イザベル・シアラヴォラのアデュー
2月28日、パリ・オペラ座のエトワール、イザベル・シアラヴォラがオペラ座に別れを告げる舞台「オネーギン」でタチヤーナ役を踊りました。昇進試験を11回も受け、37歳でのエトワール任命と遅咲きながらもその美貌、美しい脚と素晴らしい演劇性で多くのファンを魅了してきた彼女を惜しむ声が世界中から聞かれます。
2009年の映像ですが、エルヴェ・モローと「オネーギン」を踊っているところが少し観られます。
http://www.dailymotion.com/video/x1cf33b_isabelle-ciaravola-danse-tatiana-dans-oneguine_creation
Isabelle Ciaravola danse Tatiana dans Onéguine 投稿者 operadeparis
インタビュー記事 (英語)
http://www.operadeparis.fr/en/blogopera/isabelle-ciaravola
彼女の最後の48時間を追った映像(France3) エルヴェと「オネーギン」をリハーサルする様子や本番も少し。
http://youtu.be/taAstSuiRO4
そして感動的なカーテンコールの映像。紙吹雪が星の形に切り抜かれていてとても美しいですね。
日本の観客は、幸運にも今月のオペラ座の来日公演「椿姫」と、7月の「エトワール・ガラ」で彼女の踊りを観ることができますね。
追記:オペラ座公式サイトでのイザベルアデューの記事と写真
http://www.operadeparis.fr/blogopera/les-adieux-d-isabelle-ciaravola
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コメント
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こんにちわ
こういうのを拝見すると、ベネフィス(慈善興業)というのを
ちょっと連想させますね。《白鳥の湖》の初演は主演したカルパコワ
のためのベネフィスだったことが残されているポスターから分かります。
ベネフィス自体がどういう性格のものか、どういう段取りで実施されたのか
僕には全く分かりませんが、一種の退職金代わりのものだったのかも?
もしそうなら、当時の名をなしたダンサーの方が恵まれていたのかな?
なんて思ったりもします。
ATBの《くるみ割り人形》については、たいへん失礼しました。
ネットでヨツベを検索していたら、なんとパドドゥで子供のクララと
くるみ割りがパドドゥの踊りを見ている!
2人1役ではなく、全く別の発想でこのプロダクションは
作られているということですね。
投稿: やすのぶ | 2014/03/03 14:00
やすのぶさん、こんにちは。
いわゆるベネフィス公演って概念は、ロシアのもののようですね。もし機会があれば、マチルダ・クシェシンスカヤの伝記を読まれると良いと思います。大変面白い内容なのですが、彼女ほどの大物となると、ベネフィス公演も本当にすごいもののようだったようです。かつてはベネフィス公演=引退公演でしたが、今は、必ずしも引退公演を意味するものではなく、現役バリバリでも大物ダンサーだとやっているようです。
7月に予定されているニコラ・ル=リッシュのアデュー公演は、一般発売がほとんどなく、AROP会員でも5年以上継続している人のみに案内が送られ、残りは関係者やスポンサーで埋められたようです。
ラトマンスキーのくるみは、2組が同時に踊るのは雪のシーンの一部だけですね。GPDDは子供ペアは見ているのですが、見ていても、新国立のようにお仕置きみたいにぽつんと座らされているのではなく、楽しげなので良いです。
投稿: naomi | 2014/03/04 01:09
こんにちは、
《眠りの森の美女》の初演時代に活躍したクシェシンスキー一家
の物語はたいへん興味があるのですが、はたして現在入手できるものか?
<お仕置きみたいにぽつんと>
というのは、子供ダンサーが悪いのではなくて、
明らかに演出の勘違いか勉強不足でしょうね。
クララが楽しそうで幸せそうに【見えなければ】話にならない(笑)
naomiさんが訳された厚地氏のコメント:
『リハーサルでゲストダンサーが素晴らしいヴァリエーションを見せてくれた時に、歓声をあげたら怒られてしまった。ゲストは喜んでくれたけど、スタッフに注意されたよ。』
を彷彿させます。たぶん
『おとなしく、素晴らしいパドドゥを【鑑賞】するんですよ!』
とでも指導したんでしょう(笑)
投稿: やすのぶ | 2014/03/04 11:24
やすのぶさん、こんにちは。
クシェシンスカヤの伝記については、ここで感想を書いています。
http://dorianjesus.cocolog-nifty.com/pyon/2013/01/post-2614.html
発売されてまだ1年ちょっとの本なので、入手できると思いますよ~。
本当におっしゃる通り、同じお客さんとしてディヴェルティスマンを観ていても楽しそうなのかそうではないのかは、演じるダンサーではなくて演出の問題だと思います。まさに「大人しく鑑賞するんですよ」って言われていたんでしょうね。
投稿: naomi | 2014/03/04 20:39
こんばんわ、
昨日所用でフェスティヴァルホールの近くへ行ったついでに近くの
ジュンク堂で訊ねてみたら女の子の店員がすぐに出してくれましたよ。
結構な値段だったのでカラーグラビアの多い本かと思ったら、
そうではなく、読み応えのありそうな中身の濃い本でした。
これからじっくりと読んでいきたいと思ってます。
訳者の先生のお名前がちょっと気になりましたが・・・・
クシェシンスカヤはポーランド系なんですね。1872年生まれと
いうことで、3大バレエ初演のころは20歳前後だったということ
ですよね。1872年というとちょうどブルックナーが《第二交響曲》
を作曲した年です。翌年、ヴィーン万博の関連事業として
この曲がブルックナーの指揮で初演されました。
投稿: やすのぶ | 2014/03/07 22:07
やすのぶさん、こんばんは。
そう、この本はちょっとお高いのですよね。でも大変面白く読めると思います。バレエのみならず、ロシア革命のスリリングな描写があって、ロシアの歴史を理解するのに役に立つと思います。
そうそう、ちょうど3大バレエ初演のころにはキャリアを始めていたのですよね。その時代にここにいたというのは一つの運命だったんだろうなと思います。ブルックナーの第二交響曲が作曲された時だったんですね。
投稿: naomi | 2014/03/08 21:47
こんばんは、
半分ほど読み進みました。
期待していた《眠りの森の美女》の初演の様子(プティパとチェケッティ
の確執とかの裏話などなど)がなかったのは残念でした。
クシェシンスカヤ自身が踊ったキャンディードと赤ずきん
や同僚のプレオブラジェンスカヤが踊った白猫などについても、
どんなふうに配役され、舞台に向けて準備されて行ったかについての
ダンサーの目から見た証言も知りたかったのですが・・・
まあ、クシェシンスカヤ自身は、ブリアンツアやデリエラのような
イタリア人の後を受けてすぐにオーロラの役を独占したので、
そういった記憶が薄かったんでしょうね。
皇室との関係などが中心に述べられていて、クシェシンスカヤ
という人は上昇志向の強い人だなあというのが一番の
印象です。いわば『トップセールス』(普通の意味の、トップが
率先してセールスをするというのではなく、途中の段階を
踏まずに直接トップと交渉するというやり方)を成功させた
希有な人だなあと思いました。まあ、こういうことをすると
誹謗や中傷、ねたみなどが多く出てくるのも当然でしょう(笑)
不思議とこの点に関しては、クシェシンスカヤとブルックナー
は似ています。ブルックナーも『トップセールス』でのし上がった
ところがあるのでねえ(笑)
彼の最後の住まいは、皇帝から賜ったベルヴェデレ宮殿の
一角の管理人棟だったんですよ。足が悪くなってアパート
の階段の上り下り出来なくなったので、平屋の住居が
必要となったかららしいですがね。
皇帝にお願いするとは・・・・
投稿: やすのぶ | 2014/03/21 01:27
やすのぶさん、こんにちは。
お返事が遅くなりました。
そう、クシェシンスカヤは本当に上昇志向が強く、権力を持っていた人だったので、それはいろいろと毀誉褒貶もあるでしょうね。ロシアのこの時代というのは、劇場が権力と近い地位にあったんだなということを思わせます。(今も少しはそういうことがあるんでしょうけど)
後半はロシア革命で大変苦労した話が出てきて、それはそれでとてもドラマティックです。
投稿: naomi | 2014/03/24 01:24