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2011/11/30

11/16、19昼 ユニバーサル・バレエ「オネーギン」Universal Ballet "Onegin"

Onegin Hyonjun Rhee
Tatiana Misun Kang
Gremin Yevgeniy Khissamutdinov
Lensky Yu Zheng
Olga Yoohee Son
Mother Sungah Lee

「オネーギン」2キャスト目は、ゲストなしですべてユニバーサル・バレエのダンサーで構成。オネーギン役は、9月の来日公演の横須賀でアルブレヒト役を演じたイ・ヒョンジュン。長身で横顔が素敵で男っぽいハンサムである。ヴァルナ・コンクールのジュニア部門でベストカップル賞も受賞しているというし、テクニックもある。翳りのある表情、ニヒルなダークさはオネーギンのキャラクターにも良く合っていた。特に2幕で見せる身勝手でその場の空気になじめなくて性格の悪いところなど、ほんとうにこの役にぴったり。(ほめています)

ところで一方のタチヤーナだが、カン・ミソンはソウルコンクールの金メダリスト受賞歴があったりして、やはりテクニックはあるし手脚が長くてきれいだし、華やかな美人なのだけど、なんとも演技が薄味だったのが残念だった。1幕の登場シーンからして、タチヤーナ役には美人過ぎなのだ。決して悪くないんだけど、ほかのタチヤーナ役のバレリーナたちが素晴らしかっただけに、ちょっと印象に残りにくかった。

レンスキー役は中国出身のジェン・ユィ。彼もヴァルナコンクールのシニア1位という華麗なる経歴の持ち主で、ルックスもちょっと韓流アイドル系で踊りも演技もなかなか熱くて良かった。オネーギンがオルガにちょっかいを出した時には、本気でものすごく怒って、手袋で強くオネーギンの顔をはたくあまり、オネーギンがよろけるばかりか、後ろにいた人まで転んでしまう始末で、ずいぶんと血の気の多いレンスキーだと思った。しかしどうやら彼は怪我明けだったようで、16日の2幕の月光のソロでは踊りが不安定で失敗したところもあり。脚が長くてラインがきれいなだけにもったいなかった。オルガについては、タチヤーナよりもさらに存在感が薄くて、うーん今回の3キャストではやはり一番弱かったと思う。

グレーミン役はカザフスタン出身のエフゲニー・ヒスムタジノフ。後で聞いたら、エヴァン・マッキーがソウルに到着する前に彼の代わりにカン・イェナとオネーギン役としてリハーサルをしていたそう。実際には若いダンサーらしいのだけど、少し髪が薄いこともあって年長に見えて、落ち着いて優しく包容力のあるグレーミンだった。

主演ペアについては、3幕の演技がなかなか濃厚で魅せてくれたので、それはそれで楽しめた公演であった。特にオネーギン役イ・ヒョンジュンは、情熱的で全身を使ってタチヤーナに迫りすがり、それまでのダークで悪い男ぶりとは一転して、リアリティを保ちつつもタチヤーナへの燃える思いを抑えきれない様子がとても良かった。2007年に入団したばかりというので、まだ若い彼であるが、今後とても期待できるダンサーとなるのではないだろうか。

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バレエ公演感想」カテゴリの記事

コメント

エヴァン目当ての訪韓でしたけれど、思っていた以上にユニバーサルバレエの”オネーギン”も見ごたえがあり楽しめました。3キャストみましたけれど、それぞれに解釈があり、違いがおもしろかったです。イヒョンジュンさんは、横須賀でアルブレヒトもみましたけれど、不思議な魅力のあるダンサーでこれから楽しみです。2月の来日公演でも是非踊ってほしいと思います。

pourpasseletempsさん、こんばんは。

お返事が遅くなってしまってごめんなさい。韓国ではご一緒できて楽しかったですね。ホント、エヴァン目当てで観に行ったわけですが、ユニバーサル・バレエのダンサーもレベルがとても高くて、魅力的なダンサーが多くて楽しめましたね。イ・ヒョンジュンさんもオネーギン役が似合うとても雰囲気のある人で気になりました。来日公演が楽しみです。

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