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« ボリショイ・バレエの「ジュエルズ」初演/「ボリショイへのチケット」字幕つきに | トップページ | オールニッポンバレエガラ2012 プログラム発表/追記あり »

2012/05/07

5/6 新国立劇場バレエ団「白鳥の湖」 National Ballet of Japan "Swan Lake"

http://www.atre.jp/12swan/

振付:マリウス・プティパ
レフ・イワーノフ
Choreography : Marius Petipa / Lev Ivanov
照明: 沢田 祐二
Lighting : Sawada Yuji
作曲:ピョートル・チャイコフスキー
Music : Pyotr Tchaikovsky
指揮:アレクセイ・バクラン
Conductor : Alexei Baklan
演出・改訂振付:牧 阿佐美
Revised by Maki Asami
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
Orchestra : Tokyo Philharmonic Orchestra
美術:ピーター・カザレット
Design : Peter Cazalet

オデット/オディール:小野絢子
ジークフリード王子:福岡雄大
ロートバルト:厚地康雄
道化:福田圭吾
王妃:西川貴子
パ・ド・トロワ:さいとう美帆、長田佳世、奥村康祐
ハンガリー:長田佳世、古川和則
ナポリ:大和雅美、井倉真未、八幡顕光
ルースカヤ:米沢 唯
スペイン:湯川麻美子、楠元郁子、マイレン・トレウバエフ、江本 拓
2羽の白鳥(act4):堀口 純、厚木三杏

今年は新国立劇場バレエ団の「白鳥の湖」は観ないつもりだったのだけど、思いがけず観る機会を与えられることに。しかも今回オデット/オディール役では初めて観る小野絢子さん主演で観られるということで、楽しみにしていた。

小野さんは、小柄でいわゆるオデット向きのバレリーナではないけれども、脚は長く、身体のラインもとてもきれいだった。惜しむらくは小野さんはやや腕が短いので白鳥らしさに少し欠けるところであったが、その腕の動きは柔らかくてしなやかだし、身体能力も非常に高い。また彼女の特筆すべき点としては、音楽性の豊かさ。音楽と戯れるように、緩急を自在に操り滑らかに動く様子は実に美しかった。だが表現としてはちょっと大人しめであり、悲劇性は薄い。白鳥の女王というよりはお姫様のような可憐さがあって、今までに観たことのないオデットだった。

オディールの小野さんは、不敵な笑みを浮かべながらも小悪魔のような可愛らしさと若さにあふれていて、とても生き生きと踊っていた。3幕のグランフェッテの演奏が今まで聴いたことがなかったくらいのものすごい速さで、このスピードでフェッテするの、と驚いたのだが小野さんはしっかりと音に乗せて、ダブルも入れながらきちっとスピーディに回転していた。フィニッシュだけ少し乱れたけど素晴らしいテクニックを見せてくれた。生き生きと魅力的なオディールには王子もクラクラ来ていたようだが、その王子に求婚されるとオディールが片側だけふっと唇を上げて軽く笑い飛ばす姿も堂々としていた。

小野さんはバレリーナとしての才能は吉田都級の逸材だと私は思うし、白鳥のように決して向いているとは思えない役にも果敢に取り組んでいて、すごく応援したい気持ちにさせられる人だ。後もうひと皮剥けたら、とてつもないダンサーになるんじゃないかと思うので、その後一歩、もっと強烈なものを感じさせてくれるようになって欲しいと心から思う。そのためには、上品すぎる新国立劇場バレエ団だけにとどまらず、もっと他のところ(海外)で経験を積むべきではないのだろうかとこの日思った。とりあえずは、「マノン」と、初日に主演することが発表されたビントレー版「シルヴィア」に期待。

小野さんの持つ才能を生かすには、まずこの牧阿佐美作品に出演させるのをやめさせるべきではないかと今回思った。牧阿佐美の演出は、ことごとくバレエからドラマ性を剥ぎ取り、つまらなくさせる、盛り下げることに集中しているとしか思えないからだ。特にこの「白鳥の湖」は、以前採用していたセルゲイエフ版の劣化コピーで、冒頭に取ってつけたようなブルメイステル版のオープニングをつけて、ますますよくわからなくなっている。マイムを排しているので王子とオデットが惹かれあう理由が全く意味がわからないし、ラストもなぜオデットが王子を許しているのか説明がないし、王子はほとんどロットバルトと戦うことなく、勝手にロットバルトは自滅している。相当演技力の高いダンサーをもっても、これをドラマティックに仕上げることは困難である。ましてや経験の浅い若手にこの役を演じさせてもいかんや、だ。せっかく衣装や舞台装置はシックで素敵なのに、残念なことであり、そろそろこの版は御蔵入りさせるべきであろう。

王子役の福岡さんは、怪我明けであるということもあり、跳躍も重くてまだ本調子ではなさそうだった。着地は柔らかく綺麗だし、回転もきっちりしているし、サポートは万全であったが福岡さんならもっとやれるのではないかと期待していた。このヴァージョンを演じるのに演技力が、と言われるのも気の毒な話であるが、やはりドラマ性が非常に薄くて、王子はオデットのつっかい棒か、って感じである。あと本当はハンサムなのにメイクが良くなかったのと、時々口がぽかんと開いているのもいただけない。

福岡さんの王子のお株を奪う形で、この日一番の拍手をもらっていたのは、パ・ド・トロワの奥村さん。美しくエレガントなライン、高い跳躍、綺麗なつま先と柔らかい着地、「白鳥の湖」のパ・ド・トロワを観てこれだけときめいたことはないほどだ。彼は容姿も美しいし、パートナーリングの訓練さえできればすぐにでも王子を演じることができるのではないかと思った。今回最大の収穫といってもいい。

新国立劇場バレエ団の最大の売り物は、一糸乱れぬコール・ド・バレエだ。今回も2幕、4幕の群舞はとてもよく揃っていて、思わず息を詰めて見入ってしまい湖畔の幻想の世界に浸ってしまうほど非常に美しかった。だが、だいぶ世代交代をしてきているようで、大きな4羽の白鳥、小さな4羽の白鳥にその辺がスムーズに行っていないのが見えてしまった。小さな4羽は全然揃っていなくてハラハラしたし、大きな4羽にいたっては、バラバラもいいところであり、かつ個々人の技量の差が大きく、アンドゥオールすらできていない人もいれば背中が硬くてまったく白鳥にも見えない人もいて、なんでこのような配役になったのかはまったく謎である。

3幕のディヴェルティスマンはソリスト大投入で見応えがあった。このバレエ団は全体的な水準が高くて、1幕のパ・ド・トロワのさいとうさん、長田さんも含めてとても安心して見られるクオリティとなっている。中でも楽しかったのはスペインで、湯川さんももちろんかっこいいのだが、髭ともみあげを描いて怪しさ満点のマイレンのキメキメの踊りには、思わず笑いが漏れそうになったけれど、とても魅せてくれた。ルースカヤは、最初この牧版が出た時に観て、一人で延々と退屈な踊りを踊らされてまるで罰ゲーム、と思ったのだが、米沢唯さんの踊りは切れ味があって正確でかつ可愛らしく、初めて退屈しないでこのソロを観ることができた。

ロットバルトの厚地さんは、長身から繰り出される跳躍も舞い上がるようで爽快であり、存在感があったのだが、何のためにロットバルトが存在し行動しているのか全く意味不明なこの牧版では、少々もったいなかった。福田さんの道化は八幡さんほどの派手さはないけれども、軽やかで弾むようであり、またピルエット・ア・ラ・スゴンドの大回転も見事であった。

牧阿佐美版の退屈な演出さえなければ、オーソドックスではあるけれども水準の高い上演で、感動までには至らなかったものの、きっちりとした全幕の充実した舞台を観たという満足度は得られた。この日の「白鳥の湖」には芸術監督のデヴィッド・ビントレーが来ていなかったのが残念である。振付家として辣腕ぶりを発揮している彼だったら、この演出には決して満足せず、別の版を検討するであっただろうから。


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バレエ公演感想」カテゴリの記事

コメント

ビントレー初日は来てたよ

名無しの方、コメントありがとうございます。(できればこのブログでは投稿者名なし、というのはやめていただきたいです)

初日はビントレーは来ていたんですね。私は2日目、通常そういったスタッフの方々が座られる近くの席だったので、明らかにこの日は来ていなかったと判断しました。新国立劇場バレエ団のダンサーが主演する日も見ていただきたいと思います。

こんばんわ。私も同じ日にいきました。小野さん、いいですよね。アラジンで主役デビュー舞台をみて以来ずっーと好きです。アラジンのプリンセスは本当にあっていました。ジュリエットはみていないけど、あうと思うし・・・お姫様、本当にお似合いです。
この演目では技術も演技もなかなかよかったと思うのですが、先日のボリショイでのアレクサンドロワやルンキナ、そして過去、ローパートキナやアナニアシヴィリ 、ザハロワ・・・とベテラン勢の舞台をみてきたせいか、白鳥も黒鳥も説得力にはかけるなあと思いながら観劇しておりました。
若さゆえ説得力がないというか、そんな思いがありますが、版の影響もあるかもしれません。
白鳥の湖とは奥深い演目であるとも思いました。
黒鳥での演技は、容姿の可憐さ+小柄で細い少女のような体つきで、誘惑しても背伸びした若い少女が一生懸命大人の演技をしているようで、ちょっと微笑ましかったです。
アラジンのプリンセスでの誘惑シーンは妖艶でワクワクしたので、黒鳥も妖艶かと想像したのですが、そうでもありませんでした。前述のように、微笑ましい感覚が残りました。
この先どんなバレリーナになるのかとても楽しみです。

奥村さんはきれいでいいですねえ。今後が楽しみ。福岡さんもらしさがでていてよかったですが、メイクには同感です。

ところでルースカヤの衣装ですが、まえからあのデザインでしたっけ?スカートの前部分の赤い箇所、あんなに深く割れていましたっけ?回転してもあまり裾が広がらないようなデザインだったように思うのですが、記憶違いかな?何度もここの白鳥の湖をみているのに、はっきり思い出せません。

ルースカヤといえば寺島まゆみさんの踊りが大好きだったのですが、米沢さんの踊りを観ていると同じ振りにはみえなかったです。彼女はやたら元気な印象でした。まゆみさんは足の切れが抜群によいのですが、手や上半身の印象がしっとりしているため、全体的には神秘的な魅力のルースカヤでした。
踊り手によってずいぶん印象が変わります。湯川さんで見たこともあるのですが、ちょっと退屈でピンとこなかった記憶があります。ルースカヤって難しくないですか?

buminekoさん、こんにちは。

小野さんって本当にいいバレリーナですよね。順調に育っていると思うのですが、あともうひと皮むけて欲しいと思うところです。実は予想していたよりは彼女の白鳥も黒鳥もよかったのではないかと思います!しかしおっしゃる通り、白鳥というのは奥の深い演目であり、やはりある程度ベテランの方が説得力というかドラマティックさがありますよね。小野さん、ジュリエットは本当によく似合っていて、演技も素晴らしくて、彼女はひょっとしたら天才かも!って思ったほどでしたよ。だからマノンも楽しみですね~。

私もルースカヤの衣装は前と同じだったか、あまり自信がありません。寺島まゆみさんも良いバレリーナだったので退団が残念ですよね。まゆみさんの踊りはロシアンなので、ルースカヤがよく似合っていましたね。米沢さんはおっしゃる通り、かなり元気のある踊りだったと思います。彼女は今回白鳥も踊るので、両方の役のリハーサルは大変だったでしょうね。今回見に行けないのが残念です。(アトレの会報で、グランフェッテにはトリプルもたくさん入れると宣言されていました!)ルースカヤ、退屈じゃないように踊るのって難しい踊りだと思います。最近では、やはりガラで踊っていたロパートキナが印象的でしたが、ロパートキナがこの踊り?ともったいなくも思えました。

naomiさん おはようございます。

小野さんジュリエットって、やはりいいのですね。アラジン見た際胸が熱くなったのですが、その瞬間、ジュリエット合いそうだなあとふと感じたので、いつかみたいと思います。マノンも確かに期待できそうですね。

ロパートキナのルースカヤは感動しました。教祖様みたい。(←変な言い方ですが・・・)これぞロパートキナ教祖、教祖様~ってラストで叫んでしまいました。もちろん心の中で。退屈じゃない踊りにするのは難しそうですが彼女が踊るとすごかったです。
どういう踊りなのかを理解していないというか勘違いしているダンサーも多いかもしれませんね。

小野さんのジュリエット、次回出演するときにはどれくらい進化しているか、とても楽しみです!可憐な彼女には特に似合っている役でした。

ロパートキナのルースカヤは確かにありがたくて手を合わせたくなるくらいでしたね。磨き抜かれた芸術って感じがします。マリインスキーのセット券、ロパートキナでバヤデールと白鳥を取ったのですが(アンナ・カレーニナはヴィシニョーワにしてみました)特に白鳥は人気があるみたいで、あまり席はよくなかったです。

マリインスキーはセット券にされたんですね。私は単券を予定していますが、今のところバヤデールは、テリョーシキナとヴィシニョーワ、アンナ・カレーニナはヴィシニョーワを計画中。白鳥は直前に考えようかと・・・平日が多くて困ります。火曜日は通常早く帰れないので。

コンダウーロワのガムザッディをみれない設定(ソーモワのニキヤは気が乗らず・・・)なのがちょっと心残りです。

buminekoさん、こんばんは。

今回マリインスキー、平日が多いですよね。料金が別になっているとはいえ、ロパートキナの出演が全部平日なのは困ったものです。バヤデールは、単券でヴィシニョーワの日も買い足そうと思っています。コールプのソロルが観たいのです。私もソーモワの日は観ないと思います。(彼女も最近良くなってきたようなのですが、お金に余裕がないです)セット券にしたのは、セット券割引に惹かれたからです。

こんにちは


私はゲストダンサーの時に行ってきました。とにかく中国のペア、特にワン・チーミンはとてもよかったです。旦那さんの方は、どちらかというと、振付の方に重点を置いているのか、それなりの踊りでした。
あと、牧版ということに関しては、仕方なし。しかしビントレー監督が来ていたので、そのうち変更が入るのかもしれません。
ただ、オペラの方で新国立劇場来年再来年のラインアップがかなりやばいかも、という声があるので
バレエもゲストダンサーのあり方は維持が難しいかもしれません。

踊りに関しては、意外と華やかで、良い空間が出来上がっていると思いましたが、オケがバクラン指揮にしてはかなり悪いと思う。また、今回思ったのですが、彼もやはり、あまり派手に振りすぎると、チャイコフスキーの音楽の良さが消えるかもしれない、とさえ思いました。
東京フィル、オペラの方で最近良い演奏が多いのですが、マリインスキーではないですが、バレエは2軍なんでしょうかねえ。
本当に救いはワン・チーミンでした。確かに、足が上がらないとか、色々と突っ込む人はいるかもしれない。しかし全体として、彼女は自分の踊りを完成させて、舞台上で披露していたと思います。やはり、このことはとても重要なことで、ダンサーによって白鳥のイメージが浮かんでくるということは重要なことです。うまく踊れたでは、発表会の延長のような気がする。
そんな感じの印象がありました。
ザハロワがドタキャンした時よりも、ずっとまとまりのある舞台になっていたと思います。
あとコールドですが、いまどこのバレエ団も乱れてきておりますよね。時代の流れなのではないでしょうか。その中で、日本人の「見ため」というハンディキャップを補って余りある、がんばりが、今回の「白鳥」の舞台にはあったと思います。少しずつ、ビントレー監督の考えがバレエ団に浸透してきていると思います。

ただ、バレエ教室専門の割引とかアカデミックプランとか、普通に購入している人間には、カチンとくる、割引が多すぎます。その分客層も若返っているのですが、普通に購入している人間が余裕があるわけではなく、割引の対象の子供の方が親にゆとりがあったりするのではないでしょうか。、その辺は考えてもらいたいですね。あの割引のチケットを受け取るカウンターの前を通るたびにいやな思いをします。
余談ばかりですみません。
バレエフェスははるか上の階から、観ることにしました。いま、ガラに私個人が何か燃えるものがないから、参加させていただくという感じでのんびりと見ます。マリインスキーのガラもパスです。
最後に、今回徹底的に感じたのは、今年のボリショイのオケ、あの音は、最高だったんだ、と改めて実感しました。という感じでしょうか。とりとめもなくてすみません。

zuikouさん、こんばんは。

私は今回残念ながらワン・チーミンの白鳥は観ませんでした。去年、シュツットガルト・バレエの50周年記念ガラでリー・チュンとの「牡丹亭」、そしてウィーン国立バレエでのゲスト出演でデニス・チェリェヴェチコとの「ドン・キホーテ」で彼女を観たのですが、テクニックは素晴らしいと思ったのですがそれ以上に感じるものがなくてパスしてしまいました。

新国立劇場バレエ団は、コール・ドの質の高さにおいては世界にも自慢できるレベルだと思います。プロポーションも大変美しくて揃っているし、もちろんロシア系に比べれば見た目では多少はハンディはあるかもしれませんが、それでも非常に整っていて、じーんと感動させられるものをもっていて、それはやはりおっしゃる通りの頑張りがあるからという気はします。

アカデミックプランは、やはり観客を育てるという意味では必要ではないかと思いますよ。空席を作るよりは、安くしても埋めておいたほうがいいと思うのは当然だと思うし、今後長きにわたってバレエを見続けてくれる若い観客に来てもらうことは大事なことではあると思います。私ももちろん余裕があるわけではなく、先に買っているのに後で買った観客が安く買えるのはちょっと不公平だとは思いますけれども、学生など若い人に来てもらうには、学生向けの割引はあるべきだと思います。

音楽のことはあまり詳しいわけではないのでなんとも言えないのですが、とにかく3幕のグランフェッテがものすごい速さなのにびっくりしたのと、意外と2幕のヴァイオリンソロが聴かせてくれなかったなとは思いました。ボリショイのオーケストラは確かに素晴らしかったですね。マリインスキーのオーケストラはどんなものでしょうか。ガラは末席で観ます。末席といっても結構高いのですよね。

こんにちは

>プロポーションも大変美しくて揃っているし
今回は、このことも感じました。あとは、「アンナ・カレーニナ」の時とは逆に、事前にプリンシパルが入っているのを承知していながら、どの人が誰か、あまりわからなかったのには驚きました。しかし何人かきれいな人はいますね。この辺は東京バレエ団などほかのバレエ団と違う、何かを感じました。
しかし
逆に、何かが決定的にないというものも感じているのですが。。たぶん、お役所仕事で割り切っている部分が白けた感じになって全体に悪影響を及ぼしているのでしょう。

>私ももちろん余裕があるわけではなく、先に買っているのに後で買った観客が安く買えるのはちょっと不公平だとは思いますけれども

はい、がんばりましょう。
しかし、私の学生の時に、このプランがあったらなあ、と本当に思います。
上でも可きましたが、これらのプランのおかげで、オペラの時と違って、会場が華やかです。ある面いいことなんですが、私なんか居場所がない感じで、影に追いやられてしまう。笑い

>とにかく3幕のグランフェッテがものすごい速さなのにびっくりしたのと、意外と2幕のヴァイオリンソロが聴かせてくれなかったなとは思いました

とにかく、煽りがすごかったですね。ご覧になっていないとのことで、どなたからか聞いていただければ結構なのですが、32回転の時のワン・チーミンの踊り方、あれって特別なのかなあ?牧版なのか、わからないままです。
とにかく、2回目のゲストペアの時もビントレー監督いらっしゃっておりましたので、今後の「白鳥」は修正していくと思います。とりあえず、基礎レベルは上がってきたと思うのです。彼には長くやってもらいたいです。

またいろいろと教えてください。

zuikou さん、こんにちは。

確かに新国立劇場バレエ団は、全体のレベルの平均点が高いですが、突出したものがないのが弱点で、だから観客動員に苦労しているのではないかと思います。これはというスターもいないんですよね。小野絢子さんがそのスター候補の筆頭ではあると思うのですが、彼女も素晴らしいものの、まだ有力ホープという段階だと思うので、一層の飛躍を期待したいものです。

ワン・チーミン、友達はあまりよくないと言っていったのですが、概ねほかの方の感想を読むと好評のようですね。ビントレーさん、なんでゲスト日には来て小野さんの日にはいなかったんでしょう。とりあえず次回の「白鳥」の時には違うバージョンにして欲しいって思います。

naomiさん、こんにちわ。

小野さん私も期待しております^^
以前ソリストで踊っているときに初めて舞台で見て、
おっ!と思ってプログラムで名前を確認したのが彼女でした。
凄く柔らかい踊りだなと思っているので、マノンをどのように踊ってくれるのかとても楽しみにしています。

それと記事でもおっしゃってる牧阿佐美版に関してまったく同意です。
牧さんの「椿姫」はとくにひどいと思いました。
ノイマイヤー振付が余りにも素晴らしすぎるにしても、
特にアルマンにマルグリットがお金を投げつけるあたりの演出と振付が
恋人じゃなくて娼婦と扱われた悲しみが全く感じられなくて
ちゃんとドラマを創ろうとしているのかが甚だ疑問でした。

すいかさん、こんにちは。

小野さん、本当にいいダンサーですよね。彼女はおっしゃる通り、とてもやわらかくてしかも強靭なんですよね。ソリストの時から、確かに目立っていました。

そうなんですよ、牧阿佐美版の「椿姫」は本当に中途半端でオリジナリティのかけらもなく、淡々として盛り上がりにも欠けて感情の揺れ動きもなく、つまらない作品でしたね。あんなのをボリショイ劇場で上演してしまったとは、残念です。

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