザインを担当したのは、「ウォーホース(戦火の馬)」でトニー賞を受賞したレイ・スミス。ビントレーは、歌川国芳の浮世絵をたまたま目にしてインスピレーションを得たという。なるほど、浮世絵を思わせるような、大きな赤い太陽と切り絵のような富士山が背景に浮かび、そして国芳さながらの妖怪たちが登場したり、背景幕にも妖怪が描かれている。舞台を取り囲むように配置されている繊細な白い切り紙のフレーム。パゴダの国に舞台が移った時の真っ赤なハイビスカス、そして終幕の桜の花など、ドラマティックで美しく、実に効果的だった。衣装も、淡いパステルカラーがベースで上品だった。さすがに実際の着物のままでは踊れないので、踊る役の人たちの衣装はアレンジされていたけれども、極力違和感を感じないようにデザインされている。

日本風のモチーフが登場しない2幕においても、雲や泡などをイメージしたチュチュのデザインは美しく、視覚効果に大きく貢献した。でも、やはり最大のヒットは、グロテスクながらも愛らしい4人の妖怪さん。一人ずつジャンプする姿もかわいらしく、観客のアイドルとなっていた。帰り際にあの妖怪さんたちが見送ってくれたり、記念撮影でもしてくれたらさぞ楽しかったことだろう。

愛すべきキャラクターとしてもう一人忘れてはならないのが道化。開演前に、幕の前で鑑賞上の注意をコミカルに伝えてくれたり、化粧したり、15日にはワールドカップの号外の新聞を丸めて蹴ったり。ぼろぼろになってしまった皇帝をただ一人見捨てずに忠実に付き添い、ラストも鮮やかなソロで締めくくってくれた道化。この役を演じた福田圭吾さん、高橋一輝さんとも、愛嬌とテクニックを併せ持っていてスパイスの役割を果たした。

1幕は、4人の王たちのソロの他は見せ場はあまりないのだが、ちょっと変わっていてコミカルな彼らのソロは見ごたえがあるし、エピーヌという強烈な女性の印象を植え付けるという重要な役割がある。エピーヌ役の3人は三者三様のエピーヌ像を見せてくれて、それぞれ魅力的だった。踊りの技術については圧倒的だった長田佳世さん、妖艶な美しさと華やかさの本島美和さん、そしてもっとも強くカリスマ性あふれる湯川麻美子さん。それぞれ、このバレエ団が誇る素晴らしい大人の女性たちだ。

2幕は、踊りという面では最大の見せ場である。サラマンダーを追ったさくら姫は、海、風、炎の試練を通り抜ける。コール・ド・バレエによる海や風、炎の表現とも、工夫が凝らされていて見飽きない。海ではタツノオトシゴと戯れるさくら姫、タコに変身して毛ガニと妖しげに踊るエピーヌ。そして鮮烈な炎の踊りとその中でも踊りまくるエピーヌと四人の王たち。ブリテンのガムラン風音楽に合わせて鮮やかなバリダンスも繰り広げられ、そして子供時代の王子が怖ろしいエピーヌによってサラマンダーに変えられてしまった経緯が語られる。子役たちの演技も達者で痛ましく、実にうまく状況説明が表現されていた。

3幕ではエピーヌや王たちなど悪がやっつけられ、王子が帰ってきて大団円を迎える。最後のさくら姫と王子のパ・ド・ドゥが凄い。確かにロマンティックな要素がないので、ドラマティックさには欠けるが、この二人の圧倒的な踊りの技術を堪能することができる。王子のどんどん加速するピルエット、さくら姫のスピーディな跳躍、難しいパートナーリング、高度なテクニックが無ければ踊ることは不可能である。今回の3組の主演陣は、いずれもこの高い要求を難なく乗り切って、バレエ団のレベルの高さを証明した。

サラマンダー役は、王子とサラマンダーの二つの役を踊らなければならず、サラマンダーの時には地面を這いつくばりながらも柔軟性とスピードを見せなければならない。王子でのシーンはそれほどないのだけど、最後のヴァリエーションとコーダでは技術を要求される。しなやかで柔らかい奥村さん、つま先が美しくアカデミックな菅野さん、そして豪快な福岡さん。いずれも素晴らしかった。

さくら姫は、運命に立ち向かい、国の危機を救うために立ち上がる強いお姫様だ。3幕では、4人の王たちとも立ち回りを演じる。アーティストという一番下の位からの大抜擢だった奥田さんは、運命と戦う強さを持ち、とても初主役とは思えない度胸の良さを見せてくれた。米沢唯さんは健気さを感じさせる戦闘美少女という感じで、可愛らしさの中に、テクニックに裏打ちされた芯の強さがあった。小野さんは、しなやかで強靭な踊り、音楽性の豊さと雄弁な表現力で、さすがバーミンガムロイヤル・バレエでもこの役でゲスト出演しただけのことはある、スターオーラがあった。いずれも、世界の舞台に出しても恥ずかしくない見事なプリマぶりである。

老いさらばえて弱くなってしまった時にも気品を失わない山本さん、圧倒的な演技力のマイレン、シェイクスピア作品に出てきそうな二人の皇帝はいずれも威厳があって、最後の堂々とした姿も素敵だった。

日本人ダンサーは、テクニック的には優れていても、表現力、演技力が弱いと常々言われてきた。ビントレーの下で、現代作品や、物語バレエに取り組んでいくうちに、新国立劇場バレエ団ではこの表現面での弱点が克服されてきたように思える。3年前の初演とは段違いに楽しめたのだ。一人ひとり個性を感じさせてくれるし、「パゴダの王子」が物語として楽しめて、ちゃんとストーリーの一員として生きているのが感じられたのだ。ビントレーがこのバレエ団に残してくれたものは大きな財産であった。しかも、このバレエ団のために、全幕新作を芸術監督が作ってくれたというのは素晴らしいことだし、この日本発の作品がバーミンガムでも上演されたのには大きな意味があった。

http://youtu.be/hHeHSvjGFb4

来シーズンから芸術監督が交代し、演目もほぼ古典ばかりとなってしまうことに、大きな不安を感じてしまう。せっかくここまで育ったダンサーたちが、その能力を十分発揮できる機会がなくなってしまうのではないかと。来シーズンのラインアップを見ただけで判断するのは早計かもしれないが、この4年間に培われた財産が生きるようなディレクターシップ、そして再来年のラインアップを期待したい。

最終日、観客は総立ちとなり、感動的なカーテンコールが繰り広げられた。妖怪さんたちが隠していた花束を出して、小野さんの手を経てビントレーに渡ったときの彼の表情は忘れられない。ビントレーは舞台の上から、「ありがとう」と何度も言っていたようだったし、観客たちの姿が見えるように客電を付けるように指示していた彼の目には涙が光っていた。当日出番のないダンサーたちも舞台上にいた。観客の私たちも、大きな声で「ありがとう」と叫んでいた。

Bachtrackでの私の英文レビューはこちらです。
http://bachtrack.com/review-national-ballet-japan-prince-pagodas-june-2014

2014/06/17

ミラノ・スカラ座バレエ2014-15シーズン発表

ミラノ・スカラ座バレエの2014-15シーズンが発表されています。

http://www.teatroallascala.org/en/season/opera-ballet/2014-2015/opera-and-ballet.html

12月~1月 ナチョ・ドゥアト振付「くるみ割り人形」
http://www.teatroallascala.org/en/season/opera-ballet/2014-2015/nutcracker.html
ロベルト・ボッレ、マリア・アイシュヴァルト出演

3月 ハインツ・シュペルリ振付「バッハの無伴奏チェロ組曲」
http://www.teatroallascala.org/en/season/opera-ballet/2014-2015/cello-suites.html

4月 「ジゼル」
http://www.teatroallascala.org/en/season/opera-ballet/2014-2015/giselle.html
ロベルト・ボッレ、スヴェトラーナ・ザハロワ、マリア・アイシュヴァルト、ナタリア・オシポワ、デヴィッド・ホールバーグ出演

6月 「エクセシオール」
http://www.teatroallascala.org/en/season/opera-ballet/2014-2015/excelsior.html
アリーナ・ソーモア出演

9月 ラトマンスキー振付「眠れる森の美女」(ABTとの共同制作)
http://www.teatroallascala.org/en/season/opera-ballet/2014-2015/sleeping-beauty.html
スヴェトラーナ・ザハロワ、デヴィッド・ホールバーグ出演


10月30日 エトワール・ガラ
http://www.teatroallascala.org/en/season/opera-ballet/2014-2015/gala-des-etoiles.html

ロベルト・ボッレ、マッシモ・ムッル、スヴェトラーナ・ザハロワ出演

11月 「マノン」
http://www.teatroallascala.org/en/season/opera-ballet/2014-2015/histoire-de-manon.html
ロベルト・ボッレ、スヴェトラーナ・ザハロワ、デヴィッド・ホールバーグ、ナタリア・オシポワ出演

ナチョ・ドゥアト振付「くるみ割り人形」とラトマンスキー振付「眠れる森の美女」が新制作。特に「眠れる森の美女」は、ABTが来年初演する新作を共同制作した作品であるため、大変注目されます。

6/22(日)ミュンヘン・バレエのバレエ・リュスプログラムのネット中継

バイエルン州立歌劇場のStaatsoper.TVでは、いくつかの公演をネットで生中継しており、3月にはミュンヘン・バレエの「ラ・バヤデール」の中継が行われました。

今回は、6/22(日)19時より、「バレエ・リュス─牝鹿/牧神の午後/シェヘラザード」が上演されます。

バレエ・リュス─牝鹿/牧神の午後/シェヘラザード

6月22日(日)午後7時
(現地開催日程:6月21日(土))

出演:
「牝鹿」 ニジンスカ振付
Lisa-Maree Jamie Cullum
Ivy Amista
Maxim Chashchegorov
Adam Zvonař
Matej Urban
Mai Kono 河野舞衣
Katherina Markowskaja

「牧神の午後」 ニジンスキー振付
Tigran Mikayelyan
Séverine Ferrolier
Ilana Werner

「シェヘラザード」 フォーキン振付
Daria Sukhorukova
Lukáš Slavický
Cyril Pierre
Norbert Graf

視聴サイト
www.staatsoper.de/tv-asia

ネット中継全体についてのサイト
http://www.bayerische.staatsoper.de/1258-ZG9tPWRvbTImbD1lbg-~staatsballett~staatsopertv.html

2014/06/15

「跳べ!世界へ~リオの“リトルダンサー”~」他テレビ放映情報

ワールドカップがブラジルで開催されている関係で、ブラジル関連のドキュメンタリー番組が放映されています。この「跳べ!世界へ~リオの“リトルダンサー”~」もその一つです。(再放送)

BS世界のドキュメンタリー
「跳べ!世界へ~リオの“リトルダンサー”~」
NHK  BS1 2014年6月19日(木)
午前1:00~午前1:50 [水曜深夜](50分)

http://www.nhk.or.jp/wdoc/

内容については、こちらでもう少し詳しく紹介されています。リオ・デジャネイロの貧困地区「ファベーラ」に暮らす2人の若者が、貧しい暮らしに耐えながら、ダンサーとしての成功を夢見て挑戦する姿を追っています。2007年のYAGPに出場する様子なども登場します。
http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/101221.html

原題は「Only When I Dance」。このドキュメンタリーに登場する二人のうち、イルラン・シルヴァは現在ボストン・バレエ所属。そしてイザベラ・コラシーは、英国のバレエ・ブラックに所属しています。ドキュメンタリーの中では、イザベラはなかなか就職先を見つけるのに苦労していたようですが、良いカンパニーで活躍しているようで良かった。

http://youtu.be/TW_liaAqwuw

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そして、「NHKバレエの饗宴2014」は6月21日(土)24:00-26:30 NHK Eテレで再放送されます。

http://www.nhk.or.jp/classic-blog/500/189682.html

実際の公演にも足を運んだのですが、トリを飾った東京シティバレエ団のウヴェ・ショルツ振付「ベートーヴェン交響曲7番」が素晴らしく、このバレエ団のレベルの高さを再確認しました。首藤康之さん、中村恩恵さんの「The Well-Tempered」も美しかったし、「ラ・シルフィード」の吉田都さんの妖精そのものの軽やかさも素敵でしたね。

2014/06/14

ウラジーミル・マラーホフのさよなら公演はこの週末/追記

ベルリン国立バレエの芸術監督を退任するウラジーミル・マラーホフのさよなら公演が、この金曜日、土曜日に行われます。

6月13日(金)「カラヴァッジオ」(ビゴンゼッティ振付)
6月14日(土)「チャイコフスキー」(エイフマン振付)

ドイツ語ですが、マラーホフを追いかけたドキュメンタリー番組。動物園に遊びに行く彼の姿、なども見られます。
http://mediathek.rbb-online.de/rbb-fernsehen/stilbruch/vladimir-malakhovs-abschied-aus-berlin?documentId=21710702

マラーホフのベルリンでの最後の日々についての記事
http://www.morgenpost.de/kultur/berlin-kultur/article129025657/Vladimir-Malakhov-isst-Schokolade-zum-Abschied.html

「カラヴァッジオ」では、ハンガリー国立バレエに移籍した中村祥子さんもゲスト出演して、彼のさよなら公演に花を添えます。

この記事の中で、マラーホフは、ガラ公演で踊ったり、振付をすることはあるかもしれない。ただ、古典などの全幕作品を踊るのはこれが最後だと語っています。

マラーホフは、芸術監督としての仕事を続けたかったようです。自分がどのような間違いをしてしまったのかはわかっていますが、今は語りなくないとのこと。でも、今回の退任劇で、誰が本当の友達で、誰が偽物の友達なのかはわかったそうです。

マラーホフは、ベルリンの州政府が、後継者としてナチョ・ドゥアトと交渉していたことを知らず、突然彼が後継者に決まり裏切られた気持ちになっていました。最近になって、劇場の廊下でこの二者は偶然に居合わせたそうです。その時、ドゥアトは、来年6月に上演されるマラーホフ版「ラ・バヤデール」の振付指導をお願いできないかとマラーホフに依頼したそうです。二人は、短いものの、フレンドリーな会話を交わしたそうです。

「チャイコフスキー」は、偉大な作曲家と、ボリス・エイフマン、そしてマラーホフと3つのロシア人の魂がめぐり合う作品だとマラーホフは語っています。彼のお母さんも、この公演のためにやってきています。終演後のパーティが終わった後、マラーホフはサンクトペテルブルクとイスタンブールでコンクールの審査員を務め、6月末には劇場で自分の散らかった部屋を片付け、東京へと旅立ちます。

マラーホフのベスト・パフォーマンスのダイジェスト動画
http://youtu.be/k9GTP6_ZwKM

この映像を見ると、いかに彼が美しいダンサーだったかがよくわかります。

<追記>
さよなら公演の記事

http://www.morgenpost.de/kultur/berlin-kultur/article129082072/Berlin-verabschiedet-Malakhov-mit-stehenden-Ovationen.html

フェアウェルは華々しく行われました。カーテンコールが何回も続き観客はスタンディングオベーション。花束が投げ込まれました。そして舞台の上に一人で佇むマラーホフ。

マラーホフは、客席にいるお母さんへとお礼の言葉。そして、彼の秘蔵っ子であり、やはりシーズン末に退団しマイアミ・シティ・バレエに移籍するライナー・クレンシュテッターがカンパニーを代表してお礼の言葉を述べました。

さよなら公演に選ばれた「カラヴァッジオ」と「チャイコフスキー」はマラーホフのために作られたような作品です。そして、この2作品がベルリン国立バレエで上演されるのはこれが最後となりました。46歳となったマラーホフは怪我に苦しみ、ひざの手術をしてからは以前のような踊りを見せることはできなくなってしまいましたが、なかなか舞台を去る決意はできなかったようです。最後の「チャイコフスキー」で、彼は役柄に対する深い理解を見せることができました。

「カラヴァッジオ」のオープニングでカーテンの間を通り抜けるバレリーナは、初演ではポリーナ・セミオノワでした。しかしこの日は別のバレリーナが踊り、ポリーナが姿を見せることはありませんでした。マラーホフがカンパニーを去ったのち、ナチョ・ドゥアトの下で再びポリーナはベルリンで踊ることになっているそうです。

http://youtu.be/dkNkc6AFWBM

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さらに追記

東京バレエ団のサイトに、さよなら公演のレポートが載っています。
http://thetokyoballet.com/news/?id=513

2014/06/12

ミハイロフスキー・バレエが久しぶりに来日公演

光藍社さんのサイトに、ミハイロフスキー・バレエ(レニングラード国立バレエ)が来日すると掲載されていました。

http://www.koransha.com/ballet/mikhailovsky_ballet2015/

まだ詳細は書いてありませんが、演目としては、
「海賊」
「白鳥の湖」
「ジゼル」
「新春スペシャルガラ」(くるみ割り人形2幕、白鳥の湖2幕、ライモンダ3幕)
とあります。

6月19日に、セット券の詳細が発表と、チケット先行発売が開始されるとのことです。

ミハイロフスキー・バレエは、本拠地では先日まで芸術監督を務めていたナチョ・ドゥアトの作品も多かったのですが、
今回は古典作品中心のようです。写真では、サラファーノフ、マトヴィエンコ、ペレン、ルジマトフの姿が見えますが、この辺の人たちが出演するのでしょうか。詳細発表が待たれます。

なお、昨日付で、ヴィクトル・レベデフとイワン・ザイツェフがプリンシパルに、アナスタシア・ソボレワとアンドレイ・カシャネンコがファーストソリストに昇進したとのこと。

http://mikhailovsky.ru/en/theatre/company/ballet/

いつの間にか、だいぶダンサーの顔ぶれも変わっていました。プリンシパルには、ボリショイから移籍したアンジェリーナ・ヴォロンツォーワ、そしてダンチェンコから移籍したクリスティーナ・シャプランが加わっています。コール・ドには高野陽年さんもいますね。

追記:ご参考までに、ミハイロフスキー・バレエの11月のNY公演での演目とキャストです。
http://davidhkochtheater.com/moreinfoMB.html

ジゼル、パリの炎、ミックス、そしてドン・キホーテ。ミックスプロも、ドゥアト作品は一つだけの上演です。アメリカ公演での主演はほぼ移籍組です。

ところで、年末年始の光藍社さんの公演、ここしばらくはキエフ・バレエが来ることが多く、今年もそうだと思っていたのですが来られないのは、もしかしてキエフ情勢が関連しているのではないかと気になります。今年の夏の公演は無事に行われるようですが。キエフ情勢が早く落ち着いて平和が訪れ、みなさん安心してバレエに取り組めることを祈るばかりです。

スペイン国立ダンスカンパニーの来日公演(11~12月)追記あり

ジョゼ・マルティネス率いるスペイン国立ダンスカンパニーの来日公演のチラシが送られてきています。

それによると、

11月30日(日)15:00開演 愛知県立芸術劇場 
12月5日(金)19:00開演、6日(土)15:00開演 KAAT神奈川芸術劇場

「堕ちた天使」イリ・キリアン振付
「ヘルマン・シュメルマン」ウィリアム・フォーサイス振付
「マイナス16」オハッド・ナハリン振付
「天井桟敷の人々」ジョゼ・マルティネス振付
「Sub」イジーク・ガリリ振付

神奈川公演は先行予約は7月5日から

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愛知県立芸術劇場のサイト(詳細がアップされました!)
http://www.aac.pref.aichi.jp/syusai/spain/index.html

S席 12,000円/A席 10,000円/B席 7,000円/学生席 5,000円
※学生席はB席・25歳以下の学生に限ります。

チケット取扱 ★チケット発売 2014年7月23日(水)10:00~
愛知芸術文化センター内プレイガイド
【電話予約】 TEL 052-972-0430
地下2階、月曜定休、祝日・振替休日の場合は翌日振替

チケットぴあ [Pコード:436-847]
http://t.pia.co.jp/
【店頭購入】  チケットぴあ店舗 セブンイレブン サークルKサンクス
【電話予約】 TEL 0570-02-9999

アイ・チケット
http://clanago.com/i-ticket  (座席が選べます)
【電話予約】 TEL 0570-00-5310
※購入方法によりチケット代金のほかに手数料が必要になる場合があります。

主催/共催 主催:愛知芸術文化センター愛知県芸術劇場(公益財団法人愛知県文化振興事業団)
共催:中日新聞社 東海テレビ放送
企画制作 愛知県芸術劇場 神奈川芸術劇場
協力 ベルチェアソシエイツ
協賛 スペイン大使館 ロエベ
助成 平成26年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業

非常に魅力的なプログラム内容であり、とても楽しみですね。また、「天井桟敷の人々」はジョゼ・マルティネス自身も踊るとのことです。

「Sub」イジーク・ガリリ振付の動画 (ランベール・ダンスカンパニー)
http://vimeo.com/album/1961271/video/44939373

2014/06/11

クロアチア、ボスニア他旅行記(その5)クルカ国立公園、スプリット

しばらく間が空いてしまいましたが、クロアチア旅行記の続きです。

プリトヴィッツェから移動した街は、クロアチア第二の都市、スプリット。泊まったホテルが旧市街から相当遠いうえ、ここは旧ソ連ですか、って感じのうらぶれた雰囲気で、ホテルの周りはスーパーが一軒ある以外は、工場とかしかない場所でした。

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午前中は、クルカ国立公園へ。ここはあまり知名度はないところだけど、プリトヴィッツェに勝るとも劣らない、澄んだ湖と多くの滝に囲まれた美しい公園なのでした。広大な面積に、エメラルドグリーンの湖と滝が連なり、ウッドデッキの遊歩道が整備されていて、緑深い公園で水が流れる横を散歩することができます。

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17段もの滝が連なるスクラディンの滝が見事。ここでも、湖を渡る橋があって、まるで印象派の絵画のような、澄み切った水の色に様々な光が乱舞してキラキラ光る様子、水の中を魚や小動物が泳ぐさまを観察できます。やはりここでも遠足の子供たちの姿がたくさんありました。世界遺産にはなっていないので、公園の中では、クロアチア名物の乾燥イチジクなどを売る売店もたくさんあります。

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森の中にウッドデッキが張り巡らされ、水が流れる上を歩くとマイナスイオンを胸いっぱいに吸い込んで、心から癒されます。

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昼食は近くの街スクラディンで。ガイドブックにも載っていない人口500人という小さな港町だけど、ヨットハーバーもありちょっと古い建物群が可愛くて、オープンエアのレストランはとてもおしゃれで、素敵でした。

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このあたりの地方は「ダルマチア地方」と呼ばれているのですが、ダルメシアン犬の産地で、名前もこの地方から取られているということです。ワンコなどはたくさん見かけたけど、残念ながらダルメシアンには一匹も会えませんでした。

そして午後に向かった海沿いのスプリットの街は美しかった。

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ここは、3世紀から4世紀にかけて、ローマ帝国の皇帝デイオクレティアヌスが引退後の余生を過ごす宮殿を建てたことに始まりました。ローマ帝国が衰退して宮殿が廃墟となったのちにも、廃墟はスラヴ民族に襲撃された人々の避難場所となって、廃墟を建材に人々は家を建てて街を再生させたのです。宮殿の地下は、ディオクレティアヌス時代そのままに残っていて見学することができるのですが、地上部分は、遺跡のような状態の建物の上にそのまま普通に人々が住んでいるって感じで、洗濯物が干してあったりします。ここは2000年に世界遺産に登録されたのですが、世界遺産の真っただ中に普通に生活している人たちがいるというのが面白い。

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宮殿の地下は、海からの涼しい風を送り込む天然の冷房装置となっていたり、当時は倉庫や汚物を収納する機能が果たされていたそうです。この3世紀から残っている建物では、60年代にはクラブとして機能して若者が踊っていたりしたというからすごいですね。現地ガイドさんのお母さんも若いころここで踊ったそうです。

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宮殿の前庭(ディオクレティアヌスの宮殿の玄関)は、煉瓦におおわれているものの円形の天井はぽっかり空いています。音響がとても良いので、ここではよく、アカペラの合唱隊が歌っています。私が行ったときも、たまたまアカペラの男性グループが素晴らしい歌声を披露してくれていて、とてもよく響き渡っていました。これはクロアチア伝統のアカペラでクラパと呼ばれています。CDも売っていたので買い求めました。最後には、「サヨ~ナラ」と日本語で美しいハーモニーを聴かせてくれました。

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スプリット旧市街は、この古代の迷路のような町並みに瀟洒なカフェやレストラン、アクセサリーやステーショナリーなどを売っているお店、ホテルなどが点在していて、とてもいい感じです。「金の門」「銀の門」「銅の門」という門があり、特に広場に面した銀の門は、いい感じに遺跡らしさがあって素敵。

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また、金の門の近くのグルグール司教という人の大きな銅像は、足の指に触るとご利益があるということで、その親指だけが触られてピカピカに輝いています(もちろん私も触った!)

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旧市街の中心にそびえる鐘楼と大聖堂。大聖堂はもともとはディオクレティアヌスの霊廟として作られたものの、8世紀にはキリスト教の聖堂として改築されたそうです。ディオクレティアヌスはキリスト教を迫害していたため、後世のキリスト教徒はその痕跡を破壊し、ディオクレティアヌスの棺も今はどこにあるのかわからないそうですが、聖堂自体はとても荘厳で美しく、4つの祭壇はどれも見事。特にメーンの祭壇の上のバロックな装飾画や、祭壇の精密な石細工などは素晴らしいです。聖堂の入り口の扉に施された彫刻も見ごたえがあります。

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海に面した通りには、旧市街の遺跡の中に作り付けられたカフェが立ち並び、さわやかな海風が吹いてくる。この街が欧州の観光客に大人気なのもよくわかりました。夕食を頂いた、旧市街のレストランもとてもスタイリッシュでした。クロアチアは、オリーブオイルとワインの産地だし、海に面しているのでシーフードにも定評があります。白トリュフの産地でもあるし、食通にとってもとてもいい街だと思いました。

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アリーナ・コジョカル 〈ドリーム・プロジェクト2014〉のプログラム決定、吉田都さん出演、「ダンサーの宝箱」日高世菜さんインタビュー

ここでの掲載が遅くなりましたが、アリーナ・コジョカル 〈ドリーム・プロジェクト2014〉のプログラムが決定し、吉田都さん、オランダ国立バレエのイザック・ヘルナンデスの出演も発表されています。

http://www.nbs.or.jp/stages/1407_Cojocaru/program.html

<Aプロ>

「オープニング」
アリーナ・コジョカルほか

「コッペリア」  (サン・レオン振付)
ローレン・カスバートソン、ワディム・ムンタギロフ

作品未定 
イザック・ヘルナンデス、相手役未定

「エスメラルダ」  (サン・レオン振付)
日高世菜、ダヴィッド・チェンツェミエック

「ラプソディ」 (アシュトン振付)
吉田都、スティーヴン・マックレー

「リリオム」 (ノイマイヤー振付)
アリーナ・コジョカル、カースティン・ユング

「白鳥の湖」第二幕より 
アリーナ・コジョカル、ヨハン・コボー、東京バレエ団

「海賊」ディヴェルティスマン  
アリーナ・コジョカル、ローレン・カスバートソン、日高世菜、ヨハン・コボー、スティーヴン・マックレー、ワディム・ムンタギロフ、ダヴィッド・チェンツェミエック、イザック・ヘルナンデス

★スペシャルプログラム
出演者と演目は日替わり

<Bプロ>

「オープニング」
アリーナ・コジョカルほか

「白鳥の湖」より黒鳥のパ・ド・ドゥ
ヤナ・サレンコ、スティーヴン・マックレー

リアム・スカーレット作品
アリーナ・コジョカル、ヨハン・コボー

「パリの炎」
ローレン・カスバートソン、ワディム・ムンタギロフ

「ドン・キホーテ」
イザック・ヘルナンデス、相手役未定

「真夏の夜の夢」 (ノイマイヤー振付)
アリーナ・コジョカル、ダヴィッド・チェンツェミエック

「レイディオとジュリエット」(エドワード・クルグ振付)
アリーナ・コジョカル、ダヴィッド・チェンツェミエック、ロベルト・エナシェ、堀内尚平、オヴィデュー・マテイ・ヤング、クリスティアン・プレダ、ルカス・キャンベル

★スペシャルプログラム
出演者と演目は日替わり

※Aプロ・Bプロともに上演順は順不同です。 また表記は2014年5月30日現在、予定されている出演者と演目です。

<出演>
アリーナ・コジョカル (イングリッシュ・ナショナル・バレエ)
吉田都 ※Aプロのみ
ローレン・カスバートソン (ロイヤル・バレエ)
ヤナ・サレンコ (ベルリン国立バレエ) ※Bプロのみ
ヨハン・コボー (ルーマニア国立バレエ芸術監督)
スティーヴン・マックレー (ロイヤル・バレエ)
ワディム・ムンタギロフ (ロイヤル・バレエ)
カースティン・ユング (ハンブルグ・バレエ)
イザック・ヘルナンデス (オランダ国立バレエソリスト)
ダヴィッド・チェンツェミエック (ルーマニア国立バレエ)
日高世菜 (ルーマニア国立バレエ) ※Aプロのみ
ロベルト・エナシェ (ルーマニア国立バレエ) ※Bプロのみ
堀内尚平 (ルーマニア国立バレエ) ※Bプロのみ
オヴィデュー・マテイ・ヤング (ルーマニア国立バレエ) ※Bプロのみ
クリスティアン・プレダ (ルーマニア国立バレエ) ※Bプロのみ
ルカス・キャンベル (ルーマニア国立バレエ) ※Bプロのみ

吉田都さんが「ラプソディ」をスティーヴン・マックレーと踊るのは本当に楽しみですね。

さて、このアリーナ・コジョカル 〈ドリーム・プロジェクト2014〉のAプロに出演するルーマニア国立バレエ プリンシパルの日高世菜さんのインタビュー記事が、「ダンサーの宝箱」に掲載されています。
http://odoritai.exblog.jp/22266140/

ルーマニア国立バレエには現在10人の日本人ダンサーがいるそうです。日高世菜さんは、「ドン・キホーテ」の終演後、ヨハン・コボー芸術監督によってプリンシパルに任命されました。今までこのバレエ団にはプリンシパルという位がなかったので、プリンシパル第一号の栄誉をうけたわけです。他にも、大変興味深い話を読むことができます。

日高世菜さんが踊る「ドン・キホーテ」ドリアードの女王
http://youtu.be/ISPEyqdvi-0

日高世菜さんのブログ
http://ameblo.jp/senachika/

また、この公演で来日する堀内尚平さんのブログでは、このアリーナ・コジョカル 〈ドリーム・プロジェクト2014〉の練習風景の写真なども紹介されています。
http://moondanceblog.blog.fc2.com/

2014/06/10

スヴェトラーナ・ルンキナがナショナル・バレエ・オブ・カナダのプリンシパルに

ボリショイ・バレエのプリンシパルであったスヴェトラーナ・ルンキナは、2012年から、夫のトラブルに関連して脅迫を受けたため、バレエ団を休職し、家族とともにカナダのトロント郊外へと移っていました。

そして今シーズンは、ナショナル・バレエ・オブ・カナダにゲスト・プリンシパルとして出演、「くるみ割り人形」、「白鳥の湖」、そしてカンパニーの若手振付家Robert Binetによる新作「Unearth」などに出演しました。

さらに、3月には、ロンドンでの「Kings of the Dance」ガラに出演し、「若者と死」でイワン・ワシーリエフ、ロベルト・ボッレと共演しています。

そのルンキナが、2014/15シーズンにナショナル・バレエ・オブ・カナダにプリンシパルとして入団することが発表されました。
http://national.ballet.ca/uploadedFiles/MediaReleases/2014-15%20Promotions.pdf

この公式発表前にも、ルンキナは自身の公式サイトで、来シーズン、カナダでの来シーズン、ほとんどの演目を踊ることを発表しています。(現在は消されています)
http://svetlanalunkina.com/coming-soon/

こちらは、ルンキナのサイトでの入団報告
http://svetlanalunkina.com/2014/06/09/1029/

ナショナル・バレエ・オブ・カナダに入団したということは、ルンキナは、ボリショイ・バレエは退団することになるのかもしれません。もともと、ルンキナは、フィーリンの襲撃事件に関連して、これはフィーリン自身が招いた事態であるとコメントしていたことがあり、また、脅迫を受けてカナダに移ったのちにバレエ団からは一切連絡がなかったことも明かすなど、バレエ団との関係がうまくいっていなかったようです。

なお、すでに発表されているように、シュツットガルト・バレエのエヴァン・マッキーも、ナショナル・バレエ・オブ・カナダに移籍します。ルンキナとマッキーが共演した「白鳥の湖」は非常に高い評価を得ました。


他に、アプレンティス(研修生)から数名入団があります。その中には、日本人のKota Satoさんの名前もあります。そして、シュツットガルト・バレエからは、デミ・ソリストのブレント・パロリンも移籍します。

また、プレスリリースによれば、コール・ド・バレエの森志乃さんがバレエ団のパトロンの団体から賞を受け、2000ドルの賞金を受賞したそうです。これは、コール・ド・バレエの優れたダンサー男女一人ずつに贈られるものです。このカンパニーでは、すでに主役を踊っている平野亮一さん、江部直哉さんなど日本人ダンサーの活躍も目立っています。


ナショナル・バレエ・オブ・カナダは、全体的なレベルは高いカンパニーですが、プリンシパルのレベルではスターが少なく、女性ではグレタ・ホジキンソン、そして男性ではギョーム・コテだけがスターと言える状況でした。スヴェトラーナ・ルンキナ、エヴァン・マッキーの加入でかなりカンパニーはパワーアップしたことになります。

2014/06/09

魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展、熊川哲也さんとバレエ・リュス

以前にもお知らせを掲載しましたが、6月18日から9月1日まで国立新美術館で開催される「魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展(Ballets Russes: The Art of Costume)」。

http://www.tbs.co.jp/balletsrusses2014/
https://www.facebook.com/balletsrusses.the.art.of.costume

ロシアのエキゾティシズムとして人気を集めたバレエ・リュスは、やがてピカソやマティス、コクトー、ブラック、ローランサン、シャネルら、当時パリで活躍していた前衛の若手アーティストを取り込み、新しいスタイルの「総合芸術」として、バレエだけでなく美術やファッション、音楽の世界にも革新と興奮をもたらし、大きな影響を与えました。

「魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展」は、オーストラリア国立美術館が有する世界屈指のバレエ・リュスのコスチューム・コレクション32演目、約140点の作品を中心に、デザイン画や資料などと併せて、これまでにない規模でその魅力の全貌を紹介します。

こちらで、展示されるコスチュームの一部の写真を見ることができます。
http://www.fashionsnap.com/news/2014-06-08/balletsrusses/

この「魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展」で音声ガイドのナビゲーターを務める熊川哲也さん。オフィシャルサイトでは、「熊川哲也とバレエ・リュス」と題して、彼がバレエ・リュスとの関わりを語っています。

http://www.tbs.co.jp/balletsrusses2014/kumakawa/

彼のお気に入りの作品は、自身でも踊った「ペトルーシュカ」と「放蕩息子」。

そして興味深かったのは、熊川さんが、バレエ・リュス関連のコレクションを所有していることでした。

バレエ・リュス10年間分のプログラム 1913年、当時人気絶頂のニジンスキーが一時解離された時、「牧神の午後」を踊る代役のダンサーに妹のニジンスカを起用した伝説があります。長らく確証が得られていなかったのですが、私が所有するプログラムに「ニジンスカ」の名前が残っており、この逸話は真実であったことが立証できるコレクションです。

ニジンスキーのサイン
1916年、再びニジンスキーが北米ツアーに参加した時のサイン入りプロマイド。

「青列車」世界初演のプログラム
ジャン・コクトーの台本とブロニスラワ・ニジンスカ振付によるこの作品は、ダンサーの特殊な能力による部分が大きかったです。

1916年 未使用のバレエ・リュス公演チケット

熊川さんって意外とオタクだったんですね~。


このほか、色々とイベントも開催されます。どれも面白そうで、ぜひ参加したいものばかり。
http://www.tbs.co.jp/balletsrusses2014/event/

開幕記念講演会
・「Ballets Russes: The Art of Costume(魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展)」
6月18日(水)
14:00-15:00
講師:ロバート・ベル氏(本展企画者、 オーストラリア国立美術館装飾芸術・デザイン部門シニア・キュレーター)

・「Behind the Scenes: The conservation of the costumes of the Ballet Russes(舞台の裏側で:バレエ・リュス・コスチュームの保存)」
6月18日(水)
15:00-16:00
講師:ミシェリン・フォード氏(オーストラリア国立美術館シニア・テキスタイル・コンサヴェーター)
※逐次通訳あり
※入れ替えなし、途中入退場可。

講演会「バレエ音楽の歴史とバレエ・リュッス」
6月22日(日)14:00-15:30
講師:福田一雄氏(指揮者)

講演会「ディアギレフ--美を追い続けた男」
7月6日(日)14:00-15:30
講師:鈴木晶氏(舞踊評論家、法政大学教授、早稲田大学大学院客員教授)

講演会 「バレエ・リュスの功績」
7月13日(日)14:00-15:30
講師:薄井憲二氏(公益社団法人日本バレエ協会会長)

上映会
「バレエ・リュス 踊る歓び、生きる歓び」(監督:ダン・ゲラー、デイナ・ゴールドファイン 2005年、118分)
6月21日(土)および8月16日(土)10:30、13:00、15:30
※字幕あり
※定員250名(先着順、各上映会の入れ替えなし。なお、整理券の配布はいたしません。)

解説会
7月11日(金)、8月15日(金)両日とも18:30-19:00
講師:本展担当研究員

■魅惑のコスチューム:バレエ・リュス展
会  期 : 2014年6月18日(水)-9月1日(月)
休 館 日 : 毎週火曜日 ※8月12日(火)は開館
開館時間 : 10:00-18:00
      金曜日、8月16日(土)、23日(土)、30日(土)は20:00まで(入場は閉館の30分前まで)
会  場 : 国立新美術館 企画展示室1E(東京・六本木)

オーストラリア国立美術館のバレエ・リュス展公式サイト
http://www.nga.gov.au/Exhibition/BalletsRusses/
http://youtu.be/8RLVEYQcVpY

2014/06/07

パリ・オペラ座バレエ「水晶宮」「ダフニスとクロエ」全編配信中

パリ・オペラ座バレエの「水晶宮」「ダフニスとクロエ」を全編、ネットで観ることができます。

http://culturebox.francetvinfo.fr/live/danse/le-palais-de-cristal-par-georges-balanchine-157321

6月3日に上演された公演です。(のちに映画館でも上映予定)画質も綺麗ですね。12月5日まで視聴可能のようです。

Palais de cristal 「水晶宮」 バランシン振付

第一楽章
Solistes premier mouvement Albisson, Ganio
2 couples premier mouvement Boulet, Hecquet, Bezard, Chaillet

第二楽章
Solistes deuxième mouvement Pagliero, Paquette
2 couples deuxième mouvement Giezendanner, Park, Ibot, Lorieux

第三楽章
Solistes troisième mouvement Colasante, Raveau
2 couples troisième mouvement Bourdon, Westermann, Bittencourt, Revillion

第四楽章
Solistes quatrième mouvement Daniel, Thibault
2 couples quatrième mouvement Barbeau, Lévy, Mitilian, Lafon

Daphnis et Chloé 「ダフニスとクロエ」 ミルピエ振付

Daphnis Hervé Moreau
Chloé Aurélie Dupont
Dorcon Marc Moreau
Lyceion Eleonora Abbagnato
Bryaxis François Alu

マシュー・ボーン「白鳥の湖」来日公演出演者

9月にシアターオーブで上演されるマシュー・ボーン「白鳥の湖」来日公演の、出演者についての記事が出ていました。


Matthew Bourne's SWAN LAKE Extends UK Tour from September 2014
http://www.broadwayworld.com/uk-regional/article/Matthew-Bournes-SWAN-LAKE-Extends-UK-Tour-from-September-2014-20140603#.U5IbNPl_vTq

それによると、すでに発表されているマルセロ・ゴメスの他、スワン/ストレンジャー役には、前回も出演したジョナサン・オリヴィエ、そして英国のツアーや「眠れる森の美女」に出演したChris Trenfieldが予定されているとのことです。

また、王子役には、前回出演したクリストファー・マーニー、サイモン・ウィリアムズが出演予定。

以前マルセロ・ゴメスがツイートしたリハーサル写真では、クリストファー・マーニーと踊っているものでした。果たしてどのような組み合わせとなるのでしょうか。キャストが当日発表なので、いろいろとドキドキしますね。

マシュー・ボーンの「白鳥の湖」
[2014/9/6(土)~9/21(日)]
http://l-tike.com/classic/swanlake/
http://theatre-orb.com/lineup/14_swanlake/

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アンヘル・コレーラがバルセロナ・バレエを解散

ABTのプリンシパルだったアンヘル・コレーラが、故国スペインにクラシック・バレエのカンパニーを作りたい、と2008年4月に設立したコレーラ・バレエ(2012年にバルセロナに移転してバルセロナ・バレエと改称)。

一時期は70人もの団員を擁し、その中には、現ロイヤル・バレエのプリンシパルとなったマシュー・ゴールディング、バーミンガムロイヤルバレエのプリンシパルである平田桃子さんなどもいました。2008年にはマドリッドのレアル劇場でマカロワ版「ラ・バヤデール」を上演し、またニューヨークへも2度ツアーを行うなど頑張っていました。「白鳥の湖」の全幕を上演できるほど団員数も質も充実しており、エルマン・コルネホ、アリーナ・コジョカル、ジリアン・マーフィ、パロマ・ヘレーラなどの豪華なゲストも出演していました。監督業に専念するために、2012年にアンヘル・コレーラはABTを退団します。

ところが、スペイン政府からの財政支援はなかなか得られません。バルセロナに移転した時にも、バルセロナ市からの援助が得られる予定だったのですが、その約束は果たされませんでした。団員はどんどん流出し、現在はわずか16人に減ってしまいました。

そしてついに、バルセロナ・バレエは解散することになりました。万策尽きたとのことです。

スペイン語の記事
http://www.vanitatis.elconfidencial.com/noticias/2014-06-01/el-bailarin-angel-corella-se-va-de-espana-y-deja-de-bailar_139662/

スペインの王家はバルセロナ・バレエを支援していました。ソフィア女王、エレーナ王女、レティシア妃(次期女王)は公演にもたびたび足を運んでいたそうです。特にレティシア妃は熱心に支援してくれてアンヘルの親しい友人でもありました。

しかしながら、ついに彼の夢は挫折し、ダンサーはすべて解雇され、カンパニーは解散することになります。アンヘルは、ニューヨークやマドリッドのアパート、農場などの不動産を売り、何十万ユーロもの私財をつぎ込みましたが、すべては使い果たされてしまいました。唯一、バルセロナにあるバレエ学校、アンヘル・コレーラダンスセンターにはまだ200人以上の生徒があり、彼の姉でやはり元ABTのカルメン・コレーラが運営していて継続するそうです。

バルセロナ市からの支援が確保できたのでカンパニーはバルセロナに移転したのに、結局その約束は果たされませんでした。彼はスパイン政府、カタローニャ政府などに支援を求める手紙を書きましたが、返事はありませんでした。カタローニャ政府の文化大臣も彼と会おうとはしませんでした。

イーサン・スティーフェルが今シーズン限りで芸術監督を退任するロイヤル・ニュージーランドバレエからアンヘルに芸術監督のオファーが来たものの、ニュージーランドはスペインの家族とはあまりにも遠く離れているために断ったそうです。

現在、アンヘルは、バルセロナで「A + A」という公演に出演しています。Aran Malikianというレバノン人のヴァイオリニストとの共演が前半、そして後半では5人のダンサーと5人のミュージシャンが舞台で共演するというもので、1920年代のニューオーリンズのレストランが舞台となっているそうです。出演ダンサーは、アンヘルの他、大森和子さん、カルメン・コレーラなど。前半はアンヘルの振付、後半はアンヘルとクリストファー・ウィールダンの共同振付です。

もう一つ記事があります。
http://ccaa.elpais.com/ccaa/2014/05/29/catalunya/1401387218_366325.html

アンヘルが舞台に立つのはこれが最後になるそうです。とはいっても、スペイン国内では最後ということなので、海外で踊ることはあるかもしれないとのことです。彼はスペインを去るそうです。海外のカンパニーからは芸術監督のオファーがあるので、受けるかもしれないとのこと。アンヘル・コレーラはまだ38歳。33歳と若い時にコレーラ・バレエを始めたために、予想したよりもダンサーとしてのキャリアが短かかった。彼の素晴らしい踊り、天性の明るさ、テクニックに魅せられた一人のファンとしては、彼が心血を注ぎこんだカンパニーが上手くいかなかったことは残念でなりません。

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