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2014/01/09

2013年バレエ界を振り返って

1月も9日ともなると、2013年は遠い過去のような気もしますが、個人的に2013年を振り返ってみようと思います。

2013年といえば衝撃的な、ボリショイ・バレエ芸術監督セルゲイ・フィーリンが襲撃される事件が1月にありました。犯人3人の有罪も確定しましたが、依然として謎の部分もあります。真相がどうであれ、フィーリンが一生癒えることのない傷を負い片目は失明状態となってしまったという事実は動かせず、大変悲しい事件でした。

また、ワガノワ・バレエ学校の芸術監督であるアルティナイ・アスィルムラートワが、校長のヴェーラ・ドロフェーワとともに解任され、ボリショイ・バレエを解雇されたニコライ・ツィスカリーゼが校長に就任するという件も、関係者に大きな衝撃を与えました。ワガノワ・バレエ学校の伝統は果たして守られるのでしょうか。アスィルムラートワはミハイロフスキー劇場の芸術顧問となり、今年2月にバレエ団を去るナチョ・ドゥアト芸術監督の後任となることが有力視されています。

一方、西ヨーロッパに目を転じると、ロイヤル・バレエにおいて、一時代を築いたスター、アリーナ・コジョカル、ヨハン・コボーが退団したのを始め、マーラ・ガレアッツィ、リアン・ベンジャミンが引退をして、マクミランを得意とした優れたダンサーが多く去ってしまいました。その一方で、去年就任したケヴィン・オヘア芸術監督は、ナタリア・オシポワ、マシュー・ゴールディングをプリンシパルとして入団させて、ロイヤル・バレエのカラーを一新しようとしています。ロイヤル・バレエの芸術監督争いに敗れたタマラ・ロホは、アリーナ・コジョカルを得て、カンパニーをロイヤルのライバルとすることができるように攻勢に出て意欲的なプログラムを組んでいます。

パリ・オペラ座バレエの次期芸術監督には、バンジャマン・ミルピエが決定しました。インタビューでは、現在のオペラ座には人種的な多様性が足りないと発言し、また今後はバレエ団内での振付家を養成していくとともに、コンテンポラリー色をさらに強めることを表明しているため、バレエそのものを生み出したオペラ座が変容することに懸念を感じる人も多いようです。

10年間に渡りベルリン国立バレエを率いてきたウラジーミル・マラーホフが、解任に近い形でベルリン国立バレエを去ることになりました。前年にポリーナ・セミオノワが突然退団したことでスターを失い、彼女に代わるスターを育てられなかったこと、より現代作品寄りのレパートリーを求めた文化省との対立が原因で、彼の後任は、現ミハイロフスキーバレエ芸術監督のナチョ・ドゥアトとなります。ドゥアトに芸術監督が交代することにより、ベルリン国立バレエも現代作品中心のカンパニーとなり、多くのダンサーが職を失うことが予測されています。マラーホフは、東京バレエ団の芸術アドバイザーに就任し、2014年夏より1年間東京に滞在することになります。


国内各紙が昨年の回顧についての記事をまとめているので、リンクを張っておきます。

読売新聞(国内中心)
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/classic/clnews/02/20131210-OYT8T00729.htm

【評論家3氏が選ぶベスト3】(日付順)
◇立木あき子氏(「あき」は「火」ヘンに「華」)
▽モーリス・ベジャール・バレエ団「ライト」全幕(3/8)
▽勅使川原三郎「第2の秋」(9/6)
▽新国立劇場バレエ団「バレエ・リュス ストラヴィンスキー・イブニング」(11/15)

◇貫成人氏
▽KENTARO!!+東京ELECTROCK STAIRS「東京るるる」(6/5)
▽白井剛「澱‐オリの星座」(8/4)
▽近藤良平(コンドルズ)「第68回国民体育大会開会式式典演技『未来からきた手紙』」(9/28)

◇村山久美子氏
▽勅使川原三郎「第2の秋」(9/8)
▽ニューヨーク・シティ・バレエ団「プログラムA『シンフォニー・イン・スリー・ムーヴメンツ』ほか」(10/21)
▽WRECKING CREW ORCHESTRA 2013「COSMIC BEAT」(11/30)

産経新聞(岡見さえ氏)
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/131222/ent13122211300009-n1.htm

日本経済新聞 (ネット版はないので、誌面からの紹介)
長野由紀氏

ブベニチェク・ニューイヤーガラ
ニューヨークシティバレエ
東京シティバレエ団 トリプルビル ベートーヴェン交響曲7番(ウヴェ・ショルツ振付)

毎日新聞 三浦雅士氏
http://mainichi.jp/shimen/news/20131218dde012040003000c.html (会員登録が必要)
東京シティ・バレエ団 ウヴェ・ショルツ「ベートーヴェン交響曲第七番」
崔由姫、平野亮一「アスフォデルの花畑」(ローザンヌ・ガラ、リアム・スカーレット振付)
K-BALLET COMPANY 「プロムナード・センチメンタル」(リアム・スカーレット振付)ほか
東京バレエ団&シルヴィ・ギエム マッツ・エックの「カルメン」


少々長いですが、英国のLondon Danceでは、批評家のグラハム・ワッツ氏が英国を中心としたバレエの回顧について月ごとに書いています。ワッツ氏は、日本のダンスマガジンでも、もう少しまとめた記事を載せています。
http://londondance.com/articles/features/graham-watts-review-of-2013/

ベストのパフォーマンスとしては、
Jonathan Goddardの「ドラキュラ」
「さすらう若者の歌」(ベジャール)におけるワディム・ムンタギロフ(ENB)
マリアネラ・ヌニェス(ロイヤル・バレエ)のすべてのパフォーマンス
を挙げています。


ダンスマガジンでの批評家のベストは、様々な公演が挙げられていますが、新国立劇場バレエ団のバレエ・リュス ストラヴィンスキー・イヴニング(特に「結婚」)と、ブベニチェク・ニューイヤーガラ、アクラム・カーン「DESH」、ロイヤル・バレエ「アリス」が多く挙げられているようでした。


というわけで、私が個人的に選んだ公演は以下の通りです。
ブベニチェク・ニューイヤーガラ
新国立劇場バレエ団 バレエ・リュス ストラヴィンスキー・イヴニング
アクラム・カーン「DESH」

振付家
デミス・ヴォルピ(「クラバート」、シュツットガルト・バレエ
アクラム・カーン「DESH」「聖なる怪物たち」
イリ・ブベニチェク ブベニチェク・ニューイヤーガラ 特に「牧神」

女性ダンサー
長田佳世 新国立劇場バレエ団 「ジゼル」「くるみ割り人形」
イザベル・シアラヴォラ パリ・オペラ座バレエ「天井桟敷の人々」
アリシア・アマトリアン シュツットガルト・バレエ 「オネーギン」「オテロ」

男性ダンサー
アクラム・カーン「DESH」「聖なる怪物たち」
マニュエル・ルグリ 「マニュエル・ルグリの新しき世界III」 「シルヴィア」「ル・パルク」
エヴァン・マッキー シュツットガルト・バレエ 「オネーギン」「オテロ」

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