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« NHKバレエの饗宴 2012 3/30開催 | トップページ | ステファン・ビュヨンの写真集と映像(Anne Deniau撮影) Stéphane Bullion by Anne Deniau 「24 hours in a man's life」 »

2011/12/07

「この一年」バレエ回顧(毎日新聞・三浦雅士氏)

毎日新聞の12月6日付夕刊に、評論家の三浦雅士氏による2011年のバレエ公演の回顧特集が掲載されていました。

大見出しと筆頭に挙げられていたのが、小林紀子バレエシアターによる「マノン」上演。「マノン」の民間上演は快挙と特筆しています。確かに、この「マノン」は日本のバレエ団が上演したとは思えないほどクオリティの高い、素晴らしい公演でした。
(しかし、この方は何かというとクランコ、マクミラン、ノイマイヤーを○○の一つ覚えのように書いており、次はノイマイヤーの「椿姫」の国内民間バレエ団による上演を待ちたいと書いておられるのですが、それだけは絶対にやめていただきたい・・・)

次に、新国立劇場バレエ団の「パゴダの王子」について、背景に取り入れられた日本の風俗などは表層的すぎると批判していますが、果たしてそうでしょうか?家族を大事にして国を立て直していくというテーマは、大震災があった今年であるのでますます心に響くものとなっていると思ったのですが。

来日バレエ団については、ベルリン国立バレエ団の「チャイコフスキー」を絶賛。これも素晴らしい公演でしたね。「ルグリの新しき世界」でなぜルグリ&アイシュヴァルトの「オネーギン」ではなく、フォーゲルの「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」が忘れがたいとしているのかは私には理解不能です。

白眉として舞台写真も掲載されているシルヴィ・ギエムが踊りマッツ・エックが振付けた「アジュー」については、確かに書かれている通りギエムの成熟を感じさせて、人生の哀歓を深く感じさせた作品だと思います。

つい最近の公演ですが、アーキタンツによるウヴェ・ショルツ振付の「ラフマニノフ・ピアノコンチェルト第三番」を取り上げているという目の付け所は良いと思いました。実際、これもバレエ団ではなくバレエスタジオが混成人員で42人ものダンサーをまとめ上げて見事なシンフォニックバレエにまとめ上げたのはまさに快挙だと言えます。中でも特筆されている酒井はなさん、奥村康祐さんのパ・ド・ドゥはとても良かったです。シンフォニック・バレエの伝統はバランシン、マクミラン、ノイマイヤーと続くとまた三浦氏は同じことを書いているよ~と苦笑してしまうものの、この作品をこの1年の回顧で取り上げた意義は大きいと思いました。

コンテンポラリーでは、岩淵多喜子の「アノニム」と、中村恩恵と首藤康之の「シェイクスピア・ソネット」が取り上げられていました。

三浦氏の評論は癖が強く共感できない部分も多いものの、バレエ界の一年の総括を新聞の紙面で行うことはとても良いことだと思います。まだ12月が残っておりますが、12月は国内公演はほとんど「くるみ割り人形」一色で、来日公演もほとんどないので、大体この一年は終わったという感じです。私は個人的な総括はとてもとてもできませんが、「マノン」「パゴダの王子」「チャイコフスキー」、ギエムの「アジュー」、「ラフマニノフ・ピアノコンチェルト第三番」については、確かにこの一年の大きな収穫だったと思います。

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バレエ(情報)」カテゴリの記事

コメント

ご無沙汰してます。以前コメントしたことのある「みかん」です。いつも楽しく拝読しています。田舎住まい&夫の両親の介護をしているので劇場に足を運ぶことは全くないのですが、naomiさんのお話だけ読んで楽しんでます。この間はミハイロフスキーバレエのガラのお知らせありがとうございました。頑張ってみました(笑)面白かったです。とくに「プルースト」の「囚われの女」が印象的でした。上記のおすすめのバレエはどれも観てみたいのですが、特に「チャイコフスキー」と「ラフマニノフ・ピアノコンチェルト第三番」は興味津々です。DVDが出るといいのになあ。

「(しかし、この方は何かというとクランコ、マクミラン、ノイマイヤーを○○の一つ覚えのように書いており、次はノイマイヤーの「椿姫」の国内民間バレエ団による上演を待ちたいと書いておられるのですが、それだけは絶対にやめていただきたい・・・)」→よくぞ書いてくれました。エライ。

しかし・・・腹筋筋肉痛になるまで笑いました。

ps:海を越えてお隣の某国も演技力のゼロのダンサーをかかえる某国立バレエ団の某団長は必死でノイマイヤーにゴマすって椿姫の上演権を買おうとしています。その某国バレエダンサーによるノイマイヤーの椿姫も「それだけはやめてほしい」その2です。

みかんさん、こんにちは。

拙サイトを楽しんでいただけて何よりです。ミハイロフスキーのガラ、私は第一夜の「ドゥエンデ」しか見なかった根性なしなのですが、ラカッラの「囚われの女」は素晴らしかったでしょうね!こういうの、DVDでも出してほしいです。

そうそう、マラーホフの「チャイコフスキー」はあまりにすごかったので西宮まで遠征してしまいました。今の彼を代表する作品なので、これこそ映像化してほしいものです。チャイコフスキーは昔NHKでエイフマン・バレエの来日公演を収録したと思いますが、やはりマラーホフで観たいですよね。

そして「ラフマニノフ・ピアノコンチェルト第三番」は本当に大作で42人のダンサーたちのレベルも粒ぞろいだったので、ぜひとも再演を期待したいものです。その際にはこちらも映像化を!

KEさん、こんにちは。

あはは、常日頃思っていることをつい口に出してしまいました。東京バレエ団の「オネーギン」上演もはっきり言ってひどいものでしたのに、三浦氏が盛んに快挙だと吹聴するものですからみんなだまされちゃって、最低だなって思いました。日本のバレエ団でタチヤーナやオネーギン、レンスキーを演じられる人がいないのと同様、マルグリットやアルマンができる人がいるとは思えません。いるとしたら、上記「マノン」で好演した島添亮子さんだけでしょう。

日本の某バレエ団も一昨年でしたっけ、ハンブルク・バレエのバレエ週間に参加したりして(そして中国国立バレエ団が去年?)みんなしきりに「椿姫」の上演権を手に入れようとしていますが、ABTでも散々だったようですし、ドラマティックバレエは文化の違いを乗り越えるのは本当に難しいと思います。

いやあ、そういう暴言大好きです。

「東京バレエ団の『オネーギン』上演もはっきり言ってひどいものでしたのに、三浦氏が盛んに快挙だと吹聴する」→●浦氏が編集長の(今は違うのかな?)○ンス▲ガ■ンは、N△Sの提灯記事しか書かない雑誌ですからねー。

ひとつ不思議なのは、同じ東洋の並びにある国なのに、韓国人ダンサーたちは先日のUBCのジゼル、オネーギンの例、スージンカンといった若い韓国人たちの大先輩の例を出すまでもなく、日本人や某国人と比較にならないほどの表現力があることです。

日本と某C国は「バレエ団内部の雰囲気が健全でない」証拠であるような気がします。ちなみに某国ではバレエなら何でも分かっているような知ったかぶりをするバレエ愛好家の某女史がツァオ・チーのような演技もうまい表現力のあるバレエダンサーを「表現のやり過ぎ。わざとらしい」とか「表情を作るのはやり過ぎ」と個人のブログで批判しているようなので、バレエ愛好家までもがまだまだ不健全らしいです。

KEさん、こんにちは。

おっしゃる通り、東洋人は全般的に演劇系の表現が不得意な方が多いのに、スージン・カンをはじめ、ユニバーサル・バレエのダンサーたちなど韓国人のダンサーはとても表現力があったんですよね。ABTのヒー・セオ(ソ・ヒ)もそうだし。

ツァオ・チーは「小さな村の小さなダンサー」での演技も初めての映画出演なのに好演していたし、演技力もあるダンサーなのに、そういう批判はちょっと?ですよね。日本の批評家の多くも然りで、?ということを書いている方が多い気がします。

こんにちは

今年一年間ですかあ。
私個人的には、チケット代にすごくお金を使ったという印象です。
それで、バレエに関しては
世代交代がはっきりしたかなあ、という印象があります。
これは客層もそうです。
今までの常識の公演でしか満足できない人は、新国立劇場のゲストダンサーを観に行く人のように
消えてしまったという感があります。
実際に
マラーホフやギエムでこんなに空席があったのは一昨年くらいからでしたし、
東京バレエ団が少し遅れている気がしますが
世代交代の波が来ているように思います。
振付師も今では自分よりも年下が多くなってきて、新しいセンスが生まれてきた感じもあり、
これからの良い展開が生まれた一年だったような気がします。
という私はオペラばかりの一年でしたが、そんな感じがいたします。
不況だから、なんというか、ほかで稼げなくなったという感じで逆にレベルが上がっていると思います。オケも含めて若い人にすごく期待ができると思います。
という感じです。
実はボリショイのことを調べて久しぶりに立ち寄りました。
ワシーリエフ来てくれるみたいですね。うれしい。

zuikouさん、こんばんは。

確かにおっしゃる通り、バレエの世代交代の波が来ているという気がします。今までトップで活躍してきたルグリやマラーホフなどは芸術監督業中心になってきていますし、ジョゼ・マルティネスなどもスペインに行ってしまったし、そのスペインからロシアにナチョ・ドゥアトが行ったり、ボリショイにホールバーグが行ったり。

新国立劇場もさいきん移籍してきたダンサーに優秀な人が出てきたり、小野さんが頭角を現してきたので、あとはもう少し東京バレエ団も世代交代をがんばれって感じでしょうか(もちろん、徐々に進めてきているようではあるみたいですが)。振付家に関しては、ラトマンスキー、ウィールダン、マクレガーなどがやはり今はいちばん売れっ子ということで、30代後半〜40前後くらいの人が活躍していますものね。現役ダンサーでもあるリアム・スカーレット(ロイヤル)とかデミス・ヴォルピ(シュツットガルト)など20代の振付家も出てきたくらいで。

オペラに関しては私は全然観に行かない(海外でバレエのないときに行ってみるくらい)のでなんとも言えませんが、来日関係が震災でゴタゴタした分、日本国内のアーティストが頑張っているという感じはします。

そうそう、ワシーリエフは無事「スパルタクス」には出演してくれるようですね。チケットを取っているので楽しみにしています。

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