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2013/03/06

ボリショイ・バレエ、フィーリン襲撃事件、容疑者を拘束

ボリショイ・バレエの芸術監督のセルゲイ・フィーリンが今年1月17日、顔面に硫酸を浴びせられて大けがを負った事件で、捜査当局は5日、同バレエ団のリーディング・ソリスト、パーヴェル・ドミトリチェンコ容疑者ら3人を逮捕したというニュースが流れました。

ボリショイ監督襲撃、ソリストら3人逮捕(朝日新聞)
http://www.asahi.com/international/update/0305/TKY201303050203.html


インタファクス通信によると、ほかに逮捕されたのは、実際に硫酸をかけた実行犯とみられる男と、この男を犯行現場まで運んだとされる運転手の男。ドミトリチェンコ容疑者が犯行を依頼したとみられている。

New York Timesにも速報が載っています。

Russia Detains Dancer in Bolshoi Acid Attack
http://www.nytimes.com/2013/03/06/world/europe/russia-detains-suspect-in-bolshoi-ballet-acid-attack.html?_r=0

捜査線上に浮上したのは5日のことで、家宅捜査を経て拘束となったとのことです。今まで、ドミトリチェンコがフィーリンと対立しているという認識を劇場側は持っていなかったと、報道官のカテリーナ・ノーヴィコワはコメントしています。ただし、ドミトリチェンコ自身は、グリゴローヴィチ一派であり、グリゴローヴィチを批判した批評家に対抗するために、彼を擁護する記事を新聞に投稿したことでも知られています。ニコライ・ツィスカリーゼは、二人のあいだでは給与に関する見解の相違があったとコメントしています。また、ドミトリチェンコと交際している(妻という報道もあります)バレリーナ、アンジェリーナ・ヴォロンツォーワが思うような役が与えられていなかったことに対して、彼が不満を持っていたらしいということも。

ロシアのニュースチャンネルVestiでは、警察は襲撃事件があったエリアでの携帯電話の通話記録を確認することで、容疑者を確定したと報道しています。


しかしながら、この逮捕に至った容疑については、簡単に納得できるものではないし、本当にドミトリチェンコを逮捕できるだけの裏付けがあったのか、非常に疑わしいと個人的には思います。事件があってからボリショイ劇場の様々な暗部が明らかになり、また劇場総裁によるあからさまなツィスカリーゼへの中傷などもあり、捜査は暗礁に乗り上げたように感じられました。ロシアの当局の発表も新聞報道についても、どうしても疑いの目を向けてしまいます。これもまた、権力闘争の一部であり、またさらに大きな陰謀の一部であるように感じられてなりません。

昨年のボリショイ・バレエの来日公演で、ドミトリチェンコの「スパルタクス」の素晴らしいパフォーマンスに感動しました。また最近では彼は「イワン雷帝」などに主演しているなど活躍しており、フィーリンの下でも昇進しています。どうもここまでのことをやってしまうような動機に乏しいように感じられます。今回の件、冤罪であることを祈ります。真犯人が捕まりますように。

参考記事
ボリショイ芸術監督襲撃事件で、バレエ団現役ダンサーら3人を拘束(産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130306/erp13030610510005-n1.htm

Updated: Suspects questioned in Bolshoi Ballet acid attack ロサンゼルスタイムズ
http://www.latimes.com/entertainment/arts/culture/la-et-cm-suspect-bolshoi-ballet-acid-attack-20130305,0,934064.story

ボリショイバレエ団事件でソリスト拘束(NHK)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130306/k10015982511000.html

(追記)
朝日新聞のモスクワ支局員関根和弘さんのtweetから

@usausa_sekine
ボリショイバレエ団の芸術監督フィーリン氏襲撃事件で、リーディングソリストのパーベル・ドミトリチェンコ氏が襲撃を依頼したとして拘束されましたが、捜査当局が見立てる動機についてロシアの各メディアが報じています。原因はドミトリチェンコ氏の妻で同じボリショイのダンサーとのこと。

ドミトリチェンコ氏の妻はアンジェリーナ・ボロンツォワさんで、フィーリン氏が彼女に主要な役を与えなかったことなどが動機だったと報じています。事は5年前にさかのぼるようです。

2008年、「アラベスク」というコンクールで優勝したボロンツォワさんの才能を認めたフィーリン氏は、当時芸術監督を務めていた別のダンチェンコバレエ団に入るよう彼女を誘います。ところが彼女はその誘いを蹴ってボリショイバレエ団に

その後、フィーリン氏もボリショイバレエ団の芸術監督になると、フィーリン氏は彼女に主要な役を与えず、「圧力を強めた」(ボロンツォワさんの指導者ニコライ・ツスカリゼさんが警察に証言)といいます。

最近では、フィーリン氏が「白鳥の湖」の役を与える交換条件として、指導者ツスカリゼさんのもとを去るよう要求。ボロンツォワさんが拒否したため、ドミトリチェンコさんが復讐を決意した、とのことです。以上はあくまで捜査当局の見立てです。今後どのような展開になるのか注目したいところです。

(さらに追記)
ドミトリチェンコ始め3人の容疑者が、容疑を認めた自白したという報道が流れています。ニュース映像も。
BBC
http://www.bbc.co.uk/news/world-europe-21681273
New York Times
http://www.nytimes.com/2013/03/07/world/europe/russian-police-say-three-confess-to-bolshoi-attack.html
映像がアップされているロシアのニュースサイト
http://lifenews.ru/news/111458

一方で、ボリショイの関係者たちからは、ドミトリチェンコがそのようなことをするとは思えないというコメントもあります。
http://www.ismeneb.com/ismeneb.com/Blog/Entries/2013/3/6_Bolshoi_people_dont_believe_Dmitrichenko_ordered_the_Filin_attack.html

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バレエ(情報)」カテゴリの記事

コメント

ドミトリチェンコ?ありえないですよ。ばかばかしい。
電話の通話記録って、、、、音声で証拠を押さえ戯けじゃないでしょ。
あくまでバレエ関係者の犯行にしたいようですね。

朝日の記事もなんですかねえ。日本公演の「白鳥の湖」などで主役級を演じていた・・・
彼はスパルタクスで主役を演じていますよね。(この舞台観ました!素晴らしかったです。)

バレエの名声を恨んでいる、落とそうとしているとしか思えないです。
劇場はバレエだけのものではないです。バレエの配役争いだの色恋沙汰だのとレベルを下げて報道にもそのようなことを流して、、、、
私は絶対バレエ関係者に思えません。

ロシアですから、なんでもありです。

buminekoさん、こんばんは。

ドミトリチェンコが自供したというニュースも流れ、彼のインタビュー映像も見ましたが、それでもやっぱり信じられないです。絶対に何か裏がある、という気がするし、そういうことを出来る人だとも思えません。ロシア、そしてボリショイというところはとてつもない闇があるようです。こんなにも素晴らしい、世界一のバレエが長いこと踊られてきたのに。闇が深いからこそ、芸術が光り輝いているのかもしれませんが。私も彼のスパルタクスを見て、感動しました。素晴らしかったです。
私も、これはバレエの名声を落とそうとしている陰謀なのではないかと感じてしまいます。

こんにちは。
なんだかモヤモヤします。
ヴォロンツォーワは好きで応援してたのですが、実力はあるのですが今はまだ主役をやるようなレベルではなかったと思います。
でも、フィーリンが芸監になってソリストにも昇進してますし、役付も悪くありません。
来日公演のライモンダでアラシュ主役の日にニクーリナと共に友人役をやってるので見てる方も多いのでは。
それなのに、ダンチェンコを蹴ったからフィーリンが恨んで冷遇してたって話もバカバカしいなぁと思います。
私はフィーリンの強引な手法は好みではないのですが、それでもダンサーの昇進や登用に関しては個人感情や政治力ではなく実力重視に見えました。
ドミトリチェンコも万年ソリストで、フィーリンになってようやく昇進ですよね。
私も彼のスパルタクスを見ましたが、本当に感動しました。彼が周りから慕われる人柄が舞台上からも伝わってきました。
それにドミトリチェンコは必要な事ははっきりとフィーリンに主張してたみたいですし、裏でこそこそ脅すより直接抗議するタイプだと思うのです……。
二人とも好きなダンサーで将来が楽しみだっただけに、やはり信じられません。

naomiさん同様、いろいろ疑問だらけで裏を感じずにはいられません。

naomiさん

こんばんわ。報道を真面目に信じられません。彼と彼女の無実を信じています。
歴代芸術監督やルンキナ夫妻の件といい、バレエ以外に闇の存在が絶対にあると思います。
ドミトリチェンコだって脅されているのかもしれませんしね。
大切な人や家族を守るためにがまんしている可能性だってありますから。

どうもこの事件は胡散臭いですね。ヴォロンツォーワが監督を恨むというのも首をかしげます。
ドミトリチェンコの舞台を見ているだけに彼とは思えない・・・・
でもファンの目は案外確かなものです!私は彼ではないと思っています。

裏を感じますよ。本当に。理不尽なことがないロシアになりますよう、心から願います。

ドミトリチェンコの悪っぽい、悪役っぽい写真ばかり使うの、やめてほしいですよね。
眠りの森の美女のBRでは4人の王子で出ています。王子らしい写真やスパルタクスなどを掲載するならともかく、なんだか報道にも嫌悪します。そんなことからも裏を強く感じます。

Miさん、こんにちは。

お返事が遅くなってしまって本当にごめんなさい。
その後、状況も色々と変化があり、でもなんだか混乱は増しているような感じですね。
今日は読売新聞にこんな記事が載っていました。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20130314-OYT1T00243.htm?from=ylist

ヴォロンツォーワ、以前ボリショイマリインスキー合同ガラを行ったとき、当初出演メンバーになっていたと思うのですが途中で名前が消えてしまっていました。でも、おっしゃる通り、去年の来日公演では「ライモンダ」のお友達役を踊っていたし、パンフレットにもプロフィールが載っていたし、くるみ割り人形のマーシャなども踊っていて、役付は悪くない感じですよね。
私も彼女の件はあまり関係ないのでは、と思っていたら、実際、この件とは実は関係ないらしいという報道も出てきていました。
それに、上記の記事のとおり、「ドミトリチェンコ氏を支持する」と明記された書簡が300人のダンサーの署名付きでプーチンに提出されたようで、彼は人望もあったようだし、どうもよくわからないというか、何か裏があるような感じがします。(実際、彼は主犯ではないという認識をボリショイ劇場側も持っているみたいで)
とにかく、事件の本当の真相が明らかになって欲しいです。

buminekoさん、こんばんは。

たいへんお返事が遅くなってしまってごめんなさい。
結構報道が出てくるのですが、なんとも混乱がましているようなのですよね。
上のコメントでも書いたように、やはりダンサーのあいだではドミトリチェンコはそのようなことをする人は思えない、そして正しい捜査が行われたのか疑問だということで、真相を究明するよう求める公開書簡への署名運動が起こったとのことです。300人ものダンサーやスタッフが署名したとのことで。(実際、映像を見てもドミトリチェンコは明らかに睡眠不足で、無理やり自白させられたと疑問を感じさせる様子がありました)
でも、このようなことになると、フィーリンの方も、もし目が治って仕事に復帰できても、やりにくいことこの上ないでしょうね…。彼に反感を持っている人がかなり多かったということのようで。

私も、イワン雷帝やロットバルトの写真ばっかり使っているのには恣意的なものは感じてしまいます。なんでスパルタクスじゃないのかなって。

naomiさん、情報ありがとうございます。

ドミトリチェンコ逮捕でショックを受けていましたが、新しい記事を教えていただき思いをあらたにしたいです。
ドミトリチェンコって人望があるみたいですね。、フィーリン体制でバンバン改革が進んだのは事実ですが、改革についていくのは容易ではないでしょうから、いろいろあったとは思います。
フィーリン、このままでは復帰してもやりにくいかもしれないけど、すべて許容し、みんながついてくるような変化をとげてほしいです。

buminekoさん、こんにちは。

ボリショイの状況はなんだか混迷を極めていて、もうニュースを追うのも嫌になってしまうほどです。もはやわけがわからないという感じです。ロシアの闇というものを感じてしまいます。

朝日新聞モスクワ支局の関根さんのTwitterのまとめが、よくまとまっているので参考になるかと思います。
http://togetter.com/li/470004

ドミトリチェンコが人望があるのは確かなようです。しかし、おっしゃる通り、フィーリンの目が無事完治し職務に戻れても、彼にとってはやりにくい状況になってしまうのではないかと心配です。すべて元通りにいけばいいのですが、それも難しそうですよね。それでも、とにかく少しでも全体にとっていい方向に進んで欲しいです。

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