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2014/01/26

パシフィック・ノースウェスト・バレエの中村かおりさん、引退

パシフィック・ノースウェスト・バレエのプリンシパルとして長年活躍した中村かおりさんが、 2013-2014シーズンの終わりに引退することが発表されました。

Principal Dancer Kaori Nakamura to Retire at End of the 2013-2014 Season
http://blog.pnb.org/2014/01/press-release-principal-dancer-kaori.html

群馬県の山本禮子バレエ団で学んだ中村さんは、1986年のローザンヌ国際コンクールで1位となり、スクール・オブ・アメリカン・バレエに留学。88年にはヴァルナ国際コンクールで銅賞を受賞。卒業後90年に入団したロイヤル・ウィニペグ・バレエでプリンシパルに上りつめ、97年にパシフィック・ノースウェスト・バレエにソリストとして入団、98年にはプリンシパルとなります。

バランシン振付「真夏の夜の夢」のDVD(99年)では、中村かおりさんは蝶の役で出演しています。また、数多くの作品で主演を務め、カンパニーを代表するバレリーナでした。バランシンのほとんどの作品をはじめとして、ラトマンスキー振付「ドン・キホーテ」のキトリや、「眠れる森の美女」といった古典から、フォーサイス「イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド」やキリアンの「小さな死」、ジャン・クリストフ・マイヨーの「ロミオとジュリエット」などの現代作品までレパートリーは幅広く、強靭さと気品を併せ持っていました。

日本では、2007年の「ローザンヌ・ガラ」に「Kaori & Lucien」で出演しています。幸いにしてこれは観ることができました。

アレクセイ・ラトマンスキーは、ロイヤル・ウィニペグ・バレエ時代のパートナーであり親しい友人でした。上記の通り、2012年にパシフィック・ノースウェスト・バレエで初演された「ドン・キホーテ」を彼は彼女に振付けていました。「私はいつもカオリの軽々とこなし、軽やかで鋭くフェミニンな踊りを称賛していました。技術的には、彼女はどんなことでもできましたが、芸術的に花開くことができたのは、シアトルにいたからであり、彼女が自分の才能をパシフィック・ノースウェストバレエに捧げたことをうれしく思います」と彼はコメントしています。

もうすぐ43歳となる中村さんについては、「17年前にこのバレエ団に入団したのと同じような完璧な軽やかさと優しげな強さを持っています」とシアトルタイムズは評しています。しかし、彼女は五度目となる「眠れる森の美女」の主演で舞台を降り、パシフィック・ノースウェスト・バレエ学校の教師に転身します。

http://seattletimes.com/html/thearts/2022731092_kaorisleepingbeautyxml.html

「ほとんどのバレエ作品を私は踊り続けることはできます。でも、見苦しくなるまで踊り続けたくないのです」と彼女は語っています。中村さんは、昨年引退することを考えましたが、芸術監督のピーター・ボウルが、まだ踊り続けてほしいと引き止めました。「何回か引退したいと言ってましたが、毎回『まだ駄目だ』と答えました」とボウル。「彼女は、あと3年はこのレベルで踊り続けられるでしょう」と。

引退までに、中村さんは「眠れる森の美女」のオーロラをはじめ、「ジゼル」、「真夏の夜の夢」などを踊り、そしてシーズン最後の「Season Encore Performance」(6月8日)は、彼女に捧げられたものとなり、彼女は今までの代表的な役柄の数々を踊ることになっています。

こちらでは、中村かおりさんの美しい舞台写真をたくさん見ることができます。
http://blog.pnb.org/2014/01/photo-retrospective-pnb-celebrates.html

中村かおりさんが踊る「小さな死」
http://youtu.be/DFaluVGPnKw

パシフィック・ノースウェスト・バレエのYouTubeチャンネルには、ほかにも「ドン・キホーテ」「眠れる森の美女」「白鳥の湖」などたくさんの中村さんの踊る映像がアップロードされています。

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バレエ(情報)」カテゴリの記事

コメント

いつも様々な情報を提供下さりありがとうございます。
中村かおりさん、懐かしいです。
まだ10代の頃から天才少女として華々しく扱われながらも、彼女のその後は
うまく実が開かない時期がありました。
その後は知りませんでしたので、お知らせありがとうございました。

あの時代は素晴らしい才能の宝庫でしたが、バレエ界の事情によって
磨きあげられた人はわずか数人に留まるにすぎませんでした。
現バレエ界の人材の小粒化と、世界カンパニーの運営の窮屈さから、
鑑賞は遠のいてしまいました。
あなたのサイトで時々今の様子を垣間見て当時を思い出しています。
これからもあなたからの情報のおっそわけを楽しみにしています。

どうぞ無理せず、気楽にお続け下さいね。

まり

まりさん、こんにちは。

お返事が遅くなってしまってごめんなさい。
中村かおりさんといえば、昔の日本バレエ協会の「ドン・キホーテ」でフリオ・ボッカが客演した時に、出演されていましたよね。海外の大き目のカンパニーでプリンシパルに上り詰めた人って、吉田都さんを除けば彼女ぐらいですよね。
日本であまり踊る機会がなかったのは残念です。

そう、この「ドン・キホーテ」に出ているダンサーは素晴らしい人がたくさんいたんですよね。岩田守弘さん、久保紘一さん、小嶋直也さんの世代も凄かったです。しばしばいわれていますが、日本はバレエ団の数が多いので逸材が散ってしまっているのと、お教室による窮屈さみたいなところもありますよね。

今は優秀な生徒で海外コンクール受賞歴があっても、海外のカンパニーに日本人が入団するのはビザなどの問題もあって難しくなっているとも聞きます。でも、挑戦する人たちは応援したいですね。

今後ともよろしくお願いいたします。

こんにちは!
PNBのバックステージやコマーシャルヴィデオを
たくさん見させていただきありがとうございました。
中村さんの映像も《眠りの森の美女》ほか、いくつかありましたね。

ヨツベでこのバレエ団の《くるみ割り人形》を見つけたので
貼らせていただきます。

http://www.youtube.com/watch?v=cJEdnA5WRLY

30年も前のプロダクションのようですが、ご紹介いただいた同団の
関連の映像から今も同じプロダクションが毎年?上演されているようで
たいへん素晴らしいことだと思います。
この映像は映画のようで、実際の舞台とは幾分違うのでしょうが、
ここでのドロッセルマイヤーはnaomiさんがお好きなような、かなり
怪しげなところがありますね。それとくるみ割りと対立しているような・・・
いろんなところで原作の風味を生かしているところが面白いです。

他にもたとえば、胡桃割り人形はドロッセルマイヤーの贈りもののように描かれる
ことが多いですが、ここでは原作通りクララがクリスマスツリーの中から
見つけるんですよね。クララが後ずさりして鼠をふんづける場面も・・・

なお、《くるみ割り人形》にない音楽が仮面ダンスのとき出てきますが、
ご存知かもしれませんが、これは《スペードの女王》の劇中バレエ《忠実な羊飼い女》です。

2月22日に池袋の芸劇のマチネで、バレエ上演でおなじみの
東京ニューシティ管弦楽団が定演で僕の校訂したブルックナーの
《第六交響曲》を演奏します。

やすのぶさん、こんにちは。

PNBは映像をたくさんYouTubeにアップしてくれていて素晴らしいですよね。貴重な記録です。
そしてご紹介していただいた「くるみ割り人形」、これもまた大変貴重なものですね。これからゆっくり拝見させていただきます。本当にくるみっていろいろなプロダクションがありますが、良いヴァージョンはこうやって長く受け継がれていくのですね。

東京ニューシティ管弦楽団の22日の演奏会のサイト、拝見させていただきました。時間があればぜひ足を運んでみたいと思います。ブルックナーの第六交響曲ですね。やすのぶさんの音楽への造詣の深さが実感されました。私ももっと色々と勉強していきたいと思います。

原作では、ドロッセルマイヤーがくるみ割りを助けようとしないことに
マリーが抗議しますし、くるみ割りは、くるみ割りでドロッセルマイヤー
のことを下記のように悪く言ってますねえ・・・
<<「ああ、これよ!ドロッセルマイヤーおぢ様が私に作ってあげるって
仰ったのはこの湖よ!そして、この素敵な白鳥たちを可愛がって
あげてる女の子は私なの。」
小さなくるみ割りは、マリーがこれまで見たこともない嘲るような
笑顔を見せながら言いました「あのおじさんには無理ですよ、
こんなものは作れっこありません。」>>
(人形の城への旅の中で見つけた美しい湖の場面)

PNBではこういったやり取りを、別の表現で上手く扱っています。
でも、これもうがって考えると表面上の心理描写であって
実はホフマンのたくらみではないかと思います。
ヌレエフのやり方の方がホフマンの本心に近いのでは?

これに関連して、リンクシュテッテン城の模型の中でバレリーナや剣士が
踊るというイヴの贈りものの扱いも原作を上手くイメージさせていますね。

ブルックナーについてはお言葉ありがとうございます。
交響曲のバレエ化にはこの曲は結構適しているのではないか
と僕は思っています。才能ある振付家がチャレンジして欲しいところです。
(バランシンの《ジュエルズ》のような・・・・)

やすのぶさん、こんにちは。

お話を伺っていると、やはり「くるみ割り人形」の原作をもう一度きちんと読み直さなければ、と思ってしまいます。昔の新国立劇場での「くるみ割り人形」の上演の際のパンフレットは、種村季弘さんの文章が載っていたり内容も良かったんですよね。(あのころは、ワイノーネン版で、版としても良かったです)
PNBのこの映像と合わせて、もう一度ちゃんと見てみないとな~。

考えてみると、ブルックナーがバレエ音楽に使われた例は少ないですね。私はあまり音楽に詳しくないのですが、夫がかなりのクラシックマニアで、ブルックナーも当然たくさんCDがあります。まずは聴いてみなくては。

こんにちは!中村かおりさんの知らぬ間の引退にショックを受けています(気づくの遅すぎだって...)中村さんがローザンヌで優勝され、山本バレエ団で踊られたのを群馬の舞台で拝見しました(すごくラッキー)。しばらくバレエには興味がなかったのですが、中村さんのまさにキレがありながらエレガントで女優な踊りを見た時のショックが忘れられず、画像で他の日本人以外のダンスを見ても何とも感動できない自分に気づきました。「そうだ、中村かおりさんは?!」と検索したらもう引退されたとのことではないですか...大ショックでした。

ローザンヌでの入賞者は今はいろいろTV等で有名になっていますが、あのレベルの高かった時代に文句なしの優勝の中村かおりさんこそ、もっと皆に知ってもらい、彼女独特の踊りを見て欲しい芸術家だと思います。
熊川さんとか吉田さんは結構出てくるのに中村さんがあまり出てこないのは何故なんでしょう。もう日本のせちがらいバレエ界とは縁を切ったから日本には興味なし!と非協力的だったのでしょうか。
お子さんと家族もシアトルなので簡単ではないかもしれませんが、また山本バレエ団に凱旋とかしていただきたいです。ああ、中村かおりさん、人を惹きつけるあなたの踊りは最高です!死ぬまでにもう一度でいいから舞台を見たい。群馬でいいから踊ってくだされ〜!!

素人ですさん、こんにちは。

中村かおりさんのパフォーマンスですが、一度だけ拝見することができました。2014年の熊川哲也さんプロデュースのオーチャードホールの25周年記念ガラで、マイヨーの「ロミオとジュリエット」を踊られたのですが、もちろん圧倒的に素晴らしかったです。もうパシフィック・ノースウェストバレエでは引退された後だったのですが…。
今はパシフィック・ノースウェストバレエのスクールの教師をされているようです。
https://www.pnb.org/pnb-school/faculty-staff/#fusion-tab-faculty

日本で山本禮子バレエ団ででも踊られる機会があるといいですよね…。こういう、世界で長年活躍されてきた方の踊りは若い人には大変なインスピレーションとなると思います。

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