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2013/12/11

アスィルムラートワがワガノワを辞任、ミハイロフスキー・バレエのアーティスティックアドバイザーに就任

いったんはワガノワ・バレエ・アカデミーの芸術監督の座に留任することになったアルティナイ・アスィルムラートワですが、結局辞表を提出して退任しました。

ツィスカリーゼが彼女のクラスにおいても、入ってきていつの間にか教えることを交代していたりして、彼女が教えることができない状況となっていたようです(マリインスキーバレエのイリヤ・クズネツォフの証言による)。
http://izvestia.ru/news/562162

来年1月に実施されるアカデミーの校長の選挙でツィスカリーゼが勝てば、彼は校長と芸術監督の権限を統合するつもりだと言明しているようです。将来、現在ボリショイ劇場の総裁を務めているウラジミール・ウリンの後任となるという目標が彼にはあるようです。マリインスキー劇場は、芸術監督のワレリー・ゲルギエフがオペラだけでなく、バレエのほうにも口を出しています。ボリショイにおいても、まだ襲撃事件の怪我からフィーリンが回復していないため、ウリン総裁の権限が強くなっており、先日、首席指揮者のヴァレリー・シナイスキーが電撃的に退団したのも、このことと関係があると言われています。

一方、アスィルムラートワは12月7日に、ミハイロフスキー劇場の総裁ウラジミール・ケフマンと面会し、11日付でミハイロフスキー劇場のアーティスティックアドバイザーに就任することが発表されました。
http://izvestia.ru/news/562241

ワガノワ・バレエ・アカデミーの校長だったヴェラ・ドロフェーワもすでにミハイロフスキー劇場で働いています。ミハイロフスキー・バレエでは、来年2月に現芸術監督のナチョ・ドゥアトが退任することになっており、後任は未定です。ミドゥアトの後任として、アスィルムラートワが芸術監督に就任する可能性もあると思われます。ハイロフスキー劇場では、すでにアーティスティックアドバイザーとして、高名なオペラ歌手であるエレーナ・オブラスツォーワ、そしておなじみの大スター、ファルフ・ルジマトフがいます。また、ミハエル・メッセレルがチーフ・バレエ・マスターとして実質的にカンパニーを支えています。ボリショイ・バレエを退団したアンジェリーナ・ヴォロンツォーワ(ドミトリチェンコの内縁の妻)もミハイロフスキー・バレエに移籍するなど、このバレエ団は、ボリショイやマリインスキーの混乱をうまく利用して、カンパニーの実力も地位も大きく向上するのではないかと言われています。

イスミーン・ブラウン氏の記事
http://www.ismeneb.com/Blog/Entries/2013/12/9_Asylmuratova_quits_Vaganova_-_Tsiskaridze_to_rule_alone.html

New York Timesにも記事が出ました。
http://artsbeat.blogs.nytimes.com/2013/12/10/another-shuffle-in-russian-ballet-world-as-scandal-fallout-continues/?_r=0

この記事の中で、ニコライ・ツィスカリーゼが、振付家のボリス・エイフマンを教師としてワガノワ・アカデミーに招いたと語っていたともあります。ロシア・バレエの勢力図が大幅に変わりそうな気がしますね。

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バレエ(情報)」カテゴリの記事

コメント

管理者様
こんばんは
イズヴェスチヤによりますと、
”Художественным руководителем АРБ имени Вагановой станет Жанна Аюпова”(ジャンナ・アユポワ、ワガノワ名称記念ロシアバレエアカデミーの芸術監督に成る)
だそうですよ!
イズヴェスチヤのリンクを入れますとまたスパム扱いになるので、リンクは別に送ります。この後のコメントをスパム箱から救出していただきたくお願い申します。

小生はジャンナ・イスマイロヴナ・アユポワが大好きです。妻と小生は個人的に交流があるので嬉しいです。
現役時代、東京でくるみ割り人形全幕を踊って疲れているのに、その後にバレエ愛好家の交流会に来てくださって、本当に親切なお優しい心を持った方だと感心感激いたしました。
心優しい芸術監督を得た生徒さんたちは幸せだと思います。

イズヴェスチヤのリンク
http://izvestia.ru/news/562374
”Художественным руководителем АРБ имени Вагановой станет Жанна Аюпова”

ちょうちょさん、こんばんは。情報ありがとうございます。

私も先ほど、該当のイズベチヤの記事を読みました。ワガノワ出身でマリインスキーの名花だったアユポワなら、適任でしょうね。

彼女の人柄が素晴らしいという話も聞いたことがあります。個人的にお知り合いだったのですね!

ミハイロフスキーで教えていた彼女がワガノワで、アスィルムラートワがミハイロフスキー入りとは、また因果なものです。

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