ニューヨーク・シティ・バレエ・ワークショップ体験
NYCB(ニューヨークシティバレエ)の来日公演関連イベントである、ニューヨーク・シティ・バレエ・ワークショップに参加してきました。好評につき、予定されていた講座が満員となったために追加まで行われた盛況ぶり。
http://www.asahiculture.com/LES/detail.asp?CNO=224030&userflg=0
まったくバレエの知識がない人でも、また、どんな体力・年齢の人でもできるように開発されたのが、“ニューヨーク・シティ・バレエ・ワークアウト”。バーを使わないので、自宅で気軽にできます。
日本人唯一のNYCBワークアウト公認トレーナーである稲垣領子さんとアシスタントの金子さんが指導。まずは、「白鳥の湖」「タランテラ」などNYCBの映像を見て、その舞台の魅力の一端に触れます。それから、実際にこのワークアウトを体験しました。このエクササイズは、NYCBの芸術監督であるピーター・マーティンスが提唱したもので、体を鍛えるだけでなく、心と体にも効くエクササイズだということです。
まずは、基本姿勢(立ち方)を習得し、バレエで言えばプリエ的なエクササイズをやります。音楽は白鳥の湖。それからヨガマットを使って、ピラティスのエクササイズ。ロールアップ、プッシュアップなど、腹筋、腹横筋、背筋を中心に鍛えていきます。呼吸の大切さについても学びます。
マットを片づけると次はセンターレッスン。タンデュ、デガジェ、グラン・バットマンなどです。ちょっと特徴的なのは、ターンアウトはあまり使わないということでしょうか。バレエ経験のない人でもできそうな感じで、楽しいです。
そして、最後は、20分ちょっとをかけて、あの「タランテラ」の音楽に合わせての振付をみんなで踊ってしまいました。これは、ハードだったけどすっごく楽しかったです!最初に「タランテラ」の映像を見ていたのでイメージしやすかったのもあります。もちろんバランシンの振付そのままを踊れるわけではないのでアレンジしてありますが、それっぽい雰囲気だったのが良かったです。やってみてわかったのが、「タランテラ」って変則リズムがすごく多い。通常8拍子でカウントすることが多いわけですが、その中に、5とか6とか入ってくるのです。ターンアウトとターンインもあったりします。2分間の踊りだったのですが、実際の「タランテラ」って10分くらいの作品なので、ダンサーって涼しい顔でこんなのを踊っちゃって本当に凄い!って思いました。
最後はクールダウンということで、ストレッチをしていきます。
大人バレエ歴9年の私ですが、その私からしても、今回は運動量もとても多くて体力が必要だったし、また実際に踊っている気分になったのでとっても楽しかったです。稲垣先生のはきはきとした指導と素敵な笑顔も良かったです。
稲垣先生のDVDも発売されています。
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会場では、NYCB公演のチケットの特別販売も行われていました。チケットの売れ行きは大変良くて、Aプロ初日のチケットはほぼソールドアウトなのだそうですが、他の日程は少しずつですが残っています。バランシン作品は、上のフロアから観るとフォーメーションがわかって綺麗なので、2階席や3階席もお勧めです!(私も実際2階バルコニー席を買いました)
今回の来日公演、海外ではめったに上演されないバランシン版「白鳥の湖」の日本初演、しかも主演は9.11の美しい映像「NEW BEGINNINGS」を踊ったマリア・コウロスキーが踊るのが注目です。バランシンの「白鳥の湖」は、オデット以外はすべて黒い白鳥だというのが特徴。また、音楽にも徹底的にこだわりぬいているため、演奏は新日本フィルハーモニー交響楽団(バレエ団からの指定)、指揮者2名、ピアニストも演目ごとに交代、そしてドラマー、歌手もNYから来日しています。「観る音楽」のバランシン作品は、音楽ファンにもお勧めです。「シンフォニー・イン・スリー・ムーヴメンツ」は来年3月に新国立劇場バレエ団も上演するので、予習にも良いと思います。
また、大阪での公演は、旧大阪フェスティバルホールのこけら落としでNYCBの公演が行われたという縁もあって行われるので、新しくなったフェスティバルホールでの公演となるこちらも注目ですね。
NY以外での公演はなかなか行わないNYCB、今回はアシュレー・ボーダー、ホアキン・デ・ルースなど注目のダンサーも多数出演する豪華な公演なので、ぜひ皆さん足を運んでほしいと思う次第です。私もとても楽しみにしています。今回は出演キャストも事前に発表されたので楽しみも倍増です!
また、現在、Bunkamura1階にあるフラワーショップにオーナーのエルべ・シャトラン氏がパリから来日しており、
NYCB「セレナーデ」をテーマにしたウィンドウアレンジを行っています。
衣裳と同じ水色のネット状の布を花器の中に入れていたり小さな花器にチュチュのように羽をまとわせたりしていて幻想的でありつつモダンです。Bunkamuraにお立ち寄りの際にはぜひ覗いてみては!
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コメント
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こんにちは。
NYCBの日本公演、日程が平日ばかりで、チケットをとるかとらないか散々迷ったのですが、23日にA.Bプロ2公演を観て、夜行バスで帰るという強行スケジュールを組むことにしました。
そんな予定をくんだものの、体力的にキツいなあと、ちょっと後ろ向きな気持ちになりかけていましたが、naomiさんのブログを見て、やっぱりチケットとって良かったと自己満足してます。
楽しみな気持ちの方がたかまって、今は東京に行く気満々です!
どうか、この気持ちを裏切らない素晴らしい舞台でありますように!
投稿: ashita | 2013/10/16 19:52
naomiさん、こんにちわ。
とても充実したワークショップだったことが伝わってきて、私も機会があればぜひ参加したいなあと思いました。
ところでnaomiさんは大人バレエ歴9年とのこと。
私も大人バレエを始めて3年、細く長く続けていきたいと思ってます。
自分が初めてみて、あらためてバレエ・ダンサーがいかに素晴らしい身体能力を持っているかが身にしみてわかりました。おかげでますますバレエが好きになりました。
これからも、バレエがんばってくださいね。ただし、おケガのありませんように。
投稿: ショコラ・ショー | 2013/10/16 23:04
ashitaさん、こんにちは。
そうなんですよね~今回、公演がすべて平日なので、友達でも行きたいけど仕事の都合で無理って人もけっこう多くて…でも、無理してでもこの公演は観る価値があると思います。何しろ、バランシン作品の本家ですからね!音楽に力を入れているという点でも、とても楽しみですね~。私たちの期待が裏切られませんように!私も23日に行きますよ(^^)
投稿: naomi | 2013/10/17 01:04
ショコラ・ショーさん、こんばんは。
ショコラ・ショーさんもバレエを習っていらっしゃるんですね!私も年数は経ちましたが、上達は遅くてへこむことも多いのです。が、バレエは精神的にリフレッシュできるし、また健康のためにもとても良いですよね!先日はミニ発表会でジゼルのペザントのヴァリエーションを踊ったのですが、とても楽しかったです。自分で踊ってみると、プロの方って本当に凄いって思います。普段ブログで好き勝手なことを書いていますが、自分のことを考えればとてもそんなことを言えないな~って思ったりして。
怪我はほんとに注意しなければなりませんよね。私は間抜けなことにバレエではなく映画館で階段を踏み外して1月に捻挫をして2週間ほどバレエを休みました。大きなけがをする人は周りにはいないけど、ねんざなどは結構多いみたいで。楽しくバレエを踊りましょうね!友人では60代でもポワントでバリバリ踊っている人がいるし、大先生は79歳ですが今でも発表会で美しく踊っています。
投稿: naomi | 2013/10/17 01:15