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2014/05/28

クロアチア、ボスニア他旅行記(その3)クロアチア、プーラとポレチュ

宿泊したのは、イストラ半島のロヴランという小さな町。隣の町がオパティヤという街で、こちらは、クロアチアのリヴィエラとも呼ばれている、まるでコート・ダジュールのような雰囲気のある高級リゾートタウンで、素敵なホテルやビーチ、ヨットハーバー、レストランなどが立ち並ぶ。ロヴランはそこよりは小さいけど、やはり同じような雰囲気。ホテルの目の前も海だし、眺めはなかなか良いです。

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さて、今日はまずはイストラ半島の先端にあるプーラという海沿いの街へと向かいます。プーラはかつてはローマ帝国に征服され、街のシンボルとなっているのは紀元1世紀に建造されたという大きな円形劇場。かつては、剣闘士とライオンが死闘を繰り広げたというまさに「グラディエーター」の世界。世界で6番目に大きな円形劇場で、ローマのコロッセオのおよそ半分のサイズですが5000人収容と十分大きいですし、2000年近く前の建物にしては(そして第二次世界大戦で爆撃されて被害を受けたにしては)保存状態も良い。ライオンたちが飛び出す出口なども保存されています。現在も、コンサートや映画祭などのイベントなどに活用されているとのこと。余談ですが、現地で朝NHKワールドを観ていたら、偶然、このプーラのアリーナで、イル・ディーヴォがコンサートを行っている映像が流れていました。

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小さな凱旋門があったり、紀元前2年に建てられたアウグストゥス神殿があったりと、ローマ帝国の名残が街の中にたくさん残っています。12世紀~18世紀にはヴェネチア共和国の支配下となり、その後はハプスブルグ帝国、さらには第一次世界大戦からは枢軸国の支配下ともなり、各国ににより支配権が争奪されたということで、様々な文化が溶け合っていますが、やはりイタリアの影響が強く、イタリア語を話す人が多いそうです。また、半島の先端なので、クルーズ船も立ち寄り、造船業なども栄えているとのこと。

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いかにもヨーロッパの海沿いの街のたたずまいを残す素敵な旧市街を歩きました。休日ということもあり、町の広場ではブラスバンドの演奏があり、その演奏に合わせて小さな子供が二人踊っていたのがとてもほほえましかったです。また、マーケットも開催されていて、新鮮な果物、野菜やオリーブオイルなどが売られていました。クロアチアははちみつも美味しいということではちみつを買いました。

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昼食は、アンフィテアターという円形劇場の近くの小さなホテルのレストラン。ここのイカのグリルがとてもおいしかったです。このレストランのシェフはクロアチアでもトップの人らしいです。現地のガイドさんも一緒に食事したのですが、よく話す人でクロアチアのいろいろな事情が聞けて面白かった。クロアチアは、サッカーがとても盛んですが、地元のチームはあまり高いギャラが払えないので、優秀な選手はやはり海外に流出してしまうそうです。サッカーに限らず良い選手もなかなかお金を払ってくれるスポンサーが見つからずみな苦労しているそう。あと、クロアチアは、消費税は20%ですが、観光に力を入れているために、観光にかかわる部分は税金がかからない、たとえば外食費などは消費税無しだそうです。確かに、食費も飲み物代も安い気がしました。

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この旅行の良いところは、ほとんどの場所で現地ガイドと合流し、そのガイドさんが英語で説明をしているのを添乗員さんが通訳してくれて伝えてくれることです。直接ガイドさんとお話もできるので、現地に住んでいる人の実態が少し伝わってきたり、質問もできたりして面白かったです。

次に向かったのは、ポレチュ。ここも海沿いのリゾートの街で、ハプスブルグ時代からの瀟洒なホテルやクルーザーが立ち並びます。ここも紀元前2世紀に作られた古代ローマ都市。19世紀のハプスブルグ帝国時代にはイストラ半島の県都として行政を担っていました。

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なんといってもここで有名なのは、エウフラシウス聖堂です。聖堂は4~5世紀に建てられました。6世紀のビザンツ帝国時代に描かれた黄金色のモザイク画「キリストと12使徒」「受胎告知」は現存する初期ビザンツ芸術の最高峰と呼ばれる荘厳で圧倒的に美しいものです。世界遺産に登録されています。 祭壇の天蓋も美しい。

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この街も、ローマ時代に遡るような遺跡を生かした瀟洒なカフェやバーとなっていたり、可愛いアクセサリーや雑貨を売るお店がたくさんあったり、イタリアっぽい雰囲気があってゆっくり過ごすのも楽しそうでした。海風に吹かれるのも気持ちよかったです。

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帰りは途中、トリュフの森に囲まれたモトヴンという街の全景を観てきました。こんもりとした丘の上に町が空に浮かぶようで、「天空の城ラピュタ」にもインスピレーションを与えたそうです。残念ながらトリュフは食べられませんでした。

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旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

naomiさん、こんにちは。このハンドルネーム、久々です(笑)

プーラ、ポレッチのあたり、数年前に行ったことがあります。写真を見て懐かしくなりました。夫の実家から車で数時間で行けるところで、元は旧共産圏の保養所だったっぽいホテルに数日滞在しました。
日本からのツアーでも、クロアチア、人気になっているみたいですね。

今回はお父様孝行の旅なのですね。私も父と2人で旅行なんて、子供の時にスキーに行ったっきりくらいです。娘には父親と2人でもどこでも行くようになって欲しいなあ。。。(そして私が楽をしたい(笑))

Ponさん、このお名前では久しぶりです!

このあたり、行かれたことがあったのですね。確かに、クロアチア北部やスロヴェニアはオーストリアからも近いですものね。私も陸路でザルツブルグから入りました。ハプスブルグ帝国の一部だったこともあるので、オーストリアからの観光客も多いようですね。

最近はかなり日本でクロアチア旅行が人気となっているようで、私も、父が行きたいというのでついて行った感じです。しかし本当に風光明媚で自然が美しく、歴史遺産も豊富で人々も感じが良くて、すっかり魅せられました。

私が父を連れて行っている間、母はかなり楽をしたと思います(笑)。男性は手がかかりますね~。ぜひお嬢さんもお父さんと一緒に旅行に行ってもらえるように!

おそらくまたカナダには遊びに行くと思うので、またその時にお会いしましょう♪

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