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2012/11/15

映画「アンナ・カレーニナ」のダンスシーン振付はシディ・ラルビ・シェルカウイ

ジョー・ライト監督、キーラ・ナイトレイ、ジュード・ロウ主演の映画「アンナ・カレーニナ」が11月16日にアメリカで公開されましたが、この映画のダンスシーンの振付を、シディ・ラルビ・シェルカウイが行っていることが話題になっています。

http://londondance.com/articles/news/anna-karenina-sidi-larbi-cherkaoui/

監督のジョー・ライトは、「映画は時間と動きについてのものなのだから、動きについてもっときちんと考えるべきではないか?」と考えて、特に映画内でヴロンスキーとアンナが踊る社交ダンスの演出を重視したとのことです。

予告編

映画の中でも特に重要なシーンは、アンナ・カレーニナが、後に恋人となるヴロンスキー(アーロン・テイラー・ジョンソン)と初めて出会う舞踏会の場面となっています。

シェルカウイは、「観客の目を導いて集中させ、そして別のところへと逸らせることは全く新しい経験だった。ここまでのレベルにおいてのこんなチャンスは初めてのことだった」「ライトは、ワルツを再構築する自由を与えてくれ、腕や手の動きをより多く使う自分自身のスタイルでアプローチすることができた。彼が僕のやることは気に入ってくれるとわかっていたから、俳優たちが、このダンスを知っているかのように流れの中に入れるように教えることはとてもエキサイティングだった、そしてそれは、その時に行われたものに基づいたものだったんだ」と語っています。

この映画では、「TeZukA」に出演したダニエル・プロイエットや、マシュー・ボーンのニュー・アドベンチャーズで活躍しているアーロン・シルズ、ミカエラ・メッツァなどのダンサーも参加しています。

キーラ・ナイトレイはこう語っています。「私はダンサーではないし、ダンスは私を表現する手段ではありません。でも単に「私たちはダンスを学びました」だけではここでやったことは語りきれません。セットで行われたことも、ダンスのことも、そして動きのことも、すべて『ラルビ的』に行われました。」「舞踏会のシーンを撮影することは素晴らしい経験でした。ラルビは全く新しいレベルへと持っていきました。これらのダンスの順序をこなすのには何週間も何週間もかかり、私の膝や腰も疲れ切りましたが、おそらくとても美しいのではないかと思ってます。このシーンは私、そしてアーロンのキャラクターの多くの部分を占めています。彼は白い衣装で、私は黒い衣装で、まるで陰陽のようでした」


この映画を観た、アメリカのダンスマガジン誌の記事によれば、この映画自体ほとんどのシーンが古いロシアの劇場で展開されているとのこと。黒子が舞台装置を動かし、登場人物は舞台奥の舞台装置にある扉から出ていき、街の人々も舞台の上を歩いているなど。ジョー・ライト監督はこの映画を舞台仕立てにすることにより、登場人物たちは隠された主題、礼儀正しい半分の真実、そして嘘を秘めていて、お互いに向かって演技をしているという事実に注意を向けさせ用としているという意図を持っているかのように思われるそうです。

シディ・ラルビ・シェルカウイの振付は同誌では「動きによる書道」とも評されており、舞踏会のシーンだけでなく、シーンの動きやキャラクター相互の動きなどに対しても、予想外の効果を上げているとのこと。カメラは、握られた手やパーティ客の凍りついた劇的なシーンや肘の意外な接触などに執着した動きを見せており、この映画をよく見ると体の動きに小さな宝石のような美しさがあるそうです。映画と踊りのシームレスな融合に興奮を覚えた、と同誌では結んでいます。

http://dancemagazine.com/blogs/admin-admin/4780

シネマトゥデイの記事
http://www.cinematoday.jp/page/N0047629

映画内でヴロンスキーとアンナが踊る社交ダンスの演出について(ジョー・ライトは)「あのダンスは、振り付け師シディ・ラルビ・シェルカウイによるものだ。彼はモダンダンス界では世界的な人物で、オランダにダンスカンパニーを持っている。彼とは、いろいろなブロッキング(舞台上の立ち位置と動く方向)を試しながら、感情表現できるダンスを共に試してみたんだ。当然、俳優とのダンス・リハーサルもかなりこなすことになったよ」と話した通り、このダンスが原作を知らぬ観客さえも、おそらく魅了することになるだろう。

同じ原作をアレクセイ・ラトマンスキーが振りつけた「アンナ・カレーニナ」は、マリインスキー・バレエの来日公演で11月22日、23日と上演されます。映画の公開は来年3月予定だそうですが、映画の予習を兼ねて観るのもいいかもしれませんね。

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