さいたまゴールド・シアター×瀬山亜津咲(ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団) ワーク・イン・プログレス公開
世界的舞踊家、故ピナ・バウシュが芸術監督として展開し、今なお世界的に作品上演を行う、ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団。10年以上にわたって所属し活躍する日本人ダンサー、瀬山亜津咲(せやま・あづさ)をこのたび演出・振付に迎え、蜷川幸雄のもとたぐい稀な活動を続けている高齢者演劇集団さいたまゴールド・シアターが新たな身体表現に挑みます。
彩の国さいたま芸術劇場とヴッパタール舞踊団の縁は深く、ツアー上演のほか、2004年にはピナ・バウシュ演出・監修により、日本を題材にした新作『天地-TENCHI-』を当劇場にて制作しました。
昨年は、さいたまゴールド・シアターが瀬山さんを迎えて4日間のワークショップを開催。そこで彼らが出会ったのが“タンツテアター”という身体表現。ダンスの技巧に目を向けるのではなく、舞台で日常を再現する「演劇」のように、身振りや個人の体験を作品に取り入れ、個々の中にある様々な感情を仕草や表情、動きで表現していきます。
さいたまゴールド・シアターは、「年齢を重ねた人々が、その個人史をベースに、身体表現という方法によって新しい自分に出会う場を提供する」という蜷川の発案を基に、2006年に結成された高齢者演劇集団です。現在の団員数は、41名(男性15名・女性26名)、平均年齢は74.1歳。今年6月には、初の海外公演としてフランス・パリにて『鴉よ、おれたちは弾丸をこめる』を上演し、また神奈川、埼玉・熊谷において凱旋公演を行いました。役者の身体に立ち現れるリアリティ溢れる表現には定評を得ています。また結成以来、演技のレッスンに加え、日舞やダンスレッスンにもしばしば取り組み、これまで劇中に群舞を取り入れられたこともありました。このたびは更に、多様な身体言語を操る瀬山亜津咲との出逢いから、言葉を越えた新たな身体表現―タンツテアターへの挑戦を進めてくるとのことです。
ワークショップでの体験を踏まえ、この夏、再び瀬山亜津咲氏の演出・振付で、ワーク・イン・プログレスとして創作段階の作品を公開します。
さいたまゴールド・シアターが挑む、言葉を越えた新たな身体表現!!
なにが生まれるのか!?楽しみですね。
日程
2013年8月14日(水)~16日(金)
時間
8月14日は18時30分開演、15日、16日は14時00分開演(開場は開演20分前より)
料金
全席自由1,500円(チケットは7月28日よりSAFチケットセンターにて発売)
電話
0570-064-939
ウェブ
http://saf.or.jp/arthall/event/event_detail/2013/p0814.html
場所
彩の国さいたま芸術劇場 大練習室
瀬山亜津咲さんといえば、映画「『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』(ヴィム・ヴェンダース監督/2011年公開)での活躍も記憶に新しいところ。ピナ・バウシュ直伝のタンツテアターを、蜷川幸雄の元で鍛えられたさいたまゴールド・シアターがどのように表現するのか、とても興味深いところです。「ピナ・バウシュ/夢の教室」でも取り上げられた「コンタクトホーフ」では、ピナは、65歳以上のダンサーのみでの上演も行ってきました。どのような結果が今回はもたらされるのでしょうか。
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