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« ボリショイ・バレエ来日記者会見速報その2 Bolshoi Ballet Japan Tour Press Conference | トップページ | 第40回ローザンヌ国際コンクールのファイナリスト決定 Finalists of 40th Prix de Lausanne »

2012/02/04

ボリショイ・バレエ来日記者会見速報その3 Bolshoi Ballet Japan Tour Press Conference

マリーヤ・アラーシュ>(写真右)
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また日本に来ることができたことを嬉しく思っていますし、本当に私は幸せだと思います。日本の観客のみなさんの温かい気持ち、心をいつも感じています。そして同じように私たちも心を込めて私たちのできることでみなさんにお返ししたいと思います。本当に今回の来日は楽しみにしていました。


質疑応答(最初なかなか質問が出なくて、アレクサンドロワが「私にも質問して!」と記者陣に呼びかけていました)

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(マイクを岩田さんから奪うスクヴォルツォフ)

Q.次の世代のグリゴローヴィチと言える振付家はいるのか?

A.フィーリン:2人目、3人目のグリゴローヴィチは生まれないが、次の世代の新しい振付家を私たちは育てようとしています。これは大きな課題であり、世界中のバレエ団の課題でもあります。私たちは、近い将来、若手の演出家による新しい作品を紹介したいと思っています。

Q.グリゴローヴィチに新しい作品を創ってもらいたいと思っていますが、それはあるのでしょうか?それから、アレクサンドロワさんは今度牧阿佐美バレエ団で「ノートルダム・ド・パリ」のエスメラルダ役を踊りますが、プティの作品なども演じていくのでしょうか?

A.アレクサンドロワ:ボリショイはラントマンスキー(元芸術監督)作品のような現代ものと古典とを上演していきます。グリゴローヴィッチは最後のモヒカン族のようなもので、細かいところまで作り上げる人だけど、穴が開きやすい作品でもあるので、ディテールまで丁寧に仕事をすることによって、彼の作品はさらに素晴らしいものになっています。

私はプティの「スペードの女王」を踊る幸運に恵まれ、老婆の役を演じることができて本当によかったと思っています。日本のみなさんの前でも、新作も踊りたいと思っています。

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フィーリン:現代ものの振り付けと古典の振り付けについてお話したいと思います。ご存知のように、サンクトペテルブルクのミハイロフスキー劇場では、ナチョ・ドゥアトが芸術監督として働いています。最近、彼の新作として「眠れる森の美女」が上演されました。彼にとって、全幕のグランド・バレエを振りつけるのは初めてのことでした。ドゥアトはプレミアの後、モスクワの私のところへやってきて、「グリゴローヴィッチへの尊敬の念を今までの100倍持つようになりました」と語っていました。そして、彼のような現代振付家がそのようなことを言っていることで、私のグリゴローヴィチへの尊敬の気持ちも深まりました。

ボリショイの課題としては、これまで披露されてこなかった彼の作品を、新装になった大劇場へと移し替えるということがあります。次のシーズンは「イワン雷帝」が次の大きな目玉となっています。また、今シーズンは「眠れる森の美女」を始め、「くるみ割り人形」を新しいステージへと移し替えました。今後は「白鳥の湖」「ジゼル」も移し替え、「ロミオとジュリエット」も移し替える予定となっています。グリゴローヴィチは今でも朝9時には劇場へとやってきてみんなの手本となっています。彼の責任感の強さを、私たちは見習わなければなりません。

Q.ニクーリナさん、ドミトリチェンコさんにお伺いします。新しい大劇場で踊られた感想を教えてください。

A.ニクーリナ:新しい大劇場は居心地が良いというか踊りやすく、余計な緊張感を感じなくて済みます。私は、改装される前の大劇場でも踊っているのですが、修復される前の居心地の良さが残されていると思います。

ドミトリチェンコ:ピンときた段階でみなさんに報告したいと思います。(一同爆笑)

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(左端:パーヴェル・ドミトリチェンコ。この後の「スパルタクス」タイトルロールの素晴らしい熱演が想像できない、とぼけたいい味を出していました)

Q.岩田さんにとって今シーズンがボリショイで踊る最後のシーズンとなりますが、ボリショイに対する想いを聞かせてください。

A 岩田守弘:ボリショイ劇場は何にも代えられない劇場で、心から大好きです。私にとってバレエ=ボリショイ劇場です。私たちのバレエは決して形式的なものではなく精神的なものです。私以外の団員の体型は美しく、体型を見ているだけでも、思わず見とれてしまうほどです。見た目も美しいけれども、内面的なもの、精神的なものを表現できるのがボリショイの伝統です。本当にここで踊ってきたことを私は誇りに思います。みんなのことをも誇りに思っています。ボリショイは永遠です。

岩田さんからマイクを奪ったスクヴォルツォフ:40年前にフィーリンがボリショイに行った時もモリク(岩田さんの愛称)はここで踊っていました(笑)。僕がボリショイのバレエ学校に入った時から、彼はボリショイで踊っていたんですよ(笑)

フィーリン:本当に岩田さんの幾つかの役は非常に輝かしいものでした。彼は振付家としての新しい道を歩き始めましたが、できるだけ彼を支援していきたいと思います。近い将来岩田さんの作品を日本で紹介したいと思います。


Q.岩田さんへ、日本のファンへのメッセージをお願いします。

岩田守弘:今回は期待して来てください。経験してきたこと、心に溜めていたことをすべて出して、みなさんに観ていただきたいです。何も考えずに心から楽しんでください。

フィーリン:今回、素晴らしいアーティストが揃いました。美しいだけでなく、技術的に素晴らしいのがボリショイ・バレエです。絶対にがっかりさせません!

(完)

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会見はとても和やかな雰囲気で、ボリショイのみなさんの日本に対する愛と芸術に対する真摯な姿勢には心を打たれたました。が、質疑応答の様子を見ていて、日本のジャーナリストがもっと積極的に質問し、鋭い(答えにくいような)質問をしてくれればいいのにって、一ブロガーの分際で生意気ながら思いました。

例えばワシーリエフとオシポワの移籍騒動について、バレエとお金の関係やグローバリズムについて。この直後入団したオブラスツォーワについて。そして、ボリショイの海外ツアーに初めて参加した、アメリカ人初のプリンシパル、デヴィッド・ホールバーグにABTとの違いを誰か聞いて欲しかったです。

この記事で、ホールバーグのインタビューを読むことができます。
First American on the Bolshoi stage (Russia Beyond the Headlines)
http://rbth.ru/articles/2012/02/01/first_american_on_the_bolshoi_stage_14286.html

この中で彼は、ルンキナとも踊りたいと語っています。また、ABTとの違いについて、ABTでは一日6時間ものリハーサルを行なっていて非常に疲れるけれども自分のエネルギーと時間の使い方の管理について学ぶことができたと。ボリショイでは非常に集中した2時間でリハーサルを行うので、それはそれで一日の残りを休息にあてなければならないほど疲れるとのことです。

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バレエ(情報)」カテゴリの記事

コメント

詳細なレポートをありがとうございます!
ボリショイ・ダンサー、特に岩田さんのボリショイに対する思いに共感です。
それにしても、おっしゃるとおり、もう少し突っ込んだ質問がなかったのが残念。
こんなにいろんなことが動いている時期の来日であり、記者会見なのに。
ところで、体調はいかがですか。
お元気そうな様子に、ホッとしています。

貴重なレポありがとうございます。楽しく読まさせていただきました。
ほんと、欲を言えばもっと突っ込んだ質問も投げかけて欲しいですよね。
ワシリエフ、オシポワの移籍の事とか、ホールバーグがどうして東京では踊らないのか?とか聞いたら波風立っちゃうのでしょうかね?

ボリショイ会見
ショコラ・ショーさん、こんばんは。

本当に岩田さんのバレエに対する真摯な思いには心を打たれました。今回、彼が踊る回を見ることができなくて残念です(キャスト変更があったり、「白鳥の湖」の彼の出演日はチケットが売り切れてしまったりで)。これからもフリーのダンサーとして、振付家として、日本とロシアの架け橋として活躍していただきたいです。

突っ込んだ質問については、日本のジャーナリストの意識や知識が低いのだと思います。なかなか手を上げる人もいなくて、せっかくこれだけの豪華な面々が揃った会見が行われたのにもったいなかったですね。

私は今はとりあえずバレエ・ドーピングでなんとか生きている感じです。ありがとうございます。

こんにちは

 おっしゃる通り、
>私は今はとりあえずバレエ・ドーピングでなんとか生きている感じです。ありがとうございます。


私もそうです。実は、「スパルタクス」の前日体調が悪く、3日連続に突入したのですが、3日間とも3時間が短くて仕方ないと感じましたから。。。
普通こんなことありえないのです。
3時間はきついのですが、疲れが抜けていく感じがあるのです。
経験してみないとわからないでしょうが(管理人さまもご経験されていることと思いますが)もっと見たいということを見ている最中に感じることはかなりレアケースなのです。
それも3時間の内容でもっと見たい、もっと会場にいたいと思わせてくれたのは、本当にすごいことと思います。
かなり良いのでしょう。私もご多分にもれず、無理をして、毎日睡眠時間4時間弱で来ていて、
明日から怒涛の3日間ですので、いまから興奮しております。
ライモンダ、音楽楽しみですし、
友人のキャスト、たまらないですよね。本当に楽しみです。
無理をして「白鳥」マチソワ買ってよかったです。
管理人さま、皆様、ワシーリエフのサイン会に残ったんです。0度の中、帰ってきたら12時でした。
どうにかマチネの時、ルンキナさんのサイン会があればと思います。私がサイン会に並んだの初めてです。本当は昨年のMETもほしかったんですが。。。。マチネの時はあったら並ぼうと思います。
こんなに良い公演になると本当に思いませんでした。というかまだ半分ですが。。。
新国立劇場も「こうもり」同じ日だったみたいですが、コールド豪華でしたねえ。
基本今年はオペラの年ですが、バレエでつらい中にも人生の喜びを感じております。次のオペラは「沈黙」なもので。。。。汗

ずずさん、こんにちは。お返事遅くなりました。私はボリショイ祭りは木曜日マチネの白鳥だけです。
楽しかったですね~。
記者会見はこれだけの豪華なメンバーを揃えたのだから、もっといろいろ聞いて欲しかったですね。東京では貸し切り公演でしか踊らないデヴィッドくんもいたから、彼にも何か聞いてあげて欲しかったです!ワシリエフは今後もゲストでボリショイで踊ってほしいですしね。

うれしいわ^^ ではマチネで〜 岩田さんも急遽出演です♪

ずずさん、こんばんは。

今日はおつかれさまでした!とっても楽しかったですね!チュージンの王子もとてもよかったし彼はきっとこれからもっと良くなるでしょうね♪

こんにちは

昨日のマチネ「白鳥」最高の出来でしたね。
今は脱力感で、生活リズムを戻さなければならないということです。
ソワレも良かったんですが、

、、、

また感想を楽しみにしております。

zuikouさん、こんにちは。

まとめてのコメントですみません。私も年末くらいから体調が悪くて、病身にムチを打ってなんとか劇場通いをしていたわけですが、でもそんな中でも今回のボリショイの来日公演は本当に楽しみました。「スパルタクス」は、終わらないでずっと見ていていたいなんて思いましたよ~。時間が経つのも忘れてしまいますよね。

「スパルタクス」初日にワシリエフのサイン会に並ばれたんですね!あの寒い中多くの方が待たれたんですね~私はさっさとご飯を食べに行ってしまいましたが、でもボリショイでの来日は最後かもしれませんからね。

そして白鳥はマチソワをご覧になられたとのことで羨ましいです。ソワレもよかったみたいで観たかったです~売り切れだったしお財布ちゃんも限界だったので。でもマチネ、良かったですよね。やはりルンキナが素晴らしかったと思います。またボリショイ・オケのハープが美しかったですね。(ちょっとルースカヤでヴァイオリンがすべっていましが)

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