新国立劇場バレエ団2012/13年シーズンのラインアップ National Ballet of Japan's 2012/13 Season(追記あり)
新国立劇場の2012/13シーズンのラインアップがようやくサイトで発表されました。
(先週プルミエ会員あてにお知らせ、23日に記者発表があったようです。そして、毎月20日に発行される会報誌ジ・アトレの発行日を24日に遅らせての発表だったようですが、大体の演目は聞こえてきていました)
バレエのラインアップ
http://www.atre.jp/set_ticket_2012/ballet/
こちらの方にも出ています。
http://www.nntt.jac.go.jp/cgi-bin/cms/kouen_list02.cgi#season2
2012年 10月・11月 「シルヴィア」 Sylvia (新制作、デヴィッド・ビントレー振付)
出演:小野絢子&福岡雄大、(ゲスト)佐久間奈緒&ツォオ・チー(バーミンガム・ロイヤル・バレエ)、他新国立劇場ダンサー主演あり(未定)
2012年 12月 「シンデレラ」 Cinderella (フレデリック・アシュトン振付)
出演:未定
2013年 1月 「ダイナミック ダンス!」(「イン・ジ・アッパー・ルーム In The Upper Room」(トワイラ・サープ振付)、「コンチェルト・バロッコ Concerto Barocco」(ジョージ・バランシン振付)、「テイク・ファイブ Take Five」(デヴィッド・ビントレー振付)
出演:未定
2013年 2月 「ジゼル」 Giselle
出演:未定(ゲストダンサー1組を予定)
2013年 4月・5月 「ペンギン・カフェ」Still Life at the Penguin Cafe (「シンフォニー・イン・C」(バランシン振付)、「E=mc²」(新制作、ビントレー振付)
出演:未定
2013年 6月 「ドン・キホーテ」 Don Quixote
出演:未定
これとは別に、コンテンポラリーダンスのプログラムとして、
2013年 3月 「DANCE to the Future 2013」があり、上演作品として金森穣振付「Academic」(「ZONE~陽炎 稲妻 水の月」より)と、中村恩恵振付「The Well-Tempered」などが予定されているとのことです。
上演作品は程よくビントレー色が出ていて、なかなか良いラインアップなのではないかと思います。「シルヴィア」にゲストとしてバーミンガム・ロイヤル・バレエから佐久間奈緒&ツォオ・チーが出演するのも良いですね。また、震災で中止となった「ダイナミック・ダンス」の復活上演、ローレンス・オリビエ賞にもノミネートされたビントレー作品「E=mc²」が新制作として上演されることも評価できます。「ジゼル」の久しぶりの上演も嬉しいです。さらに、「DANCE to the Future 2013」が、金森穣さんと中村恩恵さんの作品を上演する予定だというのは、良いプログラミングです。
ただ、現時点でキャストがほとんど決定していないため、セット券を買うのが非常に難しく、売れ行きは苦戦するのではないかと懸念されます。(オペラの方は、ほとんど決定しているのに)
これは、NBSのバレエの祭典方式で、年会費だけ払って、公演の例えば3か月前にキャストを決定して観る日を決めてもらうという方が買いやすいのではないでしょうか。
2月5日の「こうもり」公演終了後、デヴィッド・ビントレーによるラインアップ説明会があります。「こうもり」のチケットを持っている方ならどなたでも参加可能です。
http://www.nntt.jac.go.jp/release/updata/20001825.html
追記:
2012年7/27(金)~29(土)
平成24年度 新国立劇場 こどものためのバレエ劇場
シンデレラ
http://www.nntt.jac.go.jp/ballet/20000636_ballet.html
という新作もあり、牧阿佐美監修のもと小倉佐知子が振付するとのことです。音楽はプロコフィエフ。
こちらは、柏崎市文化会館アルフォーレ、サンポートホール高松、茅ヶ崎市民文化会館、兵庫県立芸術文化センター ほかで全国公演も予定されているそうです。
それから、
2013年1/12(土)~ 14(月・祝)
平成24年度 新国立劇場 地域招聘公演
貞松・浜田バレエ団
くるみ割り人形
6DANCES/森優貴新作/DANCE
http://www.nntt.jac.go.jp/ballet/20000637_ballet.html
があって、これはとーってもたのしみですね。クラシック作品『くるみ割り人形』とともに、過去の〈創作リサイタル〉公演で発表された代表作のイリ・キリアン振付『6DANCES』、オハッド・ナハリン振付『DANCE』、さらに森優貴振付の新作によるトリプルビルの2プログラムが予定されているそうです。以前も貞松・浜田バレエ団で観たナハリンの「DANCE」は最高に楽しい作品ですし、ヨーロッパで高い評価を得ている森優貴さんの作品が東京で見られるのは滅多にない機会です。
ダンスのラインアップも魅力的です。
http://www.nntt.jac.go.jp/cgi-bin/cms/kouen_list03.cgi#season2
森山開次「曼荼羅の宇宙」
DANCE PLATFORM 2012
Aプログラム
ユニット・キミホ「新作」
DANCE PLATFORM 2012
Bプログラム
高谷史郎/ダムタイプ「明るい部屋」
DANCE to the Future 2013
金森穣振付「Academic」
中村恩恵振付「The Well-Tempered」
平山素子による音楽3部作公演(仮題)
なお、新国立劇場バレエ団の芸術監督、デヴィッド・ビントレーは本日発表された英国ナショナル・ダンス・アワードでクラシック振付家賞を「シンデレラ」で受賞しました。おめでとうございます。
http://www.ballet.co.uk/2012/01/2011-uk-national-dance-awards-winners-announced/
ほかの受賞者は以下のとおりです。
2011 CRITICS’ CIRCLE NATIONAL DANCE AWARDS WINNERS
OUTSTANDING MALE PERFORMANCE (CLASSICAL)
Gary Avis / The Royal Ballet
OUTSTANDING FEMALE PERFORMANCE (MODERN)
Sylvie Guillem for ‘6,000 Miles Away’
BEST INDEPENDENT COMPANY
Luca Silvestrini’s Protein
BEST CLASSICAL CHOREOGRAPHY
David Bintley for ‘Cinderella’ by Birmingham Royal Ballet
BEST MODERN CHOREOGRAPHY
Akram Khan for ‘Vertical Road’
OUTSTANDING FEMALE PERFORMANCE (CLASSICAL)
Sophie Martin / Scottish Ballet
OUTSTANDING MALE PERFORMANCE (MODERN)
Sidi Larbi Cherkaoui for ‘Dunas’
JOHN DOYLE CONSTRUCTION AWARD FOR OUTSTANDING COMPANY
Mariinsky Ballet
JANE ATTENBOROUGH DANCE UK INDUSTRY AWARD
David Burnie / Director of Administration and Finance, The Place
THE DANCING TIMES AWARD FOR BEST MALE DANCER
Steven McRae / The Royal Ballet
GRISHKO AWARD FOR BEST FEMALE DANCER
Daria Klimentová / English National Ballet
DE VALOIS AWARD FOR OUTSTANDING ACHIEVEMENT
Ashley Page / Artistic Director, Scottish Ballet
![]() | Cinderella [DVD] [Import] Prokofiev Birmingham Royal Ballet Kessels Kultur Video 2011-04-26 売り上げランキング : 3219 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
« イーサン・スティーフェルがABTのプリンシパルを引退 Ethan Stiefel to Retire as Principal Dancer with ABT | トップページ | シュツットガルト・バレエ団2012年日本公演 公演概要決定 Stuttgart Ballet Japan Tour 2012/6 »
「バレエ(国内公演情報)」カテゴリの記事
« イーサン・スティーフェルがABTのプリンシパルを引退 Ethan Stiefel to Retire as Principal Dancer with ABT | トップページ | シュツットガルト・バレエ団2012年日本公演 公演概要決定 Stuttgart Ballet Japan Tour 2012/6 »
コメント