ユニバーサル・バレエのインタビュー&ゲネプロ見学
明日から日本公演が始まるユニバーサル・バレエの「ジゼル」、金曜日の市川市文化会館公演で主演するイ・スンヒョンのインタビューと、ゲネプロの見学をさせていただきました。
イ・スンヒョンのインタビューは「韓流ぴあ」の取材なので、詳しい内容はぜひそちらをご覧ください。現在発売中の8/31号にも、彼のインタビューは掲載されています。ワシントンのユニバーサル・アカデミー出身の彼は、2009年に入団したばかりの新星ですがすぐに「ドン・キホーテ」や「白鳥の湖」の主役に抜擢され、今回の「ジゼル」のアルブレヒト役は初役なのだそうです。韓国バレエ界きっての美男子と言われるだけあってロマンチックな雰囲気の美男子で、とても顔が小さくて脚が長いです。インタビューを聞いていて思ったのは、とにかく真面目でバレエのことばかり考えているということ。日本で人気の韓流スターのことすらもほとんど知らないみたいで。でも日本の「ワンピース」などは大好きだそうです。憧れはミハイル・バリシニコフだそうです。
クラスレッスンを少し覗いた後、ゲネプロはみっちり3時間やりました。2幕を先にやってそれから1幕。この日は、明日主演するファン・ヘミンとコンスタンチン・ノボセロプの2人を中心に。コンスタンチンはとても練習熱心で、ゲネプロが始まる前も、自分の出番がないときもピルエットの練習に励んでいました。彼は両親がマールイのダンサーだったそうで、ワガノワ・バレエ学校出身。やはりとても容姿端麗で日本でも人気が出そうです。何しろ、ユニバーサル・バレエには、かつて現ボリショイのアルチョム・シュプレフスキーやセミョーン・チュージンも在籍していたこともあるので、有望なダンサーがたくさんいるわけです。コンスタンチンはしっかりアントルシャ・シスも美しい足先で16回やりました。誠実そうなアルブレヒトで、脚のラインがとてもきれいです。
そしてファン・ヘミンは韓国を代表するバレリーナというのも納得の素晴らしい繊細な表現力とテクニックを持っていて、透明感があってとても美しかったです。ジゼルにぴったりのラインを持っていて素敵でした。コンスタンチンとの息もぴったりで、リフトもスムーズでとても軽やかです。群舞の場所取りなどは念入りにしていて確認を繰り返したこともあり、良く揃っていました。ぺザントはパ・ド・シスになっていて、メーンの男女カップルのほか、ヴァリエーションは男性二人、女性二人が踊るというものだけど、平均レベルがとても高いです。このバレエ団は、かつてマリインスキーで活躍したエフゲニー・ネフがバレエ・マスターで、教師もロシア人が多くまた外国人の団員もいるためクラスレッスンもゲネプロの指示も英語で行われていました。
また、横須賀公演でジゼル役を演じるABTのソ・ヒ(ヒー・セオ)もクラスレッスンに参加してゲネプロを熱心に見学していました。ABTでの彼女のジゼルデビューもとても評価が高かったそうですから、観られる方がうらやましいです。平日に横須賀までは行けないもので・・・。
いずれにしても、明日(もう今日ですが)の「ジゼル」がとても楽しみです。当日券はS席とC席があるそうです。
9月13日(火) ゆうぽうとホール(東京・五反田)
9月15日(木) 横須賀芸術劇場(神奈川・横須賀)
9月16日(金) 市川市文化会館(千葉・市川)
18時30分開演(18時開場)
チケット料金:S席10,000円 A席8,000円 B席6,000円 C席4,000円
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