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2014年4月

2014/04/30

ロイヤル・バレエ・スクールの校長ゲイリーン・ストックが死去

1999年よりロイヤル・バレエ・スクールの校長を務めていたゲイリーン・ストックが、がんで亡くなりました。68歳。

http://www.roh.org.uk/news/director-of-the-royal-ballet-gailene-stock-dies

1946年にオーストラリアに生まれたゲイリーンは、8歳の時にポリオにかかり、14歳の時に交通事故で大けがをしました。しかし1962年にロイヤル・アカデミー・オブ・ダンスのスカラシップを受け、同年、創設されたばかりのオーストラリア・バレエに入団。ヌレエフが出演した「ドン・キホーテ」などの映像に登場しています。74年にナショナル・バレエ・オブ・カナダ、76年にロイヤル・ウィニペグ・バレエに移籍。77年にオーストラリア・バレエに復帰して、78年に娘を出産して引退。79年にオーストラリアのナショナル・シアター・バレエ・スクールの校長に就任し、オーストラリア、ニュージーランド、カナダで教師として活躍しました。98年には初のオーストラリア代表としてロイヤル・アカデミー・オブ・ダンス(RAD)の委員に就任しました。

99年に前任のメール・パークから引き継いでロイヤル・バレエ・スクールの校長に就任。彼女の功績としては、コンテンポラリーダンスとパ・ド・ドゥを重視したこと、アッパースクールに第三学年を設けて学びながらの海外のオーディションを受けやすくしたこと、スクールのツアーを増やしたこと、振付コースの拡充、プロのダンサー向けの教師コース、教師の交換プログラムを再導入したことなどが挙げられます。

彼女の任期の間、アッパースクールを2003年にコヴェントガーデンに移したこと、ホワイトロッジにあるロウワ―スクールに2200万ポンドかけて2009年に再開発を完成させたこと、そして2010年にアッパースクール用の新しい寮を建設するなどの設備の投資が行われました。また、ローザンヌ国際コンクールの審査委員長やYAGPの審査員なども務めてきました。

彼女が就任した時には卒業生の就職率は48%でしたが、最後の7年間の間に95%~100%という素晴らしい数字を達成しました。学校で愛されてきた彼女は、多くの人に悼まれています。

2014/04/29

エトワール・ガラの演目変更と関係者席開放

「エトワール・ガラ2014」は、出演者の都合により、プログラムの変更が決定しました。

http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/14_gala/topics/index.html

マランダン版「牧神の午後」はニジンスキー版「牧神の午後」と変更となります。

バレエ「牧神の午後」のスタンダードとしてよく知られているニジンスキー版を上演することにより、ロビンズ版との比較をより興味深く見比べていただけるのではないかというバンジャマン・ペッシュの強い希望による変更となります。
なお、ニジンスキー版にはニンフ役としてイザベル・シアラヴォラが出演することも決定しました。ペッシュ、シアラヴォラの共演をお楽しみください。

またドーソン振付「Opus.11」が世界初演となるセバスチャン・ベルトー振付「逃げ去る女」に変更となります。
この作品は2月にオペラ座にアデューを告げたイザベル・シアラヴォラのためにベルトーが振付け、世界初演となる作品です。映像が駆使され、稀有な演技派エトワール、シアラヴォラの個性を生かした作品になる予定です。

セバスチャン・ベルトーはオペラ座のスジェです。(昨年11月のコンクールで昇進)

【Bプログラム演目変更】
「牧神の午後」
振付:ティエリー・マランダン
音楽:クロード・ドビュッシー
出演:バンジャマン・ペッシュ

「牧神の午後」
振付:ヴァーツラフ・ニジンスキー
音楽:クロード・ドビュッシー
出演:バンジャマン・ペッシュ、イザベル・シアラヴォラ 

「Opus.11」
振付:デヴィッド・ドーソン

「逃げ去る女」
振付:セバスチャン・ベルトー
音楽:Swod
出演:イザベル・シアラヴォラ&オードリック・べザール

座長のバンジャマン・ペッシュは、公演が近づいても日本のお客様により良い舞台をお届けしようと日々アイディアを練っているそうです。
開幕その日まで進化するエトワールたちをぜひ劇場で体験しましょう。


なお、関係者席が開放されたため、良席をご購入いただけるチャンスができました。購入を検討されている方、ぜひこの機会をお見逃しなく。

(※良席開放の数は公演日によって異なり、数には限りがございます。)

 ▼お電話でのご購入はこちらから
  ⇒ Bunkamuraチケットセンター 03-3477-9999
      (10:00~17:30 オペレーター対応)
 ▼オンラインでのチケットご購入はこちらから
  ⇒ http://my.bunkamura.co.jp/ticket/ProgramDetail/index/1407
  ◎「オンラインチケット My Bunkamura」はシステム利用料が無料です。

2014/04/28

オーチャードホール25周年ガラ9月開催、吉田都&熊川哲也の共演

今年9月3、4日にBunkamuraオーチャードホールにて、「オーチャードホール 25 周年ガラ」の開催が決定しました。

http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/14_gala25th.html

この公演はBunkamura開館25周年を記念し、開館以来オーチャードホールの上演演目の軸を成すオペラ・バレエ・クラシックを総合的に構成したガラ公演です。

全体監修はオーチャードホール芸術監督である世界的バレエダンサー、熊川哲也。オーチャードホールの歴史を彩る豪華キャスト陣が一堂に会して華やかなコンサートを贈るとのことです。

クラシック界からは指揮者の広上淳一、ソプラノの森 麻季、幸田浩子、テノールの錦織 健という日本を代表する最高の芸術家が集結。オーケストラはフランチャイズ・オーケストラとして開館以来オーチャードホールを支えている東京フィルハーモニー交響楽団。そして、この特別な祝典を記念し奇跡の共演が実現します。

世界的トップダンサーとして、バレエ界をリードする日本の至宝 熊川哲也と吉田都、世界中のバレエファンが切望する 2 人の夢の共演がなんと 7 年ぶりに実現します。

そのほか、バレエ界からは才能豊かな若手ダンサーらが出演予定。熊川哲也さんが認める次世代の劇場文化を担う輝く才能をご覧いただける貴重な機会です。

【公 演 名】 Bunkamura 25 周年記念特別企画 「オーチャードホール 25 周年ガラ」

【曲目・演目】

※演目の詳細は5月下旬以降発表予定

【スタッフ】

総合監修:オーチャードホール芸術監督 熊川哲也

【出演】

指揮:広上淳一
出演:熊川哲也、吉田 都、森 麻季、幸田浩子、錦織 健ほか
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

※他の出演者の詳細は5月下旬以降発表予定

【公演日程】

2014/9/3(水)18:30開演
2014/9/4(木)18:30開演

【会場】

Bunkamuraオーチャードホール

【その他の情報】

出演者は2014年4月28日現在のものです。出演者の病気や怪我等、やむを得ない事情で変更となる場合があります。

【チケット一般発売】 2014 年 6 月予定

【お問い合わせ】 Bunkamura 03(3477)3244 <10:00~19:00> http://www.bunkamura.co.jp

【主催】
Bunkamura/TBS


熊川哲也さんと吉田都さんの7年ぶりの共演が実現するとあっては、絶対に見逃せない公演ですね。どのような演目を踊るのか、とても楽しみです。また、バレエ界からの才能豊かな若手ダンサーとは、誰になるのでしょうか。期待して詳細発表を待ちたいと思います。

K-Ballet Company のオフィシャルサイトにもお知らせは載っていました。
http://www.k-ballet.co.jp/news/view/1026

ボリショイ・バレエ「マルコ・スパダ」映画館中継

ニューヨーク滞在中に、ちょうどボリショイ・バレエの「マルコ・スパダ」の映画館中継があったので観に行きました。5月14、15日に日本でも映画館で上映されるけれども、映画館の場所が不便なうえ、都合が悪くて観に行けなさそうだったので。そして、代金もニューヨークだと20ドルと日本で観るよりちょっと安いのでした。

上映された映画館は、イースト・ヴィレッジにあるヴィレッジ・イースト・シネマズ。今どき珍しい、劇場を思わせるようなクラシックな内装の、古くて素敵な映画館。この映像が上映された一番大きいスクリーンでは、シャンデリアが下がり二階建て構造になっていました。上映前に二人のダンス評論家による解説もありました。前日のYAGPのガラで見かけたNYのバレエマニアたちが集結していたし、オルガ・スミルノワとセミョーン・チュージンはそのガラで踊るのを生で観たばかりだったのでなんだか不思議な感じでした。

http://youtu.be/jXeFr3JiN1U

Music : Daniel Francois Esprit Auber
Choreography :Pierre Lacotte

Marco Spada : David Hallberg
His daughter Angela : Evgenia Obraztsova
Marquesa Sampietri Olga Smirnova
Prince Frederci : Semyon Chudin
Count Pepinielli : Igor Tsvirko
Governor of Rome : Andrei Sitnikov

「マルコ・スパダ」はもともとは、『パキータ』や『海賊』を振付けたことで知られる、ジョゼフ・マジリエが1857年にパリ・オペラ座で初演した作品。1981年にピエール・ラコットがこの作品をルドルフ・ヌレエフに再振付し、ローマ歌劇場バレエで上演した。ヌレエフがマルコ・スパダ役、ギレーヌ・テスマーが彼の娘アンジェラ役、そしてミカエル・ドナールがアンジェラの恋人、フレデリッチ公爵を演じていて、これはDVD化もされている。この作品を踊った当時、ヌレエフはすでに44歳でダンサーとしての全盛期は過ぎていたものの、ヌレエフの好んだステップ、ロン・ドゥ・ジャンブ・アンレールなどが多用されていて高度な技術が必要な振付となっている。また、上映前の解説によれば、アンジェラとマルケサが競うように踊るパ・ド・ドゥが登場するのが特徴的であり、ライバル関係にあったファニー・エルスラーとマリー・タリオーニの踊りを意識したものとなっているとのことだった。

舞台はイタリア。マルコ・スパダは貴族に化けているものの名の知られた盗賊で、彼の犯罪について農民たちは市長に苦情を申し立てている。提督であるペッピリーニ伯爵は、市長の娘である美しいマルケサと恋に落ちる。父マルコ・スパーダが盗賊であることを、娘アンジェラは知らない。ペッピリーニとマルケサは山の中で道に迷い、マルコ・スパーダの自宅で庇護される。市長の家での宴にマルコ・スパダとアンジェラは招待されるが、その宴の招待客が、お金を盗まれていることに気が付き、マルコ・スパダが犯人であることがばれてしまう。父の正体を知ったアンジェラは、盗賊の娘である自分は恋人フレデリッチ公爵とは結婚できないと打ちひしがれ、フレデリッチはマルケサと婚約すると宣言する。

一方ペッピリーニ伯爵はマルケサへの愛を誓おうと決意するが、盗賊たちが彼らを誘拐する。連隊が近づいてくることに気が付いた彼らは洞窟に避難し、通りかかったフレデリッチ公爵と市長も誘拐する。アンジェラが間をとりなして彼らを助けるが、銃声が聞こえ、アンジェラをかばおうとしたマルコ・スパーダは弾が当たって瀕死の重傷を負う。彼はアンジェラは自分の本当の娘ではないと告白し、彼女が恋人フレデリッチと結婚するようにと言い残して息を引き取る。

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ロマンティック・バレエは異国情緒のある舞台で行われるという定説通り、このバレエの舞台はイタリア、ローマ。全体的な雰囲気やストーリーは、同じラコットによる「パキータ」にも似ている。ストーリーにはあまり深みがあるわけではないが、とにかく主要キャスト5人が踊りまくる上、1幕ではアナスタシア・スタシュケヴィッチとヴャスチェスラフ・ロパーティンが演じる花嫁と花婿のパ・ド・ドゥまで登場するなど、ダンスシーンがてんこ盛りだ。解説にもあった、アンジェラとマルケサが競うように踊るパ・ド・ドゥも見ごたえがあり、二人のタイプの違いが明白になっている。さらに、場面転換が多く、またボリショイの素晴らしくクオリティの高いコール・ド・バレエまでたっぷりと観ることができるので、とても楽しい作品になっている。

ヌレエフのために振付けられた大変難しいステップを、ホールバーグはやすやすと踊りこなしており、ボリショイに移籍してヴェトロフに師事したことによりテクニックも大幅に向上したのを感じることができた。ボリショイらしいダイナミックさと、ラコット&ヌレエフらしい足技の冴え、そして美しいつま先。幕間にホールバーグのインタビューもあり、パリ・オペラ座学校で学んだことがこの作品を踊るうえで大いに役に立ったとも語っていた。このインタビューでは、やはり踊るのが難しい作品だったのでどうしても踊りに集中してしまって、演技の方まで気を回すのが大変だったと彼は語っていた。確かに、演技に関してはもう少し頑張ってほしかった感がある。盗賊であり、しかもアンジェラの父親であるという役なのだが、外見的には貴公子タイプのホールバーグには全く合っていない。コミカルなところも見せるのだけど、そういうところには照れも感じられてしまった。劇場で観れば演技はそこまで気にならないと思うのだけど、映画館で大写しになると演技の方もクローズアップされてしまうので悩ましいところだ。いずれにしても、彼の踊りは本当に素晴らしいので、それを観るだけでも楽しめることは請け合い。

ホールバーグ演じるマルコ・スパダの娘アンジェラ役は、エフゲーニャ・オブラスツォーワ。ロマンティックバレエを踊るのはお手の物の彼女は、1、2幕では可憐な娘、一方3幕では父が盗賊であることを受け入れ、盗賊っぽい衣装に変わっていた。踊りもエキゾチックなテイストが加わって変身しているという演じ分けが巧みだった。一方、スミルノワの演じるマルケサはお嬢様なので、気品があってエレガントな踊りで特に上半身の美しさはため息もの。競争のパ・ド・ドゥでは、確かにタリオーニとエルスラーが競い合うようだと感じられた。ただスミルノワって、たまに軸足がアンドゥオールしていないのが気になるのであった。

アンジェラの恋人フレデリッチ公爵は、セミョーン・チュージン。オブラスツォーワ、スミルノワの両方と踊る役だけども、両ペアとも、とても息が合っていてパートナーリングが上手く、また踊りの方も洗練されていた。以上、主要キャスト5人のうちの4人までもが、実のところルーツがボリショイ・バレエでないところが、現在のボリショイっぽいと感じさせられた。そんなメーンキャストの中で唯一ボリショイ・アカデミー出身のイーゴリ・ツヴィルコは気を吐いて、ボリショイのダンサーらしい男性らしさも発揮しての勇壮な踊りを見せてくれた。

http://youtu.be/Lk44bV57nuc

やはり休憩時間のインタビューで、ピエール・ラコットは、「マルコ・スパダ」という作品はオベールの音楽に敬意を払って創った作品だと語っていた。この音楽はもともとオペラのために作られたので音楽性もしっかりしており、楽しくて、イタリアらしい明るさが感じられて作品のエンターテイニングな雰囲気に大きく貢献している。

内容の深い作品ではないのだけど、豪華なキャストでたくさんの素晴らしく華やかな踊りを観ることとができる「マルコ・スパーダ」、気楽に楽しめるバレエなので、映画館で観るにはちょうど良いし、実際の舞台はきっともっと楽しめることだろう。いつかボリショイが来日公演で持ってきてくれたらいいな、と思った。

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「マルコ・スパダ」は5月14,15日に日本でもイオンシネマ系の「シアタス・カルチャー」で劇場公開されます。
http://www.theatus-culture.com/bolshoi/movie/index.html#a7

これだけ豪華キャストで踊りが盛りだくさんの作品も珍しいので、映画館で大画面で観ると本当に楽しいですよ。

2014/04/27

エヴァン・マッキーがナショナル・バレエ・オブ・カナダへ移籍

シュツットガルト・バレエのエヴァン・マッキーが、ナショナル・バレエ・オブ・カナダに移籍することが発表されました。

Evan McKie Joins as a Principal Dancer in 2014/15 Season
http://national.ballet.ca/uploadedFiles/MediaReleases/Evan%20McKie%20Joins%20as%20a%20Principal%20Dancer%20in%202014-15%20Season.pdf

カナダのトロント生まれのエヴァンは、ナショナル・バレエ・オブ・カナダの学校でも学んできました。2012年よりナショナル・バレエ・オブ・カナダのゲストプリンシパルとして「眠れる森の美女」「ジゼル」「白鳥の湖」「オネーギン」とゲスト出演をしてきて、高い評価を得ました。

今回、シュツットガルト・バレエの方からもプレスリリースは出されているようなのですが、リリースそのものは公開されていません。リリースを元にしたドイツ語の新聞記事は出ています。

http://www.zvw.de/inhalt.erster-solist-geht-nach-toronto-evan-mckie-verlaesst-stuttgarter-ballett.575e8463-d3c2-48c1-a4b0-45715432daff.html

私がエヴァン自身に伺ったこと、そしてシュツットガルト・バレエのプレスリリースに書いてあることによれば、今回の移籍は、カナダの家族の近くに住みたいという彼の希望を実現するためのものであるとのことです。今後もできることならシュツットガルト・バレエでのゲスト出演をしたいと考えているそうです。

シュツットガルト・バレエでの最後の出演は、6月3日のトリプルビルでの、ベジャール振付「さすらう若者の歌」となります。これは彼にとっても、特別な想いのある作品となったそうです。

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なお、シュツットガルト・バレエの来年秋の来日公演では「オネーギン」が予定されていますが、来日公演でぜひ日本の観客の前で「オネーギン」を踊りたいと彼は強く希望しています。もし日本の観客も彼の「オネーギン」が観たいと思っているのなら、ぜひ日本の興行元シュツットガルト・バレエの方にそう伝えてほしい、という伝言を彼から受け取りました。ぜひお願いいたします。

こちらはカナダの新聞記事
In Evan McKie, National Ballet gains a ballet superstar
http://www.thestar.com/entertainment/2014/04/27/in_evan_mckie_national_ballet_gains_a_ballet_superstar.html

2014/04/26

4/11 YAGP 15th Anniversary Closing Night Celebration、セルゲイ・フィーリンのトークショー

YAGPのガラ2日目は、コンクール出場者の出演が少な目のアニバーサリー・ガラでした。ガラが始まる前に、セルゲイ・フィーリンのトークショーがホワイエで行われたのでそれを聴きました。通訳をはさんでの30分ちょっとの短い間だったので、本当に少しだけ。フィーリンは元気そうでした。

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「YAGPの創設者であるラリッサ・サヴェリエフとはモスクワのバレエ学校で一緒だったのだが、彼女の行っていることは称賛に値する。YAGPでは、ナアリア・マカロワ、ウラジーミル・ワシーリエフらの偉大なダンサーをたたえるガラ、そして偉大な教師ピョートル・ペストフをたたえるガラを行っている。優れた教師はボリショイの歴史や伝統を支えている。偉大なダンサーは引退後教師となって、ボリショイの伝統を手から手へと伝えて行っているのだ」

「1988年にボリショイに入団した時には、マリーナ・セミョーノワが教師としていたし、私を教えてくれたのはニコライ・ファジェーチェフだった。先輩のバレリーナたちはセミョーノワの教え子たちで、彼女があまりにも偉大なので自分はたくさん頑張らなければならないと思ったのだった。まずは正しく歩いたり立ったりするところから学ばなければならなかった。できるようになったその次から、やっと踊ることを始められるのだった。ボリショイ・バレエは人生の学校でもあった。ロシアのバレエの伝統を維持する努力について、私は語りたいと思う」

「ボリショイ・バレエでは様々な振付家と仕事をしている。ボリショイには、新劇場と、歴史的な大劇場の二つがある。大劇場では、バランシンの「ジュエルズ」、クランコの「オネーギン」、ノイマイヤーの「椿姫」などを上演している。新劇場では、マッツ・エック振付の「アパートメント」、マクレガーの「クローマ」、キリアンの作品、そして今度、ジャン=クリストフ・マイヨーがボリショイのために今度振付ける「じゃじゃ馬ならし」7月に上演します。マイヨーが他のカンパニーで新作を振付けるのは今回が初めてです」

「デヴィッド・ホールバーグを入団させた理由?それは彼がハンサムだからです(笑)。冗談はさておき、彼は大変知的なダンサーなのがわかったからです」

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YAGP Fifteenth Anniversary Closing Night Celebration

こちらも、まずはジュリアード音楽院の生徒が演奏する「熊蜂の飛行」の見事な演奏から始まった。そして、シニア部門で入賞したデヴィッド・フェルナンド・ナヴァロ・ジュデスの「ドン・キホーテ」、ロック・スクールのアンサンブルによる踊りなども。

Three Preludes
Choreography: Ben Stevenson O.B.E.
Music: Sergey Rachmaninoff

Lucia Lacarra and Marlon Dino (Bavarian State Ballet)
Accompaniment by David Aladashvili (Piano)

前日の「白鳥の湖」が素晴らしかったラカッラ。今日は、ベン・スティーヴンソン振付の「3つの前奏曲」。今度、エトワール・ガラ2014でドロテ・ジルベールとオドリック・ベザールが踊る予定の作品。3つのパートに分かれており、最初のパートではバーレッスン用のバーが置いてあり、ペアがバーを隔てて踊る。やがてこの二人の心が通じ合うようになり、女性がバーの上に乗り、さらにリフトされるというとても美しいシーンがクライマックス。2つめのパートからはバーは取り去られてパ・ド・ドゥが繰り広げられる。ラフマニノフのドラマティックなピアノの演奏によって綴られる作品で、ラカッラの美しいライン、抒情性が発揮されていた。


Kübler Ross - WORLD PREMIERE
Choreography: Andrea Schermoly
Music: Antonio Vivaldi
Projection Design: Zack Bennett with Kevin Schlanser

Maria Kochetkova (San Francisco Ballet)
and Joaquin De Luz (New York City Ballet)

振付のアンドレア・シェモリーは紹介映像とカーテンコールにも登場。元ボストン・バレエ、NDTのダンサーで金髪の美しい女性。人気者のマリア・コチェトコワとホアキン・デ・ルースが踊ったのだが、作品は期待外れ。舞台の奥のスクリーンに、お花畑や、コチェコトワ、デ・ルースの顔の大写しなどが映し出されるのだが、その映像があるために舞台上の踊りそのものに集中できず、また振付自体もほとんど印象に残らなかった。素晴らしいダンサー二人の無駄遣いのようだった。映像と踊りのコラボレーションというのは、よほどのことがない限り難しい。


Wiegenlied Pas de Deux – WORLD PREMIERE
Choreography: Evan McKie
Music: Richard Strauss
Costumes: Evan McKie

Olga Smirnova (Bolshoi Ballet)
and Evan McKie – NEW YORK DEBUT
(Stuttgart Ballet / National Ballet of Canada)

前日に続き今日もボリショイのオルガ・スミルノワとエヴァン・マッキーの共演。今回はエヴァンがこのガラのために振付けた作品で、リヒャルト・シュトラウスの子守歌に振付けられたもの。会場にも来ていた彼のお母さんに捧げられた作品とのこと。自分の振付作品をこういう大きなガラで初公開するのって、どんな作品かわからないしちょっと不安だったのだが、ふたを開けてみたらとても美しい作品だった。白いドレスのスミルノワと、白いタイツのエヴァン。エヴァンがオルガを高々とリフトしてゆっくり回転させ、オルガは包み込むように腕を柔らかく動かす。歌の入った音楽、リフトを多用するといった点では、以前観た彼の作品とも共通しているものがある。二人の長い肢体、柔軟性、優しく温かい雰囲気が良く合っていて、素敵だった。


Pas de Deux from La Sylphide
Choreography: August Bournonville
Music: Herman Severin Løvenskiold

Ashley Bouder (New York City Ballet)
and Semyon Chudin (Bolshoi Ballet)

こちらも、別々のカンパニーのダンサーを組み合わせるという趣向。なかなかこういうのは観られないので面白い。アシュレー・ボーダーはシルフィードというイメージはあまりないけれども、さすがに高度なテクニックを誇るだけあって、足さばきは見事だし跳躍も軽やかでいたずらっぽい妖精の雰囲気が良く出ていた。チュージンのブルノンヴィルというのも珍しいけれども、ジェームズ役を当たり役としていたフィーリン直々の指導が実って、こちらの足さばきも鮮やかで良かった。


Light Rain
Choreography: Gerald Arpino
Music: Douglas Adamz and Russ Gauthier

Beckanne Sisk* (Ballet West)
and Fabrice Calmels (Joffrey Ballet)

去年の「マラーホフの贈り物ファイナル」でルシア・ラカッラとマーロン・ディノが踊った作品。ファブリス・キャメルズは、パリ・オペラ座学校出身で、プリンシパルとして踊っているダンサーとしては最も身長が高いとされているダンサー、2メートル近い長身の素晴らしい肉体の持ち主。この作品は、二人のダンサーが、やや単調だけど耳に残る旋律に合わせて柔軟性を生かしたポーズを取っていくというもので、つまらない作品ではないのだけどこの手のガラにはあまり向いていないし、動きがそんなにある作品でもないのであった。


Pas de Duke
Choreography: Alvin Ailey
Music: Duke Ellington
Staged by: Chaya Masazumi
Costumes: Rouben Ter-Arutunian
Lighting: Chenault Spence
Music used with the permission of G. Schirmer Inc.

Linda Sims (Alvin Ailey American Dance Theater)
and Daniil Simkin (American Ballet Theatre)

前日のガラでも踊られたこの作品、前日はダイジェストだったけれど今回は全編。それぞれがソロを踊るパートもあって、シムキンのしなやかで軽やかな跳躍をたくさん観ることができた。でもやっぱり彼の腰振りダンスには照れが感じられてしまって、同じ振付を踊るリンダのほうがずっと音楽的で、ジャジーかつダイナミックで魅力的だった。とはいえ、元はバリシニコフに振付けられたこの作品、シムキンに合っているように思えるので、これからもっと踊りこんでいけば、楽しいガラピースとして人気を博すような気がする。


Distractions – NEW YORK PREMIERE
Choreography: Justin Peck
Music: Alexander Rosenblatt

Robert Fairchild (New York City Ballet)
Taylor Stanley* (New York City Ballet)
Daniel Ulbricht (New York City Ballet)
and James Whiteside* (American Ballet Theatre)
Accompaniment by Susan Walters (Piano)

NYCBのソリストでもある新進振付家のジャスティン・ペックは最近注目されているようで、NYCBだけでなく、ミルピエのLAダンスプロジェクトなどにも作品を提供している。彼の作品を観るのは今回初めて。NYCBのダンサー3人に加えて、ABTのジェイムズ・ホワイトサイドも出演。若い男の子4人がはじけるように踊る作品で、楽しいけどただそれだけ、という感じであまりオリジナリティは感じられなかった。


TUU
Choreography: Moses Pendleton, Tim Acito, and Solveig Olsen
Music: TUU
Costumes: Phoebe Katzin
Lighting: Howell Binkley

Rebecca Rasmussen and Steven Ezra* (MOMIX)

前日のスキー板を使った作品も楽しかったのだが、この日の、小道具やギミックなしでのパ・ド・ドゥであるこの作品もとてもワクワクさせられた。これぞオリジナリティ、である。男女二人が組体操っぽくリフトをするデュエットをしたり、驚異的なバランス芸を見せたり。これだけの動きを見せるには人並み外れた強靭な身体能力が必要だろう。とくに男性のスティーヴン・エズラのサポート力は凄い。クラシックバレエの要素はあまりない振付だが美しさはある。彼はYAGPに出場した経験があるダンサーとのこと。このカンパニーの作品は面白いので、ぜひもっと色々と観てみたいと思った。
http://youtu.be/zqPNx0nauRg


OnVelvet – NEW YORK PREMIERE
Choreography: Marco Goecke
Music: Edward Elgar

Evan McKie – NEW YORK DEBUT
(Stuttgart Ballet / National Ballet of Canada)

マルコ・ゲッケが今シーズン振付けた新作。なぜかこの作品だけ、前説ビデオがなかったのだけど、設定としては、劇場でただ一人残されたダンサーの前に超自然的な何かが現われる、というストーリーなのだそう。基本的にいつものゲッケ的な動き、痙攣したり細かい動きが中心なのだが、そのようなホラーっぽい設定のため、恐れおののいたり叫んだりといった要素がある。マルコ・ゲッケって非常にヨーロッパ的でアメリカでウケるとは到底思えなかったのだが、コンクールに出場した少年少女たちはかなり喜んでいたようで、客席は盛り上がっていた。


Pas de Deux from Rubies
Choreography: George Balanchine
© The George Balanchine Trust
Music: Igor Stravinsky

Lauren Lovette* (New York City Ballet)
and Herman Cornejo (American Ballet Theatre)

このガラが開催されているDavid Koch Theatre はNYCBの本拠地ということで、バランシンの「ジュエルズ」から2演目が上演された。振付指導にあたったメリル・アシュレーのインタビュービデオも上映された。

「ルビー」を踊ったのはNYCBのローレン・ラヴェットとABTのエルマン・コルネホ。二人とも小柄だけどテクニックと音楽性に優れている。ローレン・ラヴェットはNYCBのバレリーナらしい、抜群の音感と「ルビー」らしい洒脱さをうまく出せていたし、エルマンも軽やかでシャープなステップを華麗に踊ってくれた。


Pas de Deux Diamonds
Choreography: George Balanchine
© The George Balanchine Trust
Music: Peter Tchaikovsky

Olga Smirnova and Semyon Chudin
(Bolshoi Ballet)

スミルノワとチュージンの「ダイヤモンド」は、去年のマラーホフの贈り物ファイナルでも踊られた。とても美しい二人だが、スミルノワはまるでオデットのようにこのシーンを踊り、ドラマティックさを加えていた。スミルノワ、たまに脚がアンドゥオールしていない時があるのがちょっと気になってしまうけれども、研ぎ澄まされた美しさはダイヤモンドにふさわしい。


Gopak
Choreography: Rastislav Zakharov
Music: Vasily Solovyov-Sedoi

Brooklyn Mack* (The Washington Ballet)

ヴァルナ国際コンクールで金賞を受賞したブルックリン・マックが、ものすごい跳躍力を見せてくれた。アフリカ系アメリカ人の彼だが、このウクライナ民族舞踊がとても良く似合っているのは、踊りがロシア的だから。超絶技巧なのだけど気品もある。YAGPの主催者であるゲンナディ・サヴェリエフが「ゴパック」を得意としていたため、カーテンコールでも一緒に登場した。


Two x Two
Choreography: Russell Maliphant
Music: Andy Cowton

Lucia Lacarra and Marlon Dino
(Bavarian State Ballet)

これも「マラーホフの贈り物ファイナル」でラカッラとディノが披露したマリファントの作品。ラカッラのしなやかな腕使いが映えるスリリングな作品なのだが、照明のトリックを使って残像で魅せなければならないのに、照明効果が今一つで、会場が明るすぎたため、作品の魅力が十分伝わってこなかったのが残念だった。


Pas de Trois from Le Corsaire
Choreography: Marius Petipa
Music: Richard Drigo

Iana Salenko (Berlin State Ballet)
with Joseph Gatti* (Principal Guest Artist)
and Brooklyn Mack* (The Washington Ballet)

ガラの最後は、盛り上げ演目、というわけで「海賊」。前日の「ドン・キホーテ」は意外と盛り上がらなかったのだが、今回はパ・ド・トロワだったので最高に客席もヒートアップした。肌の白いジョゼフ・ガッティがアリ役で、肌の黒いブルックリン・マックがコンラッドだったが、踊りの性質からいってもこの組み合わせで良かったと思う。ジョゼフ・ガッティは、コーダのピルエット・ア・ラ・スゴンドが凄かった。一度減速して止まるかと思いきや、足を下に置くことなく再び回転を始めるのだから。ちょっと見たことがない回転だった。ヤナ・サレンコも相変わらずグラン・フェッテが正確で素晴らしく、こちらではキラキラ度も高くてトリに相応しい華やかさだった。

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2014/04/25

サシャ・ラデツキーがABTを退団

映画「センターステージ」にも出演したABTの人気者、サシャ・ラデツキーが退団することが発表されました。(本人のTwitterではすでに公表済み)

http://www.abt.org/insideabt/news_display.asp?News_ID=479

最後の彼の出演は、7月3日の「コッペリア」のフランツ役です。相手役はシオマラ・レイエス。

サシャ・ラデツキーはボリショイ・アカデミーで名教師ピョートル・ペストフに師事し、またキーロフ・アカデミー、スクール・オブ・アメリカン・バレエ、サンフランシスコ・バレエスクールなどで学びました。1996年にABTに入団。2003年にソリストに昇進し、シンデレラの王子はじめ主要な役を演じてきました。

2008年にはオランダ国立バレエにプリンシパルとして移籍して「ジゼル」のアルブレヒトや「ドン・キホーテ」のバジル役などを踊りましたが、その後ABTに復帰。人気が高く優れたダンサーであったのになかなか昇進の機会が得られなかったのは残念でした。

夫人であるABTのソリスト、ステラ・アブレラとともに、サシャは最近より、アンソニー・チューダー財団で振付指導者を目指して学んでいます。

また、2015年に放映されるバレエ界を舞台にしたドラマ「Flesh and Bone」に彼は出演する予定です。このドラマは、ドレスデン・バレエのサラ・ヘイが主演するほか、イリーナ・ドヴォロヴェンコなども出演。また盟友イーサン・スティーフェルが振付と監修に参加しています。

サシャ・ラデツキーは文章が上手なことでも知られており、Newsweek誌に寄稿したことがあるほか、アメリカのダンスマガジン誌などに記事を書いています。今後の彼の活躍に注目したいところです。

******
ところで、現在ABTは深刻な主演ダンサー不足に見舞われています。デヴィッド・ホールバーグがボリショイ・バレエに移籍した穴が大きく、彼もABTに出演するものの出演回数は大幅に減りました。ゲストプリンシパルのデニス・マトヴィエンコが怪我をしてしまってMETシーズンは全降板。また、コリー・スターンズも怪我で5月中まで降板します。

http://www.abt.org/insideabt/news_display.asp?News_ID=475

スターンズが出演する予定だった「ドン・キホーテ」はマルセロ・ゴメスが代わりに出演。「ラ・バヤデール」は、デンマークロイヤルバレエから、アルバン・レンドルフがゲスト出演。そして「マノン」はオーストラリア・バレエのケヴィン・ジャクソンがゲスト出演します。さらに「テーマとヴァリエーション」では、NYCBのアンドリュー・ヴィエットがゲスト出演します。NYCBも隣の劇場で公演中なのに、ABTにゲストダンサーを出すとは前代未聞の事態です。

スターンズの回復時期が不明のため、まだ他に埋めなければならないと思われる穴があるのですが、ソリストで代役として今回のキャスト変更に出演するのは、ジャレッド・マシューズのみです。世界中のバレエ団に、代役のダンサーを出してほしいという依頼をABTは出しているようです。サシャ・ラデツキーのような実力のあるダンサーに主役を踊らせず、また若手ダンサーを育てるのを怠ってきたツケがまわってきたようです。

なお、METシーズンでは、マリインスキー・バレエよりウラジーミル・シクリャーロフとヴィクトリア・テリョーシキナ、ボリショイのオルガ・スミルノワが「ラ・バヤデール」にゲスト出演します。また「白鳥の湖」にはアリーナ・コジョカルがゲスト出演する予定です。

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2014/04/24

ハンブルグ・バレエの2014/15シーズン/追記:ティアゴ・ボアディンの移籍

ハンブルグ・バレエの2014/15シーズンが発表されました。

http://www.hamburgballett.de/e/index.htm

新作は、2作品。まずは「ナポリ」。ブルノンヴィル振付のをベースにして、ロイド・リギンスが、失われている2幕の振付に代わって新しい振付を追加します。
そして「ペール・ギュント」は、ノイマイヤーが1999年に振付けていますが、改訂が加えられています。音楽はアルフレッド・シュニトケ。

2004年に上演されたのが最後である「冬の旅」がレパートリーに入ってきます。来日公演でも上演された作品ですね。

ツアーは、コペンハーゲン、バーデンバーデン、ウィーン、マドリッド、ザルツブルグ、ヴェネツィアそしてオマーンのマスカットです。来日公演はやはりありませんでした。もうずいぶんと日本に来ていないので、そろそろ来日してほしいのですが。

公演カレンダーはこちらです。
http://www.hamburgballett.de/form/spielzeit_14_15.pdf
,

来シーズンのゲストプリンシパルは、アリーナ・コジョカルと、アミルカ・モレ・ゴンザレス。現ミュンヘン・バレエのKaren Azatyanが、ソリストとして入団。また、研修生の中に菅井円加さん(一昨年のローザンヌ国際コンクール一位)の名前があります。
http://www.hamburgballett.de/e/ensemble.htm

一方、来シーズンのパンフレットを見ると、現プリンシパルのアンナ・ポリカルポヴァとティアゴ・ボアディンの名前が消えています。(94ページ目)
http://www.hamburgballett.de/form/vorschau_14_15.pdf


上演作品は以下となります。

新作
Napoli or The Fisherman and his Bride 「ナポリ」
Peer Gynt 「ペール・ギュント」

リバイバル上演
Giselle 「ジゼル」
Winterreise 「冬の旅」

Death in Venice 「ヴェニスに死す」
Othello 「オテロ」
Tatiana 「タチヤーナ」
The Nutcracker 「くるみ割り人形」
Christmas Oratorio I-VI 「クリスマス・オラトリオ」
Liliom 「リリオム」
The Little Mermaid 「人魚姫」
Messiah 「メサイア」
Préludes CV 「プレリュード CV」
Romeo and Juliet 「ロミオとジュリエット」
Onegin – Choreography: John Cranko 「オネーギン」
Skakespeare Dances  As You Like It, Hamlet, VIVALDI or What you will 「シェイクスピア・ダンス」
Nijinsky Gala XLI ニジンスキー・ガラ

6月28日~7月12日 ハンブルグ・バレエ週間

ハンブルグ・バレエは上演作品がとても多いので(その分一つ一つの作品の上演回数は少なめ)、これを一つ一つ覚えて踊らなければならないダンサーは大変だろうなと思います。

追記:ティアゴ・ボアディンは、来シーズンよりNDTに移籍します。NDTの来期シーズンパンフレットに団員として写真が載っています。
https://view.publitas.com/nederlands-dans-theater/ndt-seizoen-14-15/page/12-13

2014/04/22

NHK国際報道「最高峰ロシアバレエに挑む 石井久美子さん」は今日10時放映

先週ほかのニュースで流れてしまった特集が、今日放映されます。

NHK BS-1 22時より

http://www.nhk.or.jp/kokusaihoudou/

最高峰ロシアバレエに挑む 石井久美子さん

ロシア・サンクトペテルブルグにあるマリインスキー・バレエ団に所属する石井久美子さん(19)。しなやかな体と長い手足をいかした回転技の美しさが持ち味だ。去年9月、ロシアにわたる直前の石井さんを取材し、新天地で挑戦する意気込みを紹介した。それから半年。日々の厳しいレッスンや、舞台での経験を積み重ねながら成長し続けている。約300人の団員のうち、唯一のアジア人女性として最高峰のロシアバレエに挑む石井さんの姿を追う。

で、自分は録画機が不調で見事に録画しそこね、観ていません…。残念でした。

追記:番組はこちらのURLから見ることができます。
http://www.nhk.or.jp/kokusaihoudou/lounge/140422.html

2014/04/21

竹島由美子さん、ラリッサ・レジュニナ、ルシンダ・ダン、ダリア・クリメントヴァの引退

今年は残念ながら引退されるバレリーナがたくさんいます。

レオタードブランドYumikoでおなじみ、ドレスデン・バレエのプリンシパル竹島由美子さん。振付家デヴィッド・ドーソンのミューズとして彼の多くの作品の初演キャストを務め、また衣装デザインの世界でも活躍している彼女。最後の舞台は、初演キャストを務めたドーソンの「ジゼル」です。4月22日が最後の舞台となります。サンフランシスコバレエスクールを卒業し、ユニバーサル・バレエ、アルバータ・バレエなどを経て13年間在籍したオランダ国立バレエではプリンシパルに。2002年にはYumikoブランドを創設して大成功を収めてきました。

http://www.semperoper.de/en/ballett/aktuell/abschiedsvorstellung-yumiko.html

こちらに、彼女のインタビューが載っています。
http://www.bellafigura.fr/2014/04/interview-yumiko-takeshima-dresden-ballet/

こちらは、The Ballet Bagの竹島さんのインタビュー。
http://www.theballetbag.com/2014/04/21/yumiko-interview-farewell-performance/

昨年長男を出産した竹島さん。Yumiko事業も順調でスペインの工場に30人の従業員を雇っており、NYに続きベルリンにも新しいショップを開店させたとのことです。また、ドーソン以外の振付家、フォーサイス、ラトマンスキー、ヨルマ・エロなどにも美しい衣装デザインを提供しており、衣装デザインの依頼は引きも切らないそうです。日本ではバレエコンクールの審査員の依頼などもあり、活躍の場はますます広がりそうです。

竹島さんの最後のジゼルのリハーサル映像
http://youtu.be/CdovmW_6L3c


マリインスキー・バレエを経てオランダ国立バレエで活躍しているラリッサ・レジュニナは、5月20日に「Ballerina」プログラムで引退します。1969年に生まれた彼女は、マリインスキー・バレエで頭角を顕し、1989年ルジマトフと共演した「眠れる森の美女」のDVDでは可憐なオーロラを演じています。1994年にオランダ国立バレエにプリンシパルとして移籍しました。2008年には新国立劇場バレエ団の「シンデレラ」にゲスト出演しましたが、1幕で怪我をしてしまい途中降板しました。

http://balletnews.co.uk/ballerina/

さよなら公演では、彼女は「ライモンダ」のパ・ド・ディスと、ハンス・ファン・マーネン振付「The Old Man and Me」を踊ります。

追記:レジュニナの映像を集めたオランダ国立バレエの動画。とても美しくまとまっています。
http://youtu.be/ayyOyNuWX8A

オーストラリア・バレエのプリンシパル、ルシンダ・ダンは4月23日の「マノン」で引退します。世界バレエフェスティバルにも2回出演し、オーストラリア・バレエの来日公演でも活躍して素晴らしい技術、そしてカリスマ性あふれる演技力で観客を魅了した彼女。ローザンヌ国際バレエコンクールには、熊川哲也さんと同じ年に出場しました。23年間の輝かしいキャリアが終わったことを惜しむファンは多かったようです。特に来日公演の「白鳥の湖」でのロットバルト男爵夫人役で見せた演技は圧倒的でした。

http://www.dailytelegraph.com.au/entertainment/arts/lucinda-dunn-bids-a-triumphant-farewell-in-manon/story-fniv7r7y-1226874955532

ちなみに、オーストラリア・バレエの「マノン」の4月19日と22日の公演には、アリーナ・コジョカルとヨハン・コボーがゲスト出演します。また、ABTが6月に上演する「マノン」では、当初予定されていたデニス・マトヴィエンコが怪我をしたため、オーストラリア・バレエのケヴィン・ジャクソンがゲスト出演します。

オーストラリア・バレエのブログにルシンダの写真がいくつか掲載されています。また、彼女の思い出について、ファンからの投稿を募集しているところが、さすがソーシャルメディアの使い方の上手いバレエ団です。
http://www.behindballet.com/lucindas-choice/


ENBのプリンシパルとして活躍してきたダリア・クリメントヴァは、今年6月22日の「ロミオとジュリエット」で引退します。プラハ国立バレエ時代を含めると25年間ものキャリアでした。もっと早く引退すると思われていた彼女は、ワディム・モンタギロフとの出会いによって素晴らしいパートナシップを発揮し、感動的な舞台をたくさん残しました。その様子は、ENBを取り上げたドキュメンタリー番組「Agony and Ecstasy」で描かれています。「アリーナ・コジョカル ドリームプロジェクト」でのムンタギロフとの「くるみ割り人形」、そして新国立劇場バレエ団「ジゼル」と日本での感動的な舞台も記憶に新しいところです。

ムンタギロフはロイヤル・バレエに移籍しますが、ダリア・クリメントヴァの引退公演のために「ロミオとジュリエット」にはゲスト出演します。

http://dancetabs.com/2014/02/daria-klimentova-to-retire/


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2014/04/20

アリーナ・コジョカル〈ドリーム・プロジェクト〉コジョカル出演作品ほか追加情報

アリーナ・コジョカル〈ドリーム・プロジェクト〉のコジョカル出演作品ほか追加情報が発表されています。

http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/1202-cojocaru/20140418.html#001926

コジョカル出演作品

■Aプロ 7/20(日)3:00pm、7/21(月・祝)3:00pm、7/22(火)6:30pm

「リリオム」(ジョン・ノイマイヤー振付) 出演:アリーナ・コジョカル&カースティン・ユング
「白鳥の湖」第2幕(レフ・イワーノフ振付) 出演:アリーナ・コジョカル&ヨハン・コボー、東京バレエ団
「海賊」ディヴェルティスマン(マリウス・プティパ振付) 出演:アリーナ・コジョカル ほか全員

■Bプロ 7/25(金)6:30pm、7/26(土)3:00pm、7/27(日)3:00pm

「真夏の夜の夢」(ジョン・ノイマイヤー振付)  出演:アリーナ・コジョカル&ダヴィッド・チェンツェミエック
「レディオとジュリエット」(エドワード・クルグ振付) 出演:アリーナ・コジョカル、ダヴィッド・チェンツェミエック、ロベルト・エナシェ、オヴィデュー・マテイ・ヤンク、ルカス・キャンベル、クリスティアン・プレダ、堀内尚平


A・Bプロにルーマニア国立バレエ団のダヴィッド・チェンツェミエック(元ロイヤル・バレエのソリスト)と日高世菜さんが、Bプロにベルリン国立バレエ団のヤーナ・サレンコ、及びルーマニア国立バレエ団から5人のダンサー(「レディオとジュリエット」)が出演することが決定したとのことです。

レイディオヘッドの音楽を使用した「レイディオ&ジュリエット」はキエフ・バレエ、西オーストラリアバレエなど多くのバレエ団のレパートリーとして上演されており、いつか生で観たいと思っていた作品なので嬉しいです。スロヴェニア国立マリボール劇場のために2005年にエドワード・クルグが振付けた作品です。

日高世菜さんと吉田周平さん(吉田さんは残念ながら今回のメンバーには入っていませんね)の出演したルーマニアのテレビの映像
http://youtu.be/2EvfX-wEWLk

海外で活躍する日本人ダンサーの踊りが見られるのは嬉しいですよね。

デニス・マトヴィエンコとアナスタシア・マトヴィエンコが踊る「レイディオとジュリエット」
http://youtu.be/6uMINkADw5A

アリーナ・コジョカル〈ドリーム・プロジェクト2014〉公演概要決定!
http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/renew/20140220.html

2014/04/18

ブノワ賞のノミネート発表

バレエ界でも最も権威のある賞の一つであるブノワ賞のノミネートが発表されました。

http://benois.theatre.ru/massmedia/news/

ノミネートされた演目については、ボリショイのサイトに載っていました。
http://www.bolshoi.ru/about/press/articles/2014/2925/

Nominees of Benois de la Danse-2014:

CHOREOGRAPHERS:
PATRICK DE BANA (Vienna State Ballet), パトリック・ド・バナ  "Windspiele" to music by Tchaikovsky
FEI BO (National Ballet of China) "Bolero" by Maurice Ravel,
ALEXEY RATMANSKY (American Ballet Theatre),  アレクセイ・ラトマンスキー "Ninth Symphony" "String Quartet" and "First Piano Concerto" to the music of Shostakovich, "The Tempest" to the music of Sibelius
MAURICIO WAINROT (Ballet Contemporaneo del Teatro San-Martin, Buenos Aires); "Song of the Earth" to the music of Mahler

BALLERINAS:
ASHLEY BOUDER (New York City Ballet), アシュリー・ボーダー "Symphony of the Far West" to the music of J. Kay, Choleric - " The Four Temperaments "to music by Hindemith, "Veszprem" to music B. Moretti, choreography by Bigonzetti, Cigarette - "Namuna" E. Lalo, choreography by Alexei Ratmansky
LAURA HECQUET (National Paris Opera), ローラ・エケ Princess Aurora - "Sleeping Beauty" P. Chakovsky, choreography by Rudolf Nureyev by Marius Petipa
MARIKO KIDA (Royal Swedish Ballet), 木田真理子 "Romeo and Juliet" to music by Tchaikovsky, choreography by Mats Ek
NADIA MUSIKA (Teatro Colon, Buenos Aires), Greta - "Cinderella" to the music of Johann Strauss, R. Zanella choreography
POLINA SEMIONOVA (American Ballet Theatre), ポリーナ・セミオノワ Partita" to the music of JS Bach, choreography by Twyla Tharp, "Les Sylphides" to the music of Chopin, choreography by Fokine, "Ninth Symphony" to the music of Shostakovich, choreography by Alexei Ratmansky
VICTORIA TERESHKINA (Mariinsky Theatre), ヴィクトリア・テリョーシキナ "Carmen Suite" F . Bizet - Rodion Shchedrin
LIU YU YAO (The Hong Kong Ballet); Valencia - The Merry Widow (Lehar F. / R. Hynd)

DANCERS:
TIMUR ASKEROV (Mariinsky Theatre), ティムール・アスケロフ Basile - "Don Quixote" by L. Minkus, choreography by Alexander Gorsky, Prince Desire - "Sleeping Beauty" P. Chakovsky, choreography by Marius Petipa of Konstantin Sergeyev
AUDRIC BEZARD (National Paris Opera), オドリック・ベザール Prince Desire - "Sleeping Beauty" P. Chakovsky, choreography by Rudolf Nureyev
HERMAN CORNEJO (American Ballet Theatre), エルマン・コルネホ Aminta - "Sylvia" L. Delibes, Frederick Ashton choreography, Caliban - "The Tempest" by Sibelius music, choreography by Alexei Ratmansky, "Ninth Symphony" the music of Shostakovich, choreography by Alexei Ratmansky, American Ballet Theatre, "Sherry" to the music of Debussy and others, choreographer M. Clark Theatre Signature, New York, Off-Broadway
CLAUDIO COVIELLO (La Scala), Quasimodo - "Notre Dame de Paris" by M. Jarre choreography R. Petit
NIKLAS EK (Royal Swedish Ballet), Prince Furst - "Romeo and Juliet" to music by Tchaikovsky, choreography by Ek
SHEN JIE (The Hong Kong Ballet), Pao Yew - "Dream of the red room" on the music of M. Nyman, choreographer Wang Xin Peng
JUAN PABLO LEDO (Teatro Colon, Buenos Aires).  Prince Siegfried - "Swan Lake" P. Chakovsky, Editorial P. Wright, Ballet Teatro Colon, Buenos Aires


スウェーデン王立バレエの木田真理子さんがノミネートされているのは快挙です。彼女が主演したマッツ・エック振付「ロミオとジュリエット」は間もなくDVDが発売され、来年1月にはパリのガルニエで公演が行われます。

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http://youtu.be/ynIWouIIEAc

さて、審査員は以下の通りです。

審査員長 Yuri Grigorovich
Carla Fracci (Italy)
Ana Laguna (Sweden)
Gabriela Komlev (Mariinsky Theatre)
Agnes Letestu (France)
Madeleine Not (artistic director of the Hong Kong Ballet)
Lidia Segni (artistic director of the ballet troupe Teatro Colon in Buenos Aires Argentina)
Beverly D'Anne (head of the dance art Art Committee of New York)

いつも思うのですが、ノミネートで選ばれるダンサーの一部は、審査員と関係の深いカンパニーから選ばれているので?と思うことが多いのですよね。

5月7日発売ELLE DECORにエレオノラ・アバニャート、エルヴェ・モローが登場

5月7日に発売されるELLE DECOR6月号に、パリ・オペラ座エトワールのエレオノラ・アバニャート、エルヴェ・モローが登場予定だそうです。メイキング写真が届きましたので、いち早くご紹介しますね。

http://www.elle.co.jp/decor
(まだ6月号の情報は掲載されていません)

パリのパレ・デ・トーキョーで撮影。8ページにわたって繰り広げられ、アルマーニをまとった二人が「牧神の午後」を思わせるポーズを取ったり、長い腕を伸ばしてリフトしたり、とメイキングを見ただけでうっとりで、どんな誌面になるのか楽しみすぎます。

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メイキング映像も短いですがこちらで

Photographer : Gonzalo Machado
Realization : Martine de Menthon assisted by Manon Sarron
Make-up Artist : Marie Duhart c/o Atomo Management
Hair Stylist : Franco Argento c/o Atomo Management
Location : Palais de Tokyo


言うまでもなく、エレオノラ・アバニャート、エルヴェ・モローは今年7月~8月の「エトワール・ガラ2014」に出演。美しい二人の踊りは今から待ちきれません。

エトワール・ガラ2014
2014年7月30日~8月3日 Bunkamuraオーチャードホール
http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/14_gala/index.html


追記:Bunkamuraのオフィシャルサイトにも、この撮影の模様が掲載されていました。
http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/14_gala/topics/57_elle_decor.html

ELLE DECOR (エル・デコ) 2014年 06月号ELLE DECOR (エル・デコ) 2014年 06月号

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2014/04/17

4/10 YAGP 15th Anniversary “Stars of Today Meet the Stars of Tomorrow” Gala

YAGP(ユースアメリカグランプリ)のファイナルの後は、2つのガラ公演が行われます。YAGPの出身者をメーンに、世界中のスターダンサーが集結する公演です。1つ目の「YAGP 15th Anniversary “Stars of Today Meet the Stars of Tomorrow” Gala」は、YAGPで受賞したダンサーの卵たちも観られる公演となっています。

Dance Europeのサイトで、写真をいくつか見ることができます。
http://www.danceeurope.net/gallery/yagp-stars-of-today-meet-the-stars-of-tomorrow-gala-2014


ACT I: “Stars of Tomorrow”
まずは、ジュリアード音楽院の生徒によるピアノ演奏から始まりました。それから、ポルトガルの10歳のトリオによる「人形の精」ものすごくかわいいんだけど、テクニックはしっかりしていて、男の子はちゃんとリフトもできるところが凄いです。女の子も、しっかりきっちりとピルエット3回転を軽々とこなしていました。
ジュニア女子1位のAviva Gelfer-Mundi「パキータ」 、ジュニア男子グランプリのHarrison Lee の「パリの炎」、シニア男子1位の二山治雄さん「ラ・バヤデール」、そしてシニアグランプリのセザール・コラレス「ドン・キホーテ」が演技を披露。ここでも見事だった二山さんは大きな歓声を浴びていました。シニア女性3位のMadalyn Wooはバレエシューズで「Incognito」というスタイリッシュなコンテンポラリーの作品を踊りました。

そして、凄かったのが、アンサンブル部門銀メダルのEscuela Superior de Music y Danza de Monterrey, Mexicoの「Jaime Sierra's Legion」。23人の男性ばかりの群舞なのですが、みんな並外れた身体能力の持ち主で、ずらり並んだダンサーたちの上を一人のダンサーが駆け抜けて行ってジャンプ、とか、ものすごい迫力です。かっこよかった。

間に、NYCBのサラ・マーンズとタイラー・アングルがロビンスの「In G Major」をピアノの演奏に合わせて踊ります。しっとりした作品でサラ・マーンズの音感の良さ、情感が光りました。

1部の最後はグラン・デフィレ。YAGPに出場した300人以上もの生徒たちが一つの作品を踊ります。デフィレといっても、歩くだけではなく踊る場面が多くて、真ん中でソリストが超絶技巧を披露するシーンも挿入されています。チャイコフスキーの「エフゲニー・オネーギン」の曲に合わせてCarlos dos Santos, Jrが振付けた作品。全体で合わせるリハーサルも数回しかできなかったということで、たまに振りを間違えている子がいるのはご愛嬌だけど、これだけの人数が舞台の上に乗って回転したり跳躍しているとやはり圧倒的なものを感じます。

グラン・デフィレのリハーサル映像
http://youtu.be/sN6l3-SiqTw

YAGPの紹介ビデオということで、世界中のバレエ団の芸術監督のコメント映像と、コンクール出身ダンサーたちの映像が流れました。このコンクール出身のダンサーは、世界中で活躍していて、スターダンサーも多いです。たとえば、シュツットガルト・バレエでもっと最近プリンシパルになった若手の二人、ダニエル・カマルゴとコンスタンティン・アレンは二人ともYAGPで賞をもらい、ジョン・クランコスクールへのスカラシップを得ています。ABTの団員のうち、このコンクールに参加したのは実に31人、ロイヤル・バレエには13人、NYCBは10人、オランダ国立バレエも10人(「ファースト・ポジション」に出演したミケーラ・デ・プリンスもオランダ国立バレエに入団)、などと、世界中で出身者は活躍しています。


ACT II: “Stars of Today”

それぞれの演目の上演前に、出演ダンサーや振付家のインタビュー映像が流れていて、これもまた楽しみの一つでした。

Pas de Duke – Excerpt
Choreography: Alvin Ailey
Music: Duke Ellington
Linda Celeste Sims (Alvin Ailey American Dance Theater)
Daniil Simkin (American Ballet Theatre)

アルヴィン・エイリーがミハエル・バリシニコフとジュディス・ジャミソンのために1976年に振付けられたという作品。本来はやはりアルヴィン・エイリー・アメリカン・ダンス・シアターのアリシア・グラフ・マックが踊る予定だったのが、怪我により同じカンパニーのリンダ・セレステ・シムズが踊った。背の高い女性と背の低い男性が踊ることによっての笑いが含まれる作品なのだけど、リンダはシムキンよりは小柄なのでその辺のおかしみはなかった。男女の掛け合いが特徴的な、とてもユーモラスな作品なのだけど、シムキンは腰振りダンスなどに遠慮が見られてしまってその辺のジャジーで遊び心あるニュアンスはあまりうまく出せていなかった。カンパニーでもよくこの作品を踊っているというリンダのほうが、動きが体に入っているのは致し方ない。でも、二人とも素晴らしいテクニックの持ち主だし、シムキンの驚くほど柔らかな跳躍はたくさん観ることができた。


Being Natasha - WORLD PREMIERE
Choreography: Gemma Bond
Music: Karen LeFrak

Skylar Brandt*
Sarah Lane*
Lauren Post*
Katherine Williams*
Calvin Royal III*
Luis Ribagorda
and Gabe Stone Shayer*
(American Ballet Theatre)
Accompaniment by Eileen Moon (Cello)
and Theodore Primis (Horn)

ABTのコール・ド・バレエの女性ダンサーであるジェマ・ボンドがこのガラのために振付けた。作曲をしたKaren LeFrakも舞台に登場し、この曲に振付けるというのがコンセプトのよう。黒い衣装のダンサーたちが、何人かずつ幅広のひも状のもので繋がれながら踊るというものだったのだけど、まとまりもなく、せっかく良いダンサーを取り揃えていたのに面白くない作品だった。生演奏ではあったけど、現代的な音楽もあまりダンス向きとは思えなかった。


Solo from Manfred
Choreography: Rudolph Nureyev
Music: Peter Tchaikovsky

Mathias Heymann* (Paris Opera Ballet)

意外にもマチアス・エイマンはYAGPのコンクールに出場した経験があるのだった。オペラ座学校から出場したなんて珍しい。この「マンフレッド」は、去年のヴィシニョーワ・ガラでも踊っているので、日本のファンにもおなじみの作品。ヌレエフ特有の難しいパを含み、とても情熱的で悲劇的なソロは、今のマチアスのドラマティックな表現力や輝かしいテクニックを見せるにもピッタリの作品。


Pas de Deux from Onegin
Choreography: John Cranko
Music: Kurt-Heinz Stolze after Peter Tchaikovsky

Olga Smirnova (Bolshoi Ballet)
Evan McKie - NEW YORK DEBUT
(Stuttgart Ballet / National Ballet of Canada)

昨年夏にボリショイ・バレエが「オネーギン」を上演した際に、エヴァン・マッキーがゲスト出演して踊ったのを観て、オルガ・スミルノワが彼と共演したいと熱望し、実現したのがこのガラでの共演だった。スミルノワは落ち着いた雰囲気がありながらも若いタチヤーナで、心が揺らいでいるのが良く伝わってきて、特にオネーギンが去った後の心が乱れる雰囲気は繊細かつ表現力豊かで、彼女の新しい一面を見せた感じがする。イザベル・シアラヴォラのタチヤーナを観たときも思ったのだけど、タチヤーナ役のダンサーは、スカートの裾から見せる足の甲が美しくなければ話にならない。そういう点でも、甲の美しいスミルノワには適役だったと言える。エヴァンのオネーギンは、いつもの彼のオネーギンだけどやはり相手が若い分、こちらもより若い青年らしい情熱を出していたように見えた。初めての共演とは思えないくらい息は合っていたが、「オネーギン」って全幕で観たい作品だから、これは今後この二人の共演を改めて観たい。お客さんの喝采はスタンディングオベーションが飛び出す大きなもので、この後に登場するラカッラの「白鳥」とこれが一番盛り上がったと言えるだろう。


Ameska – WORLD PREMIERE
Choreography: Derek Hough
Music: Ameska
Costumes: Vesa Designs
Projection Design: José Parla

Misty Copeland (American Ballet Theatre)
with Paul Barris
Alexander Demkin
and Roman Kutskyy (Ballroom Guest Artists)

人気番組「Dancing with the Stars」の振付家が、ABTのミスティ・コープランドと3人の社交ダンスの人気ダンサーに振付けた作品。ラテンダンスがベースだけどミスティはポワントを履いて踊った。まだプリンシパルにはなれないミスティだが、かのプリンスが惚れ込んだだけあってスター性、華やかさは抜群で、3人の男性たちを翻弄する魅力的な女性を情熱的に演じていた。


White Swan Pas de Deux from Swan Lake
Choreography: Marius Petipa
Music: Peter Tchaikovsky

Lucia Lacarra and Marlon Dino
(Bavarian State Ballet)

このガラの白眉の一つ。ラカッラの白鳥は、見事にしなる脚、腕の繊細な表現、詩情とドラマティックさに、思わず息を呑み引き込まれてしまう。白鳥のグラン・アダージョでこれだけ饒舌でいて、それでいて彼女の心に寄り添わずにはいられないような悲劇的で限りなく美しいものを観たことがない気がする。ロシア系の白鳥とはまた別物だけど、クラシックバレエの美しさを見せて、圧倒的だった。


Millenium Skiva
Choreography: Moses Pendleton
Music: Brainbug

Nicole Loizides and Steven Ezra* (MOMIX)

銀色の全身タイツに身を包んだ男女二人のダンサーが、スキー板を履いて驚異的なバランス芸を見せる。センス・オブ・ワンダーにあふれていて、なんとも楽しい逸品。とてもコミカルなんだけど、この振付をこなすのにどれほど強靭な身体能力が必要なことなんだろう。翌日上演された作品も楽しかったし、このカンパニーMOMIXの作品はもっといろいろ観てみたいなと思った。今まで全然知らなかったアーティストのことを知ることができるのも、ガラの醍醐味である。

男性ダンサーは別の人だけど、ここに映像があるのでぜひ。
http://youtu.be/BmTt9pEkRaA


Pas de Deux from Don Quixote
Choreography: Marius Petipa
Music: Ludwig Minkus

Iana Salenko (Berlin State Ballet)
with Joseph Gatti* (Principal Guest Artist)

ガラの最後は、やはり盛り上がらなくちゃ、ということで「ドン・キホーテ」。先に踊ったセザール・コラレスのバジルも見事だったけど、やはりプロは魅せ方が違う。ジョセフ・ガッティは小柄だけどテクニシャンで、軽やかに跳躍を決めるし、特にコーダでのア・ラ・スゴンドのピルエットは一度減速したと思ったら再び加速して綺麗にフィニッシュした。ヤーナ・サレンコは、得意の長いバランスを決め、グラン・フェッテでは後半を全部ダブルにしてやはりテクニックの強さを見せた。ただ、この二人はとてもうまいのだけど意外と地味なのであった。アメリカだともう少しお祭り感があったほうが盛り上がるのかもしれない。


最後のカーテンコールには、グラン・デフィレに出演した子供たちも全員登場した。世界のスターたちと同じ舞台に立てた経験は、彼らにとってかけがえのないものだっただろう。

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2014/04/16

NHK BS1 国際報道で22日(火)マリインスキー・バレエの石井久美子さんが登場(日時変更)

マリインスキー・バレエに日本人として初めて入団した石井久美子さんが、「NHK BS1 国際報道」の中で取り上げられます。

NHK BS1 国際報道2014
2014年4月17日(木) 午後10:00~午後10:50(50分)

追記:。
本日放映予定だった石井久美子さんの出演番組ですが、急遽延期となりました。

4月22日(火)午後10時よりBS1にて放映予定です。

最高峰のロシアバレエに挑む・石井久美子さん19歳ほか 
*放送内容は変更の場合があります

http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2014-04-17&ch=11&eid=15703&f=3039

今週末は、バレエに関連するテレビ番組がたくさんありますので、お見逃しなく!

4/20(日)11:00〜11:54 BS-TBS
「“踊る精霊”ヤン・リーピン」〜驚異の新作「孔雀」の秘密〜
http://www.tbs.co.jp/event/ylp2014/

4/20(日)21:00〜 NHK Eテレ
「NHKバレエの饗宴2014」
http://www4.nhk.or.jp/ongakukan/
http://www.nhk-p.co.jp/concert/20140329_151331.html

4/21(月)(※4/20深夜)0:30〜4:35
BSプレミアム プレミアムシアター
マリインスキー劇場 バレエ『シンデレラ』
英国ロイヤル・バレエ『不思議の国のアリス』
http://www.nhk.or.jp/bs/premium/

4/28(月)(※4/27深夜)3:08〜4:40
BSプレミアム プレミアムシアター
ベジャール・バレエ団「80分間世界一周」
http://www.nhk.or.jp/bs/premium/

8月 勅使川原三郎「睡眠 ―Sleep―」にオーレリー・デュポンが出演/追記 東京公演情報

勅使川原三郎さんの新作『睡眠―Sleep―』公演が8月に行われます。

2014年8月14日~17日 東京芸術劇場プレイハウス
8月21日 愛知県芸術劇場大ホール 
8月23日 兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール

以前にニコラ・ル=リッシュがフランスのフィガロのインタビューで、この作品に出演すると語っていましたが、結局ニコラは出演せず、代わりにオーレリー・デュポンが出演することになったようです。

追記 東京公演の情報も出ました。
http://www.geigeki.jp/performance/theater057/

日程
2014年08月14日 (木) ~2014年08月17日 (日)
会場
東京芸術劇場 プレイハウス

S席7,000円 A席5,500円 高校生割引1,000円 
25歳以下(A席)4,000円 65歳以上(S席)6,000円
(全席指定・税込)

発売日
芸劇先行(WEB先着) 5月10日(土)10:00~5月24日(土)23:59
一般発売 5月25日(日)

チケット取扱
【東京芸術劇場ボックスオフィス】
〈電話〉0570-010-296 (休館日を除く10:00-19:00)
 ※一部携帯電話、PHS、IP電話からは、ご利用いただけません。
〈窓口〉営業時間:休館日を除く10:00-19:00
〈WEB〉http://www.geigeki.jp/t/ (PC) http://www.geigeki.jp/i/t/ (携帯)
 ※24時間受付(メンテナンスの時間を除く)


愛知公演については、チケットぴあと、愛知芸術文化センターの主催事業のところに載っています。
http://ticket.pia.jp/pia/event.do?eventCd=1405323

http://www.aac.pref.aichi.jp/syusai/index.html

8月21日(木)
大ホール ダンス 勅使川原三郎 新作
「睡眠-Sleep-」
構成・振付・美術・照明・出演:勅使川原三郎
出演:オーレリー・デュポン、佐東利穂子、勅使川原三郎 ほか
(開演:19:00)
5月25日(日)発売

料金:
S席 6,000円
A席 5,000円
B席 4,000円
(25歳以下学生 3,000円)

勅使川原三郎さんは、去年パリ・オペラ座バレエで新作「Darkness is hiding black horses」を上演し、オーレリー・デュポン、ニコラ・ル=リッシュが出演しました。来年も再び、ニコラ・ル=リッシュらとのコラボレーションが予定されているそうです。(2015年3月、藤倉大さんのオペラへの振付)

2014/04/13

YAGPの結果など/追記 (二山さん、益田さん、杉浦さんファイナル動画など)

今はニューヨークに滞在していて、世界最大のバレエコンクールのユースアメリカグランプリのファイナルとガラを見ていました。




YAGPの結果については、すでに多くの報道があったので、ご存知の方も多いと思います。ローザンヌコンクールで一位の二山治雄さんが見事にシニア一位に輝きましたね。

NHKのニュース(映像あり)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140411/t10013658521000.html

針山真実さんのブログに少し詳しいレポートが載っています。
http://mamisensei.jugem.jp/?eid=1485

そしてこちらは詳細なレポート。素晴らしいです。
http://mamisensei.jugem.jp/?eid=1493

会場のDavid Koch Theatre
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実はYAGPのサイトにはまだ結果が載っていないので、Twitterからのコピペなどをソースにしました。

シニア部門
Grand Prix (Overall best in the Senior category): Cesar Corrales 17 American Ballet Theatre Studio Company, USA/CUBA 

シニア 男子
1st place Haruo Niyama 日本 二山治雄 17 Hakucho Ballet Academy, JAPAN 白鳥バレエ学園
2st place Feng Hao Liang 中国 16 Beijing Dance Academy, P. R. of CHINA
3rd place David Fernando Navarro Yudes スペイン 17 Academie Princess Grace Monte Carlo, MONACO / Blake Kessler アメリカ 16 Orlando Ballet School, FL, USA

二山さんの演技「ラ・バヤデール」
http://youtu.be/FFOd3kpZO-o
セザール・コラレスの演技「ドン・キホーテ」
http://youtu.be/wJhWnA8jri4

TOP 6 - MEN
Cesar Corrales, 17 American Ballet Theate Studio Company, CUBA/USA
Blake Kessler, 16 Orlando Ballet School, FL, USA
Feng Hao Liang, 16 Beijing Dance Academy, P. R. of CHINA
David Fernando Navarro Yudes, 17 Academie Princess Grace Monte Carlo, MONACO
Haruo Niyama, 二山治雄 17 Hakucho Ballet Academy, JAPAN
Francisco Serrano, 17 Sarasota Cuban Ballet School, FL, USA

シニア 女子
1st place Juliet Doherty アメリカ 16 San Francisco Ballet School, CA, USA
2st place Mackenzie Richter アメリカ 15 International City School of Ballet, GA, USA
3rd place Madeline Woo アメリカ 15 V & T Dance, CA, USA

TOP 12 - WOMEN
Mizuki Amemiya, 雨宮 瑞希 15 Ayako Hattori Ballet Class, JAPAN 服部彩子バレエクラス
Juliet Doherty, 16 San Francisco Ballet School, CA, USA
Austin Eder, 15 Anaheim Ballet School, CA, USA
Laura Fernandez, 16 Tanz Akademie Zurich, SWITZERLAND
Michelle Lemburg, 15 Southland Ballet Academy, CA, USA
Julianne Franzoi Linhares, 16 Especial Academia de Ballet, BRAZIL
Mackenzie Richter, 15 International City School of Ballet, GA, USA
Li Shuai, 16 Beijing Dance Academy, P.R. of CHINA
Ao Wang, 16 Liaoning Ballet Academy, P.R. of CHINA
Madeline Woo, 15 V & T Dance, CA, USA
Natsuki Yamada 山田夏生, 18 Hakucho Ballet Academy, JAPAN 白鳥バレエ学園
Jin Zhang, 19 The Rock School for Dance Education, PA, USA

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ジュニア部門
Youth Grand Prix (Overall best in the Junior category): Harrison Lee オーストラリア 14 The McDonald College, AUSTRALIA

ジュニア 男子
JR Men 1st Place. Jun Masuda 益田 隼 日本 13 Variation Ballet School, JAPAN バリエーションバレエスクール
JR Men 2nd Place: Austen Acevedo アメリカ 13 Orlando Ballet School, FL, USA
JR Men 3rd Place: Adrian Zeisel オーストラリア 12 Independent, AUSTRIA and Leroy Mokgatle 南アフリカ 14 Art of Motion, SOUTH AFRICA

益田さんの演技「ラ・バヤデール」
https://www.youtube.com/watch?v=48-3GL1nB9s

TOP 6 - MEN
Austen Acevedo, 13 Orlando Ballet School, FL, USA
Harrison Lee, 14 The McDonald College, AUSTRALIA
Jun Masuda, 益田 隼 13 Variation Ballet School, JAPAN
Leroy Makgatle, 14 Art of Motion, SOUTH AFRICA
Theophilus Pilette, 14 Ellison Ballet- Professional Training Program, NY, USA
Adrian Zeisel, 12 Independent, AUSTRIA

ジュニア 女子
JR Women 1st Place: Aviva Gelfer-Mundl アメリカ 12 Dmitri Kulev Classical Ballet Academy, CA, USA
JR Women 2nd Place: Yuki Sugiura 杉浦優妃 日本 14 Seiko Kuramoto Ballet School, JAPAN 蔵本誠子バレエスクール
JR Women 3rd Place: Bianca Scudamore オーストラリア14 Classical Coaching Australia, Janine McGrath, AUSTRALIA

TOP 12 - WOMEN
Aviva Gelfer-Mundl, 12 Dmitri Kulev Classical Ballet Academy, CA, USA
Florrie Geller, 14 Next Generation Ballet at the Patel Conservatory, FL, USA
Chandler Hammond, 14 Next Generation Ballet at the Patel Conservatory, FL, USA
Yuria Isaka, 井阪 友里愛 13 Tojo Yuko Ballet Theater, JAPAN 東條裕子バレエシアター
Suzanna Lathrum, 12 Lovett Dance Center, CA, USA
Matilde Novello, 12 Domus Danza, ITALY
Hortense Pajtler, 12 Synopsis Danse, FRANCE
Martina Prefontaine, 12 Vancouer Junior Professional Division, CANADA
Bianca Scudamore, 14 Classical Coaching Australia, Janine McGrath, AUSTRALIA
Gabriella Stilo, 14 Sarasota Cuban Ballet School, FL, USA
Yuki Sugiura, 杉浦優妃 14 Seiko Kuramoto Ballet School, JAPAN 蔵本誠子バレエスクール
Yuki Wakabayashi 若林 侑希, 13 Rei Mika Dance Studio, JAPAN れい美花ダンススタジオ

杉浦さんの演技「眠れる森の美女」1幕ヴァリエーション
http://youtu.be/5k66oVSlrWo

アンサンブル部門
Gold Medal Origem Balletarrj Escola de Danca, BRAZIL
Silver Medal Legion Escuela Superior de Music y Danza de Monterrey, MEXICO
Bronze Medal Noir et Blanc The Rock School for Dance Education, PA, USA

プレコンペティション部門

Pre Comp Men(9~11歳)
1st Place: Antonio Gameiro Casalinho
2nd Place: Summit Geiselman
3rd Place: Pierce Johnson

Pre Comp women (9~11歳)
1st Place: Lindy Mesmer
2nd Place: Mikaela Milic
3rd Place: Hana Yasue 安江 華

MARY DAY AWARD Juliane Franzoi Linhares, 16 Especial Academia de Dance, BRAZIL
Zachary Downer, 16 The Rock School for Dance Education, PA, USA
Outstanding Artistry presented by @DanceEuropeDanz Cesar Corales
Grishko Model Search Winner: Sage Humphries
Outstanding Choreographer: Zak Schlegel
Outstanding School: Orlando Ballet School

コンクールのファイナルを見た感想を少し。ファイナリストの人数もかなり多く、ファイナルの出場者の名簿なども公表されていなくて、アナウンスだけで名前、年齢、出場国が明かされます。なので、一人一人の印象はよほどのことがないと記憶に残らないのですが、日本人の出場者はみなさん、本当にレベルが高くて素晴らしいと感じました。日本は品が良くてきっちり折り目正しく踊るかたが多いのです。特にジュニアでは、芸術性が追いついてなくて曲芸っぽい人も多いのですが、そういう人は皆無。出場者全体については、女の子のジュニアでもピルエット三回転は当たり前。なので力技で3回転、4回転しちゃうけど、強引な人もいました。あと、観客も関係者や子供が多いので、大技が出るとものすごい歓声がいちいち上がります。そういう雰囲気に飲まれる方もいます。私の印象では、二山さんは、エレガンス、柔らかさ、跳躍の高さなどずば抜けていて、エカルテでバランスしたポーズの美しさにどよめきが起きました。あとやはり盛り上がったのが、グランプリのセザール・コラレス。バジルのヴァリエーション、男っぽくて魅せるコツをつかんでました。ジュニア1位の益田さんも、二山さんと同じソロルのヴァリエーションでしたが、ジュニアとは思えないほどのクオリティでした。それから、日本人の女子はプロポーション、容姿に関してはまったく西洋人に引けを取らなくなっていて見栄えがする人ばかりです。

セザール・コラレス、そしてデヴィッド・フェルナンド・ナヴァド・ジュデスはローザンヌコンクールにも出場しているから記憶されている方も多いかと思います。

ジュニアはアメリカがダントツ多くて次に日本、一方シニアはドイツなどいろんな国から出場者がいました。公開されたファイナルはジュニアからなので最年少は12歳、最年長は19歳で年齢順に演技するので、成長して行くのが見えて面白いです。

客席も大変豪華で、審査員は、セルゲイ・フィーリン始め、世界中の主なバレエ学校の校長が来ており、また翌日のガラに出場するダンサーの姿もありました。会場の熱気はすごいです。そしてプログラムを見ると、このコンクールはとにかく多くの人々の寄付で賄われているのがよくわかります。そして、世界各国で行われた予選に出場した人数の多さに、目眩がします。


追記:YAGPのオフィシャルサイトに結果が載りました。
http://www.yagp.org/eng/new_york_ny_2014_winners.php

ファイナルの女子の演技をダイジェストでまとめた映像です。ファイナリストのレベルの高さが伺えます。
http://youtu.be/6CBDfWI-X8g

2014/04/07

バーミンガムロイヤルバレエの2014-15シーズン

バーミンガムロイヤルバレエの2014-15シーズンが発表されています。(本拠地ヒッポドロームでの日程)

http://www.brb.org.uk/season-tickets.html

シーズンパンフレット(PDF)
http://www.brb.org.uk/pdf/2014-15SubscriptionBrochure.pdf

デヴィッド・ビントレーがバーミンガムロイヤルバレエの芸術監督に就任して20周年の記念の年、彼の新作「The King Dances」が初演されます。これは、踊る王様ルイ14世とその時代のバレエの始まりについての作品ということで、大変興味深いテーマです。

Beauty and the Beast 「美女と野獣」 (ビントレー) 30 September – 4 October 2014

「Shadows of War」
La Fin du jour『日の終わり』(マクミラン) / Miracle in the Gorbals 「ゴーバルズの奇跡」(ロバート・ヘルプマン、Dame Gillian Lynne再振付) / Flowers of the Forest (ビントレー) 8 – 11 October 2014

The Nutcracker 「くるみ割り人形」( ピーター・ライト) 28 November – 13 December 2014

「Moving Stateside」
Serenade「セレナーデ」(バランシン) / Lyric Pieces (ジェシカ・ラング) / In the Upper Room 「イン・ジ・アッパ・ルーム」(トワイラ・サープ) 18 – 21 February 2015

Coppélia 「コッペリア」 ( ピーター・ライト) 24 – 28 February 2015

The King Dances (ビントレー新作) / Carmina burana 「カルミナ・ブラーナ」(ビントレー) 17 – 20 June 2015

Sylvia 「シルヴィア」(ビントレー) 24 – 27 June 2015


また、ツアーとしては、2014年中は以下の公演が予定されています。2015年4月には、来日公演も予定されています。
The Lowry, Salford: 24 – 27 September Beauty and the Beast「美女と野獣」
Sadler’s Wells, London: 14 - 16 October Beauty and the Beast「美女と野獣」, 17 – 18 October Shadows of War
Theatre Royal Plymouth: 28 - 29 October Shadows of War,
30 October – 1 November Beauty and the Beast「美女と野獣」
Sunderland Empire Theatre: 6 – 8 November Beauty and the Beast「美女と野獣」


ところで、デヴィッド・ビントレーといえば、まもなく新国立劇場バレエ団で彼の振付けた「カルミナ・ブラーナ」「ファスター」が上演されます。上演にあたって、出演する小野絢子さん、福岡雄大さんのインタビューがBallet Factoryに掲載されていますが、大変興味深い内容となっています。小野さん、福岡さんは、「パゴダの王子」のバーミンガムロイヤルバレエの公演にもゲスト出演しているので、その時の話も読むことができます。

http://www.ballet-factory.com/takahashi/new/010.html

小野さんの「ダンサーは新たな舞台や作品に出会わないと成長できないと思う」
福岡さんの「新国立劇場の中のシステムを変えたのが凄いと思います。ダンサーの階級制をより細分化したこともありますが、若手にもいろいろなチャンスをくださった」
という言葉が印象的でした。

福岡:ビントレーさんに笑顔で帰って貰えたらいいなと思います。泣いてしまいそうですが……。ビントレーさんとのつながりは終わりではないと思うので期待したいです。そして、観に来てくださるお客様にポジティブなものをお届けし喜んで帰っていただきたいです。

小野:彼とのつながりは絶対に最後じゃないと思います。『アラジン』や『パゴダの王子』など新国立劇場バレエ団に振り付けた作品は絶対に戻って来ると信じています。彼があたえてくれたチャンスからたくさんのことを学びました。私だけではなく皆も以前よりも彼の作品を深く理解していると思う。ビントレー作品の良さを今できる最高レベル、いや無理をして、もっともっと高いレベルでお伝えしたい。お客様全員に「またビントレー作品がみたい!」と言っていただけるようにバレエ団一丸となって頑張ります。

このビントレーが与えてくれた資産を、今後も新国立劇場バレエ団が生かし、発展させることができますように。

2014/04/05

「ポリーナ」バスティアン・ヴィヴェス

BD書店賞、ACBD批評賞という二つの大きな賞を本国フランスで受賞した、グラフィックノベル(コミックス)「ポリーナ」。バレリーナを目指すロシアの女の子ポリーナを主人公に、恩師のボジンスキーとの交流、友人、恋人との関係を通して、バレエダンサーとして成長していく様を描いた作品です。

http://books.shopro.co.jp/?contents=9784796871952

6歳の時にロシアのバレエ・アカデミーの入学試験を受けたポリーナ・ウリノフ。入試では才能を認められ、飛び級で入学してボジンスキーという厳格な教師の教え子となる。

「ダンスは芸術だ。学ぶものではない。まずは芸術が君たちの血管の中に流れていなければならない。訓練はそれからだ」
「観客には君が表現しようとする感情以外のものは見えないんだ。君が優美に、軽やかに見せない限り、観客は君の姿から努力や必死さしか感じない」
「感情をこめろ。そしてそれを制御するんだ。私は感情をコントロールできないものには興味がない」

課外授業で厳しく指導されたポリーナは必死に耐えて食らいつき、恋愛などにも目もくれず、劇場付属のバレエ学校へと進むが、そこで壁にぶち当たる。新しい教師はボジンスキーのやり方を否定するのだった。そこでもこっそりとボジンスキーに教えを受けるポリーナだったが、劇場のやり方と合わず、同級生から何年も遅れを取ってしまう。このままでは進級できないと言われる始末。休暇期間にダンスフェスティバルに出かけて行ったポリーナは、そこでコンテンポラリーダンスの振付家ラブターに出会い、移籍を決意。ボジンスキーが彼女のために新作のソロを振付けたのに、それを振り切って行ったのだ。しかし一緒に移籍したボーイフレンドとの関係、怪我…彼女はここも去って一人ベルリンへ…。

日本のバレエ漫画と違って、モノクロのシンプルな絵柄はそぎ落とした感じだけど、バスティエの画力が優れているため、バレエを踊っているときのラインの美しさは目を引きます。静止した瞬間だけでなく、動いている途中の一点を切り取っての作画も美しい。そしてストーリーも、ポリーナの独白はほとんどなく、淡々とセリフで表情でストーリーは進んでいくのですが、その中で、バレエという芸術に身を捧げることの意味、芸術と自由、一人の少女の成長の物語がつづられていきます。中でもやはり印象的なのは師匠、ボジンスキーとの師弟愛。20年間もの間、厳しくも優しくポリーナを見守り、一度は背を向けられても教え子を応援していく彼の純粋な気持ちには心を打たれます。ラストのポリーナとボジンスキーとのダンスは、とても切なく美しいものでした。

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Project LUCT 東日本大震災被災地復興支援プロジェクト チャリティバレエライブ"Rising Sun”

Project LUCTでは東日本大震災被災地復興支援プロジェクト チャリティバレエライブ、"Rising Sun”を、東京都杉並区セシオン杉並にて8月1日(金)~2日(土)に開催するとのことです。

Project LUCT
海外で活躍するアーティストが日本のために立ち上がり、日本の若手ダンサーやアーティストたちが世界の舞台で活躍できるよう活動しています。また、同時に、東日本大震災の被災地にあっても、将来に向けた夢を育み、実現できるように支援する活動をしています。

http://projectluct.wix.com/projectluct#!2014/cvvj

この公演では、アーティストたち・事務局スタッフ全員、ボランティアで出演し、収益の100%を、被災地への義援金とするそうです。

Project LUCT復興支援チャリティーライブ
Ballet Summer Live 2014
*Rising Sun*
2014年8月1日(金)~2日(土)
セシオン杉並(東京都杉並区)

バレエサマーライブ Rising Sun
Premier   8月1日(金)  18:30開演 (18:00開場)
第2回公演  8月2日(土)  13:00開演 (12:30開場)
第3回公演  8月2日(土)  17:00開演 (16:30開場)
*被災された方150名ご招待

One @ the Ballet
ダンサーたちが日頃どよのようなトレーニングを行い、舞台に立つか、バレエの
うごきってどうなっているのか、ダンサーたちの素顔を見られる舞台。
★ナビゲーター: 百瀬麻衣子 
★ 国際セラピードッグ協会代表 大木トオル出演

8月1日(金) 12:00開演 (11:40開場)
*被災された方150名ご招待、 障害をお持ちの方100名をご招待


出演者は、海外のバレエ団で活躍している日本人ダンサーが中心となっています。
http://media.wix.com/ugd/3745cc_2e2e8f6265de46d4a9a13caafc25f3b3.pdf

<出演者>
オランダ国立バレエ コリフェの奥村彩さん、
シアターリューネブルク(ドイツ)の片岡直紀さん、
元カレリアシアター(ロシア)の甘糟玲奈さん、
フィンランド国立バレエの松根花子さん、
スロベニア国立バレエの関 悠希さん、
シアター・ギーセン(ドイツ)の櫻井麻巳子さん、
シアター・リューネブルグ(ドイツ)のRobina Steyerさん、
元Gisela RochaDance Company(瑞)の梶谷拓郎さんと沼田志歩さん、
オランダ国立バレエジュニアカンパニーの山田 翔さん、
ニュルンベルグ州立バレエの門 沙也香さんと佐々木七都さん、
そしてピアニストの横路 裕子さん(元ドイツ国立ロストック音楽演劇大学)です。

<チケット代>
★ *Rising Sun* 本公演               各公演とも3,000円
★ One @ the Ballet                  2,000円
★ セット券(*Rising Sun*(Premier)とOne@ the Ballet)  4,000円
   セット券は、バレエライブの初演のみ対象となります。

<チケット>
オンラインでのチケット申込は1月中旬より開始します。
もしくは、添付のチケット申込用紙をダウンロード頂き、必要事項をご記入の上、メールもしくは郵送にてお送り下さい。
メール:luct2014@gmail.com
Project LUCT日本関東事務局
〒167-0032 東京都杉並区天沼2-2-17

<お問い合わせ先>
Project LUCT日本関東事務局
Tel: 090-1700-3759

スペイン国立ダンスカンパニーが来日公演予定

ジョゼ・マルティネスが現在芸術監督を務める、スペイン国立ダンスカンパニーが来日公演を行うと、愛知芸術文化センターのサイトに出ていました。

http://www.aac.pref.aichi.jp/syusai/index.html

11月30日(日)
大ホール スペイン国立ダンスカンパニー
芸術監督・出演:ジョゼ・マルティネス ほか 7月頃発売


他の場所での公演が不明なので、スペイン国立ダンスカンパニーのTwitterに尋ねてみたところ、横浜でも公演が予定されているとのことでした。横浜なので、KAATか神奈川県民ホールのどちらかだと思われます。上演作品はまだ発表されていません。


スペイン国立ダンスカンパニーは、芸術監督がナチョ・ドゥアトからジョゼ・マルティネスに交代し、レパートリーはかなり変わりました。ドゥアトが自身の作品の権利を引き上げてしまったため、マルティネスは、クラシック・バレエからレオクラシック、コンテンポラリーとバラエティに富んだプログラム構成としています。

http://cndanza.mcu.es/en

マルティネスの「ドリーブ組曲」、彼の再振付による「ライモンダ」のディヴェルティスマン、ナハリンの「マイナス16」、バランシンの「フー・ケアーズ」「アレグロ・ブリランテ」、キリアンの「小さな死」などを持って現在スペイン国内をツアー中です。

レパートリー一覧
http://cndanza.mcu.es/en/cnd/repertoire

また、「NIHON-KOKU」という全幕作品も今シーズン上演しています。
http://cndanza.mcu.es/en/repertoire/nippon-koku
第二次世界大戦の日本を舞台にした作品のようですが、「実際に起きたことのドキュメンタリーではない」そうです。
La Veronalというダンス、映画、写真、文学の分野からのアーティストたちのチームと振付家のMarcos Morauが組んで制作した作品です。

パリ・オペラ座バレエのオーレリア・ベレがサバティカルを取得して一年間の期限付き移籍で入団したほか、Crystal Balletの映像にも出演していた、元ENBのエステバン・ベルランガが今シーズンから移籍しています。看板プリンシパルの秋山珠子さんも活躍しています。

2014/04/04

SWAN MAGAZINE VOL.35 2014年春号

SWAN MAGAZINE VOL.35 2014年春号が発売されています。(ちょっと遅くなってすみません)

http://swanmagazine.heibonsha.co.jp/

パリ・オペラ座 エトワールに夢中!は
Vol.19 アリス・ルナヴァンです。
先日の来日公演では「ドン・キホーテ」に主演した彼女。去年12月にエトワール任命されてほやほやです。ファニーフェイスだけど笑顔には人柄の良さが現われていて可愛らしい。好きなブランドはイザベル・マラン、そしてH&Mとユニクロと意外と庶民的。入団当初は馴染めず20キロも太ってしまったというエピソードも。ピナ・バウシュとの出会いで吹っ切れて、体重を元に戻すことができたそうです。コンテンポラリー作品での表現力が評価されている彼女ですが、今後は古典ももっと踊りたいとのことです。

特集はMade in Japan 「くるみ割り人形」
ということで、様々な日本のバレエ団の「くるみ割り人形」をピックアップ。新国立劇場バレエ団、スターダンサーズ・バレエ団、K BALLET COMPANYのくるみのレビューが掲載されています。

現地ルポも充実していて、サンクトペテルブルクからは、ミハイロフスキー・バレエ、ナチョ・ドゥアト振付の新作「くるみ割り人形」が写真たっぷりで紹介。そして、ミハイロフスキー・バレエで活躍する高野陽年さんのインタビューも。身長182cmの高野さんは、2011年にワガノワ・バレエ学校を卒業して入団、「くるみ割り人形」ではピエロや中国、花のワルツなどで活躍しているそうです。

また、ハンブルグ便りでは、「クリスマスオラトリオⅠ-Ⅵ」「プレリュードCV」「くるみ割り人形」のレポートの他、ナショナル・ユース・バレエで活躍する菅井円加さんのインタビューも載っています。

さらにパリ・オペラ座からの現地ルポでは、年末の「ル・パルク」「眠れる森の美女」公演、そして昇進試験のレポートも写真満載で読むことができます。

有吉京子さんの「SWAN-モスクワ編」は前の号で一旦完結(コミックスの4巻も発売されたばかり)。この号では、SWANの姉妹編「SWAN 白鳥の祈り」を再録しています。ヒロインはなんとフィギュアスケート選手というこの物語、愛蔵版として発売される予定となっています。大きなページで有吉さんの美しい線が楽しめます。「くるみ割り人形」のイラスト特集も、カラーの図版もあってとても美しいです。

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2014/04/03

サンフランシスコ・バレエの2015シーズン、マチルド・フルステー

サンフランシスコ・バレエの2015シーズンが発表されています。

http://www.sfballet.org/res/pdfs/seasonbrochures/2015_Season_Overview.pdf

Program 1:
Serenade/Balanchine バランシンの「セレナーデ」
Raku/Possokhov ポソホフの「RAKU」
Lambarena/Caniparoli Caniparoliの「Lambarena」

Program 2:
Giselle 「ジゼル」

Program 3:
The Vertiginous Thrill of Exactitude/Forsythe フォーサイスの「精密の不安定なスリル」
Variations for Two Couples/ van Manen ファン・マーネンの「二つのカップルのためのヴァリエーション」
World Premiere/Thatcher マイルス・サッチャー(カンパニーのダンサー)による新作
Kingdom of the Shades/Makarova staging マカロワ版「ラ・バヤデール」影の王国

Program 4:
Dances at a Gathering/Robbins ロビンスの「ダンシズ・アット・ア・ギャザリング」
Work premiered in 2014/Scarlett リアム・スカーレットの新作(2014年初演)

Program 5:
Don Quixote/Tomasson/Possokhov 「ドン・キホーテ」(トマソン、ポソホフ振付版)

Program 6:
Continuum/Wheeldon ウィールダンの「コンティニウム」
World Premiere/Possokhov ポソホフの新作
Piano Concerto #1 (from the triple bill)/Ratmansky ラトマンスキーの「ショスタコーヴィチ ピアノコンチェルト1番」

Program 7:
Caprice/Tomasson トマソンの「Caprice」
Pas de deux from Concerto/MacMillan マクミランの「コンチェルト」パ・ド・ドゥ
Les Lutins/Kobborg コボーの「レ・リュタン」
The Four Temperaments/Balanchine バランシンの「フォー・テンペラメンツ」

Program 8:
Romeo & Juliet/Tomasson トマソンの「ロミオとジュリエット」


全幕作品と、トリプルビルなど小品集のバランスの取れた良いプログラムです。新作も3作品あります。

サンフランシスコ・バレエといえば、パリ・オペラ座バレエから1年のサバティカルを取得してプリンシパルとして加入したマチルド・フルステーの去就が話題になっています。

Pointe誌に、マチルドの最新インタビューが掲載されています。(この雑誌の表紙も飾っています)
http://www.pointemagazine.com/issues/aprilmay-2014/time-shine

今年1月、サンフランシスコ・バレエでの「ジゼル」での彼女の踊りと演技が現地では大評判となったそうです。2002年にパリ・オペラ座入団後、2005年にスジェとなり、「コッペリア」のスワルニダ、「ラ・フィーユ・マル・ガルデ」のリーズ、「ラ・バヤデール」のガムザッティ、「くるみ割り人形」のクララ、そして「ドン・キホーテ」のキトリと主演しながら、昇進試験では昇格できず、くすぶっていました。芸術監督のルフェーブルでさえ、なぜ彼女が審査員に評価されないのか説明できずに困惑していたそうです。メンタル・コーチングなどあらゆる手を尽くしたものの、自信を失った彼女は、サンフランシスコ・バレエにメールを送り、そして映像を送ったところ数日後にはプリンシパルで入団することになったのです。

しかしながら、サンフランシスコへ移ったことは当初は苦労の連続だったようです。オペラ座ではスジェだったのにプリンシパルだなんて、と思われ、ロシア人のように柔軟でもなければ、キューバ人のように回転が得意なわけでもない、私にできることは何かしら、と悩んだとのこと。公務員で身分が保証されているオペラ座と違って、ここではもっと積極的にならなければならない。振付を覚えるのが遅いマチルドも、ここではリハーサル期間が短くダンサーたちは呑み込みが早いとあってがむしゃらに頑張ったようです。結果的に、入団後すぐのNY公演での踊りは大好評でした。芸術監督ヘルジ・トマソンは、彼女の踊ることへの歓びがあふれる踊りは、舞台を明るくすると評価しています。

ホームシックにかかっていた彼女を助けてくれたのはマリア・コチェトコワでした。マーシャは、12月の「くるみ割り人形」では、スタジオの内外で何時間もマチルドに振付や作品について教えてあげたのでした。

サンフランシスコ・バレエでの1年は、今年7月のバレエ団パリ公演で幕を閉じますが、その時にマチルドがどちらを選ぶのかはまだわかりません。来シーズンは、ジゼル、そしてオペラ座でも踊った「セレナーデ」の上演があります。しかしオペラ座からのサバティカルは1年しか取得できないので、どうするのか、彼女は選ばなければなりません。


サンフランシスコ・バレエの次のプログラムは、ラトマンスキーのショスタコーヴィチ3部作。ABTの来日公演で上演された「ピアノ・コンチェルト1番」も含まれています。マチルドもこのプログラムにキャスティングされています。
http://youtu.be/p_vmKWAp19g

2014/04/02

バレリーナのデザインしたバレエウェア、Yenaline

韓国のユニバーサル・バレエの元プリンシパル(去年7月に引退)で、以前はABTにも所属していたバレリーナ、イェナ・カン。韓国ではテレビ出演なども多くて有名人ですが、昨年より、レオタードなどバレエウェアのデザインを始めて、自らビジネスを起こして販売しています。

http://www.yenaline.com/

Img_6030

イェナさんは私の友人ということもあって、発売当初からここのレオタードやレギンスなどを愛用しています。とてもスタイリッシュなので、スタジオに着ていくと、知らない人からも、これどこで買ったの?って聞かれます。

http://youtu.be/0vID1B9ucWo

http://youtu.be/xeZyKnYm65c

とても着心地もよく、材質や縫製も良いので凝ったデザインなのに洗濯機でガンガン洗えます。レギンスは、内側にデザインのラインが入っているので、アンドゥオールしているかどうかもわかる優れものです。

PCでこのサイトを見たときの左側のリンク DANCERS IN YENALINE をクリックすると、Yenalineを着用したダンサーたちの写真も見ることができます。ユニバーサル・バレエのバレリーナたち、そしてデヴィッド・ホールバーグ、ダニール・シムキン、エヴァン・マッキー、アンナ・オサチェンコら。

このサイトでは、日本語でお買い物もできるし、支払いはPayPalでできて簡単です。男性用のウェア、子供用のチュチュもあって、それもとてもかわいいです。ちょっと一味違ったレオタードを着たい方にお勧めです。

エアウィーヴのCMにパリ・オペラ座学校とエリザベット・プラテル

浅田真央さんはじめ、メリル・デイヴィス&チャーリー・ホワイト、グレイシー・ゴールドなど多くのアスリートに愛用されているマットレスのエアウィーヴ。パリ・オペラ座バレエ学校へもスポンサードしており、オペラ座バレエ学校の寮でも使われています。吉田都さんも愛用しているとのことです。

このCMでは、パリ・オペラ座学校の生徒たち、そして校長のエリザベット・プラテルが出演しています。
http://airweave.jp/pickup/2014/airweave140328.shtml

そしてアメリカ版のCMにも、パリ・オペラ座学校の生徒たちが登場しています。

http://youtu.be/n4GhAMoHIK4

エアウィーヴは、今年7月~8月に開催される「エトワール・ガラ2014」の特別協賛でもあります。
http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/14_gala/index.html

5月のNHKプレミアムシアター放映予定

NHKの5月の番組表が発表されています。

http://www.nhk.or.jp/bs/lineup/pdf/bspremium_nextmonth.pdf

これによると、バレエの関連放送予定としては、

5月11日(日)0:00~4:00 (12日月曜日の早朝)
新国立劇場公演
歌劇「死の都」 (コルンゴルト)
出演:トルステン・ケール(パウル)、
    ミーガン・ミラー(マリエッタ)
山下牧子(ブリギッタ)、
平井香織(ユリエッテ) ほか
合唱:新国立劇場合唱団 ほか
管弦楽:東京交響楽団
指揮:ヤロスラフ・キズリンク
演出:カスパー・ホルテン


新国立劇場バレエ公演
ビントレーのバレエ「シルヴィア」
出演:小野絢子(伯爵家の家庭教師、妖精シルヴィア)、
福岡雄大    (伯爵家の召使いほか)、
湯川麻美子(伯爵夫人ほか)  ほか
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
指揮:ポール・マーフィー
振付:デーヴィッド・ビントレー


5月18日(日)0:00~4:00 (19日月曜日の早朝)
ライプチヒ・バレエ
「チャップリン」
音楽:チャーリー・チャップリン、
    ベンジャミン・ブリテン、
    サミュエル・バーバー、
    ジョン・アダムス ほか
振付:マリオ・シュレーダー
演出:パウル・ツォラー
出演:ライプチヒ・バレエ ほか
管弦楽:ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
音楽監督:ウィリアム・ラチェイ

ロビンス&ニューヨーク・シティ・バレエ
「ニューヨーク・エクスポート・オーパス・ジャズ」
出演:ニューヨーク・シティ・バレエ
音楽:ロバート・プリンス
振付:ジェローム・ロビンス
出演:ニューヨーク・シティ・バレエ


「シルヴィア」、「ニューヨーク・エクスポート・オーパス・ジャズ」は再放送ですが、ライプチヒ・バレエの「チャップリン」って初めて聞きました。演奏がライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団というのが豪華ですね。

予告編を見つけました。
http://youtu.be/6cPy4G-taXo

DVDも発売予定のようです。
http://www.naxos.com/catalogue/item.asp?item_code=2059828

まだこちらの「プレミアムシアター」のサイトには掲載されていませんが、そのうち載るはずです。
http://www.nhk.or.jp/bs/premium/

4月21日(月)【4月20日(日)深夜】午前0時~午前4時には、
◇マリインスキー劇場公演
バレエ 『シンデレラ』
◇英国ロイヤル・バレエ公演
『不思議の国のアリス』
の放映があるのでお忘れなく。

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