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2011年12月

2011/12/29

NHK BSプレミアム「プレミアム・シアター」2月放送はバレエ特集

徒然日記」さんに教えていただきました。

2月のNHK BSプレミアム「プレミアム・シアター」は、バレエ特集です。しかも今回初放送のものが多く、目玉は、先日行われたばかりのボリショイ劇場「眠れる森の美女」(オーロラがザハロワで、王子は未定となっていますが、映画館でも中継されたデヴィッド・ホールバーグの可能性が高いのではと思われます)。

さらに、DVDが出ていない「ベジャール&キリアン・アット・オペラ・バスティーユ」(2009年の大晦日のガラですね)が放映されます。

また、DVDは発売されているものの、「コッペリア」、「ジェローム・ロビンスへのオマージュ」「ニューヨーク・エクスポート:オーパス・ジャズ」と国内盤は出ていないものばかりなので、本当に魅力的なラインアップですね。

http://www.nhk.or.jp/bs/premium/


2月11日(土)午後11時45分~午前3時45分
プレミアムシアター

◇次代を担う人気エトワール ジルベールとエイマンの華麗なる競演!
パリ・オペラ座バレエ公演 バレエ「コッペリア」

【作 品】バレエ 「コッペリア」

<音 楽>レオ・ドリーブ

<振付・演出>パトリス・バール

<出 演>
ドロテ・ジルベール(スワニルダ)
ジョゼ・マルティネス(コッペリウス)
マティアス・エイマン(フランツ)
パリ・オペラ座バレエ

収 録:2011年3月22,24,28日
パリ・オペラ座ガルニエ宮


◇ベジャール&キリアン・アット・オペラ・バスティーユ

【作 品】「火の鳥」

<音 楽>イーゴリ・ストラヴィンスキー
<振 付>モーリス・ベジャール

【作 品】「ヌアージュ」

<音 楽>クロード・ドビュッシー
<振 付>イリ・キリアン

【作 品】「ボレロ」

<音 楽>モーリス・ラヴェル
<振 付>モーリス・ベジャール

<出 演>
パリ・オペラ座バレエ

収 録:2008年
パリ・オペラ座バスティーユ


2月18日(土) 午後11時30分~午前4時30分
プレミアムシアター

◇ボリショイ劇場リニューアル・オープン記念公演が早くも登場!
ボリショイ劇場公演 バレエ「眠りの森の美女」

【作 品】
バレエ 「眠りの森の美女」

<音 楽>
チャイコフスキー

<原振付>
マリウス・プティパ

<改定振付>
ユーリー・グリゴローヴィチ

<出 演>
スヴェトラーナ・ザハロワ(オーロラ姫)
未 定(デジレ王子)
ボリショイ劇場バレエ

収 録:2011年11月16、20日
ボリショイ劇場(モスクワ)


ボリショイ・バレエ団公演 バレエ「パリの炎」

<曲 目>
バレエ「パリの炎」

<出 演>
ナターリャ・オシポワ(ジャンヌ)
イワン・ワシリエフ(フィリップ)
ほか
ボリショイ・バレエ団 

<振 付>
アレクセイ・ラトマンスキー

<音楽監督>
パーヴェル・ソローキン

<音 楽>
ボリス・アサフィエフ

収 録:2010年3月24日、29日、31日
新ボリショイ劇場(モスクワ)

2月26日(日)【25日(土)深夜】 午前1時40分~午前5時40分
プレミアムシアター

パリ・オペラ座バレエ公演 「ジェローム・ロビンスへのオマージュ」

【作 品】「イン・G・メジャー」
<音 楽>ラヴェル
<振 付>ジェローム・ロビンス

【作 品】「イン・ザ・ナイト」
<音 楽>ショパン
<振 付>ジェローム・ロビンス

【作 品】「コンサート」
<音 楽>ショパン
<振 付>ジェローム・ロビンス

【作 品】「トライアド」
<音 楽>ニコ・ムーリ
<振 付>バンジャマン・ミルピエ

<出 演>
パリ・オペラ座バレエ

収 録:2008年 
パリ・オペラ座


◇「ニューヨーク・エクスポート:オーパス・ジャズ

<作 品>
「ニューヨーク・エクスポート:オーパス・ジャズ」
<音 楽>
ロバート・プリンス
<振 付>
ジェローム・ロビンス

<出 演>
ニューヨーク・シティ・バレエ

収 録:2009年


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2011/12/26

2012年の公演予定(ウィーン国立バレエ、グルジア国立バレエ)、ダンスマガジンより/追記あり(2012年東京バレエ団の予定)

未だ体調が回復せず仕事に行かないで臥せっている日々でございまして、新国立劇場バレエ団の「くるみ割り人形」にも行っていないのですがブログも更新できず申し訳ありません。パリ・オペラ座バレエの「オネーギン」の感想は少しずつ書き足してはいるので、あともう少しで書き終わる予定です。

ダンスマガジン、定期購読をしているので早めに届きました。すでにみなさんご存知ですがこちらではキャッチアップしていなかったウィーン国立バレエの来日と、ニーナ・アナニアシヴィリとグルジア国立バレエの来日情報を、まずは補足しておきましょう。

ウィーン国立バレエ団2012年日本公演
http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/cat56/2012.html

ウィンナー・ガラ> 
●公演日程
4月24日(火) 6:30p.m.
4月25日(水) 6:30p.m.

「こうもり」全2幕  Die Fledermaus   
振付:ローラン・プティ 音楽:ヨハン・シュトラウスII世/編曲:ダグラス・ギャムリー

●公演日程&予定される主な配役
4月28日(土)6:00p.m.
ベラ:オルガ・エシナ/ヨハン:キリル・クルラーエフ/ウルリック:エノ・ペシ
4月29日(日)1:30p.m. 
ベラ:マリア・ヤコヴレワ/ヨハン:ロマン・ラツィク/ウルリック:マニュエル・ルグリ
4月29日(日)6:00p.m. 
ベラ:イリーナ・ツィンバル/ヨハン:ウラジーミル・シショフ/ウルリック:デニス・チェリェヴィチコ
4月30日(月・祝)3:00p.m. 
ベラ:オルガ・エシナ/ヨハン:キリル・クルラーエフ/ウルリック:マニュエル・ルグリ

●前売開始日:2012年1月28日(土)10:00a.m.より

「こうもり」のルグリ出演日程が2000円高くなっていますが、チケットは人気を呼ぶでしょうね。今年の夏のガラには来日しなかったダンサーたちも来てくれる予定なので楽しみです。

*****

ニーナ・アナニアシヴィリとグルジア国立バレエ
http://www.japanarts.co.jp/html/2012/ballet/ballet_of_georgia/index.htm

[日時] ≪白鳥の湖
2012年6月24日(日) 14時開演 東京文化会館
2:00p.m. Sunday, June 24 at Tokyo Bunka Kaikan

2012年6月27日(水) 18時30分開演 東京文化会館
6:30p.m. Wednesday, June 27 at Tokyo Bunka Kaikan

2012年7月19日(木) 18時30分開演 東京文化会館
6:30p.m. Thursday, July 19 at Tokyo Bunka Kaikan

特別プログラム
2012年7月21日(土) 14時開演 東京文化会館
2:00p.m. Saturday, July 21 at Tokyo Bunka Kaikan
    第1部 《サガロベリ》
    第2部 《ビゼー・ヴァリエーション》《デュオ・コンチェルタント》《Falling Angels》
    第3部 《マルグリットとアルマン》

[出演]
ニーナ・アナニアシヴィリ Nina Ananiashvili (芸術監督 / Artistic Director)
デニス・マトヴィエンコ Denis Matvienko (スペシャル・ゲスト / Special Guest)
グルジア国立バレエ State Ballet of Georgia

ニーナが日本で「白鳥の湖」を踊るのはこれが最後だそうです。前回の来日のファジェーチェフ版はあまり見せ場がなくて残念なヴァージョンなので、オーソドックスなヴァージョンだと嬉しいのですがどうでしょう。特別プログラムの演目には、グルジア民族舞踊あり、バランシンあり「マルグリットとアルマン」もあり、なかなか魅力的ではあります。アンドレイ・ウヴァーロフが引退してしまったため(ダンスマガジン最新号に引退の記事あり)、パートナーはデニス・マトヴィエンコ。彼はマリインスキーの傍ら、キエフ・バレエの芸術監督にも就任したとは以前お知らせしたとおりです。

1月20日(金) 10:00a.m.~発売  夢倶楽部ネット会員(ネット)
1月21日(土) 10:00a.m.~発売  夢倶楽部会員(電話)
1月22日(日) 10:00a.m.~発売  ジャパン・アーツぴあネット会員(ネット)
1月28日(土) 10:00a.m.~発売  一般

*****

ダンスマガジン最新号ではバレエ年鑑2012と称して来年の公演予定が掲載されています。

来日公演については、特に目新しいものはありませんが、DANZAでも記述があった、オハッド・ナハリン率いるバットシェバ舞踊団の来日公演は、「SADEH21」という演目で、11月18日びわ湖ホール、11月23日、25日 彩の国さいたま芸術劇場で行われるとのことです。

国内バレエ団公演についても、目新しい情報はあまりないのですが、東京バレエ団が、9月に「オネーギン」の再演、冬にワイノーネン版「くるみ割り人形」とベジャール版「くるみ割り人形」の連続上演をするとのことです。「オネーギン」については、お願いですからタイトルロールおよびタチヤーナ役にはゲストを招いてほしいと切に思います。現在この役を東京バレエ団でまともに演じることができるのは木村和夫さん一人しかいないのですから。

既報ではありますが、有馬龍子バレエ団が5月19日の「ドン・キホーテ」公演(びわ湖ホール)にて、ドロテ・ジルベールとカール・パケットという大変豪華なゲストをパリ・オペラ座から招きます。これはわざわざ東京から足を運んでも観る価値がある公演になりそうですね。

この号では、ダンサーの人気投票も掲載されているのですが、その結果には、個人的には首を傾けざるを得ませんでした。マニュエル・ルグリが前回より相当順位を落としているのが一番の謎です。多くのゲストが来日をキャンセルし、実施も危ぶまれた「マニュエル・ルグリの新しい世界」を実現にこぎつけたばかりでなく、たった一日の「HOPE JAPANガラ」にも駆けつけてくれた恩を日本のバレエファンは決して忘れるべきではないと思います。一律にそればかりを判断基準にするのもちょっと違うかもしれませんが、来日をキャンセルしたアーティストが、表紙の彼をはじめ何人もランクインしているのも良くわかりません。シルヴィ・ギエムが1位でないのも不思議ですし、ベストテンに未だに森下洋子さんが入っているのも理解できません。それだけ、今実は女性の人気ダンサーがいないということなのでしょうか。(ルテステュ、ロホあたりは入るかしら、と思っていたのですが)

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追記:東京バレエ団の2012年のラインアップが発表されていました。
http://thetokyoballet.com/news/?id=363

1月 <ニジンスキー・ガラ> 「レ・シルフィード」「牧神の午後」「薔薇の精」「ペトルーシュカ」
2月 <アリーナ・コジョカル ドリーム・プロジェクト> Aプロ「エチュード」、Bプロ「ドン・キホーテ」ディヴェルティスマン
3月 子どものためのバレエ「ねむれる森の美女」(新制作)
3月 NHKバレエの饗宴 2012  「ザ・カブキ」より抜粋
5月 東京バレエ団 第25次海外公演 「ザ・カブキ」
7月~8月  世界バレエフェスティバル 全幕特別プロ
  「ドン・キホーテ」全2幕/「ラ・バヤデール」全3幕
8月 「ドン・キホーテ」全2幕 全国ツアー
9月 「オネーギン」全3幕 
11月 「くるみ割り人形」全2幕 (ワシリー・ワイノーネン振付)
12月 モーリス・ベジャールの「くるみ割り人形」

シュツットガルト・バレエの来日公演に今回「オネーギン」がないのは、東京バレエ団の上演があるからと邪推したくなる年の瀬でした。

2011/12/22

シュツットガルト・バレエの来日公演 びわ湖公演予定キャスト/ボリショイ・バレエ来日公演のキャスト変更まとめ/さらに追記あり

まだ全然パリ・オペラ座バレエでの「オネーギン」の感想も書けていなくて申し訳ありません。時差ボケに悩まされています。とりあえず、ファーストキャストのオーレリー・デュポン、エヴァン・マッキーの5回の公演は終了し、大変盛り上がってパリの観客にエヴァンは鮮烈な印象を残すことができたようです。

Kitri's funny daysさんに頂いた情報です。(ありがとうございます!)

びわ湖ホールにて、6月10日(日曜日)にシュツットガルト・バレエの「白鳥の湖」公演が行われるという新聞広告が出ていたとのことですが、びわ湖ホールの会員宛DMに、この「白鳥の湖」の予定キャストが出ていたそうです。

シュツットガルト・バレエ「白鳥の湖」(振付:ジョン・クランコ)

6月10日(日曜日)
オデット/オディール アンナ・オサチェンコ
ジークフリート王子  エヴァン・マッキー

作曲:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
振付:ジョン・クランコ
装置・衣裳:ユルゲン・ローゼ
管弦楽:大阪交響楽団

S席13,000(12,000)円 A席11,000(10,000)円 B席9,000(8,000)円 C席7,000(6,000)円 D席5,000円 E席3,000円

発売日は友の会先行1/20~ 一般1/22~

まだびわ湖ホールのサイトには記載なし

追記:びわ湖ホールのサイトにもアップされました。
http://www.biwako-hall.or.jp/event/detail.php?c=20111105199

※ところで、このびわ湖ホールのサイトに掲載されているクランコ版「白鳥の湖」のあらすじには重大なネタバレがあります。できればあらすじは読まずに公演をご覧になったほうが良いかと思います。

というわけで、一応関西で踊るよ~とは聞いていたんですが、びわ湖には観に行くつもりです。パリで熱狂的な反応を引き起こしたエヴァンの王子が観られますので。びわ湖のマチネ公演なら、東京からの日帰りも可能ですし。


なお、6月9日(土曜日)は兵庫県立芸術文化センターで、シュツットガルト・バレエの「じゃじゃ馬ならし」が上演されるようです。こちらのチケット発売予定は、1/20に先行があるそうです。(兵庫からは近々DMが来ると思います)シュツットガルト・バレエの「じゃじゃ馬ならし」については、兵庫県立芸術文化センターのサイトにもまだ情報が載っていません。

追記:兵庫県立芸術文化センターのサイトに詳細が載りました。
http://www1.gcenter-hyogo.jp/sysfile/html/01_shousai/4240811305_0000000001.html

シュツットガルト・バレエ団「じゃじゃ馬馴らし」

日 時 2012年6月9日(土)
開 演 15:00  (開 場 14:15)
会 場 芸術文化センター KOBELCO大ホール
料 金 A \12,000/B \10,000/C \8,000
D \6,000/E \4,000
発売日 先行 2012年1月20日(金)
一般 2012年1月22日(日)

■出演者
予定ソリスト カーチャ・ヴィンシュ
ジェイソン・レイリー
演奏 大阪交響楽団

■スタッフ
台本/振付/演出 ジョン・クランコ
音楽 クルト=ハインツ・シュトルツェ
(ドメニコ・スカルラッティ作曲による)
装置/衣裳 エリザベス・ダルトン

■プログラム
じゃじゃ馬馴らし(シェイクスピア原作に基づく2幕のバレエ)
[上演時間:2時間10分(休憩含む)]

チケットの取り扱い先

■芸術文化センターチケットオフィス 0798-68-0255
 (10:00AM‐5:00PM/月曜休み ※祝日の場合翌日)
 1/20(金) 10:00AMより会員先行電話予約・ネット先行予約受付開始
 1/22(日)より一般発売
 窓口での発売は1/24(火)より開始(残席がある場合のみ)

■チケット取扱いプレイガイド
○チケットぴあ/0570-02-9999[Pコード:416-566]
○ローソンチケット/0570-000-407(オペレーター対応)・0570-084-005[Lコード:56746]
○イープラス(パソコン・携帯電話)


********

兵庫県立芸術文化センターのサイトには、2月11日(土)のボリショイ・バレエ「ライモンダ」のアブデラクマン役がイワン・ワシーリエフからユーリー・バラーノフに変更となったというお知らせが載っていました。また2/12(日)ボリショイ・バレエ「白鳥の湖」に岩田守弘さんの出演が決定したというお知らせも。

というわけで、私が旅行中に載っていたボリショイ・バレエの出演者変更のお知らせも、皆様ご存知かと思いますが一応お知らせをしておきますね。

出演者変更のお知らせ(12月11日現在)[ボリショイ・バレエ]
http://ja-ballet.seesaa.net/article/239599848.html

◆2月8日(水)『ライモンダ』
イワン・ワシーリエフ(アブデラフマン役) → ユーリー・バラーノフ
◆2月9日(木)13:00『白鳥の湖』
アンナ・ニクーリナ(オデット&オディール役) → スヴェトラーナ・ルンキナ
「スパルタクス」の方は予定通りイワン・ワシーリエフが踊るとのことです。
http://ja-ballet.seesaa.net/article/240452754.html

それから、浜松公演「白鳥の湖」もキャスト変更があり、王子役がセミョーン・チュージンからデヴィッド・ホールバーグに変更となっていました。
http://www.hcf.or.jp/hall/event/bolshoi_theatre2011/

デヴィッド・ホールバーグが浜松だけの出演というのももったいない話です。どうも不可解なことが多いボリショイ・バレエの来日公演です。

2011/12/20

<アリーナ・コジョカル ドリーム・プロジェクト >アレクサンドル・リアブコ出演

今朝パリから帰国しました。フランスの空港での荷物検査と出入国審査スタッフのストというのにあたってしまい、飛行機が3時間遅延したうえ、ロストバゲッジで荷物が行方不明になってしまっていますが、旅自体は充実したものでした。貧乏旅行だったのでネット環境もまともになくて、全然更新もできませんでしたが、また時間を見つけながら感想を書いていければと思います。

不在中にもいろいろとニュースがあったのにキャッチアップができていないので、まずは新しめのニュースから。

「アリーナ・コジョカル ドリーム・プロジェクト」のBプロにハンブルク・バレエのアレクサンドル・リアブコが出演するとのことです。

ちょうどハンブルク・バレエがアジアツアーを行っている最中なので、その間を縫っての出演となるのでしょうか。しかも、出演演目は、「椿姫」の黒のパ・ド・ドゥ。コジョカルとリアブコの「椿姫」はハンブルクで大変な評判となったそうなので、これが観られるのはとっても嬉しいことです。

また、Aプロで未定となっていた、ロベルタ・マルケスとヨハン・コボーの演目も、「ブルージュの大市」に決定したそうです。
振付:オーギュスト・ブルノンヴィル/音楽:ホルガー・シモン・パウリ

http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/1202-cojocaru/post-383.html#001407

思わずチケットを買い足したら、思いっきり「TeZuKa」の自分が取った日と重なった日を取ってしまいまして、今非常にあわてているところです(大汗)

2011/12/15

12/9 パリ・オペラ座バレエ「オネーギン」 Ballet de L'Opera "Oneguine"

18th Presentation

http://www.operadeparis.fr/en/Saison_2011_2012/Ballets/Oneguine/detail/

Piotr Ilyitch Tchaikovski Music
Kurt-Heinz Stolze Arrangements and orchestration
John Cranko Choreography and staging
Jürgen Rose Sets and costumes
Steen Bjarke Lighting

EUGENE ONEGUINE Evan McKie
LENSKI Josua Hoffalt
TATJANA Aurélie Dupont
OLGA Myriam Ould Braham
PRINCE GREMINE Karl Paquette

Etoiles, Premiers Danseurs and Corps de Ballet
Orchestre Colonne
James Tuggle Conductor

パリの観客がエヴァンに恋をした、そんな瞬間を目撃することができた。オーレリー・デュポンとエヴァン・マッキーは、パリ・オペラ座、ガルニエにて一大センセーションを起こしたのだ。歴史に一ページを刻むような、輝かしいエヴァンのパリ初登場となった。

Financial Timesのレビュー
http://www.ft.com/intl/cms/s/2/eb6bff36-2574-11e1-9c76-00144feabdc0.html

12月1日の「サンドリヨン」(シンデレラ)の公演途中で怪我をしたニコラ・ル=リッシュが初日を含めて全日程を降板。翌日、シュツットガルト・バレエのエヴァン・マッキーが着の身着のままで、「オネーギン」の衣装が入ったスーツケースひとつだけを持った代役としてパリ入り。(このあたりのいきさつについては、シュツットガルト・バレエのオフィシャルサイトのE-mail aus Parisにて、エヴァン本人が説明)ゲスト・ダンサーが急遽初日のタイトルロールを踊るという、オペラ座では異例の事態となった。そして、わずか1週間後、「オネーギン」は初日を迎えた。偶然にも、この「オネーギン」の初日を観るつもりでチケットを取っていたので、ニコラのファンには申し訳ないのだけど、どきどきを抑えられないパリ入りとなった。

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都会から来た男オネーギンは、田舎町にやってきて周囲から浮いている存在であるというわけだが、オペラ座の中にあってストレンジャーであるエヴァンのオネーギンもまた、くっきりと浮かび上がる強烈な存在感を放っていた。スリムな190cmの長身を、同じユルゲン・ローゼデザインではあるがオペラ座の革製のとは違う黒い衣装に包み、エレガントなたたずまいの中にただならぬ威圧感で周囲を圧倒していた。レンスキー役がやはり長身のジョシュア・オファルトだったのだが、そのジョシュアよりも相当大きいのだ。オネーギン役って実はソロがほとんどなくて、1幕でタチヤーナに出会うところでソロがひとつあるだけなのだが、このソロでオネーギンの人となりが表現されている。美しく魅力的だが、自分自身にしか関心のない空虚な男。エヴァンがこのソロを踊るとそれはもう耽美的で、アラベスクの脚も完璧なアンドゥオールですごく高く上がるしつま先も美しいし、ゆっくりとしたピルエットも正確で、なによりやはりあの大きな手とポール・ド・ブラの美しさ、優美な上半身と長い脚。その身体が表現するナルシスティックさと都会の男の洗練されたダンディズムが、空想の中だけで生きてきた少女タチヤーナにはたまらなく魅力的に映ったのだろう。

タチヤーナ役のオーレリー・デュポンは、よく観るとやっぱり上半身がちょっとたくましいのだけど、地味に生きてきた少女の割にはものすごく美しい。とてもイノセントで初心で、自分の美しさにまだ気がついていない、開きかけの蕾のような女の子。原作ではタチヤーナは美女ではないって書いてあったと思うのだが、でもやはり3幕で見せる圧倒的な華の萌芽があったほうが説得力があるというものだ。そしてオーレリーは、なにより演技がうまい。容姿の面でも、演技の面でもこのふたりはとてもいい組み合わせになっており、そしてわずか1週間という短期間の間でコミュニケーションが行き届いていて、特に演劇性の面では息がぴったりだった。演技のテンションが近いというか、お互いの感情のリズムが合っていて、二人の気持ちのやり取りが手に取るように判る。幕の前で愛想よくスマートに人々と対応するオネーギンの眼にはタチヤーナなど眼中になく、一方タチヤーナは彼のそばから離れがたくパ・ド・ブレで彼の姿を追いながら名残惜しそうに下がっていく。

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寝室のパ・ド・ドゥでは、オネーギンのことで頭がいっぱいの少女タチヤーナを演じるオーレリーが愛らしい。ベッドの支柱にもたれかかる時の夢見るような瞳。乳母役がすごくコメディ演技が上手な人で、本当にタチヤーナが寝たかどうか大げさに振り返ってみると、あわてて寝たふりをするオーレリーも可愛くて。

鏡の中からオネーギンが登場。すらりとした長身が鏡に映ったタチヤーナの首筋にキスをするしぐさがセクシーだ。先ほどの傲慢で自己愛の強いオネーギンとは思えないほどの甘く優しく、でもどこか官能的なエヴァンのオネーギンは、タチヤーナに囁きかけるときの吐息も聞こえてきそうだ。それに反応するタチヤーナのオーレリーも、初めての恋に胸を高鳴らせる乙女そのものであり、きらきらと輝いていた。初日のこの日は、ガルニエの傾斜のある舞台にまだエヴァンが慣れていないのかなと思わせるところがなきにしもあらずで、タチヤーナを振り回すリフトでタチヤーナの空中回転をする角度がすごく高くて一瞬どきっとした。高々と彼女を持ち上げるところでは、リフトそのものはとてもスムーズで危なげないものの、顔の表情が少し真剣になっていると感じた。だけど、その点を除けばパートナーリングも見事なもので、タチヤーナを見つめたり、頬を寄せる表情の陶酔感にはクラクラしたし、次第に奔放さを増していくタチヤーナの動きは自然で、オーレリーの目線の使い方が絶妙で、本当に恋心が高まっていく様子が手に取るように伝わってきた。オーレリーはプロポーションやラインに特別恵まれたバレリーナではないけれども、確実なテクニックを持っているし、演技においてもこのパートナーシップによって開眼したのではないかと思えるほど。何か特別の化学反応がこのペアには働いているようだった。タチヤーナを残し、颯爽と去っていくオネーギン。しばらく床に横たわった後、手紙の続きをはやる気持ちで書きあげて、夢の余韻を全身で感じていたオーレリーのタチヤーナは、晴れがましく幸せそのものだった。こんなに幸せに満ちたタチヤーナの姿を観ることができるのはこの場面だけというのが、「オネーギン」という作品の切ないところである。

2幕のタチヤーナの名前の日の祝いの席に到着したオネーギンは、登場するところから退屈しきっていて、いきなり欠伸をする。老人と田舎者ばかりでフォークダンスなんか踊っているこんなパーティには洗練された都会人の自分は似つかわしくない、と型どおりにタチヤーナの相手をした後は上手のテーブルで一人トランプに興じる。私の手紙、読んでいただけたかしらとタチヤーナに聞かれると突き返し、泣かれてしまうとオネーギンの苛立ちが高まってしまいには彼女の手の上でびりびりに破いてしまう。それはオネーギンにとっては、残酷さというよりは、小さな女の子に、君みたいな娘がこんな男に惚れるものではないんだよ、と諭そうとしていたわけで、彼女を深く傷つける意図はなかったのだろう。だけど、あまりのことにそのまましばらく立ちすくみ、ひらひらと手紙の破片が滑り落ちるのを見つめてから立ち去るタチヤーナ。かすかな罪悪感を抱きながらもトランプのテーブルで再びオネーギンはトランプ遊びに興じる。この時の宴をよそにそっぽを向いてトランプ遊びをするオネーギンの姿がエレガントで頽廃的で、すべてに飽き飽きした男のどこか間違ってしまった、でも限りないロマンティシズムを感じさせてたまらない。

踊りに少し参加した後、再びトランプ遊びに戻ろうとして手袋をはめかけたオネーギンは、はしゃぐオルガとレンスキーの様子を見てある邪心が芽生える。手袋を脱ぎ、レンスキーと踊ろうとしたオルガの手を半ば強引にとってトランプ遊びに参加させるのだ。エヴァンの、このオルガの手の取り方がすごく誘惑的、魅力的で誰がこんな風に手を取られても抗えないと思うのだが、とりわけ、ミリアム・ウルド=ブラムの演じているオルガが、可愛くてとても尻軽な女の子として演じられていたものだから悲劇の幕が切って落とされてしまった。この強引にオルガの手を取るオネーギン、という図式が2回目も行われてしまい、さらに親しげに視線を交わしながら二人が楽しげに踊り、さらにはオルガの両頬にオネーギンの手が触れるなんてことがあってしまったものだから。しかもこの時のオネーギン=エヴァンの表情が誘惑者、美しい悪魔そのもので、心底ゲームを楽しんでしまっていたように見えたから、レンスキーとしてはたまらない。オルガにとっては、純粋だけど未熟なレンスキーよりも、スマートでどこか倦怠感を感じさせるオネーギンの方が一瞬魅力的に映ってしまったのは当然のことなのだが。怒りを爆発させたレンスキーはすかさず決闘をオネーギンに申し入れる。

死神のように幕の前に現れるオネーギンは、冷たい銃の感覚を手で確かめながら、今までの傲慢さを振り捨てたかのように歩み出る。どうしてこんなことになってしまったのか・・・。そしてレンスキーのソロ。1幕ではキレが良くて空中に浮かぶように軽やかな、恋人たちの囁きのような素晴らしいパ・ド・ドゥを踊っていたジョシュア・オファルト演じるレンスキーが、決闘を前にして自分の死すべき運命を嘆くような月光のソロだ。ジョシュアのアラベスクはのびやかで美しく、音楽によく寄り添い情感がこもっていて墜ちる前の星の煌きを思わせ胸を打った。4番ピルエットの着地がきれいに決まらなかったことだけが残念。親友同士であったオネーギンとレンスキーが向かい合い、こんなことはやめようと言うオネーギンに対して、彼の頬を再び張るレンスキー。レンスキーの態度に対し、猛スピードの3連続ピルエットで怒りを露わにするオネーギン。初日のこの日は、ピルエットの後で膝を叩く音はさせていなかった。決闘で崩れ落ちるレンスキー。嘆き悲しむタチヤーナとオルガの姉妹。沈痛な様子で彼女たちの前に歩み出たオネーギンへ、オーレリーのタチヤーナは強く厳しい視線を向ける。夢見る少女から、大人の女性へと悲しい成長を遂げた瞬間であった。自分の行ったことの罪深さに気が付いたオネーギンは、自分の手を、まるでレンスキーの血に塗れているかのように見つめ、そしてその手で顔を覆い身体を折り曲げて大きく嗚咽する・・・。エヴァンの大きくて美しい手には、本当にレンスキーの血がついているかのようで、このオネーギンの嘆きが彼女たちの慟哭よりも悲しく思えた。

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3幕の舞踏会。ここは「E.O」のロゴが刻印された紗幕の向こうで、整然と並んだ貴族たちの姿に思わずうっとりして、拍手が起きるところである。ところが、ほぼ同時にバスティーユで「サンドリヨン」を上演しているためか、群舞の容姿レベルが前回の「オネーギン」上演時より少し下がってしまった感がした。それでも、ユルゲン・ローゼによる豪華で気品のある衣装や舞台装置は華麗で惹きつけられる。2幕で登場した時にもとっても素敵だった、カール・パケット演じるグレーミンは、ここでは白髪交じりでとても穏やかで優しそう。そしてグレーミン公爵夫人となったオーレリーのタチヤーナは、眉とアイメイクをくっきりと描いて、まさに眩いばかりの華やかな、しかし落ち着いた美しさにあふれていた。一方、グレーミン公爵家に久しぶりに現れたオネーギンは、以前のような圧倒的な威圧感もなければナルシズムもない、しかしながら少しばかりうなだれたように椅子に腰かけた姿には、やつれた分かえってやさぐれた色気が漂っていた。貴婦人タチヤーナの美しい変貌ぶりに驚くオネーギン。幻影のシーンで一人、また一人と現れる女性たち。彼女たちを優雅に追いかけながらも、結局どの女性にも想いを寄せることなく、タチヤーナを忘れることができないオネーギン。グレーミンにタチヤーナを紹介され、去り際に彼女が見せた一瞥に心奪われ、狂気にも似た混乱状態に陥ったオネーギンは、舞踏会の喧騒の中に紛れながらも、思わず彼女の姿を追うのだった。

クライマックスの手紙のパ・ド・ドゥ。オネーギンからの手紙を手にしたタチヤーナは、激しく動揺して寝室を動き回る。グレーミンとおやすみ前の抱擁を交わしたのち、オネーギンが駆け込んでくる。ここから繰り広げられる激情と煩悶と苦悩のドラマの凄まじいことといったら。オーレリー・デュポンというバレリーナは、ゴージャスで美しいし正確なテクニックを持っているけれども、極めて理性的で頭で考えて演技をするという印象が強かった。ところが、彼女はこのパ・ド・ドゥで大きな変貌を遂げたのである。この人の求愛に応えてはいけないと理解しながらも、オネーギンの心から絞り出すような懇願に少しずつタチヤーナの心が揺れ動き、解けていき、苦悶しながらも彼の気持ちを受け入れ始め、ついには一瞬燃え上がった炎のように二人の心は一つになった。タチヤーナはまるでオネーギンの腕の中に飛び込んでいるかのように昂った熱情を見せた。こんなオーレリーの姿を、今までの彼女の演技から観られるとは思わなかった。このパ・ド・ドゥの間、オーレリーもエヴァンも自分たちの殻を破り捨て、オネーギンとタチヤーナという血の通った二人の人物そのものになりきって、自分自身を見失うほどの激しすぎる感情をぶつけ合って、同じ呼吸で生きて溶け合っていたのだ。わずかなリハーサル時間で生み出されたこれほどまでにのパートナーシップは、一つの奇跡と言ってもいい。「鏡のパ・ド・ドゥ」での奔放な少女としてのタチヤーナと同じ気持ち、だけど重ねた年月の経過とともに成熟した女性としての官能性と長年の秘めた想いも加わってオーレリーの中で炸裂し、エヴァンは人生最後の願いとして絶望的な愛をぶつけて、この二人のテンションは同じ温度まで上昇していた。しかしながら、あまりの気持ちの高まりで、自分自身が崩壊してしまうのではないかという思いがタチヤーナの脳裏をかすめ、オネーギンを激しく愛しながらも、迷いを振り捨てるように彼女は彼の手紙を破り捨て、永遠に立ち去るように命令する。タチヤーナのドレスにすがりつき、最後の願いを込めてドレスから手を放しがたくしていたオネーギンが走り去った後、タチヤーナはふらふらと彼を追いかける。果たしてこの結末が本当に良かったのか、彼を立ち去らせたことを一生後悔し続けて生きるのではないかと思わせるような、哀しく痛切な慟哭で涙を流し続けるオーレリーの姿で、幕。

2011/12/13

旅行中につき/シュツットガルト・バレエ、クランコ版「白鳥の湖」

旅行中につき、更新が滞ってしまっていて申し訳ありません。ホテルのネット環境が悪くて、なかなかブログを更新できませんでした。今のホテルは無料Wi-fiなのですが、また明後日には有料のところに移動しなければなりません。

パリ・オペラ座で「オネーギン」初日を観た後、シュツットガルトに移動して「白鳥の湖」2回とジョン・クランコ・スクールとの合同のチャリティガラを観て、今日パリに戻り「サンドリヨン」を観てきたところです。あと「オネーギン」を3回観て、それから空いている日にフォーサイス・カンパニーを観ようかと考えています。

パリ・オペラ座の「オネーギン」は二コラ・ル・リッシュの怪我で急遽代役を務めたシュツットガルト・バレエのエヴァン・マッキーがオネーギンそのものの鮮烈な存在感、深みのある演技とカリスマ性、美しいつま先やラインが素晴らしく、現地でも大好評でガルニエが沸きに沸きました。また、タチヤーナ役のオーレリー・デュポンも今までの彼女の演技でこんなにも情熱的なものを観たことがないというくらい気持ちがこもっていて、とても感動的でした。レンスキー役のジョシュア・オファルト、オルガ役のミリアム・ウルド=ブラムも良くて、特にジョシュアのテクニックが輝かしく見事なもので、次の男性エトワール候補は彼が筆頭であることを再確認したのでした。

シュツットガルト・バレエの「白鳥の湖」はクランコ版。来日公演もこの作品の上演が予定されています。10日はアンナ・オサチェンコとフィリップ・バランキエヴィッチ、11日は入団2年目、19歳のエリサ・バーデンス(ドゥミソリスト)が初役での大抜擢、王子はマライン・ラドマーカーでした。今それぞれの公演の感想を書いている余裕がないのですが、クランコ版「白鳥の湖」は演出がとても変わっているので、覚書程度に書いておきます。


音楽の使い方や振り付けが変わっています。1幕は踊りがてんこ盛りです。花嫁候補たちが1幕で登場し、通常なら王子の憂愁のソロなどに使われる曲、グリゴローヴィッチ版などで使われる黒鳥のヴァリエーションの短調の曲、3幕で使われる曲で5人の花嫁候補たちがソロを踊ります。その中でも一人の花嫁候補は王子とパ・ド・ドゥを踊り、プリンシパルが演じています。

王子は、通常道化のソロで使われる曲で人ごみの中から登場してソロを踊ります。道化は登場しませんし、パ・ド・トロワもありません。王子の友人ベンノがソロを踊ります。パ・ド・トロワの曲でも王子はソロを踊ったりと大活躍です。

2幕は大筋では通常のプティパ・イワーノフ版とは変わりません。ここばかりはいじりようがなかったようで。ただ、最初にベンノと王子の友人たちが出てきて、白鳥を弓で撃とうとするところをオデットではなく王子が止めようとします。

3幕がまたまたとても変わっていて、一番の特徴は、オディールのヴァリエーションが、通常王子のヴァリエーションで使われる曲を使っているので、回転よりも跳躍系が多いです。あまり優雅ではないというか最後のポーズに品がないので、個人的にこのオディールのヴァリエーションはあまり好きではありませんでした。王子のヴァリエーションはチャイコフスキー・パ・ド・ドゥの曲です。チャルダッシュがなくて、ルースカヤがあります。スペインの踊りとルースカヤの振り付けがとても変わっていて、なんとも形容しがたいというか・・・。ルースカヤのソリストは、プリンシパルのエリザベス・メイソンが踊っていました。

このプロダクションデザインは、ユルゲン・ローゼによるものなので、彼のデザインによく見られる回廊が3幕で登場し、大変豪華なセットです。衣装も非常に凝っているのですが、中世風でこれまた非常に変わっており、好き嫌いが分かれることでしょう。特にルースカヤとスペインは凝りすぎて失敗している感じです。あと、ロットバルトが落ち武者のような髪型でメイクもすごくて、これまた強烈です。ロットバルトはこれでもかとバッサバッサとマントを翻します。

参考:パンフレットより
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4幕がクランコ版では一番成功している部分で、特に一番最後に今まで「白鳥の湖」ではおそらく使われたことがない曲を使って、王子とオデットとの美しくも哀しいパ・ド・ドゥが繰り広げられます。非常に悲劇的な終わり方をしますが、おそらく来年の6月に皆様は観られることになると思うのでこれ以上のことはお知らせしません。

このように、「白鳥の湖」としては、2幕が一般的であること以外は非常にユニークというか凝ったつくりになっているので、正直好き嫌いは分かれることでしょう。ロシアのカンパニーのような整然とした群舞を求めても無理があります。ただ、足音などは抑え目ですし、小さな4羽の白鳥などはレベルの高いダンサーをそろえていました。大きな二羽の白鳥の一人に、入団2年目の森田愛海さんが抜擢されており、とても美しく踊っていたので将来が楽しみです。


また余裕があるときに、「オネーギン」の感想などを書ければと思います。


2011/12/08

エトワール Love From Parisで「オネーギン」手紙のパドドゥ追加

「エトワール Love From Paris」のサイトで、Aプロで「オネーギン」の三幕手紙のパドドゥを追加上演することが決定されたとのお知らせがありました。踊るのはイザベル・シアラヴォラとマチュー・ガニオです。

http://blog.fujitv.co.jp/etoiles/E20111208001.html

イザベルとマチューのペアは明日初日を迎える「オネーギン」でも主演します。私はこのペアは観られないので嬉しいですね。

これからパリに向かいガルニエで「オネーギン」みてきます。

2011/12/07

ステファン・ビュヨンの写真集と映像(Anne Deniau撮影) Stéphane Bullion by Anne Deniau 「24 hours in a man's life」

パリ・オペラ座のエトワール、ステファン・ビュヨン(ビュリヨンという表記の方が正しいのか、いつの悩むんですけど)を、写真家でニコラ・ル=リッシュの写真集も出しているAnne Deniauが撮影したプロジェクト「24 hours in a man's life」の写真集が今月発売されます。

Anne Deniauさんのオフィシャルサイトで映像による予告編を見ることができます。
http://www.annedeniau.com/#mi=1&pt=0&pi=9&s=21&p=-1&a=0&at=0

また、Vimeoの方でも。

Trailer VOST / " 24 hours in a man's life" from Anne Deniau on Vimeo.

こちらは、24時間で撮影された写真集&映像であるとのことで、写真集のみならず、来年春~夏にかけて写真展が行われ、さらに春には映像も全編公開されるとのこと。

写真集ですが、ガルニエのブティックをはじめ、Amazon.frでも購入することが可能なようです。(アマゾンでは在庫なしで予約受付中のようです)
http://www.amazon.fr/hours-mans-life-Anne-Deniau/dp/2953976205/ref=sr_1_2?s=books&ie=UTF8&qid=1323042452&sr=1-2

ステファン・ビュリョンといえば、まだ23歳だった2003年にガンを克服したとのことで、フランス語ですが詳細な体験談が載っている記事があります。「イワン雷帝」に主演しこれからブレイクする、という段階の時にガンがみつかり、かなり進行していて生命すら危ぶまれたところを、手術と化学療法で回復し、その年の「マニュエル・ルグリの素晴らしき仲間たち」公演に出演しましたね。今では、めったに怪我も病気もしない健康なエトワールとして、大いに頼りにされるまでになりました。そこに至るまでには、筆舌に尽くしがたいほどの苦労があったようです。フランス語ですが、自動翻訳をかけて読む価値があります。心を打つインタビューです。

http://blog.oncovia.fr/http:/blog.oncovia.fr/stephane-bullion-danseur-etoile-a-lopera-national-de-paris-vivre-normalement-pour-moi-cetait-danser

Nicolas Le RicheNicolas Le Riche
Anne Deniau

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「この一年」バレエ回顧(毎日新聞・三浦雅士氏)

毎日新聞の12月6日付夕刊に、評論家の三浦雅士氏による2011年のバレエ公演の回顧特集が掲載されていました。

大見出しと筆頭に挙げられていたのが、小林紀子バレエシアターによる「マノン」上演。「マノン」の民間上演は快挙と特筆しています。確かに、この「マノン」は日本のバレエ団が上演したとは思えないほどクオリティの高い、素晴らしい公演でした。
(しかし、この方は何かというとクランコ、マクミラン、ノイマイヤーを○○の一つ覚えのように書いており、次はノイマイヤーの「椿姫」の国内民間バレエ団による上演を待ちたいと書いておられるのですが、それだけは絶対にやめていただきたい・・・)

次に、新国立劇場バレエ団の「パゴダの王子」について、背景に取り入れられた日本の風俗などは表層的すぎると批判していますが、果たしてそうでしょうか?家族を大事にして国を立て直していくというテーマは、大震災があった今年であるのでますます心に響くものとなっていると思ったのですが。

来日バレエ団については、ベルリン国立バレエ団の「チャイコフスキー」を絶賛。これも素晴らしい公演でしたね。「ルグリの新しき世界」でなぜルグリ&アイシュヴァルトの「オネーギン」ではなく、フォーゲルの「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」が忘れがたいとしているのかは私には理解不能です。

白眉として舞台写真も掲載されているシルヴィ・ギエムが踊りマッツ・エックが振付けた「アジュー」については、確かに書かれている通りギエムの成熟を感じさせて、人生の哀歓を深く感じさせた作品だと思います。

つい最近の公演ですが、アーキタンツによるウヴェ・ショルツ振付の「ラフマニノフ・ピアノコンチェルト第三番」を取り上げているという目の付け所は良いと思いました。実際、これもバレエ団ではなくバレエスタジオが混成人員で42人ものダンサーをまとめ上げて見事なシンフォニックバレエにまとめ上げたのはまさに快挙だと言えます。中でも特筆されている酒井はなさん、奥村康祐さんのパ・ド・ドゥはとても良かったです。シンフォニック・バレエの伝統はバランシン、マクミラン、ノイマイヤーと続くとまた三浦氏は同じことを書いているよ~と苦笑してしまうものの、この作品をこの1年の回顧で取り上げた意義は大きいと思いました。

コンテンポラリーでは、岩淵多喜子の「アノニム」と、中村恩恵と首藤康之の「シェイクスピア・ソネット」が取り上げられていました。

三浦氏の評論は癖が強く共感できない部分も多いものの、バレエ界の一年の総括を新聞の紙面で行うことはとても良いことだと思います。まだ12月が残っておりますが、12月は国内公演はほとんど「くるみ割り人形」一色で、来日公演もほとんどないので、大体この一年は終わったという感じです。私は個人的な総括はとてもとてもできませんが、「マノン」「パゴダの王子」「チャイコフスキー」、ギエムの「アジュー」、「ラフマニノフ・ピアノコンチェルト第三番」については、確かにこの一年の大きな収穫だったと思います。

2011/12/05

NHKバレエの饗宴 2012 3/30開催

東京バレエ団のサイト経由で、2012年3月30日にNHKホールで開催される「NHKバレエの饗宴 2012」に参加する各バレエ団の出演演目が明らかになりました。

http://pid.nhk.or.jp/event/PPG0130201/index.html

「NHKバレエの饗宴 2012」

■公演日:2012年3月30日(金) 19:00開演

■会 場:NHKホール

■出 演:
新国立劇場バレエ団 
「アラジン」 から「財宝の洞窟」 
出演:八幡顕光、川村真樹ほか

谷桃子バレエ団 
「歌劇『イーゴリ公』からダッタン人の踊りと合唱」 
出演:赤城圭、齋藤拓、三木雄馬、今井智也、永橋あゆみ、朝枝めぐみほか
合唱:藤原歌劇団合唱部、二期会合唱団 

東京バレエ団 
「ザ・カブキ」から 出演:柄本弾、二階堂由依ほか

Noism1
「Solo for 2」(振付:金森穣) 出演:井関佐和子、宮河愛一郎、藤井泉、櫛田祥光、中川賢、真下恵、小尻健太(ゲスト)ほか ヴァイオリン:渡辺玲子

牧阿佐美バレヱ団 
「ライモンダ」第三幕からグラン・パ・クラシック 出演:伊藤友季子、京當侑一籠ほか

吉田都 
(パートナーおよび演目は決まり次第発表します)

■入場料(税込):S席:12,000円 A席:9,000円 B席:6,000円 C席:3,000円
      *就学前のお子様の同伴・入場はご遠慮ください。

■前売開始日:2012年1月7日(土)10:00
・e+(イープラス)
 http://eplus.jp/ 《インターネット・携帯受付》
・チケットぴあ (Pコード 416-787)
 http://t.pia.jp/ 《インターネット・携帯受付》
 0570-02-9999 《音声応答電話予約 無休》
・ローソンチケット (Lコード 36432)
 http://l-tike.com/
 0570-084-003 《音声応答電話予約 無休》
 0570-000-407 《オペレーター受付》(午前10時~午後8時)

※発売日初日特別電話(ローソンチケット)
 平成24年1月7日(土)午前10時~午後0時のみ
 0570-084-629 《オペレーター受付》

■お問い合わせ:ハローダイヤル 03-5777-8600(午前8時~午後10時 無休)

■主催:NHK、NHKプロモーション


これだけのバレエ団が一堂に会しての公演はめったにある機会ではありませんし、それぞれのバレエ団の特色を出した演目を出してきたので、大変興味深い公演です。NHKが主催ということで、ぜひテレビ放映も期待したいものですね。


追記:新国立劇場のブログにも演目の解説がありました。
http://www.nntt.jac.go.jp/nbj/blog/2011/12/05/%EF%BD%8E%EF%BD%88%EF%BD%8B%E3%83%90%E3%83%AC%E3%82%A8%E3%81%AE%E9%A5%97%E5%AE%B4%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%92/

それによると、Noism1は新国立劇場ダンス公演で上演した「ZONE」の「Academic」を改訂、新たに「solo for 2」というタイトルで上演するとのことです。

2011/12/04

パリ・オペラ座バレエ「オネーギン」ニコラ・ル・リッシュ降板、エヴァン・マッキ―がゲスト出演 Evan McKie Guests in Paris Opera Ballet "Onegin"

12月9日に初日を迎えるパリ・オペラ座の「オネーギン」ですが、オネーギン役に予定されていたエルヴェ・モロー、ジョゼ・マルティネスが相次いで降板したほか、けがの治療のためにレンスキー役に予定されていたマチアス・エイマンも降板。当初オネーギン役を演じる予定になかったカール・パケットとマチュー・ガニオがオネーギン役で出演することになりました。

さらに、12月1日の「サンドリヨン」公演の1幕で、映画スター役で出演していたニコラ・ル・リッシュが舞台上で怪我をしてしまい、急遽ヤン・サイズとフロリアン・マニュネが途中から代わりに演じるというアクシデントが起きてしまいました。ニコラは全治2か月程度のけがを負ってしまったようで、「オネーギン」に出演することが不可能となりました。

ニコラ・ル=リッシュの代役を急きょ務めることになったのは、シュツットガルト・バレエのエヴァン・マッキ―。ニコラのパートナーとして予定されていたオーレリー・デュポンを相手に、ニコラが当初出演を予定されていた日程(公演初日を含む)全5回に出演するとのことです。

まだパリ・オペラ座オフィシャルサイトにはキャスト変更の件は出ていませんが、エヴァン本人から公式に決定したという連絡があり、ダンソマニにもその件は出ています。

ちょうどシュツットガルト・バレエは「白鳥の湖」の公演中なのですが、オネーギン役を持ち役とするほかの二人、ジェイソン・レイリーとフィリップ・バランキエヴィッチは白鳥に出演予定があるため、白鳥にキャスティングされていないエヴァンが出演するものとなったと考えられます。

先日韓国のユニバーサル・バレエに客演したエヴァンのオネーギンも美しく素晴らしいものでした。パリ・オペラの初日を踊るというのは大きなプレッシャーかと思いますが、きっとパリの観客を魅了することでしょう。(もともと「オネーギン」は初日から観る予定だったので、偶然にも彼のオペラ座デビューを見届けることになります)

追記: オペラ座オフィシャルにも出ました!

http://www.operadeparis.fr/cns11/live/onp/Saison_2011_2012/Ballets/decouvrir.php?lang=fr&CNSACTION=SELECT_CONTENT&content_id=2300&content_type=text&event_id=2140

Les 9, 11, 13, 16,19 décembre
EUGENE ONEGUINE Evan McKie
LENSKI Josua Hoffalt
TATJANA Aurélie Dupont
OLGA Myriam Ould Braham
PRINCE GREMINE Karl Paquette

Les 10, 14, 20, 22, 24 (14h30) décembre
EUGENE ONEGUINE Benjamin Pech
LENSKI Josua Hoffalt
TATJANA Clairemarie Osta
OLGA Mathilde Froustey
PRINCE GREMINE Christophe Duquenne

Les 21, 24, 26, 28, 30 décembre
EUGENE ONEGUINE Mathieu Ganio
LENSKI Florian Magnenet
TATJANA Isabelle Ciaravola
OLGA Muriel Zusperreguy
PRINCE GREMINE Christophe Duquenne

Les 23, 27, 29 et 31 décembre
EUGENE ONEGUINE Karl Paquette
LENSKI Audric Bezard
TATJANA Dorothée Gilbert
OLGA Eve Grinsztajn
PRINCE GREMINE Nicolas Paul

エカテリーナ・クリサノワ、ボリショイのプリンシパルに昇進/ボリショイ情報

ボリショイ・バレエのエカテリーナ・クリサノワが、12月2日の「明るい小川」公演後、フィーリン芸術監督にプリンシパルに任命されました。おめでとうございます!彼女は、ボリショイ・アカデミー出身の女性ダンサーばかりの現代作品プロジェクト「Reflections」に、ポリーナ・セミオノワ、ナタリア・オシポワ、マリア・コチェトコワ、エカテリーナ・シプリナらとともに参加していますね。

さて、ボリショイのサイトがリニューアルされ、どうしても英語のページを見つけることができないのですが、ダンサー一覧を見ると今現在誰が在籍しているのかがよくわかります。

http://bolshoi.ru/persons/ballet/

プリンシパルからは、ナデジダ・グラチョーワとアンドレイ・ウヴァーロフの名前が消えたほか、ナタリア・オシポワとイワン・ワシリエフの名前もなくなっています。ガリーナ・ステパネンコはまだ現役で頑張っているようですね。もちろん、移籍したデヴィッド・ホールバーグの名前もあります。

リーディングソリストからは、アルチョム・シュプレフスキーの名前が消えました。

いずれにしてもロシア語のサイトのままだと見づらいので、英語のサイトを作ってほしいと切に願います。日本語で自動翻訳すると、とんでもない翻訳で名前が出てくるダンサーもいるもので・・・。

追記:エカテリーナ・シプリナも「明るい小川」の公演後、プリンシパルに任命されました。
http://www.bolshoi.ru/about/press/articles/2011/2013/

11/18 ユニバーサル・バレエ「オネーギン」Universal Ballet "Onegin"

Onegin  Jaeyong Ohm
Tatiana  Hyemin Hwang
Gremin  Donghyun Seo
Lensky  Konstantin Novoselov
Olga Naeun Kim
Mother Sungah Lee

この日のキャストは、ユニバーサル・バレエの看板ペア。主演の二人、オム・ジェヨンとファン・ヘミンの写真は宣伝ビジュアルにも使われている。

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ファン・ヘミンは9月の来日公演での「ジゼル」で主演し、彼女のあまりにも素晴らしい演技力や踊りにとても感動した。そのため、彼女ががタチヤーナを踊ると聞いて、とても楽しみにしていた。きっと彼女なら繊細できっちりと説得力のあるタチヤーナを演じることができるだろうと。そしてその期待は裏切られるどころか、今まで観たすべてのタチヤーナ役の中でも最も素晴らしい一人として演じられた。スージン・カン、マリア・アイシュヴァルト、アリーナ・コジョカルクラスのバレリーナと言ってもいいだろう。その中でも、東洋人らしいたおやかで細やかさ、控えめな感情の中に秘めた強い意志と情熱、それを裏打ちする強いテクニックは、彼女にしかできないものだと思った。クラスレッスンを見せていただく機会に恵まれたのだが、プロポーションの良い美しいバレリーナや男性ダンサーたちの中にあって、一段と小柄な彼女の動きが群を抜いて美しく、思わず目が吸い寄せられていた。

来年の1月、新年早々の1月7,8日にInternational Ballet Star Gala in Taipeiというガラが台北で行われるが、イメージビジュアルにはファン・ヘミンの「ジゼル」が使われている。ポリーナ・セミオノワ、イザベル・シアラヴォラ、マリア・コチェトコワ、アリシア・アマトリアンなど豪華な出演者(男性はイリ・イェリネク、ダニール・シムキン、ジェイソン・レイリー、イーゴリ・コルプなど)の中にあっても、きっと彼女とオム・ジェヨンのペアは際立つだろう。

ファン・ヘミンは小柄で実に華奢なバレリーナで1幕の夢見るおとなしく物静かな文学少女役が良く似合う。はにかみながら、憧れの男性オネーギンにおずおずと近づき、恋心がしだいに高まっていきながらもなかなか想いを伝えられない、恥ずかしそうな様子に思わず観る側のこちらの心も寄り添ってしまう。彼を見つめる視線、一緒に踊るときに手をつなぐときの嬉しそうな様子、歩き去っていく彼へと伸ばした腕、初めての恋に落ちていくイノセントな少女そのもので、小さな体でどこか幸薄そうな彼女がとてもいとおしく思えてしまう。

ファン・ヘミンとオム・ジェヨンは私生活上でもカップルということで、二人のパートナーシップは完璧そのものだった。鏡のシーンでサポートされているファン・ヘミンのポーズが一つ一つとても美しいし、身体がとてもしなやかで強靭なのだが、それはオム・ジェヨンのサポートの素晴らしさが加わってますますスリリングでドラマティックなものになっていったと思う。オム・ジェヨンは、どちらかといえば男臭いダンサーで、すごくハンサムというわけではないのだが、陰のある雰囲気、大きくてきれいな手、頼りがいのあるパートナーリング、オネーギンが鏡の中へ去っていくときの腕の動かし方などがとてもかっこよくて、これならば初心なタチヤーナが恋に落ちてしまうのも無理はないという魅力があった。

そんな夢見心地の一夜を過ごした直後なだけに、タチヤーナの名前の日でのオネーギンのタチヤーナへの態度はひどくつれないものであった。タチヤーナの手紙を押し返す態度もとても強引で、涙を流す彼女の姿は全身を静かに震わせていてとても切ない。彼女の背後から手紙をびりびりに引き裂いたとき、タチヤーナはショックのためしばし立ち尽くす。タチヤーナが静止したまま、はらりはらりと手紙が手から滑り落ちるさまは、彼女の心がズタズタに引き裂かれた瞬間であり、このシーンが4人のタチヤーナ役の中でも最も印象的だった。

レンスキー役は15日と同じコンスタンチン・ノヴォセロフ。ほかの日のレンスキー役のようにオネーギンやオルガに対する戸惑いや苛立ち、怒りをあらわにしないでじっと我慢を重ねた挙句、ついにキレて決闘を申し込むまでに至る心境の変化をよく演じていた。ヴィジュアル的にも、長めのウェーブした髪に大きな瞳の美青年で、レンスキー役にぴったり。月光のソロでも、ただ単に美しく情感や悔恨を込めて踊るだけでなく、様々な感情が葛藤しつつ、どうしてこんなことになってしまったのだろうと苦悶する様子がよく表れていて、大きく背中をそらす柔軟性やアラベスクの美しさ、正確なピルエットということなし。若干小柄ではあるが、脚のラインも美しいしテクニックもあるので、将来は海外の大きなバレエ団で活躍する可能性もありそう。

図らずも決闘で親友だったレンスキーを撃ち殺してしまったオネーギンに対して、凛とした表情で黙って見据えるタチヤーナ。ここのファン・ヘミンの演技も印象的だった。オネーギンを責めるわけではなく、仕方なかったのかもしれないけれども私は決してあなたを許さない、という決意が感じられた。

そしてある程度の年月が過ぎた3幕。(が、プーシキンの原作によれば実際のところオネーギンはまだ26歳で、髭と白髪にして年月の経過を表現させたのはクランコの意図だったと聞いた)グレーミンの妻になったタチヤーナは、華やかというよりは気品に満ちており、上流階級の洗練されたエレガントな女性という印象で、1、2幕の小娘とはまるで違った印象。グレーミンとの穏やかな生活に満ち足りた幸せを感じて、密やかに咲いている一輪の花のような様子だった。

だけどオネーギンからの手紙を受け取ると、彼女は激しく動揺し、その動揺を鎮めるように寝室へとやってきた夫グレーミンへの忠誠を確認するかのように堅く抱擁を交わす。彼が去った後駆け込んでくるオネーギン。貞淑な妻としての幸せと、若き日の恋心、そして苦い思い出に引き裂かれ、そして身を投げ出して熱く迫るオネーギンの最後の情熱に押し倒されそうになりながらも、懸命に耐え忍び、ぎりぎりのところまで自分の気持ちを封じこめようとするタチヤーナ。この二人のスリリングな感情のせめぎあいが見事だった。

特にファン・ヘミンの、か細く小さな身体を通して自分の感情を表現する並外れた演技力には思わず涙が止まらなくなった。クライマックスの、タチヤーナが後ろからオネーギンに抱きしめられて向かい合って抱き合い、その後にタチヤーナが片足ポワントで、もう一方の脚を高々とアラベスクするところがあるのだが、そこでかなり長いこと、ファン・ヘミンは静止したままでアクセントを加えており、彼女の素晴らしいテクニックを演技へと転化する見事さに身震いした。さらに横たわったところでオネーギンに引っ張り上げられてタチヤーナが大きく身を反らせて跳躍するところの美しくしなやかな軌跡。ここが美しくないバレリーナは、タチヤーナを踊るべきではないというのが私の持論なのだが、スージン・カン、アリーナ・コジョカルとともにファン・ヘミンはここが最高に美しかった。もう一人のタチヤーナ、少女時代の彼女がこの場には同居していた。ばらばらになりそうな心を拾い集めるようにして、少女時代の想いを葬り去るべく、タチヤーナは涙をこらえ、まだ心は揺らぎながらもしっかりとオネーギンの眼を見据えて、彼に出ていくように命令する。その時の彼女ですら、これで良かったのだろうかと身を引き裂かれるような想いで、ギリギリのところで導き出した結論。そして彼が走り去った後も、生涯の愛を失った悲しみで身を小刻みに震わせて流れる涙をそのままあふれさせる。演技自体は抑えに抑えながらも、細やかに情熱的に心の揺らぎを物語っていったその姿にすべての観客は激しく感情を揺さぶられたことだろう。ファン・ヘミンは、世界トップクラスのバレリーナである。

情熱的に、絶望的に愛を訴えるオム・ジェヨンとの見事なパートナーシップがあったからこそ、ファン・ヘミンの演技の本領が発揮されたともいえる。この二人の踊りをもっと観たい!という思いにかられた。彼らを観る機会が日本であれば、決して見逃すべきではないと強く感じた。

2011/12/01

「家庭画報」新年号にマチュー・ガニオの特集

「家庭画報」の2012年新年号には、12ページにわたってパリ・オペラ座のエトワール、マチュー・ガニオの特集が掲載されています。

同誌のサイトでも、マチューからの動画メッセージが掲載されています。
http://www.kateigaho.com/recommend/pickup/20111201_1056.html

さて、この特集なのですが、扉のページでは、ガルニエの屋上のアポロ像の近くで、「アポロ」の衣装を着てポーズするマチューの姿がまずとても美しいです。ガルニエの大階段やグラン・ホワイエでポーズをとる彼の姿も美しい。そして母であるドミニク・カルフーニと一緒に写っている写真は花屋さんの中で、まるで花を背負っているかのよう。子供のころの、カルフーニが「マ・パヴロヴァ」を踊った時の愛らしいマチューの写真も。

マチューのインタビューだけでなく、カルフーニがどのようにマチューを育てかということについての彼女のインタビューも載っていて興味深いです。彼にはバレエのことはほとんど語らず、母のバレリーナとしてのキャリアもほとんど知らないくらい、「母」の顔で接してくれたとのことです。

また、20歳の若さで飛び級でエトワールに昇進した時のこと、その後の怪我で苦しんだことなど、様々なエピソードが彼の口から語られています。楽屋でのリラックスした姿、ドロテ・ジルベールとの「アポロ」のリハーサルの様子、そしてガルニエに新しくオープンしたレストラン、L'Operaに集結した、「エトワール」公演の出演者たち、バンジャマン・ペッシュ、ドロテ、イザベル・シアラヴォラ、残念ながら降板となってしまったマチアス・エイマンとの和やかな食事風景なども。とにかく写真がどれもとても素敵なので、マチューのファンにとっては必見の大特集です。

この「家庭画報」の新年号は、特別付録に何とウィーン・フィルが演奏するモーツァルトの代表曲9曲を集めたCDまでついていてとても豪華です。中村勘三郎の特集記事もすごいです。お値段も豪華ですが、ほかの記事も丁寧に作られていて読みごたえがありますね。

家庭画報 2012年 01月号 [雑誌]家庭画報 2012年 01月号 [雑誌]

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ミハイロフスキー・バレエのガラを12/1ネットで生中継 Live internet broadcasts of the Mikhailovsky Ballet

ミハイロフスキー・バレエは、11月30日、12月1日とMikhailovsky Theatre Grand Prixというチャリティ・ガラ公演を行っています。12月1日のガラは、ナタリア・オシポワとイワン・ワシーリエフがミハイロフスキー・バレエに移籍しての初のお目見えとなります

今日(11月30日)も今ちょうど、ミハイロフスキー・バレエのダンサーが踊るナチョ・ドゥアト振付の「ドゥエンデ」をネットで生中継しているのですが、12月1日のガラ公演もネットで生中継します。ロシアは西欧ほどの時差がないので、まだ比較的楽な時間で生中継を視聴することができます。(MicrosoftのSilverlightをインストールする必要があります)

12月1日のガラのプログラム
http://www.mikhailovsky.ru/en/afisha/shows.html?date=2011-12-01&sh=948

Act I

Award Ceremony
Students Gala Performance


Act II

Madrigal
Music: Joaquín Rodrigo
Choreography: Nacho Duato
Performed by the students of the 8/3 and 9/4 courses of the Vaganova Ballet Academy
Coaches: Elena Poryvkina, Alexey Ilyin


Act III

La prisonnière, ou La regarder dormir from the ballet Proust, ou Les intermittences du Cœur
Music: Camille Saint-Saëns and César Franck
Choreography: Roland Petit
Lucia Lacarra, Marlon Dino (Bavarian State Ballet)

Rossini Pas de Deux
Music: Gioacchino Rossini
Choreography: Leonid Jacobson
Natalia Osipova, Ivan Vasiliev (Mikhailovsky Ballet)

Duet from the ballet Without Words
Music: Franz Schubert
Choreography: Nacho Duato
Sets and Costumes: Nacho Duato
Irina Perren, Leonid Sarafanov (Mikhailovsky Ballet)

Light Rain
Music: Douglas Adams and Russ Gauthier
Choreography: Gerald Arpino
Lucia Lacarra, Marlon Dino (Bavarian State Ballet)

ということで、ナタリア・オシポワとイワン・ワシーリエフはヤコブソン振付の「ロッシーニ・パ・ド・ドゥ」を踊ります。イリーナ・ペレンとレオニード・サラファーノフがドゥアトの「Without Words」を踊るほか、ゲストとして、ミュンヘン・バレエのルシア・ラカッラとマーロン・ディノが「プルースト」の「囚われの女」と、「Light Rain]を踊ります。

生中継のサイト
http://www.mikhailovsky.ru/en/live/

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