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2013/04/13

バランシンのミューズ、マリア・トールチーフ死去

振付家ジョージ・バランシンのミューズであり3番目の妻でもあった名バレリーナ、マリア・トールチーフが、シカゴの病院で4月11日に88歳で逝去しました。

Chicago dance legend, Balanchine muse
http://www.chicagotribune.com/news/obituaries/ct-ent-0413-tallchief-obit-20130413,0,819750.story

Maria Tallchief, ballet star who was inspiration for Balanchine, dies at 88
http://www.washingtonpost.com/local/obituaries/maria-tallchief-ballet-star-who-was-inspiration-for-balanchine-dies-at-88/2013/04/12/5888f3de-c5dc-11df-94e1-c5afa35a9e59_story.html

Maria Tallchief, Who Dazzled at the Ballet, Dies at 88
http://www.nytimes.com/2013/04/13/arts/dance/maria-tallchief-brilliant-ballerina-dies-at-88.html?partner=rss&emc=rss&_r=0

1925年にオクラホマ州で生まれたマリア(本名エリザベス・マリー・トール・チーフ)は、父親からネイティブ・アメリカン(オセージ・インディアン)の血を受け継ぎビバリー・ヒルズの裕福な家庭で育ちました。優れた音楽性は、子供時代にピアノを学んでいたことによります。ニジンスキーの妹、ブロニスラヴァ・ニジンスカにバレエを学んだ彼女は、17歳でバレエ・リュス・モンテカルロに参加。そこでバランシンと出会い、21歳で当時42歳の彼と結婚しました。彼は、彼女の人目を引く美貌と、インディアンの血を引くエキゾチックさに魅せられていたのでした。翌年、パリ・オペラ座バレエにゲスト振付家として招かれたバランシンに帯同した彼女は、アメリカ人として初めて同バレエ団にゲスト出演します。47年にアメリカに行ったバランシンは、NYで後にNYCBの母体となった、バレエ・ソサエティを設立。二人の結婚生活は5年間しか続かなかったものの、友情は彼が亡くなるまで続き、彼女はバレリーナ引退までNYCBに在籍していました。

(バランシンとかつての妻たちとのあいだには友達づきあいが続き、バレエ学校に立ち寄った彼のある友人は、元妻たちがずらりと並んでバーにつき、涼しい顔で一緒にレッスンを受けていたのに驚いていたそうです)

バレエ・リュス時代、ロシア風に名前を改名することを求められたものの、アメリカン・インディアンのルーツに誇りを持っていた彼女はそれを拒否したというエピソードもあります。

ルドルフ・ヌレエフと踊った「ゼンツァーノの花祭り」動画
http://youtu.be/Q-qy2Z_j58A

バランシンは、1949年には「火の鳥」を、そして「オルフェウス」、「スコッチ・シンフォニー」、バランシン版「白鳥の湖」や「アレグロ・ブリランテ」「シンフォニー・イン・C」など数々の名作を彼女のために振りつけました。バランシン版「くるみ割り人形」の金平糖の精もそのひとつです。バランシンの薫陶を受け「虎のごとく躍動した」彼女の踊りは、世界中で絶賛されました。アメリカ人としては最初のバレエ界のスターであったトールチーフは、「エド・サリヴァン・ショー」などのテレビ番組に出演し、また映画「Million Dollar Mermaid」では、アンナ・パヴロワ役で出演しました。1960年にはエリック・ブルーンと共演し、ボリショイ劇場で踊った初めてのアメリカ人となりました。また、ルドルフ・ヌレエフとも共演しています。

アレグロ・ブリランテを踊るマリア・トールチーフ
http://youtu.be/7YG2JwU32-4

1965年に引退した彼女は、1974年にシカゴ・リリック・オペラ・バレエ学校を設立してバランシン・テクニックを教え、1980年にはシカゴ・シティ・バレエを設立しました(のちに解散)。晩年には、シカゴ・フェスティバル・バレエのアーティスティック・アドバイザーとして活動しました。ドキュメンタリー映画「バレエ・リュス 踊る歓び、生きる歓び」では、最近の彼女のインタビュー映像を見ることができます。彼女の、年を重ねても美しい姿を見ることができます。

また、山岸凉子のコミック「「黒鳥 ブラックスワン」」(「牧神の午後」収録)は、マリア・トールチーフとバランシン、そしてバランシンの次の妻タナキル・ル・クラークの関係と芸術を描いたものです。こちらも名作。

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