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« ナショナル・バレエ・オブ・カナダ 2012/13シーズン National Ballet of Canada announces 2012/13 Season | トップページ | クラシカ・ジャパン5月特集は「新生ボリショイ劇場」 »

2012/02/08

ローザンヌ国際バレエコンクールの結果 Results of Prix de Lausanne

ボリショイ祭り満喫中でコメントへのお返事も追いつかず公演の感想も書ききれずに申し訳ありません。

今日のボリショイの「ライモンダ」も素晴らしかったです。ライモンダ役のマリーヤ・アレクサンドロワの圧倒的な華と貫禄は言うまでもなく、ジャン・ド・ブリエンヌ役のルスラン・スクヴォツォフはサポートに難はあったもののヴァリエーションは素晴らしかったし白マントもよく似合い、また怪我明け初めての舞台で、この1公演の舞台のためだけに来日してくれたというミハイル・ロブーヒンも濃い演技の中にも気品があってブラボーでした。そして、ボリショイ・バレエ全体の容姿、プロポーションの美しさといったら、もう。特にクレマンスとアンリエット役にエカテリーナ・シプリナとアンナ・ニクーリナと主演級を投入、ベルナールとべランジェにはウラディスラフ・ラントラートフとデニス・ロヂキンという超美形&テクニックも素晴らしい二人がいて、眼福そのもの。マズルカのソリストには「スパルタクス」で剣奴役のサーヴィチェフが出演していて、なんとも嬉しくなりました。あ~ゆっくり感想が書きたい!って感じですし、明日も東京文化会館でまた「ライモンダ」観たい!のですが、家族の手術の立会いがあったりして難しそうなので本当に残念です。この無念は?木曜マチネの「白鳥の湖」で晴らさせていただきたいと思います。急遽マチネ公演にも岩田守弘さんが出演することになってラッキー、です。

*****

さて、このブログに「ローザンヌ国際コンクール」の検索で来られる方が大変多く、ファイナリストだけ書いて結果を書かないのも中途半端なので一応ご紹介します。とはいっても、昨日から新聞の一面を飾るなどの大報道で、ほとんどの皆様が、菅井円加さんが1位に輝いたことをご存知かと思いますので、軽く触れるに留めておきます。ファイナルはネット生中継で観ただけですし、私は素人なので、審査員が判断されたことが正しいのでしょう。コンテンポラリー重視のコンクールになったんだな、と改めて感じた次第です。日本人は今までクラシックはレベルが高いけどコンテンポラリーが弱いとされてきましたが、コンテンポラリーを高く評価されての1位は素晴らしいことだと思います。

バレエの話題がこれだけ新聞やテレビで大々的に報道されることは喜ばしいことですし、これをきっかけにバレエをはじめる少年少女が増えたらいいことだと思いますが、バレエをよく知らない記者やコメンテーターによる間違った報道も散見されるところはあります。有名な国際コンクールで日本人が1位は本当に素晴らしいことですが、ローザンヌだけが有名なコンクールではないこと、スカラシップ受賞者の賞金は原則として同一であること(ただし、菅井さんはコンテンポラリー賞も受賞しているので、その分の上乗せはあります)そしてコンクールはプロのダンサーに向けての出発点であり、これから先どのように育っていくことかということが大事だということを報道関係者には理解して頂ければと思います。騒がれすぎて、せっかくの菅井さんの才能にプレッシャーをかけすぎることがありませんように。

日本でこれだけコンクールの結果が騒がれるということの背景には、日本には国立のバレエ学校がなく、海外のバレエ学校で学ばなければプロとなるには難しいこと。そして海外で学ぶためには、コンクールで賞を受賞することがほとんど唯一の道であること。日本のトップクラスのバレエ団に入団できたとしても、バレエの舞台だけでは生活するのは経済的に難しく、また女性の場合には結婚・出産などでキャリアを中断する憂き目に遭うことがほとんど、といった厳しい実態があります。つまり、バレエで生きていくためには、海外のバレエ団に入るしかない、そのために、バレエを学ぶ生徒たちはみんなコンクールに取り組んでいるわけですし、コンクール偏重型のバレエ教育になってしまうのです。

これだけバレエが盛んで、バレエを学ぶ少年少女も多ければ観客も多い日本で、バレエダンサーが置かれている過酷な状況を理解しているマスコミ関係者がどれだけいることでしょうか。

「ダンスの海へ」の高橋森彦さんが、今回のコンクールについてうまくまとめられていますので、こちらをご一読していだければと思います。
http://d.hatena.ne.jp/dance300/20120207/p1


ローザンヌ国際コンクールのオフィシャルの結果はこちら。
http://www.prixdelausanne.org/Prize_winners_2012.pdf

Lauréat - Prizewinner スカラシップ受賞者
(306) Ms Sugai Madoka, Japon
Sasaki Ballet Academy, Yamato

(108) Ms Bettes Hannah, USA
Next Generation Ballet Patel Conservatory, Tampa

(406) Mr Barbosa Edson, Brésil
Grupo Cultural de Dança-Ilha, Rio de Janeiro

(422) Mr Tudorin Nikolaus, Australie
Tanz Akademie Zürich

(424) Mr Grünecker Michael, Allemagne
Tanz Akademie Zürich

(120) Ms Vinograd Sonia, Espagne
Institut del Teatre de Barcelona, Conservatori
Professional de Dansa

(407) Mr Wang Le, Chine
Beijing Dance Academy

(401) Mr Wang Mingxuan, Chine
Shanghai Dance School

"PRIX D'INTERPRETATION CONTEMPORAINE"コンテンポラリー賞
"CONTEMPORARY DANCE PRIZE"

Lauréat - Prizewinner Prix
(306) Ms Sugai Madoka, Japon
Sasaki Ballet Academy, Yamato

"PRIX DU MEILLEUR SUISSE" - "PRIZE FOR THE BEST SWISS CANDIDATE"ベスト・スイス賞
Lauréat - Prizewinner
(424) Mr Grünecker Michael, Allemagne
Tanz Akademie Zürich

"PRIX DU PUBLIC" - "THE AUDIENCE FAVORITE"観客賞
Lauréat - Prizewinner
(108) Ms Bettes Hannah, USA
Next Generation Ballet Patel Conservatory, Tampa

決勝の動画はオフィシャル動画で見ることができます。

菅井さんはバーミンガム・ロイヤル・バレエでの研修を希望されているとのことですが、昨日(6日)のNHKのニュース9でバーミンガム・ロイヤル・バレエの芸術監督かつ新国立劇場バレエ団の芸術監督であるデヴィッド・ビントレーも日本人ダンサーについてコメントをしていました(だったらもっと新国立劇場バレエ団の待遇改善もしようよとちょっと思いましたけど)。BRBを希望されるとは興味深い選択だと思います。スカラシップ先で順調に伸びやかに菅井さんが育つことを期待したいです。

(これは去年のローザンヌ国際コンクールの映像)

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コメント

こんばんわ。

明日の白鳥マチネ、岩田さん出演なのですか?実は私、休暇とって、マチネいくことにしています。
非常にうれしいです。

JAの会員向け直前割引のおかげで決心がつき、チケットを購入していました。
ルンキナの白鳥をみたかったので・・・
ソワレのチケットは持っていませんが、観たいのであきらめてはいませんが、岩田さんがマチネに出演ならば、ソワレいけなくても救われます。

buminekoさん、こんばんは。

今日のマチネの公演、素晴らしかったですよね~。しかも岩田さんの渾身のパフォーマンスを見ることができて本当にラッキーでした。私も夢倶楽部の直前割引でチケットを買って、けっこう直前だったので見づらい端の席でしたが、公演そのものには大満足しました!ソワレの方も観たかったですが愛知に遠征しちゃって資金不足で。(スパルタクスでドミトリチェンコが気に入ったので、彼の悪の天才を観たかったです)ソワレ、当日券が少し出たようですが無事ご覧になられましたでしょうか?

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