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« 新国立劇場バレエ団2013/14シーズンラインアップ速報/追記 | トップページ | パリ・オペラ座の映画館中継上映劇場追加 »

2013/01/18

ボリショイ・バレエのセルゲイ・フィーリン芸術監督が襲撃される

恐ろしいニュースが入ってきました。

ボリショイ・バレエのセルゲイ・フィーリン芸術監督(42歳)が17日深夜、モスクワの自宅近くの駐車場で何者かに襲われ、病院に運ばれたとのことです。 警察当局によると、酸性の液体を顔にかけられ、やけどを負った。知人の話では、フィーリン氏は繰り返し脅されていたということです。

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013011800137

The Arts Deskの方にはもう少し詳しい情報が載っています。

http://www.theartsdesk.com/dance/bolshoi-ballet-chief-attacked-acid-his-sight-threatened

こちらの記事は更新されていますので、ご興味のある方はぜひお読みください。ボリショイにおける権力闘争について、詳しく書かれています。


スタニスラフスキー生誕150周年のガラに出席した帰りに覆面の男に声をかけられて振り向きざまに液体をかけられたそうです。顔と目に3度のやけどを負い、視力が回復するかどうかは2週間経たないとわからず、6ヶ月の入院治療が必要とのことです。命には別状がないそうです。犯人は逃走中。

警察は犯罪事件として捜査しており、おそらくはボリショイ劇場の芸術監督の座を狙っている何者かの仕業によるものだと目されているそうです。自宅にも脅迫電話などがかかってきたり、車がパンクさせられたり、Facebookのアカウントがハッキングされて中傷されるといった被害が続いていたそうで、家族も生命の危険を感じていたとのこと。

理由がなんであれ、このような卑劣な暴力行為は許されるものではありません。早くフィーリンが回復して職務にも復帰できることを祈るばかりです。

ロシア語の詳しい記事は以下にリンクを貼っておきます。
http://www.mr7.ru/articles/65555/
(映像レポートもあります)

産経新聞のロシア特派員の方のブログ
http://sasakima.iza.ne.jp/blog/entry/2980689/

 インターファクス通信の取材に応じたボリショイ劇場のアナトリー・イクサノフ氏は、こう述べました。
 
「100%断言するが、この事件は彼のプロフェッショナルな仕事ぶりに関係している。彼は、筋を通す男で、妥協を絶対に許さなかった。もし、ダンサーの中でちゃんと準備ができていない、そして、演目をちゃんと演じられないと彼が思えば、そのダンサーを拒否していた」

 
毎日新聞大前さんの記事。
http://mainichi.jp/select/news/20130119k0000m030027000c.html

New York Timesの記事。詳しく書いてあります。アレクセイ・ラトマンスキー元芸術監督、太り過ぎを理由に解雇されたバレリーナ、アナスタシア・ヴォロチコワのコメントもあります。ラトマンスキーも芸術監督時代、脅迫されていたとのことです。
http://www.nytimes.com/2013/01/19/world/europe/sergei-filin-bolshoi-ballet-director-is-victim-of-acid-attack.html

ナチョ・ドゥアトがミハイロフスキー劇場のサイトでお見舞いのコメント。
http://www.mikhailovsky.ru/events/nacho_duato_napravil_pismo_v_bolshoy_teatr/

現在フィーリンは目の手術のためにベルギーに移送されているそうです。意識ははっきりしているとのこと。無事回復されることを強く祈ります。

ダンサーとしても素晴らしいテクニック、美しいアントルシャが印象的だったフィーリン。ボリショイ・バレエの芸術監督に就任してからの辣腕ぶりも評判で、デヴィッド・ホールバーグ、オルガ・スミルノワらの獲得に成功し、毀誉褒貶はあったものの観客動員も大幅に伸ばしてチケットが入手困難になるなど劇場に大きく貢献してきました。再びその豪腕ぶりを振るえることを願っています。

ご参考:最近行われたセルゲイ・フィーリンのアメリカ・ダンスマガジン誌のインタビュー。ボリショイ・バレエの芸術監督の激務ぶりがよく伝わってくる、たいへん興味深い内容です。「明るい小川」のバレエダンサー(男性)がポワントで踊るのは彼のアイディアだったとか。また、マッツ・エックやウェイン・マクレガーのような現代振付家の作品を積極的に取り入れていることなどについても語っています。
http://www.dancemagazine.com/issues/January-2013/Inside-Sergei-Filins-Bolshoi-Ballet-expanded-version

ボリショイ・バレエ2012年来日公演の記者会見より
Resize0216

Guardian紙のジュディス・マッケレル氏が、ボリショイ劇場の権力闘争について書いています。ラトマンスキーがボリショイを去ったのは、自身と家族のみの危険を感じたからだそうです。
http://www.guardian.co.uk/stage/2013/jan/18/sergei-filin-bolshoi-politics-acid-attack

また、ボリショイ・バレエのソリストのアナスタシア・メスコバブが目に涙を浮かべながら、この悲劇について語っている映像もGuardianのサイトに。
http://www.guardian.co.uk/world/video/2013/jan/18/bolshoi-acid-video

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バレエ(情報)」カテゴリの記事

コメント

Yahoo!のトップページのニュースで知りました。
本当に恐ろしいことです。バレエはチームワーク、団結が大切なのに本当にショックです。
フィーリンの復活、強く願っています。

meiさん、こんばんは。

本当に恐ろしいことですね。芸術の世界ではこのような暴力がないと思っていたのに。
フィーリンの回復と復活を心から願っています。犯人もつかまりますように。

悲しいです。絶対回復してほしいです。芸術の世界といえども仕事としている限り、ストレスや人間関係、トラブルがあるというのは理解できます。でも暴力や犯罪という卑劣な行為は通常の企業でもないとは思いませんが、今回のような行為は滅多にないと思います。
最近の日本の学校のいじめも限度を超えていて犯罪の領域だと思いますが、ビジネスという世界ではメンタルケアやハラスメントに関して研修などでマネジメント知識として教え、解決に向けて行動できるような組織的な活動が多少なりともあると思います。
芸術やスポーツの世界、学校などでは、もしかしてこのようなケアは遅れていて、ほどほどのとこで折り合いをつけるというような選択はないのですかね。
戦いなので負けたら去っていくのみ、そんな感じで、ほどほどのとこで折り合いをつけれないのが芸術やスポーツなど勝負の世界なのでしょうか。
ふとそんなことを考えたりもしました。

buminekoさん、こんばんは。

バレエ界は競争も激しいでしょうし、ボリショイのような巨大な組織ともなれば権力闘争もあることでしょう。不満を持つ人が出てくるのは理解できます。でもおっしゃる通り、暴力、犯罪はどんな理由があっても絶対にいけません。そして、メンタルケアやストレスマネジメントが必要というのもその通りだと思います。バレエダンサーやアスリートは、犠牲が多く伴う仕事だし、思い通りにならないことは自己を否定されたかのように思うこともあるでしょうから、なおさら精神的なケアは今後重要になってくるでしょうね。

naomiさん、こんにちわ

ベルギーの病院に運ばれたのですね。国内では身の危険があるのでしょうかねえ。
バレエの世界でのトラブルのように報じられていますが、この国の場合どうだか怪しいかもしれませんね。
案外政治的な何かだったりして・・・バレエ関係者の不満が利用されているだけだったり。
権力闘争の影には芸術や芸術家を利用するだけの人もいるでしょうから。

彼の回復、復帰だけを日本からひたすら祈ります。どうか、どうか失明などしませんように。

このような悪魔な卑劣な人達には、彼を傷つけたかったんだろうが、彼の美しさより中身の強さ魂には勝てないんでしょう。 回復を願います。

buminekoさん、こんばんは。

結局、ベルギーにはすぐには移送せず、モスクワでの手術が落ち着いてからになるようですね。さっき目にした記事によれば、少なくとも片方の目は大丈夫、もう一つもおそらく回復するだろうというボリショイ劇場の発表があったようです。なんでも、襲撃された直後にフィーリンはとっさの判断で雪をつかんで目に当てて硫酸を洗い流したため、影響を少し減らすことができたそうで、不幸中の幸いというか。真相はまだ明らかにされてなくて、おそらくはバレエ界での権力闘争とは予想されているものの、おっしゃる通り政治が関係している可能性もあるかもしれません。私も彼の回復、復帰を心から願っています。以前の来日公演で、客席にお母様やかわいい息子さんも見かけたので、彼の家族のためにも。

…さん、こんばんは。

フィーリンは外国からダンサーを連れてきたり、現代作品をレパートリーに取り入れたり、革新的なことを信念を持って取り組んでいたようで、ダンサーや関係者に憎まれることがあってもしっかり信念を通す方のようです。嫌がらせも受けていたとのことですが、それに屈するつもりはなくてボディガードも断っていたのだと思います。精神的な打撃も大きいでしょうが、おっしゃる通り、魂は決して負けない人だと感じられます。心より回復と復帰を祈ります。

こんばんは。バレエ好きすぎてこの事件・・・あまりにもショックが大きかったです。
バレエは「夢の国」ではないのか。。。と思いました。
私はあくまでも趣味で今まで踊って来て実は最近やめて、でも
またカムバックするぞという思いでいましたが、趣味とはいえバレエ自体がトラウマに
なってしまいそうです。。。
他の悲惨なニュースでも泣くべきなのに、これだけ涙と怒りがいっぱいになったのは初めてでした。
しかも某TVコメンテーターたちが「2時間ドラマになれば面白そうだね!」と言ったのにはがっかりしました。これはどの凶悪犯罪とも同じ、決してそんなことはいうべきではない!人が殺されそうになってた
というのに。。。
私は日本のニュースのほんのわずかの情報しか得てませんが、セルゲイ・フィーリンが容姿端麗で仲間のダンサーから嫉妬されてたとか本当に彼のことを憎んでいた人間がいたとか聴きましたが、本当のところはどうなのか。。。もしダンサーが逮捕されたら悪夢ですね(あのツィスカーリゼが事情聴取を受けていたとは!)
でも思うんですが、バレエというのは本当に不平等なダンスだと。。。だから美しいのか?と。
もちろんバレエは大好きですが、フラダンスをやってる方にそう言われたのです。
もちろん、フラとバレエは違いますが、のどかで自然への感謝の意を忘れず誰でも挑戦しやすいフラに対してバレエはいつも重荷を背負っているようで、常に人と向き合い、ストイックに頑張っても選ばれない現実というものを感じます。 はい、やはり私の偏見のようですね。でもその「重荷」が「感動」に繋がる瞬間にいつも鳥肌が立つのです。だからバレエから離れたくない。
余談ですが映画「ファーストポジション」に登場してたミケーラ・・・人種差別に負けずこれからも美しく踊り続けて欲しいです。

恋舞さん、こんにちは。

私も今朝ワイドショーを見ていたら、このフィーリン襲撃事件が大きく扱われていてびっくりしました。政治などではなく、バレエ界でこんなことが起きてしまうとは、本当にショックです。おっしゃる通り、私もコメンテーターが映画みたいって言っていたのには腹が立ちました。フィーリンが、命懸けでやっている仕事を彼の手から奪おうとするだけでなく、失明の危機になるまで深刻な怪我を負わせたわけですから…。もちろん、嫉妬や利害の不一致などはあったと思いますが、だからといって暴力を使っては絶対にいけません。

バレエは不平等なところはある芸術だと思います。やはり、生まれ持った体型や身体能力の問題があって、どんなに努力しても体型等が恵まれないと、プロになれなかったりしますものね。また、子供時代からバレエそのものに身を捧げなくてはならなかったり、40歳くらいまでしか現役で活躍できなかったり、職業として追求するにはあまりに厳しいなって思いました。「ファーストポジション」のミケーラ、とても良いダンサーで一生懸命なところに感銘を受けました。彼女のようなバレリーナが「白鳥の湖」を踊ってもいいと思うのです。

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