BlogPeople


2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

ブログパーツ

  • HMV検索
    検索する
無料ブログはココログ

« プーシキン美術館展 フランス絵画300年 | トップページ | 石井久美子さんが、日本人初のマリインスキー・バレエ正式団員に »

2013/07/10

ボリショイ劇場のイクサノフ総裁が解任される

ロシアのメジンスキー文化相は9日、国立ボリショイ劇場のアナトリー・イクサノフ支配人を解任し、後任にモスクワ音楽アカデミー劇場のウラジーミル・ウリン支配人を充てると発表した。メジンスキー文化相は支配人交代について「劇場とバレエ団を取り巻く状況が難しくなっており、人心の一新を必要としていた」と指摘した。
(毎日新聞の記事「ロシア:ボリショイ劇場支配人を解任…スキャンダル相次ぎ」)より

Bolshoi Director Is Removed After Scandals
http://www.nytimes.com/2013/07/10/world/europe/bolshoi-director-forced-out.html

Bolshoi chief exec Iksanov ‘to go’
http://www.ismeneb.com/Blog/Entries/2013/7/9_Bolshoi_chief_exec_Iksanov_to_go.html

http://izvestia.ru/news/553359

セルゲイ・フィーリン芸術監督襲撃事件、そしてニコライ・ツィスカリーゼによる劇場批判、改装工事の予算超過や手抜き工事などのスキャンダルに見舞われたボリショイ劇場。ツィスカリーゼを批判し、矢面に立っていたイクサーノフはついに解任されてしまいました。(本来の任期は2014年12月まで) ツィスカリーゼが6月末で解雇されたために、イクサーノフ対ツィスカリーゼの戦いはイクサーノフの勝利だと思われてましたが、そう簡単にことは運ばなかったようです。そして、「オネーギン」のザハロワ降板事件も、最後の打撃となったようです。

2000年からボリショイ劇場の総裁として辣腕を振るってきたイクサーノフは、ラトマンスキーを芸術監督に招き、マッツ・エックやプレルジョカージュなどの現代作品を取り入れ、さらにセルゲイ・フィーリンも芸術監督に据え、ボリショイ劇場の大規模な改装工事を完了させるなどの大きな功績を誇っていました。ボリショイの総裁に就任する前には、サンクトペテルブルグのマールイ劇場(ミハイロフスキー劇場)の事務局長を務めていました。

New York Timesの記事によれば、イクサーノフを解任しようという動きは3年くらい前からあったとのことです。アーティストと運営側の争議があった場合、ほとんどの人はアーティスト側に立ち、運営側は批判されることが多く苦労は絶えなかったようです。彼の解任をめぐっては、さまざな意見があるようですが、ロシアのある舞台評論家によれば、イクサーノフを失うことはロシア文化にとって大きな損失であり、スキャンダルが多く報道された背景には、彼を追い落とそうとするキャンペーンがあったのではないか、とのことです。

後任となるウリン氏のプロフィールはこちらの記事に詳しいです。
http://pda.itar-tass.com/en/c32/801014.html

1973年から様々なロシアの劇場の支配人を務めたウリン氏は、黄金のマスク賞を設立し、1995年からモスクワ音楽劇場(ダンチェンコ)の支配人を務めてきました。また、1997年以来、彼はヨーロッパ各国、米国、カナダの大使館や文化庁と共同の「国際コンテンポラリーダンスフェスティバル」の事務局長も務めています。以前はシュベツコイ文化大臣につぐ文化庁ナンバーツーでした。ダンチェンコも、以前芸術監督を務めていたブリヤンツェフが行方不明になり殺害されていたという事件がありました。

ちなみに、ウリンに話が行く前に、最初にヴァレリー・ゲルギエフのところにオファーが行ったようですが、ゲルギエフはマリインスキーと兼任したいと言ったため実現しませんでした。

ダンチェンコで成功を収めてきたとは言え、ウリン氏がこの巨大な劇場をどうやって運営していくのかは未知数。これ以上混迷を極めることがありませんように。

今となっては幻の、ザハロワとホールバーグの「オネーギン」リハーサル映像
http://www.vesti.ru/videos?vid=520070&cid=460

こちらは、オブラスツォーワとホールバーグが「オネーギン」をリハーサルする様子。(オブラスツォーワのチャンネルから)
http://youtu.be/EJweNm_8Muw

ちなみに、ロシア語の上、大変長い記事なのですが、ボリショイ劇場の諸問題についての告発的な記事が出ています。その中で、反フィーリン派のダンサーたちが干されている、待遇が悪くなったなどのことが言及されていますが、衝撃的だったのは、劇場の掃除人の方が、ダンサーよりも多くのボーナスを受け取っているということ。
http://www.svoboda.org/content/article/25035210.html

« プーシキン美術館展 フランス絵画300年 | トップページ | 石井久美子さんが、日本人初のマリインスキー・バレエ正式団員に »

バレエ(情報)」カテゴリの記事

コメント

naomiさん
なーんとなくですが、ボリショイの次期監督はゼレンスキーになる気がします。
で、ポルーニンが移籍もしくはゲストプリンシパルになる、かもです(苦笑)
ポルーニンはスパルタクス踊りたがってるし、ロシアが合っているみたいだからあり得るかもですよ!
彼、好きなんですが、まぁ色々やらかすので…。
ボリショイには早く落ち着いて欲しいです。

アナトーリ・イクサノフ氏について「ボリショイの総裁に就任する前には、マールイ劇場(ミハイロフスキー劇場)の事務局長を務めていました。」とありますが、この「ミハイロフスキー劇場」とはサンクトペテルブルクの、日本で「レニングラード国立バレエ」で知られる劇場のことでしょうか?もし、この「マールイ劇場(ミハイロフスキー劇場)」がサンクトペテルブルクにある以前のムソルグスキー記念オペラ・バレエ劇場の意味であるなら、お書きになっているイクサノフ氏の経歴とは違っています。
イクサノフ氏がレニングラード(当時)のState Theatre Arts Academyを1977年に卒業した後、1978年にレニングラードの「ボリショイ・ドラマ劇場」に勤務するまで1年だけ働いていたのは、モスクワかレニングラードどちらかの「マールイ・ドラマ劇場(マールイ・ドラマティーチェスキー・テアートル)」のはずです。これはサンクトペテルブルクのマールイ・オペラ・バレエ劇場ではありません。(英語のウィキペディアには「モスクワ」のマールイ劇場と書いてあり、ロシア語には「レニングラード」のマールイ・ドラマ劇場と書かれている。たぶんレニングラードのほう)(こなれてない日本語ですみません。ロシア語のドラマティチェスキー・テアートゥルというのは訳しにくいです。演劇劇場とか芝居劇場というのも日本人でない小生にも何か変な感覚がしますので。)

マールイ劇場、ボリショイ劇場というのは、いろんな都市にあり(ただ、「ボリショイ劇場」と言ったら、問題山積のモスクワのボリショイ劇場のことですが)バレエやオペラをやっているマールイ・オペラ・バレエ劇場もあれば、お芝居を見せるマールイ・ドラマ劇場もあります。サンクトペテルブルクではお芝居の世界で「ボリショイ劇場」と言ったら、イクサノフ氏も1978年から長年勤務したサンクトペテルブルクのGeorgy Tovstonogov記念ボリショイ・ドラマ劇場です。

ツッコミいれてすみません。

nekoさん、こんにちは。

お返事がたいへん遅れてしまってすみません…

ポルーニンは今、モスクワ音楽劇場のロンドン公演「コッペリア」に出演中ですね。いくつかインタビュー記事を読みましたが、相変わらずのビッグマウスぶりでした。
http://metro.co.uk/2013/07/10/ballet-bad-boy-sergei-polunin-being-a-dancer-isnt-cool-footballs-cool-3874709/
でも、このウリン氏って相当やり手らしいので、ゼレンスキーとか、ポルーニンとか、そういうのも今後可能性としてはあるかもしれませんね。

ちょうちょさん、こんばんは。

お返事が遅くなってしまってごめんなさい。プロフィールのところで、サンクトペテルブルグのマールイ劇場、ってあって、(ボリショイにもマールイがあるのは一応知っていたけど、サンクトのは、ミハイロフスキーだと早合点してしまいました)このウリン氏って演劇畑の方でしたね。ご教示ありがとうございました。

管理者様
レス、ありがとうございます。
外国から帰ってきたばかりでお疲れなのは理解しますが、そうお急ぎにならずとも、もうちょっと脳の配線を整えてからお書きになったほうがよろしいかと、、、。
「(ボリショイにもマールイがあるのは一応知っていたけど」

意味不明です。それを言うなら「モスクワにもサンクトペテルブルクにも、ボリショイ劇場とマールイ劇場があるのは一応知っていたけど」ではないですか?

「このウリン氏って演劇畑の方でしたね。」

小生はウリン氏の経歴については書いてないはずなのですが。
「このイクサノフ氏って演劇畑の・・・」の間違いでは?

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« プーシキン美術館展 フランス絵画300年 | トップページ | 石井久美子さんが、日本人初のマリインスキー・バレエ正式団員に »