2024年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

ブログパーツ

  • HMV検索
    検索する
無料ブログはココログ

« ローマ・オペラ劇場バレエの2011-2012シーズン/ミラノ・スカラ座のヴィハレフ復元版「ライモンダ」 | トップページ | ロイヤル・バレエ「アシュトン・トリプル・ビル」DVD発売/アシュトン財団設立 Frederick Ashton: Triple Bill DVD & Ashton Foundation Launched »

2011/10/14

ABT2012年METシーズンのラインアップ ABT ANNOUNCES 2012 SPRING SEASON

ABT2012年METシーズンのラインアップが発表されました。

http://www.abt.org/insideabt/news_display.asp?News_ID=371

目玉としては10年ぶりの上演となる「オネーギン」(クランコ振付)の新制作。Santo Loquastoによる衣装デザインと舞台装置は、ナショナル・バレエ・オブ・カナダと同じプロダクションです。

また、ラトマンスキー振付の「火の鳥」のニューヨークプレミアが予定されています。こちらは先立って3月にカリフォルニア州オレンジカウンティの Segerstrom Center for the Arts in Costa MesaでのABT公演で初演されます。

他には、以下のラインアップが予定されています。

「火の鳥」と同時上演はバランシンの「アポロ」とウィールダンの「13デヴァージョン」、もしくはアシュトンの「真夏の夜の夢」
「ジゼル」
「ラ・バヤデール」(マカロワ版)
「明るい小川」(ラトマンスキー)
「ロミオとジュリエット」(マクミラン版)
「白鳥の湖」
「海賊」

全体的には無難な路線で落ち着いたという感じです。

キャストはすでにかなり発表されています。
http://www.abt.org/calendar.aspx?startdate=5/1/2012

また、相変わらずプリンシパル不足に悩まされているABTですが、今のところソリストからプリンシパルへの内部昇進は発表されていません。それどころか、このシーズンはゲストアーティストだらけの出演です。

まずナタリア・オシポワがゲストアーティスト扱いからゲストプリンシパル扱いに。それから「明るい小川」のバレエダンサー役(!)と「ロミオとジュリエット」にヨハン・コボー。同じく「ロミオとジュリエット」「ラ・バヤデール」にアリーナ・コジョカル。「ジゼル」のミルタ(!)役と「ラ・バヤデール」のニキヤ、「白鳥の湖」にポリーナ・セミオノワ。「明るい小川」と「海賊」のアリ役、「ラ・バヤデール」のソロル役にイワン・ワシーリエフと、去年のけが人を埋めたメンバーがそのままゲストで再登場です。ケヴィン・マッケンジーはカンパニーを成長させるというつもりがあるのでしょうか??まだ未定の部分もありますが。

注目のオネーギンのキャストですが、
オネーギン マルセロ・ゴメス、デヴィッド・ホールバーグ、コリー・スターンズ、ロベルト・ボッレ
タチヤーナ ディアナ・ヴィシニョーワ、ヒー・セオ、イリーナ・ドヴォロヴェンコ、ジュリー・ケント
レンスキー ジャレッド・マシューズ、ジェフリー・ゴラック、ダニール・シムキン、ブレイン・ホーヴェン
オルガ ナタリア・オシポワ、イザベラ・ボイルストン、加治屋百合子、マリア・リチェット

となっています。シムキンのレンスキーにはちょっと驚きましたが、大体予想通りのメンバー。

デヴィッド・ホールバーグはMETシーズンはフルに出演する予定のようで、「ジゼル」「ラ・バヤデール」「白鳥の湖」「ロミオとジュリエット」「明るい小川」「オネーギン」に出演します。(だって他に出る人いないですものね・・・)

また、注目すべきキャスティングとしては、「白鳥の湖」でダニール・シムキンとイザベラ・ボイルストンが主演デビューをすることです。また、ソリストではヒー・セオが「ジゼル」「ラ・バヤデール」「オネーギン」「ロミオとジュリエット」とずいぶん主役にキャスティングされているので、次のプリンシパル候補で一歩抜け出た感じでしょうか。

オーストラリアの新聞のインタビューで、来シーズンがABTのプリンシパルとしての最後のシーズンになるかもしれないと語っていたイーサン・スティーフェルは、「白鳥の湖」と「海賊」のアリ役に1回ずつキャスティングされているのみです。また、「白鳥の湖」のイリーナ・ドヴォロヴェンコの相手役が未定ということで、夫君マキシム・ベロツェルコフスキーが今シーズンも「ラ・バヤデール」しか出演予定がないため、このままフェードアウトする可能性も考えられます。さらに、アンヘル・コレーラが「ジゼル」「白鳥の湖」「海賊」各1回のみで、それ以外にはまったくキャスティングされていないのも心配なことです。

いずれにしても、ABTが危機的な状況にあり、その打開策を全然打ち出せていないことが明らかになってしまったMETシーズンの発表でした。このままゲスト頼みの状況になってしまうんでしょうか?

« ローマ・オペラ劇場バレエの2011-2012シーズン/ミラノ・スカラ座のヴィハレフ復元版「ライモンダ」 | トップページ | ロイヤル・バレエ「アシュトン・トリプル・ビル」DVD発売/アシュトン財団設立 Frederick Ashton: Triple Bill DVD & Ashton Foundation Launched »

ABT(アメリカン・バレエ・シアター)」カテゴリの記事

コメント

こんにちはー、 ABTMetシーズンのCastingが一応発表されましたね。。。

アンヘルは、海賊、白鳥にもCastingされてますよ。。。
でも海賊は、アリじゃない!!??

CoryのロミオがCastingされてない。。。。Heeちゃんの相手は未定となってるし。

確かに、Maxはフェイドアウトに又なっちゃいそうですよね? 彼、大丈夫かしら?

またシーズン直前やシーズン中にドンドンCastingが変わって行きそう


takakoさん、こんにちは。

アンヘルの指摘ありがとうございます!直しておきました。海賊の名前の並び方は謎ですよね。なんだかんだいってアンヘルがアリだと思いますが・・・。

Coryのオネーギンは大役なので大抜擢だと思いますよ。演技力が必要な役ですからね。彼のように若い人が抜擢される例は少ないので凄いと思います。でもロミオにキャスティングされていないのは意外と言うかアレ?って感じですよね。無事Heeちゃんと踊れるといいのですが。この感じで行くと、次のプリシパルは彼女かな?百合子ちゃんもがんばれ!

はじめまして!
10年以上モスクワ在住だったのですが、訳あってNYに引っ越してきました。
ABTの今シーズンの全公演のチケットを購入しようと思うのですが、ロシア人以外のダンサーをほとんど知りません。Copelandってどうですか?あとCojokalはどこの国のダンサーですか?
Vishnevaが出てる分は彼女にしたのですが、後が分からなくて・・・。Dvorovenkoはもう年齢的に厳しいでしょうか?白鳥は迷った挙句、Kentにしました・・・。
今シーズンはラトマンスキーのFirebirdが楽しみです。

Alisaさん、はじめまして。

NYにお引越しとは羨ましいです!ABTのダンサーですが、ミスティ・コープランドはアフリカ系という異色のダンサーでやや小柄ですが非常に身体能力に優れていてテクニックがあります。アリーナ・コジョカルはロイヤル・バレエの看板バレリーナで、日本でもすごく人気がありますし(来週日本でガラを行います)、必見です。白鳥は私個人の好みで言えば、ジュリー・ケント(彼女のほうが実は年が上です)よりはイリーナ・ドヴォロヴェンコの方がお勧めですね。ヴェロニカ・パールトも元マリインスキーですし大柄ですが美しい白鳥です。
ラトマンスキーの「火の鳥」ご覧になれるのも羨ましいですね。前述のミスティ・コープランドとオシポワが踊るんですよね。よろしければ、ご覧になった感想などもお聞かせくださいね。

さっそくの返信、ありがとうございます!
なるほど、コジョカルは一見の価値があるようなので、いずれかでチェックしてみます!
そして白鳥もふーむ・・・なかなか選ぶのが難しいですね~。でもとりあえず今シーズンはすべての演目をひとつずつと思っているので、いろんな人を見るようにしてみます。
こちらのサイトでこれからいろいろ勉強させてもらいますね。
無知ですが、また質問もさせてもらいますので、いろいろ教えてください。
ちなみに先週はバランチンの「火の鳥」を初めて見てきました。シャガールの舞台はたしかに素晴らしいけれど、やはりフォーキン版の方がドラマティックかなと思いました。ラトマンスキーのが楽しみです。
あとオペラは詳しくないのですが、来月初めてネトレプコ聴いてきます。

Alisaさん、こんにちは。

私は2003~2009年位まではほぼ毎年NYでABTを見ていたのですが、最近通先が別のところになってしまいまして・・・でも、去年の来日公演はほぼ全公演見ました!

まずは1公演ひとつずつ買ってみるといいかもしれませんね。ABTの場合は、誰かのフェアウェル公演でもない限り、ソールドアウトになることはほとんどありませんので(METが広いため)、ある演目やダンサーが気に入ったら買い足すことも簡単だと思います。バランシンの「火の鳥」は私は観たことがないのですよ。フォーキン版は好きです。

NYにお住まいだったのですね!!
モスクワに住んでいたころはときどきボリショイやマリインスキーに行ってました。
でも好きなだけで、まったく詳しいわけではありません。
オネーギンは久々の上演みたいで、とっても楽しみです。

p.s. あの・・・ここではない形で、通信させていただくことってできますか?

Alisaさん、こんにちは。

ニューヨークに住んでいたことはないのですが、METのシーズンと、時々秋のシティセンターのシーズンを観に日本から観に行っていました。NYまでは飛行機代は比較的安いのですが、ホテル代が高いのが難で、よく利用していたアパートメントがなくなってからは旅行では行かなくなってしまったんです。

「好き」なことが大事で、詳しくなる必要はないと思います。私は単なるおたくなので。でも、確かに少し知識があったらさらに楽しめると思います。私も、90年代はバレエは行っていたけどハマってはいなくて、時々友だちに連れて行ってもらっていたって感じなので、当時どんなにすごいパフォーマンスを見ていたかということについても、あまり覚えていないくらいです。ハマるきっかけとなったのが、99年のABTの来日公演でのフェリとボッカの「ロミオとジュリエット」なので、そう言う意味ではABTには愛着はありますよね。

左側の下の方の「プロフィール」というリンクをクリックすると、私宛にメールを送ることができます。質問などあったらメールでご遠慮なく聞いてくださいね!

プロフィールをクリックしたのですが、うまくいきませんでした・・・。
しばらくはこちらにメッセージ送らせてもらいます。。。

Alisaさん、こんにちは。

私のメールアドレスですが、pyonpyon86 アットマーク gmail.comです。(全角とアットマークは半角に直してくださいね)

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« ローマ・オペラ劇場バレエの2011-2012シーズン/ミラノ・スカラ座のヴィハレフ復元版「ライモンダ」 | トップページ | ロイヤル・バレエ「アシュトン・トリプル・ビル」DVD発売/アシュトン財団設立 Frederick Ashton: Triple Bill DVD & Ashton Foundation Launched »