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2011/10/10

10/8 新国立劇場バレエ研修所 第7期生・第8期生秋の発表公演

研修所2年次を迎えた第7期生、この春に研修所に入所した第8期生を中心とした、秋の定例発表公演。

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◎クラシカル・バレエ小品
『海賊』より “オダリスクの踊り”
 第1ヴァリエーション 島田沙羅<8期生>
 第2ヴァリエーション 中西夏未<8期生>
 第3ヴァリエーション 佐藤愛香<8期生>

『ラ・シルフィード』より 第2幕のパ・ド・ドゥ
 シルフィード 鈴木 優(8日)<8期生>
 ジェームズ 小野寺 雄(8日)<7期生>

研修生振付作品
『Light of the flower』
振付・出演:直田夏美<7期生>
音楽:小瀬村 晶「Light Dance(with Violin)」

『また明日へ』
振付・出演:横山 翼<7期生>
音楽:坂本龍一「東風(とんぷう)」

◎映像上映(日々の研修の様子)

◎『パキータ』より “グラン・パ・クラシック”
 パキータ  西成雅衣<7期生> (8日)
 リュシアン 菅野英男<新国立劇場バレエ団 ソリスト>
 男性ヴァリエーション 横山 翼<7期生> (8日)
 第1ヴァリエーション 直田夏美<7期生>
 第2ヴァリエーション 三宅里奈<7期生>
 第3ヴァリエーション フルフォード佳林<7期生>
 第4ヴァリエーション 榎本朱花<8期生>

  7期生、8期生、予科生
  朝枝尚子、広瀬 碧<新国立劇場バレエ団登録アーティスト>

◎スパニッシュ・ダンス(振付・指導:小島章司)
『Fandangos y Bulerias』(ファンダンゴス・イ・ブレリアス)・・・7期生、8期生


直前のリハーサル見学会に、友達の厚意で参加できたので、ついでに見てこようとチケットを取った公演。先週のガラで素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた菅野英男さんも出演されるとのことで楽しみにしていた。

オダリスクの踊りは8期生3人。研修所のほか予科が設立され、8期生6人のうち5人までもが予科出身とのこと。頭角を出している子は中学卒業の段階で海外へと行ってしまうために作られたと思うのだけど、オダリスクの3人ともしっかりとした技術を持っていた。中でも第3ヴァリエーションの佐藤愛香さんが特に良かったと思う。

「ラ・シルフィード」は、新国立劇場公演「ラ・バヤデール」のつぼの踊りなどに出演していた鈴木優さん、舞さんの双子のうち、この日は優さんが出演。怪我明けとのことで本調子ではなかったようだけど、とにかく愛らしい容姿の持ち主でプロポーションも美しくスター性がある。ジェームズ役小野寺 雄さんもしっかりとアントルシャ・シスをきめてきれいに跳んでいた。

研修生振付作品は、直田夏美さんの自作自演はクラシックな動きを中心としたもので流れるような動きが美しい。横山 翼さんの自作自演作は衣装や全体の雰囲気が「レ・ブルジョワ」に似てきたけど溌剌としていた。

「パキータ」は、第2ヴァリエーションの三宅里奈さん、第3ヴァリエーションのフルフォード佳林さんが特に良かった。この二人、特にフルフォード佳林さんには要注目だと感じた。男性ヴァリエーションの横山 翼さんはトゥールザンレールがきちんと5番に降りられていなかったのが残念。パキータ役の西成雅衣さんは、プロポーションには恵まれていて、腕の優雅な使い方はとても美しかったのだけどテクニックは少し弱いようで、グランフェッテでは音が余ってしまった。ゲストの菅野英男さんは、ここでも胸のすくような、正統派の美しいクラシックバレエを見せてくれて素晴らしかった。

そして今回の研修所発表会で一番見ごたえがあったのがスパニッシュ・ダンス。第一人者の小島章司さんの指導によるものだけに、本格的なスパニッシュで、ギターと歌には本場のミュージシャンを投入。この音楽がとにかく素晴らしく、これだけでも2000円のチケット代の元が取れたと思うほど。研修生たちもスパニッシュの動きがきちんと身についていたようで、見せ方を心得ていた。ソロを踊った小野寺 雄さんの動きがとてもスタイリッシュで良くて、ジェームズよりこっちの方が魅せてくれた。やはりフルフォード佳林さん、三宅里奈さんが見せ方を心得ていると感じた。

全体的な研修生のレベルは高かったと思うし、未来に向けてキラキラした光を放っていて素敵だったのだが、気がかりなことがひとつ。2年間大事に育てた研修生たちのうち、最近の2期を見ると新国立劇場バレエ団に正団員で入団できる比率が減っているということ。たとえば以前研修所の発表公演でとても光っていた山田蘭さんは準コール・ドでしか入団できず、K-Balletに移ったところ、早速「白鳥の湖」の4羽の大きな白鳥に抜擢されたとのことす。新国立劇場バレエ団の芸術監督がデヴィッド・ビントレーに代わり、しかし引き続き研修所の所長は牧阿佐美氏が務めているとのことで、研修所が良い生徒を集めてもバレエ団の求める人材を育てられていないのではないかという危惧がある。特に日本のバレエ界はクラシックバレエ重視で、この研修所公演を観ても、スパニッシュや自作自演があったとはいえ古典中心であったので、もう少しコンテンポラリーの教育も強化したほうが良いのではないかという点。

それともうひとつの懸念、新国立劇場バレエ団がビントレー体制になってから観客動員に苦戦しているのは、クラシックバレエの上演比率が低いということが考えられる。来シーズン以降、観客の需要も考慮してクラシックバレエの上演を増やした方が良いのではないかと思うとともに、以前行っていたナチョ・ドゥアトなどのコンテンポラリー系の再演をすることで、コンテンポラリー作品への対応力も高めていかなければならないのではないかと思われる。新国立劇場でもコンテンポラリーダンス部門では、平山素子さん、金森穣さん、中村恩恵さん、森山開次さんらの作品を取り上げているので、このあたりの作品を研修所時代から取り組めたらよいのではないかと思う。

新国立劇場のダンス部門で行っている、新国立劇場バレエ団が出演する「Dance to the Future」は、今まではどうもピントのずれた方向性の上演が多かったのだが、次回は平山素子さん作品のトリプルビルを行うとのことで、こちらはとてもいい選択ではないかと思う。

2012年4月公演『DANCE to the Future 2012』上演概要決定のお知らせ
http://www.nntt.jac.go.jp/release/updata/20001653.html
[平山素子振付によるトリプル・ビル]

1.「新作・題未定」
出演者10名程度を予定

2.「Butterfly」
2005年9月の初演以来、再演を重ね絶賛を浴びている男女のデュオ

音楽:マイケル・ナイマン、落合敏行
共同振付:中川 賢


『兵士の物語』 撮影:鹿摩隆司
3.「兵士の物語」          
2010年12月「ストラヴィンスキー・イブニング」で初演された衝撃作。ピアノ・ヴァイオリン・クラリネット三重奏による上演

公演情報
http://www.nntt.jac.go.jp/dance/20000461_dance.html

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バレエ公演感想」カテゴリの記事

コメント

先日はお話できて楽しかったです。
研修所については、私もまったく同意見です。
せっかく予科生制度を作って、素晴らしい人材をとったのですから、将来は世界的に活躍できるダンサーに育てるという視点で取り組んで欲しいのに、今はビントレー体制の新国立バレエ団のニーズにも対応できていないと思います。

いくら日本人がクラシック好きといっても、世界的な情勢から見て(たとえビントレーの次の芸監が日本人でも)島田芸監の時代ようなクラシック偏重に戻ることはありえないでしょう。

日本人でも世界的に認められているコンテンポラリーダンサーがいるのですから、彼らから学ぶべきでです。


初めてコメントをさせていただきます。
いつもタイムリーな情報を提供していただき、ありがとうございます。情報にも、知識にも乏しい私は、ただただ感心するばかりです。

 さて、私も、現在の新国立劇場バレエ団がさまざまな問題をかかえていることを心配しております。最近の観客動員力はっきりとした低下は、このことの反映ではないか、とも考えています。原因がどこにあるのか、その明確な回答を持ち合わせているわけではありませんが、ひとつ私から希望したいのは、まず実力に見合った配役を心がけていただきたいことです。ビントレー監督がどのような情報をもとに決定されているのか、知る由もありませんが、よいダンサーはもっと積極的に登用していただきたいと願うばかりです。

 山田蘭さんについては、管理人様と同様に研修所公演から注目しておりましたが、準コール・ド入団という、私にとって残念な結果になってしまいました。この春、K-Balletに準団員で移籍したとの報を友人から聞き、驚きました。その後、今シーズンから正団員のアーティストに昇格したので、今後どう育っていくのか、見てゆきたいと思っております。
 なお、差し出がましことですが、管理人様の「早速『白鳥の湖』の4羽の大きな白鳥に抜擢」とのご指摘は、何かの勘違いではないでしょうか。現在のところ、K-Balletのサイトにある配役表を見ても、そうしたことはないようです。

山田蘭さんについてですが、先日私が見たKバレエの「白鳥の湖」では、大きな4羽の白鳥の一人として踊っていました。
ただし、Kバレエの白鳥は、4羽の白鳥のうちの2人だけが、「2羽の白鳥」としてキャスティング発表されていて、2人で踊る所があります。
けれども通常のプティパ/イワーノフ版のように4羽で踊る所もあるのです。
私が見た時の2羽の白鳥は、浅川さんと佐藤さんで、身長が高いバレリーナでした。
4羽そろえるときに、この二人と見合うだけの身長のあるダンサーがKバレエには少ないと思います。
山田さんは、身長もあるし、首が長くて美しいプロポーションなので、大きな白鳥にはぴったりでした。
踊りも2羽の二人に負けないしっかりしたものだったと思います。

ハルさん、こんにちは。

見落としてしまってお返事が遅れ申し訳ありません!(しかもありがたい補足情報までいただいて)先日はお会いできて嬉しかったです。しかも美味しいシフォンケーキまでいただいてしまってご馳走様でした。

ハルさんのブログも拝読しましたが、本当にご意見には同意します。日本ではクラシックが圧倒的に人気あるし、実際私もクラシックバレエが好きですが、コンテンポラリーについて遅れた取り組みをしていると世界においていかれてしまうのではないかと危惧します。ローザンヌコンクールなどでも、今はコンテンポラリーの比率が高まっているようで、日本人の出場者はクラシックはいいけどコンテンポラリーが弱いって指摘されていますよね。

もちろん、観客動員も重要なのでクラシックの演目も半分くらいは維持してほしいって思いますが、おっしゃるとおり日本にも素晴らしいコンテンポラリーの振付家がいるので、それらの人材を使って教育するべきじゃないかって思います。

お名前無しのお方、コメントありがとうございます。

私も新国立劇場バレエ団については、ほとんどの演目を見に行っており愛着があるわけですが、おっしゃるとおり最近観客動員について苦戦しているようですね。事業仕分けの影響もあり、以前ほど豪華な海外ゲストが呼べなくなっているというのも一因かとは思いますが、ザハロワが出演していた日のライモンダや白鳥でさえも、平日となると動員率が目に見えて下がっていたように感じられました。プログラムについては、しょうもない牧芸術監督の振付作品(特に椿姫とくるみ割り人形)というのも良くなかったと思いますが、それ以外はエイフマンやドゥアト作品、マクミラン、そしてビントレーの「アラジン」など意欲的なプログラミングをしていて健闘していたと思います。ひとつには、酒井はなさん以降、バレエ団を代表するようなスターが生まれていないということもあると考えられます。今もっとも有望なのはもちろん小野絢子さんだとは思いますが。

そしておっしゃるとおり、実力に応じたキャスティングをというのは一番同意するところです。最近入団した米沢唯さんや菅野英男さん、長田佳世さんなどは本当に実力派なのでこれからどんどん登用してほしいキャストです。一方で実力がないのに主役にキャスティングされてしまって、正直この人が主演だったら観たくない、というダンサーも残念ながら数人いますし、その人たちも今度のシーズンの主役にいっぱい入っているので、どうしたものか、と思ってしまいます。

山田蘭さんについては、私も直接観たわけではないのですが、K-Balletに詳しい方に聞きました。そしてコメントで補足していただいています。プロポーションも容姿も美しくテクニックもある彼女がなんで正式入団できなかったのか、ひょっとして採用の際に新国立劇場は大きな間違いをして自分たちの研修所で育てた貴重な人材をみすみす他のバレエ団に取られてしまった、ってことにはなっていないのではないでしょうか。(同じ年で正式団員として入ったメンバーでも、研修所公演で見てそんなに良くないなあ・・・と思った人もいました)いずれにしても、山田蘭さんの今後の活躍を楽しみにしています。

haruさん、こんばんは。

早速補足をしてくださってありがとうございます。K-Balletでも山田蘭さんが期待されているようなので、とても楽しみですね。私は最近K-Balletはご無沙汰になってしまっていますが、そろそろまた見に行こうかな、って思いました。首が長くてプロポーションの美しいバレリーナですものね、山田さんは。

naomi さま
 昨日の私のコメントにお返事をいただき、ありがとうございました。また、名前を入れ忘れ大変失礼いたしました。「4羽の大きな白鳥」のことはよくわかりました。十分にしらべることなく、コメントに書いてしまったこと、お許しください。

 
haru さま
 私の不用意なコメントで、お手数をおかけしました。私は23日に府中で見る予定です。そのときも4羽の大きな白鳥にキャスティングされていることを願っています。
 

yokoさん、こんばんは。

このコメント欄、けっこう常連さんでも名前を入れ忘れる方が多いのです。気になさらないでくださいね。私の方こそ、伝聞による情報で混乱させてしまって申し訳ありません。今後ともよろしくお願いいたします♪

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