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« エトワール Love From Parisで「オネーギン」手紙のパドドゥ追加 | トップページ | 12/9 パリ・オペラ座バレエ「オネーギン」 Ballet de L'Opera "Oneguine" »

2011/12/13

旅行中につき/シュツットガルト・バレエ、クランコ版「白鳥の湖」

旅行中につき、更新が滞ってしまっていて申し訳ありません。ホテルのネット環境が悪くて、なかなかブログを更新できませんでした。今のホテルは無料Wi-fiなのですが、また明後日には有料のところに移動しなければなりません。

パリ・オペラ座で「オネーギン」初日を観た後、シュツットガルトに移動して「白鳥の湖」2回とジョン・クランコ・スクールとの合同のチャリティガラを観て、今日パリに戻り「サンドリヨン」を観てきたところです。あと「オネーギン」を3回観て、それから空いている日にフォーサイス・カンパニーを観ようかと考えています。

パリ・オペラ座の「オネーギン」は二コラ・ル・リッシュの怪我で急遽代役を務めたシュツットガルト・バレエのエヴァン・マッキーがオネーギンそのものの鮮烈な存在感、深みのある演技とカリスマ性、美しいつま先やラインが素晴らしく、現地でも大好評でガルニエが沸きに沸きました。また、タチヤーナ役のオーレリー・デュポンも今までの彼女の演技でこんなにも情熱的なものを観たことがないというくらい気持ちがこもっていて、とても感動的でした。レンスキー役のジョシュア・オファルト、オルガ役のミリアム・ウルド=ブラムも良くて、特にジョシュアのテクニックが輝かしく見事なもので、次の男性エトワール候補は彼が筆頭であることを再確認したのでした。

シュツットガルト・バレエの「白鳥の湖」はクランコ版。来日公演もこの作品の上演が予定されています。10日はアンナ・オサチェンコとフィリップ・バランキエヴィッチ、11日は入団2年目、19歳のエリサ・バーデンス(ドゥミソリスト)が初役での大抜擢、王子はマライン・ラドマーカーでした。今それぞれの公演の感想を書いている余裕がないのですが、クランコ版「白鳥の湖」は演出がとても変わっているので、覚書程度に書いておきます。


音楽の使い方や振り付けが変わっています。1幕は踊りがてんこ盛りです。花嫁候補たちが1幕で登場し、通常なら王子の憂愁のソロなどに使われる曲、グリゴローヴィッチ版などで使われる黒鳥のヴァリエーションの短調の曲、3幕で使われる曲で5人の花嫁候補たちがソロを踊ります。その中でも一人の花嫁候補は王子とパ・ド・ドゥを踊り、プリンシパルが演じています。

王子は、通常道化のソロで使われる曲で人ごみの中から登場してソロを踊ります。道化は登場しませんし、パ・ド・トロワもありません。王子の友人ベンノがソロを踊ります。パ・ド・トロワの曲でも王子はソロを踊ったりと大活躍です。

2幕は大筋では通常のプティパ・イワーノフ版とは変わりません。ここばかりはいじりようがなかったようで。ただ、最初にベンノと王子の友人たちが出てきて、白鳥を弓で撃とうとするところをオデットではなく王子が止めようとします。

3幕がまたまたとても変わっていて、一番の特徴は、オディールのヴァリエーションが、通常王子のヴァリエーションで使われる曲を使っているので、回転よりも跳躍系が多いです。あまり優雅ではないというか最後のポーズに品がないので、個人的にこのオディールのヴァリエーションはあまり好きではありませんでした。王子のヴァリエーションはチャイコフスキー・パ・ド・ドゥの曲です。チャルダッシュがなくて、ルースカヤがあります。スペインの踊りとルースカヤの振り付けがとても変わっていて、なんとも形容しがたいというか・・・。ルースカヤのソリストは、プリンシパルのエリザベス・メイソンが踊っていました。

このプロダクションデザインは、ユルゲン・ローゼによるものなので、彼のデザインによく見られる回廊が3幕で登場し、大変豪華なセットです。衣装も非常に凝っているのですが、中世風でこれまた非常に変わっており、好き嫌いが分かれることでしょう。特にルースカヤとスペインは凝りすぎて失敗している感じです。あと、ロットバルトが落ち武者のような髪型でメイクもすごくて、これまた強烈です。ロットバルトはこれでもかとバッサバッサとマントを翻します。

参考:パンフレットより
X2_9c81adb


4幕がクランコ版では一番成功している部分で、特に一番最後に今まで「白鳥の湖」ではおそらく使われたことがない曲を使って、王子とオデットとの美しくも哀しいパ・ド・ドゥが繰り広げられます。非常に悲劇的な終わり方をしますが、おそらく来年の6月に皆様は観られることになると思うのでこれ以上のことはお知らせしません。

このように、「白鳥の湖」としては、2幕が一般的であること以外は非常にユニークというか凝ったつくりになっているので、正直好き嫌いは分かれることでしょう。ロシアのカンパニーのような整然とした群舞を求めても無理があります。ただ、足音などは抑え目ですし、小さな4羽の白鳥などはレベルの高いダンサーをそろえていました。大きな二羽の白鳥の一人に、入団2年目の森田愛海さんが抜擢されており、とても美しく踊っていたので将来が楽しみです。


また余裕があるときに、「オネーギン」の感想などを書ければと思います。


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コメント

クランコ版の白鳥のコメント、ありがたく読ませていただきました。
これから年末に見るので、予習というか、心づもりというか、大変参考になりました。
オネーギンもそうですが、クランコの作品って、映像であらかじめつかんでおくことができないので、
感謝しています。
これからも気をつけて旅をなさってください。

naomi様、こんにちは。そろそろパリを出発される頃でしょうか。一足お先に東京に戻りました。
パリでは、到着したてでお疲れのところを、「オネーギン予習講座」を開講して頂いてありがとうございました。御蔭様で、エヴァンのオネーギンも、レンスキーのソロも堪能できました。初エヴァン、初オネーギン、初クランコでしたが、あまりの感動にいまだに音楽が頭の中に響いています。
エヴァン、足が長くてラインが綺麗で、着地に全然音がしない!!あとサポートもすごく上手ですね。2回目にオーレリー&エヴァンで観た日は、初日よりさらに勢いが良くて激しく二人が引きあう感じになっていて、素晴らしかったです。
オネーギンは場面ごとのメリハリがあって、すごく良いプロダクションですね。世界中のバレエ団が上演したがるのもよくわかります。カールやマチューのオネーギンも素敵だろうなあ、とまた色々観たくなりました。シュツットガルトのオネーギンもぜひ行きたいです・・・。
naomiさんの感想を楽しみにしています。どうぞお気をつけてお帰り下さい。

さえさん、こんにちは。

シュツットガルトへの出発はこれからでしょうか?クランコ版の白鳥は、以前公園での生中継をやった時にスクリーンを映したもので全編YouTubeにアップされていますが、(白鳥の湖のドイツ語表記で検索すると出てきます)スクリーンを映したものだとちょっと見づらいですからね。
普通の白鳥と違って?1幕と4幕が見せ場というのが変わっているというか、面白い作品です。パンフレットも全部ドイツ語なので何を書いてあるのがさっぱりわからないんですよね。

ぶうたさん、こんばんは。

今日帰国したところです。ホテルでのインターネットとPCの調子があまり良くなくて、しかもココログはiPadからだと更新しにくいという問題もあって、感想のアップもお返事もできなくて申し訳ありませんでした。

パリではお目にかかれてうれしかったです。後半はほとんど一人での行動でちょっと寂しかったもので・・。オペラ座の「オネーギン」堪能されたようで良かったです!エヴァン、プロポーションも美しくいいダンサーでしょう。本当にパリの観客に受け入れられたようで良かったです。そしてオーレリーとの演技の息の合い方も素晴らしく、とても情熱的で感情がぶつかり合うのが見えましたよね。

イザベルとマチューのペアも観たかったです・・・。(オスタとペッシュのは観ましたが、これはちょっとあかんかったですね。特にオスタは)今度はぜひ、7月のオネーギンを観にシュツットガルトまで!

また今後とも宜しくお願いいたします!

naomiさん、お帰りなさい。帰国便は大変だったみたいですね。お疲れ様でした。私は先週火曜日に帰って来たのに、まだ時差ボケが直らず今日も昼寝しちゃいました。
シュツットガルトのオネーギン、7月14日・15日で弾丸可能な日程なんですね・・・16日は祝日だし。行っちゃおうかしら・・・。naomiさんに評判を伺ったのでハンブルクは真夏の夜の夢も観ることにして、6月後半に1週間ハンブルクに行くのですがまた7月中旬にシュツットガルトって。その間ロンドンにでもいたいくらいです。7月15日のクランコ・スクールの公演は、場所も同じだからオネーギンとマチソワで観られるのでしょうかね。naomiさんとまた御一緒できたらうれしいです。
オネーギン、以前は途中で寝てしまったオペラも再度観ようと思ってDVDを探したら、amazon UKではとっても安いんですね。早速発注しました。

ぶうたさん、こんばんは。

お返事を見落としてしまって、遅れてしまって申し訳ありません。こんな時間に書いていることからも、すっかり時差ボケ状態です。
ストで3時間遅れてロストバゲージになって結構大変でしたが、マイレージだったのにビジネスにアップグレードしてもらったし、荷物も後で出てきて送ってもらえたのでまあ良しとしなければなりません。

そうなんです、7月の公演っていつも絶妙のタイミングで行われるので、去年、今年と足を運んでいます。例年の公演でのパブリックビューイング生中継はいつもお天気が悪いジンクスがありますが。もちろんジョンクランコスクールの公演とのマチソワも可能です。ぜひご一緒しましょう。

来年はバレエフェスもあるし、結構大変な一年ですね・・。オペラのオネーギンは、デアゴスティーニでの週刊オペラで買ってあります。(まだ観ていませんけど!)

naomiさん、お返事ありがとうございます。7月の公演、チケットの発売は2ヶ月前だけど、今からその予約はできるみたいですね。英語のHPに「販売期間の開始時にその予約の順番で販売する」ような記載があるので、それだったら今から販売すればよいのでは・・・?と疑問ではありますが、とりあえずその予約をしてみようかと思っています。それとも、2ヶ月前にオンラインで予約をした方がいいんでしょうか。悩むところです。うまくチケットが取れてご一緒できますように!

ぶうたさん、こんばんは。

シュツットガルト・バレエのチケットなのですが、先シーズンまでは、公演の2か月前からはメールで予約するという形で販売が開始され、1か月前からはサイト上で席を選びながらチケットが買えるというシステムになっていました。その代り、人気演目(「ロミオとジュリエット」など)については、1か月前の段階ではすでにソールドアウトになっているなんてこともあったりして、かなり不便極まりないシステムでした。今シーズンからは、2か月前からサイト上で席を選べるという風に改定されたようです。しかし販売開始日がオペラ座のようにサイト上で明記されているわけではなく、毎日スケジュールのサイトにアクセスして発売が開始されていないかどうかをチェックしなければならないのでこれまた不便というか。

で、確かにおっしゃる通り、http://www.stuttgart-ballet.com/tickets/
 で、あらかじめメールで申し込んでおくことが可能ということにはなっているようですね。ただし、私のようにキャストの好き嫌いがはっきりしてしまって、この人では観たくない、というのがあるとつい、キャストの発表を待ってからチケットを買うことになります。(でも、売り切れそうだと思って発表前にチケットを買ってしまって、結局発表されてからそのキャストでは観たくないと思ってチケットを捨てたことも、実は今までも何回もあります・・・)とにかく悩ましい限りです。「オネーギン」に関していえば、オネーギン役のダンサーはシュツットガルトには3人しかいませんし、バレエ・イン・ザ・パークの日はおそらくスージン&ジェイソンなので、外れキャストはないと思います。

パリでガニオとパケットのオネーギンを見て、シュツッツガルトで白鳥の湖を見終わったところです。オネーギンの生の舞台を見たのが、これが初めてなので、比較なんてできませんが、マチューのオネーギンは「あーダサイなあ、田舎ものたち!」というイヤミな感じが良く出ていたように感じました。パケットの方は端正な踊りで、少しおとなしいとも感じましたが、彼らしいかな・・見られて良かったですよ、もちろん。
クランコの白鳥の湖は、naomiさん情報で予習してたので、つっこみどころ満載でこれまた楽しめました。1幕で花嫁候補が踊る、とのことでしたが、配役表を見るとBuergerinnenとなっており、花嫁候補ではないようです。3幕で踊るそれぞれの国(ポーランド、ナポリ、スペイン、ロシア)の踊りのトップが花嫁候補らしいです。グリゴロヴィチ版みたいですね。
4幕のパドゥドゥだけが、たぶん白鳥の湖の音楽としてチャイコフスキーが書いた曲ではないような気がしますが、クランコはどこからあの曲を持ってきたんだろう・・
ユルゲンローゼの衣装と装置ですが、オネーギンを見た後のため、「あ、似てる」ってまず思いました。普段見る他の演出と比べると、王子の衣装がベンノで、ベンノはヒラリオンって感じ(笑)ほかの人たちも16世紀くらいの扮装でしたね。ロットバルトは禿げてるし。
私はこれからも旅を続けます。ベルリンの白鳥の湖とすぐ比較できるのを楽しみにしています。なんとオデットにボリショイのクリサノワが来るらしいです。

さえさん、こんにちは。私はカール・パケットとマチュー・ガニオのオネーギンは今回残念ながら観ることができなかったので、感想が聞けて良かったです。マチューにしてもカールにしても性格が良さそうな人たちなので、ちょっとダークなオネーギン役は想像しづらいのですが、それだけに観てみたかったと思います。

私はドイツ語が全然わからなかったのですが、1幕の女性たちは街の娘たちということだったのですね。私が見た両日とも、プリンシパルが配役されていたのでおや?と思ったのです。王子とパ・ド・ドゥを踊るし。かなり突っ込みどころ満載なのがクランコ版ですよね。ベンノ役なのにまるでヒラリオン、というのはなんとなくわかります。それを王子様キャラのアレクサンダー・ジョーンズが踊ったので、なんでこんな美形な子がこんな衣装を着なくちゃいけないのかしらと思いました。そして確かに、衣装や装置は同じユルゲン・ローゼなので共通点がありますよね。クランコ版ロミオとジュリエットにより近い感じではあります。回廊を使った装置とかちょっと中世的なところとか。4幕の曲は、「白鳥の湖」の曲ではないのはわかりましたがチャイコフスキーのどの曲なのかがわからないので、知っているダンサーに聞いておきますね。

ベルリン国立バレエの「白鳥の湖」も、バール版でやはり演出に定評があるので、生で観てみたいです。クリサノワがゲスト出演するんですね~。よいお年をお迎えくださいね。

ハンブルクでノイマイヤーの「クリスマスオラトリオ」ベルリンで「白鳥の湖」を予定どおり見て、帰国しました。
「クリスマスオラトリオ」は難解だったのでコメントはできませんが、バール版の「白鳥」について書いてみます。
美術、衣装は20世紀初頭のアールデコ調でまとめられ、スタイリッシュで良かったです。王妃の立ち位置が重要なのがオリジナルですね。全体的にはうまい演出と振付で、普通に1幕のパドトロワもあるし、「これって好きかも」と思いました。ボリショイからのゲストであるクリサノワも、王子のタマズラカルも良かったです。タマズラカルって、今マラーホフのお気に入りですよね。クリサノワには2幕のパドドゥで衣装の一部が破れ(縫い目がほつれ)脇腹が露出してしまうというアクシデントがありましたが、動揺を見せることもなく終えることができました。全部の上演が終わり、カーテンコールも終わり、という後、カーテンの向こうで団員からと見られる拍手が起こったので、これはクリサノワへの賛辞と受け取りました。
演出で?と思ったのはベンノとロットバルトの立場ですかね。1幕でベンノと王子はほとんど同じ服装で登場するんです、また2幕にも3幕にも登場して、王子の行動に、ときに寂しげな表情を浮かべたりして、王子の陰とか、王子への愛情、嫉妬(!)などを表現してるんでしょうか・・それにロットバルトは首相という位置づけで、3幕ではまず王妃とパドドゥを踊るんですよね。(それも王妃からのご指名という感じで)プログラムは買いましたが、なにせドイツ語なので、さっぱりわからず、ですみません。
とにかく、楽しいバレエ観劇旅行でした!

さえさん、こんばんは。

お返事が大変遅くなってしまって申し訳ありません。
バール版の「白鳥の湖」はDVD化されていますが、現在大変入手困難で、プレミア価格で取引されているのですよね。私はそのプレミア価格を払ってDVDを入手したものの、実はまだ観ていなかったりします。評判の高い作品なので、いつか時間を見つけて見なければと思います。さえさんの感想を聞いて、ますます見なくちゃという思いが強くなりました。

タマズラカルは、今週末のマラーホフのニジンスキーガラで来日しますよね。私も見に行く予定なので「薔薇の精」楽しみにしています。クリサノワもプリンシパルに昇格したばかりですし、良いキャストでご覧になられましたね。

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