パリの東日本大震災チャリティ・ガラLes Etoiles pour le Japon
5月31日にパリのパレ・デ・コングレで行われた豪華なメンバーによる東日本大震災チャリティ・ガラ「Les Etoiles pour le Japon」が開催され、開演が大幅に遅れるというアクシデントはあったようですが、無事成功裏に終わったようです。
読売新聞に記事が載っていますね。
バレエのスター集結、慈善公演
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news2/20110602-OYT8T00418.htm
ダンソマニ日本版で、本家フランス語版のフォーラムでの感想等について紹介されていますので、そちらもぜひご覧ください。(公演の映像へもリンクしています)
http://www.forum-dansomanie.net/forum/viewtopic.php?t=5238
また、ダンソマニのSophiaさんが書かれたレビューも掲載されています。(フランス語)
http://www.forum-dansomanie.net/pagesdanso/critiques/cr0163_etoiles_pour_le_japon_31_05_2011.html
フランス語でのレビューはもう一つあります。
http://www.dansesaveclaplume.com/post/2011/Multitudes-d-Etoiles-pour-le-Japon
レビューやダンソマニのフォーラムを見ると、カルロス・アコスタの「TWO」、スージン・カン&マライン・ラドマーカーの「椿姫」、オルガ・エシナとロマン・ラツィクの「こうもり」、ベジャール・バレエの二人による「ライト」、ブベニチェク兄弟とヴェイホーの「カノン」が特に評判が良かったようです。
FacebookのMaria-Helena Buckley Photographyでは美しい舞台写真を見ることができます。
http://www.facebook.com/media/set/?set=a.210486732324798.53736.102780733095399
これだけのビッグなスターが一堂に会しての公演が実現したことに感謝の気持ちを送りたいです。特にパリ・オペラ座のダンサーは、パリで開催されるガラ公演には通常は出演できないという契約になっているそうですが、今回は特別に許可を得てイザベル・シアラヴォラ、マチュー・ガニオ、そしてパリ・オペラ座学校の生徒たちが出演したとのことです。
追記:Marc Haegemanさんのfor-ballet-lovers-onlyでも素敵なフォトギャラリーがアップされています。
http://www.for-ballet-lovers-only.com/etoilespourlejapon2011.html
Suite de Danses – Pas de Trois
Musique : Frédéric Chopin
Chorégraphie : Ivan Clustine
Avec : les élèves de l’Ecole de danse de l’Opéra national de Paris パリ・オペラ座学校の生徒たち
La Belle au Bois Dormant, Acte III, Pas de deux 「眠れる森の美女」
Musique : Piotr Illitch Tchaikovski,
Chorégraphie : Marius Petipa
Avec : Maria Kochetkova, Sergei Polunin マリア・コチェトコワ(サンフランシスコ・バレエ)、セルゲイ・ポルーニン(ロイヤル・バレエ)
Mopey 「モペイ」
Musique : Jean-Sébastien Bach
Chorégraphie : Marco Goecke
Avec : Friedemann Vogel フリーデマン・フォーゲル(シュツットガルト・バレエ)
La Chauve-Souris, Adagio Acte II 「こうもり」
Musique : Johann Strauss Fils
Chorégraphie : Roland Petit
Avec : Olga Esina, Roman Lazik オルガ・エシナ、ロマン・ラツィク(ウィーン国立バレエ)
Le Lac des cygnes, Pas de deux du Cygne noir 「白鳥の湖」より黒鳥のパ・ド・ドゥ
Musique : Piotr Illitch Tchaikovski,
Chorégraphie : Marius Petipa
Avec : Fernanda Oliveira, Dmitry Gruzdev フェルナンダ・オリヴェイラ、ディミトリ・グージェフ(ENB)
Sinatra Suite 「シナトラ組曲」
Musique : Frank Sinatra
Chorégraphie : Twyla Tharp
Avec : Tatyana Gorokhova, Igor Zelensky タチヤナ・ゴロホワ、イーゴリ・ゼレンスキー(ノヴォシビルスク・バレエ)
Light「ライト」
Musique : Antonio Vivaldi
Chorégraphie : Maurice Béjart
Avec : Katya Shalkina, Julien Favreau カーチャ・シャルキナ、ジュリアン・ファヴロー(ベジャール・バレエ・ローザンヌ)
Le Corsaire 「海賊」
Musique : Adolphe Adam
Chorégraphie : Marius Petipa
Avec : Ashley Bouder, Jason Reilly アシュリー・ボウダー(NYCB)、ジェイソン・レイリー(シュツットガルト・バレエ)
La Dame aux Camelias 「椿姫」
Musique : Frédéric Chopin
Chorégraphie : John Neumeier
Avec : Sue Jin Kang, Marijn Rademaker スージン・カン、マライン・ラドマーカー(シュツットガルト・バレエ)
Russell Maliphant Two「TWO」
Musique : Andy Cowton
Chorégraphie : Russell Maliphant
Avec : Carlos Acosta カルロス・アコスタ
Spectre de la Rose 「薔薇の精」
Musique : Carl Maria von Weber, arrangée par Hector Berlioz
Chorégraphie : Michel Fokine
Avec : Elena Kuzmina, Igor Kolb エレナ・クズミナ(エイフマン・バレエ)、イーゴリ・コールプ(マリインスキー・バレエ)
Adagio「アダージオ」
Musique : Jean-Sébastien Bach
Chorégraphie : Alexy Miroshnichenko
Avec : Andreï Merkuriev アンドレイ・メルクリエフ(ボリショイ・バレエ)
Grand Pas de Deux 「ザ・グラン・パ・ド・ドゥ」
Musique : Gioachino Rossini
Chorégraphie : Christian Spuck
Avec : Elisa Carrillo Cabrera, Mikhail Kaninskin エリッサ・カリリョ・カブレラ、ミハイル・カニスキン(ベルリン国立バレエ)
Caravaggio「カラヴァッジオ」
Musique : Bruno Moretti
Chorégraphie : Mauro Bigonzetti
Avec : Shoko Nakamura, Michael Banzhaf 中村祥子(SHOKO)、ミカエル・バンツァフ(ベルリン国立バレエ)
Thaïs 「タイス」
Musique : Jules Massenet
Chorégraphie : Roland Petit
Avec : Lucia Lacarra, Marlon Dino ルシア・ラカッラ、マーロン・ディノ(ミュンヘン・バレエ)
Canon 「カノン」
Musique : Johann Pachelbel
Chorégraphie : Jiří Bubeníček
Avec : Jiří Bubeníček, Otto Bubeníček, Jon Vallejo イリ・ブベニチェク(ドレスデン・バレエ)、オットー・ブベニチェク(ハンブルク・バレエ)、ヨン・ヴェイホー(ドレスデン・バレエ)
Les Enfants du Paradis 「天井桟敷の人々」
Musique : Marc-Oliver Dupin
Chorégraphie : José Martinez
Avec : Isabelle Ciaravola, Mathieu Ganio イザベル・シアラヴォラ、マチュー・ガニオ(パリ・オペラ座バレエ)
Don Quichotte, Acte III, Pas de deux 「ドン・キホーテ」
Musique : Ludwig Minkus
Chorégraphie : Marius Petipa
Avec : Evguénia Obraztsova, Andreï Merkuriev エフゲーニャ・オブラスツォーワ(マリインスキー・バレエ)、アンドレイ・メルクリエフ(ボリショイ・バレエ)
Mardi 31 mai 2011, 20h00, Palais des Congrès, Paris
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コメント
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いつも素早い情報をありがとうございます!
オールニッポンガラには惹かれないけど、こっちは惹かれます-。 生で見たかった!
私はnaomiさんが来日をキャンセルするダンサーに文句を言いたくなる気持ち、当然だと思います。チケット、S席を2枚も買われてたら、さぞ腹が立つことでしょう。
多くのアーティストにとって、日ごろ日本はお得意様なんだから、科学的根拠のない不安で仕事をキャンセルするな!と私など遠慮なく思います。日本には観光旅行に来るわけじゃないんだから。
原発の再臨界の可能性はほぼないし、東京で1週間過ごすより、飛行機で世界を飛び回るほうがよっぽど被曝量が多いはずなのに。
来ないっていう人を無理矢理来させるわけには行かないけれど、こういう時こそ、そのアーティストの度量が分かるな、って冷めた目で見ています。
投稿: ポチ | 2011/06/04 15:00
ポチさん、こんばんは。
このガラ、本当に観られた方が羨ましいです~これだけ豪華なメンバーを揃えられるのは、世界バレエフェス以外では珍しいんじゃないかと思います。
今回のロベルトのキャンセルは、原発事故が原因なだけに彼に対して怒るのは筋違いだとは思います。フリーランスのダンサーなので、自分の健康を守るために、そう考えたとのことでしょう。ただ、その東京に私たちは毎日生活しているわけだし、バーミンガムロイヤル・バレエもカンパニーで来たしMETも来ているし1週間の滞在でどれだけ健康被害があるのか、とは正直ちょっと思います。ギエムのように敢えて公演を行ってくれる人もいるわけで、日本に対する想いはこんなものだったのね、と少し残念には思いました。ファンだっただけにね。。。
投稿: naomi | 2011/06/05 02:22
お返事ありがとうございます。
来日したバーミンガムのメンバーから「東京、全然大丈夫だったわよ。相変わらず食べ物は美味しいし」みたいな話がヨーロッパのダンサーたちに伝わって、早く要らぬ不安が取り除かれれば、と思います。
だって今の東京より、ニューヨークのほうがbackground radiationは多いんですよ。METの日本公演をキャンセルした歌手って…って思っちゃいました。
投稿: ポチ | 2011/06/05 10:39
ポチさん、こんばんは。
ホント、バーミンガムのダンサーやタマラ・ロホから他のダンサーたちに伝わればいいなって思います。友達がNYでABTに客演したコジョカルと話して、「みんな日本に行っているし大丈夫、応援している」って言われたそうです。
気象庁のデータがどこまで信用できるかという問題はあると思いますが(地上10数メートルの計測と地表近くでは放射能の値が違うそうなので)、生活しているのと違ってたかだか2週間くらいの滞在で、とは思いますよね。
投稿: naomi | 2011/06/05 23:58