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2011/08/14

7/23 ABT「ドン・キホーテ」 American Ballet Theatre "Don Quixote"

2011年7月23日(土) 1:00p.m~3:30p.m.
ドン・キホーテ
東京文化会館

原振付 : マリウス・プティパ、アレクサンドル・ゴールスキー
振付改訂 : ケヴィン・マッケンジー、スーザン・ジョーンズ
音楽 : ルードヴィヒ・ミンクス
編曲 : ジャック・エヴァリー
原作 : ミゲル・デ・セルバンテス
セット・衣裳 : サント・ロクァスト
照明 : ナターシャ・カッツ
指揮 : デイヴィッド・ラマーシュ
管弦楽 : 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

ドン・キホーテ : ヴィタリー・クラウチェンカ Vitali Krauchenka
サンチョ・パンサ〔ドン・キホーテの従者〕 : ジェフリー・ガラデイJeffrey Golladay
キトリ :ジリアン・マーフィー Gillian Murphy
バジル〔理髪師、キトリの恋人〕 : デイヴィッド・ホールバーグ David Hallberg
ガマーシュ〔裕福な貴族〕 : アレクサンドル・ハムーディ Alexandre Hammoudi
ロレンツォ〔キトリの父〕 : ロマン・ズービン Roman Zurbin
メルセデス〔踊り子〕 : ステラ・アブレラ Stella Abrera
エスパーダ〔闘牛士) : サッシャ・ラデツキー Sascha Radetsky
花売り娘 : メラニー・ハムリック、ヒー・セオ Melanie Hamrick, Hee Seo
ジプシーのカップル : ミスティ・コープランド、アロン・スコット Misty Copeland, Aaron Scott
森の精の女王 : ステラ・アブレラ Stella Abrera
キューピッド : ジェマ・ボンド Gemma Bond

闘牛士たち : アレクセイ・アグーディン、トビン・イーソン、トーマス・フォースター
ミハイル・イリイン、ジョゼフ・フィリップス、エリック・タム
闘牛士の女友達 : ブリタニー・デグロフト、エイプリル・ジャンジェルーソ、ローレン・ポスト、
       ケリー・ポッター、デヴォン・トイシャー、ジェニファー・ウェイレン
スペインの踊り : カロリーヌ・デュプロー、ジェイミー・コピット、イサドラ・ロヨラ、
エリーナ・ミエッティネン、カサンドラ・トレナリー、キャサリン・ウィリアムズ、
スターリング・バーカ、ロディー・ドーブル、ブレイン・ホーヴェン、
ルイス・リバゴルダ、アロン・スコット、ホセ・セバスティアン
ジプシーたち : フリオ・ブラガド=ヤング、グラント・デロング、ロディー・ドーブル、
ケネス・イースター、ジョセフ・ゴラック、アイザック・スタッパス

当初はイーサン・スティーフェルがバジル役にキャスティングされていて、ジリアンとの実生活カップルを楽しみにしていたのだけど、イーサンが出演しないことになって代役はデヴィッド・ホールバーグに。デヴィッドが「ドン・キホーテ」に出演しないのを残念に思っていたので(前々回のエスパーダが超かっこよくって)、彼が代役で良かったと思った(そして心置きなく、彼がオシポワと出演する「ロミオとジュリエット」のチケットは売りに出せることになったし!)。

キャラクター的にいえば、デヴィッドって決してバジル向きではない。金髪で長身、ラインの美しい彼は見るからに貴公子でクールそうだから、光り輝く闘牛士服のすかしたエスパーダの方が絶対に似合っている。でも、デヴィッドは彼なりのスタイリッシュでちょっと澄ました、チャラいバジル役になりきっていて、面白かった。彼はMETシーズン中に怪我をし、回復してから最初の全幕の舞台だったので少し心配だった。絶好調ではなかったようで、片手リフトは不安定だったし3幕のヴァリエーションでは疲れも見えたけれども、なんといっても彼の芸術品のような長く美しいカーヴを描いた脚、しなやかなラインは眼福であった。ジリアンとの呼吸も良く合っていたし、なんといっても美男美女で並んで絵になる。デヴィッドが初めて「ロミオとジュリエット」でロミオ役を踊ったのをMETで見ているのだけど、あの時のジュリエットはジリアンだったのだ。今回のジュリエットもジリアンだったら良かったのに。

ジリアンのキトリは6年前の来日公演でも観ている。回転女王の異名をとる彼女は、ちょっと気の強そうなところもキトリにぴったりなのだけど、6年間で人は変わるものだと思った。テクニックの強さは相変わらずで、3幕のグランフェッテでもトリプルを入れてきて余裕たっぷりだったのだが、すっかり女らしく成長していて気の強さも少し薄れ、町中の若者の憧れの美女キトリというイメージになっていた。1幕のちょっとオレンジピンクっぽい衣装も白い肌と赤い髪にすごく似合っていてジリアンって本当にきれいだな~としみじみ。ドルシネアでの姫オーラも圧倒的だったし、圧巻のグランフェッテは、前述のようにトリプルで始まってダブルを連続で入れていくだけでは足りず、頭上で扇を上下にひらひら開閉させながら優雅に回っているのだから凄い。3幕の衣装はバジルもキトリも白で、本当にこの二人が踊ると華やかでキラキラしていてまぶしいこと。こんなジリアンが大好きだから、もっと日本で観る機会があればいいのにって思う。

エスパーダはサシャ・ラデツキー。昨日のコリー・スターンズの方が長身の分見栄えがしたけど、踊りは全然サシャの方が上だった。マント捌きが鮮やかでステップも明快でカッコよかった。彼がもう少し背が高ければプリンシパルになれたのだろうけど・・・でもABTのソリスト陣で次にプリンシパルになるとしたら彼が一番ふさわしい気がする。メルセデスはサシャ夫人のステラ・アブレラで、派手さはないけれども細長いラインがきれい。前日のヴェロニカ・パールトより森の女王パートもしっかりと踊っていた。

キャスト表を見てびっくりしたのが、ガマーシュ役をアレクサンドル・ハムーディが演じていたこと。オープニングガラではくるみ割り人形の王子、「ロミオとジュリエット」ではパリス役を予定されている長身でハンサムな彼がガマーシュ役に入っていて一瞬目が点になった。前日のコミカルでキュートなクレイグ・サルステインのガマーシュも良かったけど、アレックス君のガマーシュは気取っていてとぼけていて、それはそれで可笑しかった。ロレンツォ役のロマン・ズービンといい凸凹コンビぶりだった。

闘牛士軍団もこの回は踊れる男子をそろえていて見ごたえがあったし、ジプシー・カップルのアーロン・スコットとミスティ・コープランドも文句なし。ミスティは前回の来日のときからずいぶんとほっそりとして美しくなっていたし、力強くセクシーな踊りで吸引力があった。プリンス(紫の貴公子)と舞台で共演して気に入られ、ABTに多額の寄付をもたらした彼女が、案外次のプリンシパル候補になるかもね、と思ったほど。

全体的に良くまとまったいい舞台で、夜の加治屋・シムキンの公演がテレビ放映される予定のためこのマチネの回からNHKのテレビカメラが入っていて収録もされていたようだったけど、せっかくならこっちの回も放映されればいいのに、って思った。ABTの「ドン・キホーテ」は楽しい!

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バレエ公演感想」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。

先日のABTドンキを観に行った方の
ブログを検索していて
こちらにたどり着きました。

同じ23日のマチネに行ってきました。
とても華やかで楽しい舞台でしたね。

バレエ観劇歴が短いので
こちらのブログは勉強になります。

また寄らせていただきますね。
よろしくお願いします。

naomiさん、こんにちは。
久しぶりにおじゃまします。

ABTはいいですね。私がバレエ公演に初めていったのが、ABTでした。
展開がスピーディで観客をグイグイ引き込む演出はさすがだと思います。

ジリアンのキトリ、良かったです。
ホールバーグのリフトはご指摘のとおりちょっと不安でしたが、
二人のやり取りも良かったと思います。

個人的には、キューピッド役のジェマ・ボンドが気に入りました。

はじめまして。clipと申します。

いつもこちらのブログはちょくちょく拝見させて頂いています。

私のバレエ鑑賞歴は熊川哲也さんのローザンヌコンクールを
リアルタイムで見た時からですが、途中見ていなかった時期も
あります。
昔(私はアラフォーです)ロンドンに語学留学していた頃、
シルヴィとジョナサン・コープのマノンとか、やたらシルヴィばかり
見に行ってました。もちろん都さんと熊川哲也さんのドンキも。

今回ホールバーグさんのドンキが素敵で思わずコメントしたく
なりました。
ルグリの仲間たち(そんな表題でしたよね。)で、初めてホールバーグさんを
見たとき、あまり私の中で強い印象は残らなかったのですが、
今回は文句なく、、、というか完全にノックアウトされましたね。
すっかりファンになりました。

これからも素敵な記事、読ませていただきます。
よろしくお願いします。^^

Rum Tumさん、こんにちは。そしてはじめまして。

同じ回をご覧になっていたのですね!本当に華やかな舞台で日常を忘れるひと時を得られて楽しかったですよね。
私も諸先輩方に比べれば全然バレエ鑑賞暦も短くいろいろと勉強中なのです。ぜひとも、またコメントしてくださいね。一緒にバレエを楽しんでいきましょう!

アカショウビンさん、こんにちは。

私もABTは、突っ込みどころが多いバレエ団ではあるものの、実はバレエに再び通い始めるきっかけとなったのがフェリとボッカの「ロミオとジュリエット」だったということもあり、2003年から2009年まではほぼ毎年現地に出かけていったほど好きなのでした。ここの「ドン・キホーテ」は、6年前の来日公演と同じ演目じゃん、と発表されたときには思ったわけですがいざ観てみるとやっぱりスピーディで元気が良くて楽しかったです。

ジリアンとデヴィッドは組み合わせ的にもしっくりくるし(本来のキャストのイーサンがもちろんベストだったとは思いますが)、やり取りも本当に良かったですよね。ジェマ・ボンドはロイヤルから移籍してきたダンサーなんですよね。

clipさん、こんにちは。そしてはじめまして!

熊川哲也さんのローザンヌの頃からのバレエ鑑賞者さんですか!私はロイヤル・バレエの来日公演で熊川さんが「真夏の夜の夢」でパックを踊ったのは、彼がとにかく凄くてよく覚えていますが、何年かはやはり観るのを中断していて、フェリ&ボッカの「ロミジュリ」を観て再びバレエにはまったって感じです。(そして私も同じくアラフォーです)

ロンドンは子供の頃住んでいて、その頃は親に連れられてバレエを観に行ったり、バレエを習っていたりしたのですが、残念ながら何を見たのかは全然覚えていないのです。シルヴィとジョナサン・コープのマノンとか、熊川さんと都さんのドン・キなんて本当にうらやましいです!

デヴィッドを初めてNYのシティセンターで観たときには彼はまだコール・ドでしたが、それにもかかわらず主役級に抜擢されていて、それからどんどん出世していって今や世界的なスターになりつつあるので、嬉しい限りです。マリインスキーのロンドン公演にもゲスト出演していたんですよね。また日本でも観る機会が近いうちにあればいいなって思います。

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