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2013年9月

2013/09/29

dancetoday2013 ダブルビル 『関かおり 新作』『島地保武+酒井はな <アルトノイ> 新作』

10月18、19、20日、彩の国さいたま芸術劇場にて、dancetoday2013 ダブルビル 『関かおり 新作』『島地保武+酒井はな <アルトノイ> 新作』が上演されます。

http://saf.or.jp/arthall/event/event_detail/2013/d1018.html

2009年にスタートした彩の国さいたま芸術劇場 シリーズは、国内外で活躍する若手振付家やダンサーたちが取り組む、実験的な作品に触れる企画です。これまで5組のアーティストにより、同劇場小ホールの親密な舞台空間ならではの表現が生み出されてきました。

3年振りとなるシリーズ第3弾は、2組の気鋭アーティストの新作ダブルビル。関かおりは、昨年、横浜ダンスコレクション、トヨタコレオグラフィーアワードをダブル受賞した、注目の振付家。肌触りや微かな香りまでを取り入れた五感に訴えるダンスに取り組んでいます。もう1組は、ウィリアム・フォーサイス率いるザ・フォーサイス・カンパニーで活躍し国内でも精力的に創作活動を行う島地保武と、クラシック・バレエを越えて稀有な表現力で存在感を示す、日本を代表するバレエダンサー酒井はな(新国立劇場バレエ団 オノラブル・ダンサー)による共同振付です。

<公演インフォメーション>

日時:
2013年10月18日(金) 開演19:30
2013年10月19日(土)、20日(日) 両日とも開演15:00

会場:
彩の国さいたま芸術劇場 小ホール

演目:
『関かおり 新作』
振付・演出:関かおり
演出助手:矢吹 唯
出演:荒 悠平、岩渕貞太、後藤ゆう、菅 彩夏、関かおり

『島地保武+酒井はな 〈アルトノイ〉 新作』
演出:島地保武
振付・出演:島地保武、酒井はな
音楽:蓮沼執太
衣裳:さとうみちよ(Gazaa)

〈アルトノイ〉特設サイト http://www.altneu.jp/

http://youtu.be/GNCeETZTg7E

チケットインフォメーション
料金(税込):
一般  4,000円 学生 2,000円
メンバーズ 3,600円 ―

現在発売中のダンスマガジン2013年11月号「稽古場のダンサーたち」では、島地保武さんと酒井はなさんのリハーサルの様子のレポートが掲載されています。「アルトノイ」は、ドイツ語のアルト(古い)とノイ(新しい)を組み合わせた造語とのことです。クラシックバレエの酒井さんが「アルト」、コンテンポラリーダンスでいつも新しいことを探している島地さんが「ノイ」ということで名づけられました。究極的には、新しいとか古いとか関係ない、普遍的なことを目指していきたいと思っているとのことです。

2008年8月に結婚した酒井さんと島地さんですが、本格的な作品作りは初めてとのことです。二人のケミストリーからどんな踊りが生まれるか、楽しみですね。

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2013/09/27

ニューオータニ美術館 ロマンティック・バレエの世界 妖精になったバレリーナ

紀尾井町のホテル・ニューオータニにあるニューオータニ美術館にて、「ロマンティック・バレエの世界 妖精になったバレリーナ」という展覧会が開かれます。
11月9日~12月25日まで。

http://www.newotani.co.jp/group/museum/index.html

兵庫県立芸術文化センターの薄井憲二バレエ・コレクションを中心にした、マリー・タリオーニとファニー・エルスラーら、ロマンティック・バレエの貴重な版画、プログラム、手紙、楽譜・台本などを見ることができます。

ロマンティック・バレエが成立したのは、フランス革命後の最も不安定な時代でした。テーマは、当時のロマン主義文学と深いかかわりを持ち、物語の舞台は異界や異国といった場所が設定されました。特に、幻想的な異界の場面では妖精が杜役となり、神秘的なイメージをより印象付けるため、ロマンティック・チュチュと呼ばれる釣鐘型のふわふわとした衣装が考案されて、つま先による踊りが発達しました。
 バレリーナの中でも、特に人気を二分した二人のスターがいました。麦畑を一本の麦も折らずに歩けたとまで謳われた天上的な魅力のマリー・タリオーニと情熱的で地上的な踊りで男性ファンを魅了したファニー・エルスラーです。
 本展では、この二人のバレリーナを中心に、当時人気のあった演目ごとに版画、スターの手紙、楽譜等をご覧いただくことによって、時代背景を含めたバレエの成り立ちを確認し、ロマンティック・バレエという夢の世界をお楽しみいただきます。

開館時間 : 10:00~18:00(入館は17:30まで)
休 館 日 : 月曜日(但し12/23は開館)
入 館 料 : 一般¥800 高・大生¥500 小・中生¥300
           宿泊者無料、20名以上の団体は各¥100割引
主  催 : ニューオータニ美術館
後  援 : 公益社団法人 日本バレエ協会
協  力 : 兵庫県立芸術文化センター 薄井憲二バレエ・コレクション

【ギャラリートーク】 11月23日(土)、12月7日(土) 14:00~
芳賀直子氏(本展監修者、舞踊研究家、兵庫県立芸術文化センター キュレイター)
太田喜美子(当館学芸員)

出品作品

・ ロマンティック・バレエの版画  約90点  兵庫県立芸術文化センター 薄井憲二バレエ・コレクション
・ ダンサーの手紙  兵庫県立芸術文化センター 薄井憲二バレエ・コレクション
・ 楽譜・台本  兵庫県立芸術文化センター 薄井憲二バレエ・コレクション
・ 衣装 『ラ・シルフィード』のシルフィードの衣装、ジェームズの衣装
    『松葉杖の悪魔』カチュチャの衣装
    公営社団法人 井上バレエ団所蔵
・ 19世紀のシューズ  神戸ファッション美術館所蔵

合計 約120点

ニューオータニ美術館
〒102-8578 東京都千代田区紀尾井町4-1 TEL:03-3265-1111 FAX:03-3221-2619

2013/09/26

早稲田大学演劇博物館で、「ソ連バレエにおけるシェイクスピア」展

日本国内はもとより、世界各地の演劇・映像の貴重な資料を揃えて展示している早稲田大学演劇博物館。

http://www.waseda.jp/enpaku/

ここの常設展示「シェイクスピアの世界」において、現在「ソ連バレエにおけるシェイクスピア」の展示を行っています。

場所:早稲田大学演劇博物館常設展示室【シェイクスピアの世界】
(建物一階、入口はいって左奥の小部屋)
※10月末まで演劇博物館建物は外壁工事を行っていますが、展示は開催しています。

期間:2013年9月21日から2月5日(予定)
※開館日は演劇博物館HPをご確認ください。

入場料:無料

常設展示「シェイクスピアの世界」では、「ソ連バレエにおけるシェイクスピア」をテーマに、ソ連で上演された(1940~1990年)主な作品を当時のプログラムや写真等で振り返ります。シェイクスピアの戯曲はバレエの題材として18世紀後半から世界中で好まれてきました。その中でも1940年にソ連で上演された『ロメオとジュリエット』(作曲:プロコフィエフ、振付:ラヴロフスキー)は、バレエにおけるシェイクスピア受容史にとって特別な位置を占めているといえます。

本展では、様々なシェイクスピアのバレエプログラムの他、グリゴローヴィチ振り付けの『ロメオとジュリエット』上演ポスター、伝説的初代ジュリエットであったガリーナ・ウラノワの一番弟子エカテリーナ・マクシモワのトゥ・シューズなどをご紹介します。また、ウラノワ出演のバレエ映画や、マクシモワについて語る斎藤友佳理さんとニコライ・フョードロフさんの講演会抜粋映像を週替わりで上映する予定です。

今回展示した資料には、早稲田大学文学部元教授の野崎韶夫氏に寄贈いただいたものが多く含まれています。野崎氏はソ連バレエを日本へ紹介するなど、日本のバレエ界の発展に大きな功績を残しました。当館にも膨大な数の資料をご寄贈くださいました。

【演劇博物館へのお問合せ】
住所:〒169-8050 東京都新宿区西早稲田1-6-1 早稲田大学内
TEL:03-5286-1829(事務所直通)
FAX:03-5273-4398
E-MAIL:enpaku@list.waseda.jp

ロシア・バレエの黄金時代ロシア・バレエの黄金時代
野崎 韶夫

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2013/09/25

ボリショイ・バレエの昇進情報他/追記

ボリショイ・バレエの昇進情報が発表されていました。

http://www.bolshoi.ru/en/about/press/articles/

ウラディスラフ・ラントラートフがプリンシパルに、オルガ・スミルノワがリーディング・ソリストに、デニス・ロドキンがファースト・ソリストに、アンナ・オクニョーワ、ヤニーナ・パリエンコ、アルテミー・ベリャコフ、アントン・サヴィーチェフがソリストに昇進します。

ツィスカリーゼの愛弟子だったロドキンが出世できて良かったです。


そのボリショイの新シーズンですが、「オネーギン」と「スパルタクス」のキャストが発表されています。

「オネーギン」
10月10日 オルガ・スミルノワ、ウラディスラフ・ラントラートフ、アンナ・ティホミロワ、セミョーン・チュージン
11日 エフゲーニャ・オブラスツォーワ、アレクサンドル・ヴォルチコフ、アナスタシア・スタシュケーヴィチ、ドミトリー・グダノフ
12日(マチネ) クリスティーナ・クレトワ、ルスラン・スクヴォロツォフ、ダリア・コホロワ、アルチョム・オフチャレンコ
12日(ソワレ) オルガ・スミルノワ、ウラディスラフ・ラントラートフ、アンナ・ティホミロワ、セミョーン・チュージン

7月にはタチヤーナ役ではなくオルガだったクレトワが、タチヤーナ役に抜擢されています。去年ダンチェンコより移籍した方ですね。


「スパルタクス」 
こちらは、10月20日の公演が映画館およびボリショイのYouTubeチャンネルで中継されますが、残念ながらYTは日本から視聴することはできません。並び順番は、スパルタクス、クラッスス、フリーギア、エギナ。

10月17日 ミハイル・ロブーヒン、アレクサンドル・ヴォルチコフ、アンナ・ニクーリナ、スヴェトラーナ・ザハロワ
18日 デニス・ロドキン、ウラディスラフ・ラントラートフ、マリーヤ・ヴィノグラードワ、マリーヤ・アラシュ
19日 イワン・ワシーリエフ、ユーリ・バラノフ、マリーヤ・ヴィノグラードワ、エカテリーナ・シプリナ
20日 ミハイル・ロブーヒン、アレクサンドル・ヴォルチコフ、アンナ・ニクーリナ、スヴェトラーナ・ザハロワ

ワシーリエフがゲスト出演(彼は「ドン・キホーテ」にもゲスト出演)。そして、中継されるのはロブーヒン、ヴォルチコフ、ニクーリナ、ザハロワのキャストです。こちら、何らかの形で日本でも見られると良いのですが…。


追記:ソリストに昇格したアントン・サヴィチェフ、大阪の地主薫バレエ団の「シンデレラ」にゲスト出演します。
(11月7日木曜日に大阪フェスティバルホール)
http://jinushiballet.jugem.jp/?eid=15

リハーサルのために来日していたので、地主薫バレエ団のブログでいくつか写真が見られます。

2013/09/24

マシュー・ゴールディングがロイヤル・バレエに移籍

オランダ国立バレエのプリンシパルであるマシュー・ゴールディングが、来年2月にロイヤル・バレエに移籍することが発表されました。

Matthew Golding to join The Royal Ballet as a Principal
http://www.roh.org.uk/news/matthew-golding-to-join-the-royal-ballet-as-a-principal

彼のロイヤルのプリンシパルとしての最初の公演は、来年3月27日、ナタリア・オシポワと共演する「眠れる森の美女」が予定されています。

カナダ出身、ロイヤル・ウィニペグ・バレエ学校、キーロフ・アカデミーを経て、2002年にローザンヌコンクールでスカラシップを獲得したマシューは、ロイヤル・バレエ学校を卒業。ABT、コレーラ・バレエを経て2009年にオランダ国立バレエに加入。2011年、震災でキャンセルしたダンサーに代わって、「ラ・バヤデール」「白鳥の湖」を日本で踊ってくれたことも記憶に新しいところです。

今年5月には、ロイヤル・バレエの「ラ・バヤデール」公演にゲスト出演。幸運にも私もその舞台を観ることができましたが、素晴らしい踊りを見せてくれました。また、ENBの「白鳥の湖」「海賊」ではタマラ・ロホをパートナーにゲスト出演し、ナショナル・バレエ・オブ・カナダでもゲスト出演が予定されているなど、世界中から引っ張りだこの状態です。背の高い男性ダンサーが不足しているロイヤル・バレエでの活躍が期待されます。

なお、オランダ国立バレエでも、引き続きゲスト・プリンシパルとして出演するとのことです。

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ニューヨーク・シティ・バレエ(NYCB)来日公演関連イベント/

先日、素晴らしい動画「NEW BEGINNINGS」をご紹介したNYCB。来日公演をいよいよ来月に控え、いくつかの関連イベントが開催されますので、ご紹介します。

シブヤ大学にニューヨーク・シティ・バレエが登場

2013年10月4日(金)19:00~20:30 
教室:Shibuya Hikarie 8F クリエイティブスペース 8/ (東京都渋谷区渋谷2・21・1・8F)
参加無料・要事前申込
※先着順受付、満員になり次第募集を締め切ります。
http://www.shibuya-univ.net/class/detail.php?id=910

4年ぶりに来日するニューヨーク・シティ・バレエをもっと楽しむための「予習」のような「授業」が開講されます。
先生をお願いするのは、バレエ評論家の守山実花さんと、ニューヨーク・シティ・バレエを愛してやまず
来日に向け日々準備に奮闘しているキョードー東京の川池聡子さん。
バレエについての基本的な知識から今回の見どころ、
本場ニューヨークでバレエはどの様に人々のライフスタイルになっているのかなど、
初心者にも分かりやすくお話し頂きます。

■予定している内容
・今回の招聘までのストーリー&舞台裏
・バレエ“きほん”の“き”
・「見る音楽」ニューヨーク・シティ・バレエのここがスゴイ!!
・街とバレエの素敵な関係(映画「セックス・アンド・ザ・シティ」から)
・バレエのある特別な一日 ~NYCBデートは100%落ちる!?~ などなど
※受付開始は18時30分からです。

授業後にはシブヤ大学枠として、スペシャルな特典のついたチケットの限定販売も予定しているとのことです。


ニューヨーク・シティ・バレエ・ワークショップ
- Bunkamura提携 ニューヨーク・シティ・バレエ2013来日記念

講師 「元New York City Ballet Workout」公認 Master Teacher 稲垣 領子
日時 10月14日(月)18:30-20:00
受講料  2,000円
朝日カルチャーセンター 新宿教室

http://www.asahiculture.com/LES/detail.asp?CNO=224030&userflg=0

講座内容
 アメリカが誇る世界最高峰のバレエ団、ニューヨーク・シティ・バレエ(NYCB)。<見る音楽>と称される20世紀最大の振付家ジョージ・バランシンの作品が楽しめる来日公演が4年ぶりに開催されます。
 本講座では日本人唯一のNYCBワークアウト公認トレーナーが、バレエ初心者を対象にレッスンします。『白鳥の湖』の曲にあわせてストレッチをしたり、演目の動きに挑戦。美しい姿勢に導くエクササイズとしてニューヨーカーから愛されるワークアウトを体験し、NYCBの魅力に触れてみませんか。身体が硬い方もどうぞご参加ください。

▼各講座詳細・お申込はこちら
http://krs.bz/bunkamura/c?c=1300&m=173302&v=1be1506c

【追記】
好評につき、NYCB予習講座は2つとも満員御礼になりました!

NYCBワークアウトの講座につきましては、
追加で同じ日の15:30~17:00にも実施することが決定しました。
申込みそびれた方は、今がチャンスです。


オフィシャルサイト
http://nycb2013.jp/

2013年10月21日(月)〜23日(水) 全4公演
Bunkamuraオーチャードホール

10月26日(土)27日(日) 全2公演
大阪フェスティバルホール

プロA:セレナーデ/シンフォニー・イン・スリー・ムーヴメンツ/タランテラ/ウエスト・サイド・ストーリー組曲 

プロB:白鳥の湖〜バランシン版<1幕ver.>/フォー・テンパラメンツ/シンフォニー・イン・C

http://youtu.be/idVwDY9pXRw

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2013/09/23

ロシア旅行の記録 その3(トレチャコフ美術館)

2日目は、一番行きたかったトレチャコフ美術館へ。

地下鉄のトレチャコフスカヤ駅を降りる。行き方の表示はロシア語しかなかったけど、人の波について行ったら到着した。

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ここは、入場料の他に追加料金を払うと、写真撮影も可能だ。追加料金を払うと、カメラの絵が描かれたシールをもらうので、これを胸に貼って目印にする。午前中に行ったのでそれほど混雑していなかったけど、観終わった頃にはかなり混んできた。地下のカッサ(切符売り場)でチケットを買ったあと、英語の地図をもらい、2階まで上がって、2階から1階の順で見学する。絵の個別の説明はロシア語のみだけど、日本語のガイドブックは地下の売店で売っている。

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ここは18世紀から20世紀のロシア絵画の殿堂。以前、トレチャコフ美術館展、そしてレーピン展が日本で開かれたのでお馴染みの作品も多い。何しろ、キリル文字による絵の説明が読めないので、誰の作品なのか、知っているえじゃないとわからないのが辛いんだけど、でも壁を埋め尽くす作品の数々には思わず見入ってしまう。

有名な作品の第一弾は、オレスト・キプレンスキー作の「詩人アレクサンドル・プーシキンの肖像」。もちろん、「エフゲニー・オネーギン」「スペードの女王」でお馴染みの作家。画家の名前は知らなくても、プーシキンの肖像画ではいちばん有名な絵です。

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そして、ウラジーミル・ボロヴィコスキーの「ロブヒナの肖像」。このあたりは、肖像画が多い。

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うまく撮れなかったけど、ドラマティックな「公爵令嬢タラカノワ」コンスタンティン・フラヴィツキー

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この美術館でもっとも人気があるコーナー、移動派、特にクラムスコイの作品が一堂に集まっている。観光客の人だかりも多い。特に中国人の観光客が目立つ。

「忘れえぬ女」(見知らぬ女)イワン・クラムスコイ。この女性のまなざしに惹きつけられない人はいないだろう。

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クラムスコイの作品はほかにも傑作が。
「荒野のキリスト」クラムスコイ
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「月光」クラムスコイ
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あまりにも美しいので、思わず立ち尽くしてしまった。

ロシアの移動派後期、19世紀のミハイル・ヴルーベリの部屋も圧倒的だった。怪奇と幻想が織り成す象徴主義的な世界。

幅14メートルもある大作「幻の王女」ヴルーベリ
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「座るデーモン」ブルーベリ
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2階最後は、去年日本でも素晴らしい展覧会が行われたイリヤ・レーピン。
「皇女ソフィア」Bunkamuraで観たときにはとても大きな絵に感じたのだけど、広いトレチャコフではそこまでのサイズは感じず、でもやっぱり圧倒的な迫力。
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「眠るヴェーラ・レーピナ」。レーピンの妻に寄せる愛情が伝わってくる。
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2階は19世紀末から20世紀絵画が集まっていて、それほど有名な作品はないのだけど、それでも素晴らしい作品が多い。

「桃を持った少女」ヴァレンチン・セローフ
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「セルフ・ポートレート」ジナイーダ・セレブリャコーワ

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この他にイコン画のコレクションも素晴らしい。

シャガールやゴンチャロワ、マレーヴィチ、カンディンスキーなどの20世紀作品は、新館の方にあるということで、今回は観ることができなくて残念だった。しかし、圧倒的なクオリティのロシア美術を一身に浴びることができて、本当に幸せだった。

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地下には売店があるのだけど、日本の美術館と違うところは、ミュージアムグッズが少ないこと。特にポストカードはまったく売っていない。マグネットなどはあるのだけど。なので、ポストカードは日本で展覧会が開催される時に購入するのが良いと思う。日本語、英語のガイドブックなどは売っていた。

美術館正面にある、パーヴェル・トレチャコフの銅像。モスクワの豪商だった彼は、弟のセルゲイとともにロシア美術を専門に収集したコレクターだった。レーピンの描いた彼の肖像画も、この美術館に飾られている。
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大好きなレーピンやクラムスコイの作品を、本場トレチャコフ美術館で観ることのできた喜びは大きく、感動で震えっぱなしだった。

2013/09/22

NYCBの映像「NEW BEGINNINGS」

ちょっと前にアップされていて話題にもなっているので、ご覧になった方も多いと思いますが、紹介する機会を逸していたのでここで改めてご紹介する、ニューヨークシティバレエ(NYCB)の素晴らしい映像です。

2013年9月12日の夜明けにNYの「4世界貿易センター」(2001年9月11日のテロ事件で破壊された世界貿易センターの跡地に建設されている建物)の57階で撮影されました。クリストファー・ウィールダンの「アフター・ザ・レイン」(雨の後に)を、NYCBのプリンシパルであるマリア・コウロスキーとアスク・ラ・クールが踊っています。背景には1 ワールドトレードセンター(フリーダム・タワー)が輝いています。

http://youtu.be/3zMCxmdkcRY

アルヴォ・ペルトの「鏡の中の鏡」の静謐で美しい旋律に合わせて、情感豊かに踊る二人。新しい希望、夜明けを感じらせるこの映像は、すでに48万回もの再生回数を記録しており、大きな話題を呼んでいます。

なお、NYCBは2001年9月11日には、イタリアのテアトル・レッジオのヴェルディ・フェスティバルでの公演を予定していましたが、事件の衝撃があり芸術監督ピーター・マーティンスが舞台で挨拶し、公演は中止されました。しかし翌日に公演は行われました。9月12日を、新しい出発の日として記念したものがこの映像です。

紹介記事
http://www.nydailynews.com/life-style/video-nyc-ballet-new-beginnings-9-11-article-1.1462303

http://www.adweek.com/adfreak/see-new-york-city-ballet-film-quietly-and-beautifully-honored-911-152524

http://www.huffingtonpost.com/2013/09/19/nyc-ballet-sunrise-dance-on-4-world-trade-center-video_n_3957224.html?utm_hp_ref=new-york


NYCBの来月の来日公演もたいへん楽しみです。
http://nycb2013.jp/

公演日程
2013/10/21(月)~10/23(水)

2013年10月21日(月) 19:00開演 プログラムA
2013年10月22日(火) 19:00開演 プログラムB
2013年10月23日(水) 14:00開演 プログラムA
2013年10月23日(水) 19:00開演 プログラムB

会場
Bunkamuraオーチャードホール


【地方公演】
・大阪公演[全2回]
会場:大阪フェスティバルホール
日程:2013年10月26日(土)18:00開演 プログラムA
2013年10月27日(日)18:00開演 プログラムB
お問合せ:キョードーインフォメーション 06-7732-8888

2013/09/20

新国立劇場バレエ団「白鳥の湖」キャストとガラ公演

来年2月の新国立劇場バレエ団「白鳥の湖」のキャストが発表されていました。

http://www.nntt.jac.go.jp/ballet/news/detail/130920_003376.html

【オデット/オディール】
 小野絢子 (2月15日)
 米沢 唯 (2月16・22日)
 堀口 純 (2月21日)
 長田佳世 (2月23日)

【ジークフリード王子】
 福岡雄大 (2月15日)
 菅野英男 (2月16・22日)
 マイレン・トレウバエフ (2月21日)
 奥村康祐 (2月23日)

【ロートバルト】
 古川和則 (2月15日)
 貝川鐵夫 (2月16・22日)
 輪島拓也 (2月21・23日)         

新国立劇場バレエ団は今たいへん充実していて、ゲストを呼ばなくてもクオリティの高い公演を見せることができるようになりましたね。素晴らしいことです。

看板の小野絢子さんの主演が一日しかないのは、もしかして、同じ時期に上演されるバーミンガム・ロイヤル・バレエの「パゴダの王子」へのゲスト出演があるのかもしれませんね。「アラジン」へのゲスト出演も大変好評だったようですし。

公演の特設サイトもできています。
http://www.nntt.jac.go.jp/ballet/swanlake/

3分でわかる「白鳥の湖」
http://youtu.be/JP8YtXyhV6k

すごく楽しみなのですが、なんとABTの来日公演「くるみ割り人形」とモロに日程が重なっています。なお、「バレエ・リュス ストラヴィンスキー・プロ」はシルヴィ・ギエムの公演に、「シンフォニー・イン・スリー・ヌーヴメンツ」のトリプルビルはパリ・オペラ座バレエの「椿姫」公演と日程がかぶっているので、ちょっと観客動員が心配です。


なお、会報誌「ジ・アトレ」にお知らせが載っていましたが、来年1月に新国立劇場バレエ団はガラ公演を行います。

新国立劇場バレエ団クラシックバレエハイライト
1月23日(木)19時開演。厚木市文化会館
S席5000円、A席4500円。
チケット発売 11月23日
http://atsugi-bunka.jp/culture/img/%E3%81%B6%E3%82%93%E3%81%8B%E6%83%85%E5%A0%B1%E9%A4%A8%EF%BC%96%EF%BC%92%E5%8F%B7.pdf


新国立劇場バレエ団 ガラ公演
1月26日(日)13:30 開演 姫路市文化センター 大ホール (兵庫県)
S席 6000円 、 A席 4000円 、 B席 3000円
2013/10/24(木) 10:00より発売
姫路市文化国際交流財団:079-298-8015
http://ticket.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=1342321&rlsCd=001

新国立劇場バレエ団 ガラ公演
1月28日(火)19:00 開演 和歌山県民文化会館
チケット発売 9月27日

演目は「パ・ド・カトル」、「アリアのための序曲」(貝川鐡夫振付)、「ドン・キホーテ」3幕よりグラン・パ・ド・ドゥ、「白鳥の湖」第2幕だそうです。

地方公演を行うことは素晴らしいですね。ガラ公演はぜひ東京でも観たいです。

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京都国際マンガミュージアム「バレエ・マンガ 永遠なる美しさ」展

連休で京都、大阪に行ってきて、京都国際マンガミュージアムで「バレエ・マンガ 永遠なる美しさ」展を見てきました。

http://www.kyotomm.jp/event/exh/ballet2013.php

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京都国際マンガミュージアム自体、行くのは初めてだったのですが、その充実ぶりに驚きました。元は小学校だった建物を改装してミュージアムにしたもので、1970年代から現在(2005年)まで発行されたものを中心とするマンガ単行本約5万冊が「マンガの壁」として収蔵されていて自由に読むことができます(バレエマンガもたくさんあります)。また、世界各国のマンガがあったり、マンガの歴史などをたどる「マンガって何?」って展示があったりして、マンガの発展の歴史を学ぶことができます。

「百人の舞妓展」という、有名マンガ家が描いた舞妓さんの絵が展示してあり、さらには、似顔絵を描いてくれるコーナー、紙芝居を上演してくれるところもあったりして、ここにいれば一日楽しむことができる感じでした。外国人の来館者も多く、紙芝居の弁士さんは英語も話し、英語字幕までついていて素晴らしい、って思いました。バレエマンガ展の他に、「凛々しく可愛らしく」という展覧会もやっていて、竹宮恵子、ちばてつや、藤井千秋、花村えい子の精巧な複製原画・原画'(ダッシュ)が展示されていました。

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また、ちょうどコスプレのイベントが行われていたので、多くのコスプレイヤーさんの姿を見ることができたのも、とても不思議で楽しい経験でした。

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さて、バレエ・マンガ展です。基本的には、以前このブログで紹介した図録の内容を踏襲する感じですが、バレエがまず日本に入ってきた経緯を説明するために、薄井憲二コレクションから、貴重な所蔵品を借りてきていました。バレエ・リュス関連の資料を始め、ニコライ・レガートが描いたバレリーナや振付家たちの風刺画がたくさん展示してあり、また東勇作さんが出演したバレエ公演のパンフレットなどもありました。

高橋真琴さんの「のろわれたコッペリア」は、コピーですが読むことができて、有名なトウシューズに画鋲の初登場の場面もありました。高橋真琴さんは、今はマンガを描かなくなって、イラストレーター専業になったとのことですが、彼の描いた原画は実に華麗で、うっとりとさせられます。また、かつては学年誌にバレエ・マンガが連載されてきたことで、日本にバレエが根付いてきたのかな、と感じました。

(真っ赤なポワントに画鋲たくさん、というオブジェも飾られていました)

色々な有名作家さんの原画が展示してあって、修正の跡や手書きのネームなどを見ることができたのはとても興味深かったですし、どの原画もアート作品としても非常に繊細で美しい。バレエ・マンガは、バレエとして正しい動きやポーズを描かないといけないので、相当デッサン力がないと描けないし、また写真、資料などを見て正確性を期さないといけません。バレエマンガ創成期当時は、バレエ雑誌などもなかったようですし、洋書屋などで資料を取り寄せて苦労された方が多いようです。

また、バレエ、ダンスならではの躍動感を表現するために、新しい表現手段が生まれたというのも面白いです。コマをいくつかぶち抜いて描いてみたり、画面構成を工夫してみたり。マンガという芸術自体の発展に、バレエマンガは大いに貢献しているということを感じた次第です。「バレエ」というフィジカル(=肉体的)な芸術を、平面で表現することの限界があるからこそ、表現手段に工夫が凝らされ、バレエマンガは芸術として進化してきたのだと感じました。

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最初の頃は、滝に打たれて修行するとか、いじめ、スポ根的な部分、母娘ものなどのメロドラマ要素といったウェットな要素を多く含んでいたことが多かったのですが、山岸凉子さんの出現とともに、より芸術性、精神性の高い表現へと昇華していきます。「アラベスク」、そして有吉京子さんの「SWAN」という2大金字塔には、さすがに多くのスペースが割かれていました。さらには槇村さとるさんの作品、山岸さんの近作「テレプシコーラ」と、より現代的な作品へとつながっていきます。女性の生き方としてのバレエ、ということがよりクローズアップされてきます。

少しですが、海外の作品も展示してありましたが、ほとんどはニジンスキーなどの実在のダンサーの伝記的な作品でした。

有馬龍子バレエ団/京都バレエ専門学校が提供したバレエ衣装もいくつか展示されていました。「白鳥の湖」「ジゼル」「眠れる森の美女」など。また、有馬龍子バレエ団のバレエ公演のビデオも上映されていて、カール・パケットがゲスト出演した「白鳥の湖」「眠れる森の美女」を見ることができました。

あと、大変面白かったのが、魔夜峰央さんのコーナー。奥様がバレエ教師である魔夜峰央さんは、大人になってからバレエを習い始めました。奥様とパ・ド・ドゥを踊る映像やポワントレッスンを受ける映像があって、とても微笑ましかったです。

水野英子さんがルジマトフにプレゼントした、彼の踊りを描いたイラストレーションは、ルジマトフ・ファンの皆さんには必見です。

そして、物販も充実していて、中でもポストカードの種類が多くて、すっかり散財してしまいました。

カタログが大変充実していて素晴らしいので、京都以外の方はそれを見て楽しめますが、もし京都に連休などでいかれる機会があるのなら、ぜひ足を運ぶことをおすすめします。とにかく、原画の美しさはため息ものです。

カフェテリアには、有名マンガ家さんによる落書きもたくさんありました。

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2013年7月13日(土)~9月23日(月・祝)
◇午前10時~午後6時(最終入館は午後5時30分)
◇休館日:水曜 
会場 京都国際マンガミュージアム 2階 ギャラリー1・2・3
料金 無料 ※ミュージアムへの入場料(800円)は別途必要です

主催 京都精華大学国際マンガ研究センター、 京都国際マンガミュージアム
協力 兵庫県立芸術文化センター 薄井憲二バレエ・コレクション
一般社団法人 有馬龍子バレエ団/京都バレエ専門学校
制作 バレエ・マンガ研究会
全体監修:ヤマダトモコ(マンガ研究家)、バレエ監修:芳賀直子(舞踊研究家)
調査・資料協力:小西優里、卯月もよ(図書の家)
調査・執筆:岩下朋世(相模女子大学メディア情報学科講師) 、倉持佳代子(京都国際マンガミュージアム研究員)


現実的?「バレエ漫画」に少女たちが夢中になった理由
http://dot.asahi.com/aera/2013091300034.html

バレエ漫画の系譜に迫る
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20130902-OYT8T00463.htm

バレエ・マンガ ~永遠なる美しさ~バレエ・マンガ ~永遠なる美しさ~
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2013/09/19

中村祥子さんがハンガリー国立バレエに移籍

ベルリン国立バレエのプリンシパルとして活躍してきた中村祥子さんが、同バレエ団を退団し、今年の11月よりハンガリー国立バレエ団に移籍することが発表されました。

http://www.staatsballett-berlin.de/de_DE/press/detail/1471/20874

http://staatsballettberlin.wordpress.com/2013/09/19/shoko-nakamura-tanzt-ab-november-in-budapest/

http://www.danceforyou-magazine.com/aktuell/shoko-nakamura-freut-sich-auf-neue-aufgaben-beim-ungarischen-nationalballett-in-budapest.html

中村さんは、引き続きベルリン国立バレエとの関係は維持するということなので、今後もゲスト出演する可能性はありそうです。

今シーズン限りでベルリン国立バレエは、ウラジーミル・マラーホフが芸術監督を退き、ナチョ・ドゥアトが新芸術監督に就任します。ドゥアト就任に伴い、レパートリーが大幅に変化するとともに、ダンサーの人員削減も予定されています。そのため、先手を打って移籍するダンサーが出てくるのではないかと言われていました。

なお、今シーズン頭にベルリン国立バレエの昇進が発表され、ライナー・クレンシュテッターがプリンシパルとなり、巣山葵さんはじめ6人のダンサーがドゥミ・ソリストに昇進しました。

なお、ポリーナ・セミオノワの兄ドミトリー・セミオノフも、ベルリン国立バレエを退団しました。

追記:K-Ballet Companyのブログで、SHOKOさんの移籍の報告が掲載されています。
http://www.k-ballet.co.jp/blog/2013/09/post-447.html

2013/09/18

パリ・オペラ座バレエ2014年来日公演のキャスト

パリ・オペラ座バレエの2014年3月の来日公演のキャストの希望日お伺いが来ていました。

それによると、

ドン・キホーテ
プロローグ付き 全3幕
振付:ルドルフ・ヌレエフ/マリウス・プティパ
音楽:ルートヴィク・ミンクス 編曲:ジョン・ランチベリー

3/13(木)18:30 & 15(土)18:30 リュドミラ・パリエロ&カール・パケット
14(金)18:30&16(日)15:00 ミリアム・ウルド=ブラム&マチアス・エイマン
15(土)13:30 アリス・ルナヴァン&ジョシュア・オファルト 

椿姫 
プロローグ付き 全3幕  
振付・演出:ジョン・ノイマイヤー 音楽:フレデリック・ショパン

20(木)18:30 &22(土)13:30 オレリー・デュポン&エルヴェ・モロー
21(金・祝)13:30&22(土)18:30 イザベル・シアラヴォラ&マチュー・ガニオ
23(日)15:00 アニエス・ルテステュ&ステファン・ビュリヨン

と予定されています。(9月17日現在の予定)

会場:東京文化会館 演奏:東京シティフィルハーモニック管弦楽団

2013年11月2日(土)チケット発売開始

入場料
S¥25,000 A¥22,000 B¥19,000 C¥15,000 D¥11,000 E¥7,000

大変豪華なキャストなので、楽しみです。無事予定通りのキャストが踊りますように。


追記:オフィシャルにも出ました。

http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/2013-7.html

◇NBS(電話、WEBチケット)のみでお申込みいただけるお得なチケット

  ☆ペア割引券[S, A, B席]  2枚で1,000円お得! 
   S券ペア割=\49,000  A券ペア割=\43,000  B券ペア割=\37,000

◆NBS WEBチケット先行抽選予約[S~E席]:10月9日(水)10:00~10月21日(月)18:00

◆前売所
 ・e+(イープラス) http://eplus.jp/ (PC&携帯)*プレオーダー:10月24日(木)~10月30日(水) 
 ・チケットぴあ 0570-02-9999、http://pia.jp/t/ (PC&携帯)*プレリザーブ:10月24日(木)~10月30日(水) 
 ・CNプレイガイド 0570-08-9990
 ・東京文化会館チケットサービス 03-5685-0650
 ・ローソン・チケット 0570-000-407(10時~20時)

◆お問い合わせ:NBSチケットセンター TEL03-3791-8888


※ところで、映画館で上映された「ドン・キホーテ」に主演したドロテ・ジルベールが来日しない理由ですが、こちらのインタビューにあるように、おめでたのようです。現在パリ・オペラ座バレエはベビーブームのようで、エミリー・コゼットも産休に入ったそうです。
Dorothée Gilbert : « Les danseurs sont sous-médiatisés »
http://www.dansesaveclaplume.com/pas-de-deux/dorothee-gilbert-les-danseurs-mediatises/

9/19 テレビでロシア語にミハイロフスキー・バレエ登場

今週19日(木曜日、水曜日の深夜)「テレビでロシア語 第24課」では「本場のバレエを鑑賞」が予定されています。新シリーズのテーマは、「魅惑のサンクトペテルブルクをめぐる旅」なので、サンクトペテルブルクの劇場を訪問。
https://cgi2.nhk.or.jp/gogaku/russian/tv/

ミハイロフスキー劇場の「眠れる森の美女」、そしてレオニード・サラファーノフへのインタビューがある予定です。
https://cgi2.nhk.or.jp/gogaku/programs/index.html

9月19日(木)午前1:00から25分間
再放送は、9月20日(金)午前5時30分からです

2013/09/16

NHK BS1 「ワールドWave トゥナイト」ーロシア・サンクトペテルブルクのバレエ団に入る日本人バレリーナ18歳・伝統に挑む-

明日9月17日火曜日、夜22:00からの NHK BS1 「ワールドWave トゥナイト」

ーロシア・サンクトペテルブルクのバレエ団に入る日本人バレリーナ18歳・伝統に挑む-という番組説明が出ていました。マリインスキー・バレエに入団した石井久美子さんのレポートだと思われます。

http://www.nhk.or.jp/worldnews/programs.html

セルゲイ・フィーリンがボリショイ復帰/追記

今年1月、顔に硫酸をかけられて重傷を負い、ドイツで治療を受けていたボリショイバレエ団の芸術監督セルゲイ・フィーリンが14日、モスクワに戻り、今月16日からバレエ団の職務に本格復帰することを明らかにしました。

朝日新聞の記事
http://www.asahi.com/international/update/0915/TKY201309150168.html

上記記事より引用。
フィーリン氏は14日、サングラス姿でモスクワの空港に到着。待ち構えていた記者団に対し、「私が仕事ができなくなったとは言わせない。右目はまだ何度か手術を受けなければならないが、左目は読むことも、舞台を見ることもできる。以前はそれはできなかった」と自信を見せた。

こちらは、モスクワの空港に到着したフィーリンの映像です。右目で自分の指が見えると語っています。
http://ria.ru/tv_society/20130914/963207018.html

RIAノヴォスチの記事によれば、彼は一時右目は失明状態で左目も90%の視力が失われていたとされていましたが、金曜日に担当の医師が目覚しい回復を報告し、彼の左目は80%まで回復し、右目も、大きなものを見分けることができるようになった、とのことで、奇跡が起きたようです。ただし、退院できたわけではなく、まだ治療を受け、右目の手術を受けるためにドイツに戻らなければならないそうです。本格復帰は2月の予定。空港に集まった記者たちの姿も見えて、自分で動き回っていたそうです。以下リンクは英語の記事です。
http://en.ria.ru/russia/20130914/183442609/Bolshois-Filin-Back-in-Moscow-After-Acid-Attack-Treatment.html

フィーリンの視力が回復し、仕事に復帰できるようになったらそれは喜ばしいことですよね。ボリショイの混乱状態が落ち着きますように。

18日追記:17日火曜日にボリショイ劇場の新シーズン始めのセレモニーにフィーリンは参加しました。しかしながら、完全に芸術監督の仕事に復帰するにはもう少しかかると語っていたとのことです。治療のために、ドイツとロシアを行き来するとのこと。
Bolshoi's Filin returns to theater after attack
http://bigstory.ap.org/article/bolshois-filin-returns-theater-after-attack

なお、新シーズンについて、新たなレパートリーであるラコット振付の「マルコ・スパーダ」、ノイマイヤー振付「椿姫」、そして全くの新作であるジャン=クリストフ・マイヨーの「じゃじゃ馬ならし」のうち1作品がキャンセルされたという情報が流れていましたが、フィーリンは否定しています。また、新シーズンには、ディアナ・ヴィシニョーワ、ナタリア・オシポワ、イワン・ワシーリエフがゲストとして出演することも発表しています。
http://ria.ru/culture/20130917/963800025.html

さらに追記

ボリショイ劇場のシーズンオープニングセレモニーに参加した時の動画がIndependent紙のYTチャンネルにアップされていました。ステパネンコ監督代行への感謝の意を述べています。
http://youtu.be/t20sWbJ1pHo

強酸襲撃後、初めて劇場に ボリショイ・バレエ監督
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2013091801000906.html

Still Recovering From Acid Attack, Artistic Director Returns to Bolshoi
http://artsbeat.blogs.nytimes.com/2013/09/17/still-recovering-from-acid-attack-artistic-director-returns-to-bolshoi/

2013/09/13

ドイツのバレエ雑誌「Tanz」の批評家選出

ドイツのバレエ雑誌「Tanz」が、38人の内外の評論家に2012/13シーズンのベストを選んでもらった特集号が発行されました。

http://www.kultiversum.de/Tanz-Aktuell/Kritikerumfrage-The-winners-are.html

振付家賞 ジョン・ノイマイヤー
カンパニー賞 ドイツ・ライン・バレエ(デュッセルドルフ)
女性ダンサー賞 アンヌ・テレサ・ド・ケースマイケル
男性ダンサー賞 シュツットガルト・バレエの男性プリンシパル (特に言及があったのは、ダニエル・カマルゴ、エヴァン・マッキー、マライン・ラドマーカー、ジェイソン・レイリー、フリーデマン・フォーゲル)
新人賞 南アフリカ出身の振付家/ダンサー Dada Masilo
ダンス・スリラー賞 ボリショイ・バレエ


シュツットガルト・バレエの男性プリンシパルたちの受賞について、地元紙の記事が興味深いです。
http://www.stuttgarter-zeitung.de/inhalt.stuttgarter-ballett-stuttgart-hat-die-besten-taenzer.e74041f6-4c40-4eed-9cca-59e631929621.html

ここまで素晴らしい男性ダンサーたちを揃えたカンパニーは他にないと。芸術監督のリード・アンダーソンにとって唯一の悩みは、いいダンサーがたくさんいすぎるために、十分に役を用意するのが難しいということだそうです。

この受賞のニュースはシュツットガルト・バレエの公式サイトでも掲載されています。
http://www.stuttgart-ballet.de/home/


なお、ハンブルク・バレエは、イタリアの"Premio Positano"賞で最優秀バレエカンパニー、同バレエ団のシルヴィア・アッツオーニが最優秀イタリア人バレリーナに選ばれています。 http://www.hamburgballett.de/presse/130906_premio_positano.pdf

2013/09/12

セルゲイ・フィーリンの近況/追記

8月12日のボリショイ・バレエ「ジュエルズ」のロンドン公演のカーテンコールに現れた芸術監督のセルゲイ・フィーリン。

最近の彼の様子が、ロシアのテレビで放映されていました。

http://youtu.be/OeSkB7NuF_s

付き添いなしでもドイツのアーヘンの街を歩いていて、元気そうです。ただし、右目は全く見えず、左目の状態もまだ不安定とのことです。この映像の中で、フィーリンは9月14日にモスクワに戻る予定だと語っています。後半は母親ナタリアさんも同席してのインタビュー。


こちらは日本語に翻訳されている記事です。

醜聞に揺れたボリショイ劇場
http://roshianow.jp/arts/2013/09/10/45001.html
「右目はまだ見えないけれど、左目は10%ぐらい機能している。左目がこの調子で回復してくれれば、仕事に復帰し、9月中旬に行われるモスクワの新シー ズンの開幕に参加できるかもしれない」。とのことです。

ボリショイ・バレエの新シーズンは、9月27日の「白鳥の湖」公演で始まります。初日の出演はスヴェトラーナ・ザハロワとデヴィッド・ホールバーグ。その前、9月21日からはパリ・オペラ座バレエのボリショイ公演「パキータ」が上演されます。


ボリショイ劇場は、毎日関連ニュースを英訳してPDFで配信するメールマガジンを送ってきてくれるのですが、その中の9月6日付号では、ウリン新総裁のインタビューの翻訳が載っていました。"Komsomolskaya Pravda"の記事です。

それによれば、ロンドン公演は全公演ソールドアウトで、あまりの人気ぶりに興行主のLilian Hochhausers は、追加公演を2、3公演行うことは可能かと打診してきたものの、それは実現しなかったとのこと。ロンドン公演で負傷したマリーヤ・アレクサンドロワは手術が無事終わり、まもなく舞台に戻ってきてくれると語っていたそうです。

また、今後(元芸術監督の)アレクセイ・ラトマンスキーを招聘して、彼の作品を踊るための新たなキャストに振り付け指導をしてもらうことになっていると約束をしたとのことです。また、ラトマンスキーに新作を振りつけてもらうための交渉も考えているそうです。

ウリンはフィーリンとドイツで会い、彼の左目については回復がみられるものの、まだ安定してはいないそうです。右目は何も見えていません。彼は9月に劇場に復帰するつもりでいるけど、すべては医師の判断することなのだそうです。フィーリンは現在代行を務めているガリーナ・ステパネンコと密接に連絡を取り合っているので、バレエ団の状況は逐一報告されているそうです。

ボリショイ・バレエのチケット代の高さは大きな問題になっていますが、それに対してどうするつもりかと聞かれたウリン。憶測を呼んでしまうので値段を下げるつもりはないけれども、恵まれない人たちのための特別な公演を行う予定があり、値段をずっと安くしてセーフティネット関連のセンターでのみチケットが販売されるとのことです。モスクワ市がパートナーとなり、今シーズン10~12公演を行うことで、2万人もの新たな観客がその恩恵に預かることができそうになるそうです。

追記:最新情報を追加します。

イツァール・タス通信によると、フィーリンは今月17日に療養先のドイツを離れ、ボリショイでの公演を鑑賞する(そして劇場の会議に参加する)と、劇場広報が発表したとのことです。また、劇場の面々と会って今後の計画を話し合うとのことです。フィーリンが、事件後、ボリショイ劇場を訪れるのは初めてになります。広報のカテリーナ・ノヴィコワによれば、ウリン総裁は、フィーリンが芸術監督の仕事に復帰することを強く望んでいるそうです。

http://www.itar-tass.com/c1/874799.html

2013/09/11

ロシア旅行記その2 (到着)

アエロフロートのフライトは、なかなか快適でした。機体も新しく、エンターテインメントも充実。機内食も悪くなかったし、キャビンアテンダントは皆美人。ソチオリンピックのオフィシャルスポンサーということで、ブランケットなどにもソチのロゴが使われていました。

シェレメーチエヴォ国際空港の入国審査も思ったより簡単に通ることができました。(念の為にバウチャーのコピーも用意したけど見せろとは言われなかった)。空港からの足、心配だったので最初は送迎を手配しようとしたのだけど、ギリギリに動く悪い癖でタイミングが悪く、手配できませんでした。空港では白タクの人がたくさん声をかけてくるし、タクシーに乗るとぼられるともっぱらの噂だったしロシア語ができないので、結局アエロエクスプレスを利用。45分くらいで市内まで運んでくれる高速鉄道です。
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アエロエクスプレスの終着駅はベラルースキー駅。空色の美しい駅舎で、キリル文字で駅名が書いてあってロシアに来た、と実感します。ところが、ここからメトロの駅に行くまでが一苦労。メトロの駅がどこにあるのか、皆目見当がつかないので、荷物を持ってウロウロしてしまいました。ようやく見つけたけど、ここが駅だよという標識もわかりにくいし、英語の表記は一切なし。Mというメトロのロゴで、これが地下鉄なんだとわかった次第。ベラルースカヤ駅はメトロは2路線走っていて、どちらを使ってもホテルの最寄駅には行けるのですが、どっちの線のホームにたどり着いたのかもわからず、遠回りの環状線の方に乗ってしまいました。行き先も、駅名表示もすべてキリル文字なので、ガイドブックに載っている路線図のキリル文字表記と照らし合わせて、どっちの方向へ行く電車なのかも判断しました。

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モスクワのメトロの駅は立派です。非常に深いところにあり、高速エスカレーターで降りていきます。内装は実に重厚で荘厳で、天井や柱には色々な彫刻が施されています。共産主義を感じさせるモチーフも多数だし、建築としても魅力的です。ホームの壁に書いてある駅名の書体ひとつとっても、かっこいい。地球の歩き方に、地下鉄駅は撮影禁止、と書いてありましたが、トリップアドバイザーを読むと今は写真を撮ってもいいということで、実際、赤の広場の最寄駅などでは、観光客がいっぱい写真を撮っていました。メトロの切符は自動販売機で買えて、英語表記に替えて買うことができるのでまあまあ便利です。1回券が20ルーブルと安い。

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最寄駅のパヴェレツカヤ駅は、メトロのパヴェレツカヤ駅と、もうひとつのドモジェドヴォ空港からの電車が到着するパヴェレツキー駅が離れていて、地下道で結ばれており、ホテルに行くにはこの地下道を通らなければいけません。寂れた感じのお店が並んでいますが、地下道の入口には物乞いなどもいます。なんとこの日、若い妊婦の物乞いを二人も見かけました。駅前はとても雑然としていて、ちょっと緊張しました。

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一方で、駅前の瀟洒な(いかにもロシア的な表現主義的なデザイン)の高層ビルの一階には、スターバックスやル・パン・コティディアンなども入っています。モスクワは、マクドナルドやサブウェイなどのファストフードはかなり見かけました。

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ホテルまでは10分ほど歩きました。道はガタガタです。駅からホテル近くまでの路面電車もあるのですが、乗り方がわからなくて使いませんでした。途中には、ロシア正教のイコンを壁面に描いた教会もありました。でも中心部から2駅と割と近いところなのに、緑も比較的多くて、悪くない環境です。ホテルはモダンで清潔で、部屋も無料Wi-Fi、セーフティボックス、液晶テレビなどが揃っていました。ちょっと部屋が寒かったですが禁煙ルーム。フロントの人はちゃんと英語を話して感じよかったです。ロシアに到着すると、ホテルはビザの届け出をする必要があるので、一回手続きのためにパスポートを渡します。

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ただ、ロシアって、分煙があまり進んでいなくて、ホテルのロビーにあるバーでもタバコが吸えてしまうのですよね。ホテル内のレストランも高いので結局一回も使いませんでした。

ロシア旅行の記録 その1 準備編

7月にボリショイ劇場でバレエを見るためにモスクワに行ってきました。ロシアはなかなか行くのに決心がいるところなので、そのへんの記録を書いてみようと思います。

準備編

ビザ申請

ロシア旅行にはビザが必要です。このビザ取得が結構面倒なのです。必要なアイテムとしては、申請書(ロシア大使館のサイトにオンライン査証申請フォームがあるので、これに記入してプリントアウトして持参)、顔写真、パスポート、そして招待状(バウチャー)です。バウチャーですが、ツアーなどの場合には旅行会社が発行しますが、個人旅行の場合は自分で入手しなければなりません。滞在先のホテルに発行を依頼するか、Get Russianなどの空バウチャーを発行してくれる会社に頼むか(30ドルくらいでやってくれます)。私は、結局予約していたホテルに英語でメールを送って発行してもらいました。ところが、このバウチャーは書式がロシア語のため、Reference numberとかConfirmation numberなどがどこに書いてあるのかなかなかわからず、けっこう難儀です。また、ビザ申請の時点でいつまでの滞在かを決めておかなければなりません。

http://visa-russia.jp/ex-ol/http://visa-russia.jp/ex-ol/
などに記入例があるのでご参考までに。

そして、ロシア大使館(東京以外にも領事館があるので、サイトでご確認ください)に申請に行くわけですが、まずこのロシア大使館のビザ申請は、月曜日から金曜日までの9時30分から12時30分までしか空いていません(別にロシアの祝日などで休みになることも)
詳しくはこちら ロシア大使館のサイトでご確認ください。
http://www.rusconsul.jp/hp/jp/visa/visa.html

麻布のロシア大使館に書類を提出しに行くと、なんと30人くらい人が待っています。夏はロシアの観光シーズンですからね。窓口は3つあるのですが、1つはお金を払ったりビザを受け取るための専用窓口なので実質的には2つしかありません。結局1時間半らい並んで、やっと受け付けてくれました。

費用ですが、ビザをいつ受け取るかによって値段が違ってきます。2週間後なら無料、1週間後なら3000円、翌々日が8000円、翌日なら24000円!です。私は、申請した日の週末に韓国に行く予定があってパスポートが必要だったので、翌日ピックアップにせざるを得ず、結局大きな出費になってしまいました。翌日そういうわけでもう一度出向いて行って、無事ビザを入手しました。

大使館にビザを申請したり取りに行く手間などを考えると、旅行会社等にお願いして代行で取ってもらった方がずっと便利かと思いますが、面倒さえ厭わなければ難しくはないです。


ボリショイ劇場のチケット

ボリショイ劇場では「オネーギン」を観ました。キャストが出てからチケットを買ったのですが、ヴィシニョーワとゴメスの回はソールドアウト。シュツットガルト・バレエ組の日と、オブラスツォーワとホールバーグの日のチケットを取りました。ボリショイ劇場のオフィシャルサイトから買いましたが、席は選べるし購入ページは英語なのでそんなに難しくはなかったです。ただ、一番高いカテゴリのチケットしか残っていなくて(そしてセンターブロックは売り切れ)、7000ルーブルでした。(1ルーブルが3円なので、21000円)演目によってチケットの値段が違うそうで、「白鳥の湖」は12000ルーブルだそうです。PDFでチケットが買えましたというメールが送られてくるので、それをプリントアウトして、当日窓口で引換えます。(ちなみに10月にも「オネーギン」はありますが、チケットは全公演ソールドアウトのようです)

航空券とホテル

航空券は、値段と乗り継ぎ時間などを考えて、SkyScannerで出てきたフライトから、Expedia経由で行きは大韓航空の仁川乗り継ぎアエロフロート、帰りは大韓航空でやはり仁川乗り継ぎ。アエロフロートやJALの直行便もありますが、値段は高いです。週1でトランスアエロ航空の直行便もありますが、安いのですが日程が合いませんでした。

ホテルは、Booking.comで検索して値段が安めでクチコミも良かったIbis Moscow Paveletskayaに。欧州系のチェーンホテルで、ボリショイ劇場や赤の広場がある地下鉄駅から2駅のパヴェレツカヤ駅が最寄りです。ボリショイ劇場近くのマリオットが劇場関係者の皆様が泊まるようなのですが、モスクワ中心部のホテルは猛烈にお高いのです。今回のホテルは、バウチャー発行などは快く無料でやってくれましたが、宿泊の保証のために、クレジットカードの画像をスキャンして送らなくてはなりませんでした。(裏面のコードは付箋で塞いで隠すようにとの指示)

ロシアのガイドブックは、地球の歩き方くらいしかないのですが、けっこう記述に嘘が多いのでご注意。ビザを個人で取るのはほとんど無理とか、地下鉄の撮影は禁止されているとか、そういうのは間違いなので…。ただ現実問題、日本語のガイドブックはこれくらいしか出ていないので(あとるるぶロシアも出ていますが)、一応目を通しておいて、トリップアドバイザーやフォートラベルなどで情報収集するのが良いかと思います。

ただ、「地球の歩き方 ロシア編は、新装となったボリショイ劇場の内部について詳しく書いてあったり、ロシア・バレエについて、元ボリショイ・バレエの岩田守弘さんによる詳しい解説があるので、バレエファンにとっては、読み応えのある記事もたくさん載っています。

A31 地球の歩き方 ロシア 2012~2013A31 地球の歩き方 ロシア 2012~2013
地球の歩き方編集室 編

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2013/09/10

バレエCM映像いろいろ/追記

最近バレエダンサーが出演したり、バレエを題材に扱ったCMが多いので、ご紹介していきます。

ロベルト・ボッレの出演しているシトロエンのCM (監督はファブリッツィオ・フェリ (アレッサンドラ・フェりの元夫))
http://youtu.be/Z7FAGBYwCUY

Vanity Fairのフィルム”Passage”のメイキング映像、ロベルト・ボッレとポリーナ・セミオノワ。こちらもファブリッツィオ・フェリが監督
https://vimeo.com/72654307#

Passage (behind the scenes) from Fabrizio Ferri on Vimeo.


ポリーナ・セミオノワが出演している、ユニクロのウルトラストレッチジーンズ・カーゴのCM

http://youtu.be/6os5GCjWemw

こちらはポリーナのインタビューとメイキング映像
http://youtu.be/T_h4XgPzVh0


バレエダンサーが出演しているわけではないのですが、サンローランのBALLERINE SHOESのCM。
サンローランのデザイナー、エディ・スリマンが監督し、モデルは15歳までバレエを踊っていたというLida Fox(現在18歳)。
Ballet Flats You Can Actually Dance In: Saint Laurent Previews Its New Shoes With Real-Life Ballerina Video
http://www.glamour.com/fashion/blogs/dressed/2013/09/ballet-flats-you-can-actually.html

http://youtu.be/QG_wFckxUN0


すでにおなじみですが、ドロテ・ジルベールが出演しているレペットの香水のCMです。

http://youtu.be/VOHHfvLiMas


メイキング映像
http://youtu.be/p-gfMSZLLCg

吉田都さん出演のソシエのCM

http://youtu.be/L8g9YdN94qk

以前もご紹介しましたが、タマラ・ロホ出演のレクサスのCM

http://youtu.be/rlYVhDKCbqY


追記:これを入れるのを忘れていました。

リアム・スカーレット振付、ロイヤル・バレエのラウラ・モレーラとネマイア・キッシュが踊るFoevermark(デ・ビアスダイアモンド)のCM

http://youtu.be/NjAZVXYG2Bg

メイキング映像
http://youtu.be/kZx7YEzBkX8

2013/09/08

バレエ・マンガ ~永遠なる美しさ~ (図録紹介)

2013年7月13日(土)~9月23日(月・祝)に京都国際マンガミュージアムにて開催中の「バレエ・マンガ ~永遠なる美しさ~」展。展覧会に行けるかどうかわからなかったので、先に図録だけ買っておきました。

http://www.kyotomm.jp/event/exh/ballet2013.php

(結局来週末に家人と京都に行くことになって、観られることになりました!嬉しい。展覧会の感想も後で書きます)

この図録ですが、非常に内容が充実していて、印刷も繊細なカラー図版が満載で大変美しいので、展覧会に行けない方にもぜひお勧めしたいです。展覧会自体は、残念ながら巡回展は行わないようなのです。

バレエ・マンガの源流(大正時代~昭和初期) 
アンナ・パヴロワの来日が大正時代にあり、高畠華宵のバレエ抒情画などが描かれた。

バレエ・マンガの創世期(1950~1970年代)
この時代の少女マンガで最も人気のあったジャンルが、バレエマンガだった。1950年代にバレエマンガを描いた高橋真琴のインタビューも。彼の「のろわれたコッペリア」で初めて「トウシューズに画鋲」などが登場する。60年代には、学年誌にもバレエマンガが登場する。学年誌に連載されていた谷ゆき子の「バレエ星」では、バレエの修行のために滝に打たれる、という描写も登場。

バレエ・マンガの変革期(1970年代)
71年に山岸凉子の「アラベスク」が登場。当時スポ根マンガが人気を博していたが、より芸術性を追求し本格的なバレエを描くようになっていく。

バレエ・マンガの編成期(1970年代~現在)
深遠なドラマとしてのバレエマンガが次々と登場。そして少女向けの雑誌だけでなく、青年誌にも「昴」などのバレエマンガが連載されるようになり、バレエマンガというジャンルが広がっていく。

バレエ・マンガはどこへ行く?
バレエマンガの可能性。バレエファンである水野英子にインスピレーションを与えていくバレエ、バレエに自ら真剣に取り組んで踊っている魔夜峰央。

という構成になっています。

高橋真琴、牧美也子、上原きみ子、山岸凉子、有吉京子、萩尾望都、槇村さとるのインタビューも、それぞれが大変興味深く深い内容のものとなっています。それぞれが素晴らしい芸術家であり、バレエを本当によく理解し愛してマンガを描いてきたことが伝わってきます。山岸凉子さんのインタビューの中では、「テレプシコーラ」第三部の構想についても語られているので、期待が膨らみます。

また興味深いサブテーマとして、「バレエといじめ」「赤い靴」「白鳥の湖とバレエ」などについて掘り下げられています。さらに、「バレエのポーズを魅力的に描きたい」というところから少女マンガの技法は発達していったということ、さらに「バレリーナは努力してなれるお姫様」だったということが、バレエマンガが人気を集めた理由であるという藤本由香里さんの分析が大変興味深いです。本当に「滝に打たれて修行する」ということをやっていたバレエ団もあったそうです。(橘バレエ団(現・牧阿佐美バレエ団))

有名な少女マンガ家だけでなく、手塚治虫や楳図かずおなどの大家も、バレエマンガを書いていたことを知ることができたのも面白かったし、バレエマンガを描くための表現手法やテクニックの発展、画面構成についても分析がされています。

この展覧会の企画を京都マンガミュージアム持ち込んだ、バレエ史研究家の芳賀直子さんによる「バレエ・マンガとバレエ受容史」では、どのように日本にバレエが広がり、受け入れられ、それがマンガという表現に結びついてきたかという話も興味深いです。じつは、この「バレエ・マンガ」というのは、日本独特のもののようであり、欧州で発売されたバレエ・マンガは、ニジンスキーやアンナ・パヴロワの伝記的な内容のものしかなく、日本のようにオリジナルなストーリーで創造的に描かれたものはないという事実が面白い。欧米では、バレエという「ハイ・アート」と、マンガという「サブカルチャー」の接点がないようなのです。(「SWAN」などは海外でも人気があるようで、英語版、韓国語版などが出版されています)

巻末のバレエ・マンガと日本のバレエ受容の主なできごと年表、小学館発行の学年誌におけるバレエ・マンガ年表は資料として素晴らしいものです。

直接この展覧会とは関係ないのですが、男の子のためのバレエ雑誌「ダンシン」が創刊され、その中でスティーヴン・マックレーがマンガのキャラクターとして登場するバレエマンガ「バレエ・ヒーロー・ファンタジー ダンの冒険」の連載が始まったのは面白い動きです。青年誌にバレエマンガが連された例は上記「昴」のようにすでにあるのですが、年少の男の子向けヒーローもののバレエマンガは初めてのようですし、それを実在の海外のバレエダンサーが企画にまでタッチして描かれたというのがユニークなところです。海外からの注目も大きいようですし。そういう意味でも、「バレエマンガ」というジャンルにはまだ大きな可能性があると言えそうです。

京都国際マンガミュージアムのブログでは、展覧会の様子について写真などで紹介してくれています。
http://d.hatena.ne.jp/kyotomm/20130726/1374809090

また、この展覧会を訪れた、パリ・オペラ座バレエのカール・パケット、ヤン・サイズ、サブリナ・マレムが見学する様子も。
http://d.hatena.ne.jp/kyotomm/20130725/1374722849

読売新聞の記事
バレエ漫画の系譜に迫る パリ・オペラ座の団員も刺激
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20130902-OYT8T00463.htm
読売新聞の英語版の方がもう少し詳しい記事
http://the-japan-news.com/news/article/0000513027

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2013/09/07

パリ・オペラ座バレエ「椿姫」のキャスト

9月21日に初日を迎えるパリ・オペラ座バレエ「椿姫」のキャストが発表されていました。

http://www.operadeparis.fr/saison_2013_2014/Ballets/la-dame-aux-camelias/decouvrir/Distribution-la-Dame-aux-camelias/

マルグリットとアルマン役は、

アニエス・ルテステュ & ステファン・ビュリヨン
イザベル・シアラヴォラ & カール・パケット 
エレオノラ・アバニャート & バンジャマン・ペッシュ
レティシア・プジョル & マチュー・ガニオ
オーレリー・デュポン & エルヴェ・モロー 

という組み合わせです。

マノンとデ・グリュー役は、

エミリー・コゼット & ヴァンサン・シャイエ
ミリアム・ウルド=ブラム & ジェレミー・ベランガール
エヴ・グランツタイン & クリストフ・デュケンヌ


千秋楽、10月10日の公演はアニエス・ルテステュのアデュー公演(オペラ座エトワールとしての引退公演)となります。

「椿姫」は来年3月の来日公演に予定されている演目なので、キャストは大変気になるところですよね。エルヴェ・モローは前回の公演の時に怪我で降板してしまったので、今回は無事に踊ってくれますように。当初マノン役に予定されていたドロテ・ジルベール、ガストン役に予定されていたジョシュア・オファルトが出演しなくなったのが残念です。

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追記
キャスト変更がありました。エミリー・コゼットが降板したのに伴い、ミリアムとエヴのマノン役の出番が増えています。また、ヴァンサン・シャイエがモスクワでの「パキータ」公演に出演することになったため、デ・グリュー役、ガストン役の変更も少しあります。チケットは現在全てソールドアウトですが、オペラ座は戻りチケットも出ます。

2013/09/03

オーストラリア・バレエの2014年シーズン

オーストラリア・バレエの2014年シーズンが発表されました。

http://www.australianballet.com.au/news_and_reviews/news/the_australian_ballets_2014_season

「マノン」(マクミラン) ブリスベン、メルボルン、シドニー

「Imperial Suite」「バレエ・インペリアル」(バランシン)、「白の組曲」(リファール))ブリスベン、メルボルン、シドニー

「クローマ」「クローマ」(マクレガー)、「小さな死」「ゼクス・タンツェ」(キリアン)、Steven Bayens振付の新作) メルボルン、シドニー

「Bodytorque.DNA」 (バレエ団のダンサー振付による新作のミックスビル)

「シンデレラ」(ラトマンスキー)2013年の新制作 アデレード

「ラ・バヤデール」(スタントン・ウェルチ)新制作 メルボルン、シドニー

「くるみ割り人形」(ピーター・ライト) メルボルン、シドニー

「Telstra Ballet in the Bowl」 野外無料公演

シーズン紹介映像

http://youtu.be/6l4XBobXXWo

大変魅力的なラインアップです。また来日公演もして欲しいカンパニーですよね。

ちなみに、プリンシパルで、2007年の来日公演「白鳥の湖」のロットバルト男爵夫人役で素晴らしい踊りと演技を見せてくれたオリヴィア・ベルが今シーズンでの引退を発表しました。子育てに専念するためだそうです。引退公演は9月7日の「パキータ」。
https://www.australianballet.com.au/news_and_reviews/news/olivia_bell_announces_retirement

彩の国さいたま芸術劇場初代館長 諸井誠さん逝去

音楽評論でも活躍した現代音楽の作曲家諸井誠さんが9月2日に亡くなりました。独自の現代音楽を生み出した作曲家としてよく知られ、1957年、黛敏郎や吉田秀和らと前衛音楽集団「二十世紀音楽研究所」を設立、武満徹らを世に送り出しました。紫綬褒章も受賞されていますが、ダンス界にも大きな貢献をしています。1994年にオープンした彩の国さいたま芸術劇場初代館長を務められました。

諸井誠公式サイトより
1990年代は財団法人埼玉県芸術文化振興財団が設立されるに際し、中心的創設メン バーの1人として、彩の国さいたま芸術劇場初代館長に就任するのと平行して、1997 年4月に芸術総監督に就任。99年4月には、理事長を知事より禅譲される。2004年3月、 知事の交代にともない理事会から離れ、2005年3月には芸術総監督をも辞する。

財団在任中の10年間には、1500を越える舞台芸術とかかわる各種公演を手がけ、 RSC(ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー)を招聘しての「リア王」(蜷川演出)等、シェイクスピア・シリーズを始め、ヴッパタール・タンツテアター(独)、NDT(蘭)、ラ・ラ・ラ・ヒューマン・ステップス(加)、ローザス(伯)等、海外の著名な劇団や名流舞踊団の招聘に尽力すると同時に、ピナ・バウシュやイリ・キリアンへの委嘱作品を世界初演し、多大な成果をあげ、第3回朝日舞台芸術賞グランプリ、読売演劇賞優秀作品賞などを受賞。
(引用終わり)

諸井誠さんのリーダーシップの下、彩の国さいたま芸術劇場は単に既存の作品をとりあげるのではなく、演出家の蜷川幸雄を芸術監督に迎えシェイクスピアの戯曲全37本の上演を目指す「彩の国シェイクスピア・シリーズ」や、劇場が共同製作者として参加した、ラ・ラ・ラ・ヒューマン・ステップスの新作世界初演、10年間で100名のピアニストを紹介する「ピアニスト100・シリーズ」など、オリジナルで創造的な事業を展開してきました。2002年10月には、ネザーランド・ダンス・シアターⅠ・Ⅱ・Ⅲが勢ぞろいして、イリ・キリアン振付の作品を上演した「NDTフェスティバル」が行われ、NHKでも放映されたのですが、素晴らしい公演でした。その中でも、NDT IIIの「バース・デイ」は、彩の国さいたま芸術劇場 委嘱作品でした。

現在も、蜷川幸雄演出作品の上演とともに、コンテンポラリー・ダンスの日本の殿堂として彩の国さいたま芸術劇場は不動の地位を築き、新しくもクオリティの高い作品を多く上演していますが、その礎を築いたのが諸井誠さんでした。ご冥福をお祈りします。

ロイヤル・バレエにサレンコ、オブラスツォーワがゲスト出演

アリーナ・コジョカルが退団したことで、来シーズンの「ドン・キホーテ」「ロミオとジュリエット」のスティーヴン・マックレーの相手役が未定となっていましたが、そのキャストが発表されました。

http://www.roh.org.uk/news/cast-confirmation-iana-salenko-and-evgenia-obratzsova-to-perform-as-guest-artists-with-the-royal-ballet-this-autumn

カルロス・アコスタが新版を振りつけた「ドン・キホーテ」には、ベルリン国立バレエのヤナ・サレンコがゲスト出演します。

(また、高田茜さんが10月18日の1公演でスティーヴン相手に、キトリ役を踊ることになりました。これは喜ばしいことです)

「ロミオとジュリエット」では、ボリショイ・バレエのエフゲーニャ・オブラスツォーワがゲスト出演します。

ここで疑問に思うのは、ロイヤルには優秀なバレリーナがたくさんいるのに、なぜ外からのゲストに頼るのかな、ということ。英国のファンの多くは、なぜラウラ・モレーラがキトリを踊らせてもらえないのかと思っているようです。ヤナ・サレンコはキトリ役に定評がありテクニックの素晴らしいバレリーナですが。さらに、マクミラン作品こそがカンパニーの個性であるのに、マクミラン版「ロミオとジュリエット」全幕を一度も踊ったことがないボリショイのバレリーナをゲストに呼ぶのもおかしいと感じられます。崔由姫さんや、メリッサ・ハミルトンなど、ジュリエット役ができそうなロイヤルのダンサーをなぜ起用しないのでしょうか。特にユフィさんは、前回の来日公演でもジュリエットのアンダースタディをしていました。

どうも、ケヴィン・オヘア芸術監督は、同じケヴィンの名前を持つアメリカのバレエカンパニーの芸術監督マッケンジー氏と同じ思考回路で、有名なスターを呼べばいいという安易な発想に流れている感じがします。オヘアはロイヤルの団員だったことがないため、カンパニーに対する愛情が薄いようにも感じられてなりません。来シーズンのレパートリーを見てもアシュトンやマクミラン作品が少ないところからも、それが感じられてしまいます。

2013/09/02

シアタス・カルチャー 英国ロイヤル・オペラ&バレエ 2013/14シーズン

2012/13シーズンにイオン・シネマ系列ほか全国の映画館で上映されて好評だった「シアタス・カルチャー 英国ロイヤル・バレエ」。来シーズンも上映が決定したということで、とても嬉しく思います。

http://www.theatus-culture.com/

上映予定作品は、

バレエ
「ドン・キホーテ」 マリアネラ・ヌニェス、カルロス・アコスタ (予定キャスト) 10月16日上演
「くるみ割り人形」 ラウラ・モレーラ、フェデリコ・ボネッリ (予定キャスト) 12月12日上演
「ジゼル」 ナタリア・オシポワ、カルロス・アコスタ (予定キャスト) 1月27日上演
「眠れる森の美女」 未定 3月19日上演
「冬物語」 未定 4月28日上演

オペラ
「トゥーランドット」 マルコ・ベルティ、中村恵理ほか(予定キャスト)9月18日中継上演
「ドン・ジョヴァンニ」 2月12日上演
「マノン・レスコー」 ヨナス・カウフマン他(予定キャスト) 6月24日上演

ロイヤル・オペラハウスの劇場中継のサイト
http://cinema.roh.org.uk/content/live-cinema-season-201314

上映館や上映日程はまだ発表されていませんが、とても楽しみですね。カルロス・アコスタが再振り付けした新版「ドン・キホーテ」、クリストファ・ウィールダン振付の世界新作「冬物語」がいち早く観られるのも嬉しい限りです。前年度はオペラの上映はありませんでしたが、今回はオペラ作品の上映も予定されています。

2013/09/01

ロイヤル・バレエ、ENBのダンサーたちの映像をiTunesで配信 Crystal Ballet

以前にも一度ご紹介しましたが、スティーヴン・マックレー、アリーナ・コジョカルら英国バレエ界のトップダンサーたちが踊ったオリジナル作品をiTunesで配信するプロジェクト、Crystal Balletの第一回作品が近日中に公開されます。

少し前のことですが、今年7月に、Crystal Balletの芸術監督であるヘンリー・セントクレア(元ロイヤルバレエ)にお話を伺うことができ、また映像全編を見せていただいたので、もう少し詳しくご紹介します。

http://www.crystalballet.com/

予告編
http://youtu.be/Gj51U-BNPZA

この作品「Genesis」は4つのパートに分かれています。
Spring スティーヴン・マックレー、サラ・ラム 振付:キム・ブランドストラップ 音楽 ブラームズ
Summer ワディム・ムンタギロフ、ダリア・クリメントヴァ 振付:エルンスト・マイズナー 音楽 ラフマニノフ
Autumn 高橋絵里奈、エステバン・ベルランガ 振付:エルンスト・マイズナー 音楽 メンデルスゾーン
Winter アリーナ・コジョカル、ヨハン・コボー 音楽 バッハ

2人の恋人たちの関係が四季を通してどのように変化していくかを、主にパ・ド・ドゥで表現しています。夏、秋のパートのみ、ワディム・ムンタギロフ、そしてエステバン・ベルランガ(撮影当時はENBに所属、来シーズンからスペイン国立ダンスカンパニーへ移籍)のソロがあります。春と冬を振付けたキム・ブランドストラップは、ロイヤル・バレエを中心に、デンマーク・ロイヤル・バレエなどにも作品を提供している人気振付家で、彼の作品は、プロットレスな中にもなんとも言えない叙情性があってとても美しいです。エルンスト・マイズナーは、オランダ国立バレエのソリストで来シーズンより新しく設立されるオランダ国立バレエのジュニアカンパニーの芸術コーディネーターに就任します。彼が振りつけた夏のパートでは、ムンタギロフの高い身体能力を活かした生き生きとした作品を作り上げました。全部で40分強の作品です。

このプロジェクトのために振りつけられた作品であるため、それぞれのダンサーの魅力が最大限発揮されていて、繰り返し何度でも観たい素敵な作品になりました。特に冬のパートは、コジョカルとコボーの二人ならではのドラマティックさが発揮されていて、とても情感あふれるパートになっています。スマートフォンの小さな画面で観ても、実際とても見やすくて、モバイルでの見え方を考慮した照明の使い方もメリハリがあって非常に美しく、そして全体的にも楽しめる作りになっていました。

なぜこのプロジェクトが始まったかというと、スマートフォンで気軽にどこででも観られる作品を作りたいからとのこと。スマートフォンで観るのに観やすい作品を作るために様々なテクノロジーを駆使しました。映画「007 スカイフォール」や「ハリー・ポッター」シリーズで使われた技術だそうです。

ヘンリー・セントクレア自身は、96年にカンパニーの来日公演で東京に来た時にお金を電子ガジェットに使いまくったことで、テクノロジーに関心を持つようになったそうです。ダンサーを引退した後は、経済学を大学で、そしてフィジオテラピーを学び、このプロジェクトを企画することになりました。

2011年末に会社が設立され、1年間を準備に費やし、今年の4月に撮影が行われました。プロジェクトにはIT畑の人も参入して、ファンドを手に入れることができたのでゴーサインが出たとのことです。撮影は、子供たちがちょうど休みの時期のロイヤル・バレエスクールを使って2週間かけて行われました。それぞれのパート、10~20分間の映像を20テイクも撮影したそうです。ムンタギロフのソロパートの音楽は、45分間で作曲して翌朝収録した、なんてすごいエピソードもあります。演奏は、スタインウェイのピアノを使ったのですが、スタジオにピアノが入らなかったために扉を外してやっと入れることができたという逸話も。

スマートフォン向けの700MBのファイルのほかにも、タブレット端末での視聴、さらには4Kテレビ向けの32Gのバージョンまで作り上げて、様々なメディアで視聴できるものにしたそうです。サステイナブル(継続可能)なプロジェクトを目指しており、今後も3本映像を制作する予定でアイディアもできているとのこと。オフレコだったので詳細は書けませんが、あっと驚くようなすごい内容のものとなる様子です。

当初はリアム・スカーレットも振付に参加する予定だったのが、マイアミ・シティ・バレエにViceraを振付ける仕事が伸びたために今回は参加することができず、代わりにブランドストラップになったとのこと。撮影も、映画学校に通っていたブランドストラップとマイズナー、さらにはロイヤル・バレエのファースト・ソリストであるベネット・ガートサイドが手がけました。ガートサイドは、ロイヤル・バレエの記録用映像の撮影や、02アリーナで「ロミオとジュリエット」が上演されたときの映像監督を担当してきました。

また、このプロジェクトに関わってきたメンバーのうち一人は写真家のデヴィッド・ウェイトで、ロイヤル・バレエのプリンシパル・キャラクター・アーティストであるジェネシア・ロサートの夫君でもあるのですが、リハーサルや創作の過程などを撮影し、ドキュメンタリーブックも発売する予定なのだそうです。映画館で上映するための予告編も制作したそうです。ロイヤルのダンサーが様々な形で関わっているこのプロジェクト、なんとスティーヴン・マックレーとタマラ・ロホも出資しているとのこと。利益は全ての参加者のあいだで等分に分割するそうで、本当に画期的な企画ですね。

近日中にiTunes ストアで配信される予定で、価格は15ポンド、日本では2300円の予定。またリリースされましたらお知らせします。出演しているダンサーのファンの皆さんは必見です。

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