2024年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

ブログパーツ

  • HMV検索
    検索する
無料ブログはココログ

« Clara for Boys Dancin' ダンシン vol.1 | トップページ | ボリショイ・バレエのロンドン公演にセルゲイ・フィーリン登場 »

2013/08/13

デヴィッド・ハワード逝去 David Howard passed away

ニューヨークで活躍していた、最も著名なバレエ教師のひとりであるデヴィッド・ハワードが、8月11日に亡くなりました。76歳でした。

ロイヤルオペラハウスのサイトに載った訃報

http://www.roh.org.uk/news/former-royal-ballet-soloist-david-howard-dies

訃報はまだニュース記事にはなっていませんが、彼のFacebookで訃報が掲載されると、世界中のダンサーたちが彼の死を悼み、それぞれのFacebookで弔意を表しています。バレエ界でどれほど彼が愛されてきたかが伝わってきます。

デヴィッド・ハワードのFacebookの訃報
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=10152110024554112&set=a.10150092631759112.317126.62046164111&type=1&theater

追記:Telegraph紙の訃報(タマラ・ロホを教えるデヴィッド・ハワード氏の写真入り)
http://www.telegraph.co.uk/news/obituaries/10241048/David-Howard.html

15歳でアデリン・ジュニー賞を受賞したデヴィッドは、サドラーズ・ウェルズ・シアター・バレエ(現ロイヤル・バレエ)に入団してソリストに昇格し7年間在籍した後、ナショナル・バレエ・オブ・カナダに移籍。再びロイヤル・バレエに戻り、ウェストエンドのミュージカルでも活躍したものの、背中の怪我が原因で引退しました。60年代にニューヨークに移ってバレエ教師となったのち、77年にはリンカーンセンター近くに自らのバレエスクールを開校します。ミハイル・バリシニコフ、ナタリア・マカロワ、ゲルシー・カークランド、ピーター・マーティンス、シンシア・ハーヴェイなど多くの著名ダンサーが彼の教えを乞いに来校しました。17年後、あまりの家賃の高騰ぶりに学校は閉校しましたが、Steps on BroadwayやBroadway Dance Centerなどのスクールで教え続け、彼のクラスはABTやNYCBのダンサーを始め、多くの人が学びに来ました。最近では、アンヘル・コレーラ、加治屋百合子さんなどが彼の教え子として知られています。並行して、ロイヤル・バレエ始め、 デンマーク、スウェーデン、ドイツ、オランダなど世界中のバレエカンパニーで教えてきました。

2006年には米ダンスマガジン賞を受賞し、20世紀の偉大なバレエ教師10人の一人とされてきました。

Telegraph紙のインタビュー記事(2012年)
http://www.telegraph.co.uk/expat/expatlife/9162739/David-Howard-I-came-to-New-York-as-an-upstart-and-ended-up-part-of-the-American-dream.html

米ダンスマガジンの記事
http://dancemagazine.com/issues/april-2004/Teachers-Wisdom-David-Howard

加治屋百合子さんが出演しているレッスンDVD「センター・テクニック・レッスン」は私も参考にしていました。
http://youtu.be/uZ_9V5PSxEU

センター・テクニック・レッスン センター・テクニック・レッスン "Turns,leaps and bounds" [DVD]

クリエイティヴ・コア 2009-05-20
売り上げランキング : 13070

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

ご冥福をお祈りします。

追記:デヴィッド・ハワードのレッスンでピアニストを務めていた、針山真実さんの記事が素晴らしいので、こちらでリンクしておきます。
http://mamisensei.jugem.jp/?eid=1262

« Clara for Boys Dancin' ダンシン vol.1 | トップページ | ボリショイ・バレエのロンドン公演にセルゲイ・フィーリン登場 »

バレエ(情報)」カテゴリの記事

コメント

はじめまして、いつも楽しく拝見しております。
デヴィッド・ハワード氏がお亡くなりになられたニュースを掲載いただきありがとうございます。
デヴィッド・ハワード氏が監修し、故リン・スタンフォード氏をはじめとするピアニストが奏でる
輸入盤バレエレッスン用CDやテープを使用されている方は
趣味大人バレエ人でも多いと思います。
今でこそ、日本でもレッスン用は多くなりましたが、20年前は輸入盤を頼りにしていた生徒です。

私は、単なるアマチュア・バレエ愛好家ですが、90年代前半の30歳のころ
NYのデヴィッド・ハワードスタジオに赴き、ハワード先生の中・上級クラスを受けたことがあります。
年末最後のレッスンで、先生とピアニストが抱き合い皆で拍手したものでした。
広々としたスタジオから見渡す、ハドソン河のきれいだったこと!
2010年、再びNYでABTの椿姫初演を観たり
ブロードウェイ・ダンス・センターでレッスンしましたが
(私の年齢はおわかりですよね)
先生の写真は掲げられていたものの、代講になっていました。
私は貴重な経験をしたアマかもしれませんが、レッスン曲は今も大切に流れていますよね。
このような訃報は、なかなか入手できないので感謝いたします。

京田麻紀子さん、はじめまして!

デヴィッド・ハワードさんのレッスンを受けられたことがあったのですね!素晴らしい。彼のレッスンビデオは、シンシア・ハーヴェイがお手本を務めているものなど、いくつかありますよね。そして音楽も。今でこそ日本語の字幕がついたレッスン映像も増えたけど、最近のことですよね。

デヴィッド・ハワードのスタジオがまだあった頃に、中・上級のレッスンを受けられたとは凄いです。本当に貴重な経験をされましたよね。私も、彼がステップスやBDCで教えられていると聞いて、一度は受けてみたいと思っていたのですが、レベルがまだ初級なので恐れ多く…。BDCのクラスを受けたことはあったけれど、勇気を出して彼のクラスも受ければ良かったと思っても後の祭り。でも、彼の教えを受け継いだダンサーは、プロからアマチュアまで世界中にいることでしょうし(京田さんもそのひとり)、その教えはこれからも引き継がれていくのではないかと思います。レッスン音楽とともに。貴重なお話を教えてくださってありがとうございます!

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« Clara for Boys Dancin' ダンシン vol.1 | トップページ | ボリショイ・バレエのロンドン公演にセルゲイ・フィーリン登場 »