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2014/01/28

ワディム・ムンタギロフがロイヤル・バレエに移籍

ENBのリード・プリンシパルであるワディム・ムンタギロフが、ロイヤル・バレエに移籍することが電撃的に発表されました。

Vadim Muntagirov to join The Royal Ballet as a Principal dancer
27 JANUARY 2014 AT 5.17PM

Russian-born dancer will make his Company debut in The Sleeping Beauty.
http://www.roh.org.uk/news

ロイヤル・オペラハウスの記事がリンク切れをしているので、Dance Tabsに掲載されたリリースにリンクします。
http://dancetabs.com/2014/01/vadim-muntagirov-to-join-the-royal-ballet-as-a-principal-dancer/

ワディム・ムンタギロフのロイヤル・バレエでのデビューは、3月25日の「眠れる森の美女」、パートナーは高田茜さんです。(高田さんの役デビュー) また、新作「冬物語」(ウィールダン振付)にも出演が予定されています。

23歳のワディムは、ロシアのチェルビンスク生まれ。99年にペルミバレエ学校に入学し、2006年のローザンヌ国際コンクールで銀賞を獲得し、ロイヤル・バレエ・スクールへ。2009年にENBに入団しました。2011年にプリンシパル、2012年にリード・プリンシパルに昇進しました。2013年には、ブノワ賞を受賞しています。


一方で、金の卵をここまで育てたENBもプレスリリースを出しています。
http://blog.ballet.org.uk/vadim-muntagirov-join-royal-ballet/

これによると、ワディムは2月末で退団し、そのため、ラッセル・マリファント、アクラム・カーン、リアム・スカーレットの3人の振付家による新作、および「ロミオとジュリエット」には出演しないとのことです。

グラハム・ワッツ氏による詳しい解説記事。
http://londondance.com/articles/news/vadim-muntagirov-to-join-royal-ballet/

*****
一方で、ロイヤル・バレエでは、ソリストのダヴィッド・チェンツェミエックがやはり電撃的に退団することが報道されています。木曜日にカンパニーを去るとのこと。

Royal Ballet faces new revolt from dancers over overwork (テレグラフ紙)
http://www.telegraph.co.uk/culture/theatre/dance/10597060/Royal-Ballet-faces-new-revolt-from-dancers-over-overwork.html

この記事によれば、ダヴィッドは、十分にケアされず、また指導もされなかったことを不満に思っていたと友人に漏らしていたとのことです。そして、彼が移籍するのは、ヨハン・コボーが芸術監督に就任したルーマニア国立ブカレスト歌劇場バレエで、プリンシパルとなります。ヨハン・コボーの退団も急だったので、この記事の中では様々な憶測があります。

ダヴィッドは、ヨハン・コボーが振付けた「ラ・シルフィード」でジェームズ役に抜擢され、タマラ・ロホと踊りました。ポーランド出身の彼は、長身で身体のラインが美しいダンサー。ソリストながら、「ラ・シルフィード」のほか、「くるみ割り人形」の王子役も踊り、また「眠れる森の美女」では高田茜さんを相手に王子役を踊る予定でした。

この記事では、一方で、ロイヤル・バレエのコール・ドのダンサーたちが待遇に不満を持ち、労働組合とカンパニーのスタッフを交えて12月に話し合いを持ち、1時間の固定した昼休みを獲得したと書いてあります。

組合のスポークスマンによれば、現在のスケジュールが過密で常にプレッシャーにさらされており、怪我をする危険性と隣り合わせだったため、それを訴えたとのことです。ロイヤル・オペラハウスのスポークスマンは、クリスマスは毎年とても忙しい時期で、怪我人や病気となる人が増えるため、さらに忙しさが増すとも。新作を覚えなくてはならないことも拍車をかけるとのことです。

この記事については、ダンスではなくエンターテインメント専門の記者が書いているため、センセーショナリズムに流れ、暗にケヴィン・オヘアを批判しているトーンが感じられます。(コボーとコジョカルの退団についても触れています)
また、ダヴィッドの件についても、本人に取材しているわけではないので、どこまで信用できる内容なのか疑問符が立ちます。

*****
ワディム・ムンタギロフは、ABTにゲスト出演した経験もあり、また新国立劇場バレエ団ではシーズンゲストとして多くの作品に出演するなど、国際的なスターとなりつつあります。ENBをいつか去るのではないかという憶測もありました。もともとロイヤル・バレエスクール出身だったのですが、英語があまり得意でなく教師とのコミュニケーションがうまくとれなかったことから、ロイヤル・バレエには入団できずENBに入団したわけです。ベテラン・バレリーナのダリア・クリメントヴァと共演したところ、彼女を甦らせたと大絶賛され、二人のパートナーシップはヌレエフとフォンテーンになぞらえられました。

パートナーを失ってしまうクリメントヴァのことも気になります。予定されていたクリメントヴァとムンタギロフの「ロミオとジュリエット」は、クリメントヴァの最後のジュリエットとなるのではないかという噂がありました。

また、ロイヤル・バレエは、ケヴィン・オヘアが芸術監督となってから、ナタリア・オシポワをはじめ、マシュー・ゴールディング、そして今回のムンタギロフと外のバレエ団からプリンシパルを連れていく傾向が顕著です。バレエ団内から引き立てることをせず、外から入団させたり、ゲストとして呼ぶことが目立つ彼のその政策を批判する人も多くいます。その反面、昨シーズンから、コジョカル&コボー、ロホ、ベンジャミン、ガレアッツィなどが去り、プリンシパルダンサーについては、特に男性ダンサーは明らかに人材不足となっていました。

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コメント

こんばんわ。

 なんだか、OMGですね。

 多くの人が気づいていると思いますが、最近のロイヤル・バレエで、カンパニィの中から順調にプリンシパルに上がった最後のダンサーはポルーニン。他にはモレラ、ワトソン、ペネファザー、カスバートソン、ヌニェスもそうでしょうね。

 他方、アンソニィ・ダウエルの頃から、外部からプリンシパルをつれて来ることでカンパニィの質を維持していることも事実。冷静に観れば、驚くことではないかなとも思います。とはいえ、そろそろ、カンパニィの中からのプリンシパル昇進が無いと、不満が爆発することもあり得ると思います。

守屋さん、こんにちは。

おっしゃる通り、生え抜きのダンサーで昇進したダンサーって今や少数派なのですね。そのため、ロイヤルバレエスクールの育成はどうなっているんだ、という声も聞こえてきますね。しかし、ムンタギロフや、シュツットガルト・バレエに行ったアレクサンダー・ジョーンズのように、優秀な生徒を採用しなかったロイヤルの問題もあると思います。

確かに、ヌレエフ然り、外部からのダンサーがロイヤルを盛り立ててきたのは事実ですよね。なかなか男性ダンサーでは下から出てくるのは難しそうですが、女性はぜひファーストソリスト、ソリストから育ててプリンシパルにしてほしいなと思います。

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