ブノワ賞受賞者発表、木田真理子さんが最優秀女性ダンサーに
世界で最も権威のあるバレエ賞の一つ、ブノワ舞踊賞が27日にモスクワで発表され、女性ダンサー部門でスウェーデン王立バレエ団の木田真理子さんが受賞しました。日本人の受賞は初めての快挙です。
http://www.yomiuri.co.jp/culture/20140528-OYT1T50004.html
以下引用です。
同賞は振付家ユーリー・グリゴロービチさんが代表を務める国際ダンス連合主催で、1992年に始まった。前年1年間に最も優れた活躍をした世界中のダンサーや振付家などを顕彰してきた。過去にはシルヴィ・ギエムさん、モーリス・ベジャールさんらが受賞してきた。
今年の女性ダンサー部門には木田さんとポリーナ・セミオノワさん、アシュレイ・ボーダーさんら世界的スターを含む7人がノミネートされ、木田さんは主演した「ジュリエットとロミオ」でジュリエット役を初々しく踊って評価された。
木田さんは大阪生まれ。4歳からバレエを始め、2000年のローザンヌ国際バレエコンクールで入賞。カナダのバレエ団に入ったが、欧州の優れた振付家たちと出会って「現代舞踊をもっと頑張りたい」と思い立ち、09年にスウェーデンのヨーテボリ・バレエ団に移籍し、12年から現在のバレエ団の第一ソリストとして活躍する。力強く、豊かな表現力を持つダンサーとして知られている。
ロシアで報道されたニュース記事(ロシア語)
http://lenta.ru/news/2014/05/27/benois/
ブノワ賞オフィシャルサイトでのアナウンス
http://benois.theatre.ru/english/massmedia/news/
受賞者は以下の通りです。
最優秀振付家 アレクセイ・ラトマンスキー(ABT) ショスタコーヴィチ三部作、「テンペスト」
最優秀男性ダンサー エルマン・コルネホ(ABT) 「シルヴィア」「テンペスト」「シェリ」「ショスタコーヴィチ第九交響曲」
最優秀女性ダンサー 木田真理子(スウェーデン王立バレエ)マッツ・エック「ジュリエットとロミオ」、ポリーナ・セミオノワ(ABT)「バッハ・パルティータ」「テーマとヴァリエーション」「レ・シルフィード」「ショスタコーヴィチ第九交響曲」
特別貢献賞 ブリジット・ルフェーブル(パリ・オペラ座バレエ)
木田さんが出演し、ブノワ賞受賞の対象作品であるエックのジュリエットとロミオ映像
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木田真理子さん、授賞式の映像
http://youtu.be/yv0f3mNljuw
NHKのニュース(動画付)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140528/k10014779261000.html
木田真理子さんのインタビュー記事 【YOUは何しに北欧へ?】Vol.3:スウェーデン王立バレエのダンサー木田真理子さん
http://hyggelig-news.com/2014/01/26/11408/
世界的に有名な振付家のマッツ・エックと一緒に新作『ジュリエットとロミオ』の仕事が出来たことは、多分これまでの私のキャリアで一番大きい出来事だと思います。恐ろしいほどのプレッシャーを感じましたし、8ヶ月という長い創作期間中にオーバーワークから大怪我をしてしまったこともあり、落ち込んでどうなるかと焦ることが沢山ありました。そんな中、マッツ・エックから「ジュリエットはあなたじゃないと出来ない」と言ってもらえて、すごく信頼が感じられたことは、とても嬉しかったです。 『ジュリエットとロミオ』は世界的に注目を浴び、一般のお客さんだけではなく世界中からダンス評論家、ディレクターなどダンス関係者がたくさん観に来てくれました。
産経新聞に掲載された木田真理子さんのインタビュー記事
「最初は担がれているのかと…」 人との出会いに導かれ ブノワ賞最優秀女性ダンサー・木田真理子
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/140608/ent14060808580010-n1.htm
この読売新聞の記事では、金森穣さんのコメントがとても印象深いです。
http://www.yomiuri.co.jp/culture/20140528-OYT1T50081.html
エック作品を踊った経験を持つダンスカンパニー・Noismの芸術監督の金森穣さん(39)は「(エックさんの作品は)少しもずれずに完璧に踊らないといけない。その上でバレエと関係のない人間的な動作も入ってくる。自分なりのものにするのは難しい。彼女は頑張ったと思う」と高く評価している。
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