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2012/01/16

SWAN MAGAZINE Vol.26 2012 冬号

SWAN MAGAZINE Vol.26 2012 冬号が発売されました。

巻頭カラー、エトワールに夢中!はオペラ座のマチアス・エイマンを特集。扉写真は、「ラ・スルス(泉)」(ジャン=ギョーム・バール振付)の舞台装置で撮影されています。残念ながら怪我で彼の今月末からの「エトワール」来日公演への出演はキャンセルとなってしまいましたが、その怪我で踊れない期間も、日本語(!)の勉強や趣味の料理などをして有意義に過ごしているとのことです。もうひとつの趣味は、編み物で、見事な彼の作品であるベストを着用した写真も。(ちなみにミカエル・ドナールも編み物が趣味だそうで、ドナールが編んだニットを、オペラ座のダンサーたちが着ていたりするんですよね)楽屋はマニュエル・ルグリから受け継いだそうで、ルグリの見事なパートナーリング技術を身につけたいと今も密にコンタクトをとって、彼からのアドバイスを受けたりしているとのことです。もちろん、素敵な舞台写真も満載。

3月には、「ラ・バヤデール」と「ダンシズ・アット・ア・ギャザリング」に出演予定だそうで、それまでに無事怪我が回復することを祈りたいですね。夏には、日本でのフェスティバルに出演予定だそうです。(どのフェスティバルかは明らかにしていないので念のため)


特集は、「SWAN─モスクワ編」の舞台、ボリショイ・バレエを大特集。6年ぶりの改装オープンで賑わうボリショイ劇場を現地取材、有吉京子の懐かしのエッセイ&イラストも再録。村山久美子さんが「眠れる森の美女」を、アレクサンドロワ&ツィスカリーゼ、クリサノワ&チュージン、ニクーリナ&オフチャレンコの3組をルポしたのに加えて、ナタリア・オシポワとイワン・ワシーリエフのボリショイでの最後の舞台「ドン・キホーテ」もレポート。瀬戸秀美さんの素晴らしい写真で改装されたボリショイ劇場の雰囲気を堪能できます。

さらに、マリーヤ・アレクサンドロワ、ルスラン・スクヴォルツォフ、そして注目の新人オリガ・スミルノワのインタビューも掲載。スミルノワのインタビューは、こちらのインタビューとほぼ同じ内容です。マリーヤ・アレクサンドロワのインタビューが非常に読み応えがあり、時代とともに大きく変化しているロシア・バレエの現状を捉えながら、バレエという芸術について非常にしっかりとした考え方を持っていることが感じ取れます。

有吉京子さんがまだ旧ソ連時代のボリショイ劇場を1978年に訪れた際の、プリセツカヤ主演の「アンナ・カレーニナ」と、グリゴローヴィッチの「スパルタクス」を鑑賞した時のレポートが大変貴重で興味深いです。この「アンナ・カレーニナ」を下敷きにして、アレクセイ・ラトマンスキーが昨年新作「アンナ・カレーニナ」をマリインスキー劇場のために降りつけたことも念頭に置くと、より一層楽しめるのではないでしょうか。マイヤ・プリセツカヤが演じるアンナを描いたイラストもとても迫力があり情念が伝わってくるものです。


11月に行われたユニバーサル・バレエの「オネーギン」のレポート、シュツットガルト・バレエからエヴァン・マッキーとヒョジュン・カンがゲスト出演した公演の写真(ゲネプロ写真だと思われます)、レポート、そしてインタビューがあります。正直、レポートとインタビューはお粗末なものですが、写真がとても美しく、12月のパリ・オペラ座にゲスト出演したエヴァンの舞台に思いを馳せることができます。ヒョジュン・カンは、今回がタチヤーナ役の初役なのにそれが触れられていない点など、インタビューアーが明らかに必要な情報を集めていないのがわかってしまいますし、批評も音楽の話だけで逃げていて肝心の舞台の中身について十分触れていない点など、とても残念です。1キャストしか観ていないようですが、ユニバーサル・バレエのほかのダンサーについても、もっと書くべきだったでしょう。チャコットのDanceCubeのパリ編の「オネーギン」のライターも酷かったですが、取材対象や作品に対する最低限の知識もなく商業媒体に書いているライターがいるということが信じられません。
(なお、名前の表記についてですが、以前エヴァンに確認したところ、エヴァン・マッキー(フランス語読み)でもマッカイ(英語読み)でもどちらでも間違いではないけど、一般的にはマッキーで通っているとのことでした)


連載の中村祥子さん(SHOKO)のSHOKO's STORYでは、舞台復帰のことについて語られており、愛息ジョエルくんの愛らしい写真を見ることもできます。復帰前に震災チャリティガラに出演したところ、怪我をしてしまい、しかしながら治療に努めた結果シーズン開始には間に合って無事「エスメラルダ」の主演を務めることができたそうです。


このマガジンのメーンコンテンツである有吉京子さんの「SWAN-モスクワ編」については、ぜひとも本誌を読んでいただきたいのですが、舞台の上で倒れて帰らぬ人となったリリアナを失ったショックで、真澄の心にルシィの記憶が蘇り、様々な感情と心境の変化が語られています。次の号が待ち遠しいです。


また、毎回興味深い「BOOK」のコーナーでは、ロバート・テューズリーの本「ROBERT TEWSLEY-Dancing Beyond Borders」を作ったIris Juria Buhrleさんのインタビューが面白かったです。13年間彼のファンであった著者の情熱が結実した本であるということがよく伝わってきており、また200点以上の写真が掲載されているということで、ぜひ手にとってみたくなりました。

SWAN MAGAZINE―スワン・マカ゛シ゛ン Vol.26 2012冬号SWAN MAGAZINE―スワン・マカ゛シ゛ン Vol.26 2012冬号
有吉京子ほか

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Robert Tewsley: Dancing beyond borders - Robert Tewsley: Tanz ueber alle GrenzenRobert Tewsley: Dancing beyond borders - Robert Tewsley: Tanz ueber alle Grenzen
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バレエの本」カテゴリの記事

コメント

今年のバレエ始めはマールイの「海賊」で、ルジマトフをちょっと心配していましたが良い舞台だったと思います。続けて見た「白鳥」は、ちょっと…という感じでしたが。「ニジンスキー・ガラ」も気になっていたのですが月末からのボリショイ来日に備えてパス。あらかじめ予定がたてられなかったのでまだ「ラインモンダ」のチケットを取っていないのです。火曜日にすると新国立劇場「こうもり」のロバート・テューズリーが見られなくなってしまうという悩みもあって。東京ではほんとうにいろいろなバレエ公演をみるチャンスがありますね。
消化するのにちょっと時間がかかっていた「オネーギン」ですが、やはり初めて見たエヴァンとオーレリーの舞台が自分の中では今後の指標になるんでしょうね。今月末からのサンフランシスコ・バレエの「オネーギン」も気になっているのですが、今年はあまり海外までは出かけられそうにないのです。
ボリショイ・バレエの「くるみ割り人形」のDVDを買いました。2010年12月ボリショイ劇場公演とあるので、ヨーロッパの映画館で放映されたものなのかなと思います。HDコレクションと銘打っているので、2月のBSプレミアムで放送されるザハロワとホールバーグの「眠りの森の美女」もそのうちに発売されるのかもしれませんね。
体調不良とのことですが、お大事になさってください。押し寄せる情報の波のようなツイッターよりも、こちらを楽しみにしています。

24601さん、こんばんは。

私は今年のバレエはじめは1月3日のマールイのガラだったのですが、結局感想が書けていません。吉田都さんが言うまでもなく素晴らしかったし、「ライモンダ」のチャルダッシュもすごく良くてキャラクターダンスはロシアが一番だと思いました。「海賊」「白鳥の湖」はみていないんですよね。ボリショイの「ライモンダ」は、初日のチケットを発売時に買いました。2日目だったら、割引チケットがぴあから出ていますね。(あーそして「こうもり」のチケットをまだ発券していないことに気がついてしまいました(焦)

「オネーギン」を上演するカンパニーは多く、サンフランシスコ・バレエに続きオーストラリア・バレエでも上演するし、ABTでも上演するし(ただし、シュツットガルト・バレエの来日公演と時期が重なっています)、もちろん7月には本場シュツットガルト・バレエでもあるんですよね。でも海外遠征は、とーっても疲れるな、と体力が低下しつつある自分は思ってきてしまいました。今年はどれくらい行けることでしょう。

ボリショイのくるみ、私もブルーレイを買ったのですが、まだ観ていません。というか、買ったはいいものの観ていない映像が多すぎて、観る時間を作らなくちゃいけませんね。今は時間はあるのですが体調が回復しつつはあるもののまだ十分ではないので、睡眠時間を多く取るため映像を見る時間がなくなってきてしまっています。Twitterは、あっというまにTLが流れてしまって、情報収集には便利だけど蓄積するのが難しいなって思います。

こんばんは。

 最近少し忙しくて、チャコットのDanceCubeに掲載されている、パリの「オネーギン」の評をやっと確認出来たのですが、書いてらっしゃる事から判断するに、バレエ「オネーギン」への理解が深いとはとても思えないのに、音楽云々、振付云々とクランコを批判されているのには驚きました。世界中でどれほどの名だたるバレエ団が「オネーギン」を上演しているか、又、その上演を悲願としているか、その事実を厳粛に受け止めるべきだと思いましたわ。何でも書けばいいってものではないでしょう?!バレエ芸術に対するレスペクトがこのライターにはあるのか?!と疑問です。
エヴァンのオネーギンも韓国で拝見した限りでは、存在感がない等と言われなくてはならないような出来ではなかったです。ムカッときたので、私も少し感情的になってますが。。。

ゆいーちかさん、こんばんは。

Dance Cubeのパリのレビューワーが本職は音楽評論家で、バレエのことは全然知らないということは以前聞いたことがあり、実際今までの評を読んでも、原作や映画との比較や音楽の話だけで、ほかの公演との比較とかバレエ作品としての評価についてはまったく知識がないためにろくなことを書いていないことはわかっていたのですが、それにしても今回のは酷いです。多分この方はバレエそのものに対して、ゆいーちかさんがおっしゃるとおり、関心も愛情もないのでしょうね。(それに、ニコラ・ル=リッシュが「ラ・スルス」で怪我をしたという事実と異なること(おそらく、そのように記述をしたジェラール・マノニ氏による批評を参考にしたのでしょう)を書いているということで、間違った情報を読者に与えています)

オーレリーの素晴らしい演技を引き出したのもエヴァンの力量であると思うので、ここまで書かれる筋合いはないと、私も実際のところ相当頭に来ているところです。ダンスキューブは、NY編も毎回小学生の作文のような評しか書いていないし、ロンドンも質が高いとは言えず、どうしてこのような書き手ばかり使っているのか、本当に理解不能としか思えません。

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