Bunkamuraオーチャードホールの芸術監督に熊川哲也氏が就任
少し前に、Bunkamuraオーチャードホールの芸術監督に熊川哲也が就任することが発表されていましたが、30日に記者会見がありました。
K-Balletオフィシャル
http://k-ballet.co.jp/news/view/438
記者会見動画
http://www.47news.jp/movie/general_national/post_3962/
熊川哲也「渋谷から良質な古典芸能を」(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news2/20110630-OYT8T00920.htm
ちょっと詳しい記事(シブヤ経済新聞)
http://www.shibukei.com/headline/7820/
熊川さんはK-Ballet Companyの公演をオーチャードで多く行うなど、「最もオーチャードホールに愛着を持つアーティスト」の一人であることから就任を依頼されたとのことです。
任期は来年1月から5年間だそうで、芸術監督就任第1弾企画として、熊川さんが演出・振り付けを手掛け、Kバレエ カンパニー所属ダンサーが出演する「シンデレラ」を来年2月上旬に上演する予定とのことです。
だいぶ前ですが、NHKの番組に出演した熊川さんが「自分の劇場を持ちたい、NHKホールを僕にください」、って訴えていた姿が記憶に残っています。その夢が実現しつつあるということになりますね。
当ブログでも紹介した毎日新聞の記事によれば、7月4日から12月22日までの改修工事で、1階中央席を「千鳥」と呼ばれるジグザグ型の配置にして鑑賞性を高めるとのことですが、今後バレエ公演が増えることになれば、舞台の位置をもう少し低くして、足先が見えるようにすることと客席の勾配をもっとつけてくれることを願いたいものです。
オーチャードホールは、鑑賞環境としてはあまり観やすい劇場ではないものの、「エトワール・ガラ」などの意欲的なプログラミングには定評がありました。今後どのような舞台が上演されるか、楽しみにしたいと思います。
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コメント
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Bunkamura、何もかもがダメな劇場ですねえ…。
オーチャードだけじゃなくコクーンも手すりが視界に入って邪魔だったり、映画館も設計ミスで横下の字幕が読めなくて縦字幕だったり。
個人的には熊川は嫌いなんで、プロダクションには興味ないんですが、せっかくハコがあるんだから使い勝手のいい劇場にしてほしいと思いますー。
投稿: ポチ | 2011/07/01 18:48
熊川さんはダンサーとしてはもちろんですが、演出家としての才能も
ある人だと思います。今後の文化発展ために何かやってくれそうな予感します。
投稿: | 2011/07/02 08:45
ポチさん、こんばんは。
確かにシアターコクーンもバルコニー席はむちゃくちゃ観づらいですし、ル・シネマも段差が少なくて観づらいですよね。
今回の改装工事でどれくらい改善されるかに期待したいと思います。(文句を言いつつBunkamuraの会員になっている私)
投稿: naomi | 2011/07/03 03:12
K-Balletはチケット代が高いのとファンクラブに入っていないと良い席が取れないので、私はあまり観に行かないのですが、たまに観に行くとプロダクションは豪華で美しいし、演出も工夫されていて見ごたえがあります(古色蒼然としたひどい衣装や装置を使っている某バレエ団は少しでも見習ってほしい)。熊川さんはダンサーとしてだけでなく、演出家としての手腕も優れていると思います。その上、彼にはネームバリューもあってバレエを一般に広めるのに大きな役割も果たしてくれているから、何かやってくれそうな気はしますよね。
投稿: naomi | 2011/07/03 03:19
熊川さんはバレエダンサーとしては出世頭ですが、演出家やディレクターとして一流とはお世辞にも言えません!両分野とも日本で初めて始めたわけだしね。実績も経験も殆どない人を抜擢する理由はただ一つ、集客目当ての話題性でしょう! まあ、それはそれなんですが、ただでさえ評価が微妙な小屋が一目置かれるようになる道は本物の素晴らしい公演をコンスタントに提供すること!そこに行けば必ず本物に出会えるような、、。もちろん適度に観させて頂き判断しますが、
少なくとも人選のかぎりでは今までのレヴェルを越えるような名ホールには、やはりなれないんだろうと
想像がついてしまいます。熊川さんには、こんな批判めいた言などはね返すような成長を期待しています。スポンサーさん、人の応援をするのならお金を出すだけでは成長を促せませんよ!
投稿: 音楽家の眼 | 2011/07/14 03:36
音楽家さんの眼さん、こんにちは。
お返事が遅くなってしまってごめんなさい。
熊川さんは、私は最近では彼の改訂版は「海賊」と「ロミオとジュリエット」くらいしか観ていませんが、自分の好みとは外れているものの、彼らしい工夫も凝らされているし自分のバレエ団の強みも良くわかっていて演出していると思うので、才能はあると思います。もちろん、過去の大振付家と比べる程ではないと思いますが。
いずれにしても、熊川さんは日本のバレエ界においては一般でも名前が通るほどの知名度、話題性があるわけですから、その利点をうまく使って、お金と注目度をバレエ界に集めて、より良い劇場、作品を世に送り出してほしいと願います。今ちょうどメトロポリタン・オペラをビジネス的に大成功させたピーター・ゲルプの戦略についての本「メトロポリタン・オペラのすべて」を読んでいますが、彼のような人が日本にもいるといいんですよね。
投稿: naomi | 2011/07/16 19:30