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2011/05/28

ABT「ジゼル」にヨハン・コボーがゲスト出演/ABTの話題いろいろ

ABTのMETシーズンで、5月28日のマチネに上演される「ジゼル」アルブレヒト役を、マキシム・ベロツェルコフスキーが怪我で降板し、急遽ヨハン・コボーが代役として踊ることになったと発表されました。

http://www.abt.org/insideabt/news_display.asp?News_ID=354

この公演でジゼル役を踊るのはイリーナ・ドヴォロヴェンコ。なお、同じ日の夜公演「ジゼル」のジゼル役はアリーナ・コジョカルです(アルブレヒト役はデヴィッド・ホールバーグ)。コボーがABTに出演するのは初めてのことですが、アリーナ相手ではないことからも、急に演じることになったことが伺えます。パートナーであるアリーナの舞台を観に来ていたコボーが、急遽アルブレヒト役をオファーされたようです。

ところで、つい先日、やはり怪我をしているエルマン・コルネホの代役としてイワン・ワシーリエフが「明るい小川」と「コッペリア」にゲスト出演することが発表されたことは皆さんの記憶に新しいことかと思います。

それ以外でも、「ドン・キホーテ」でやはりコルネホの代役としてローランド・サラビアがゲスト出演しました。また、コジョカル、ポリーナ・セミオノワ、ナタリア・オシポワ、そしてゲスト・プリンシパルとしてカンパニー団員一覧にも載っているディアナ・ヴィシニョーワ、ロベルト・ボッレと、今シーズンのABTはゲストダンサーの起用が目立ちます。

アメリカのバレエ・フォーラムBallet Alertで指摘されていたことですが、ABTの特に男性ダンサーは急速に世代交代の波を迎えているようです。イーサン・スティーフェルはMETシーズン不参加で来シーズンからロイヤル・ニュージーランド・バレエの芸術監督に就任します。アンヘル・コレーラは母国スペインでコレーラ・バレエを率いており、今シーズンの出演は「ジゼル」と「コッペリア」のみ。エルマン・コルネホもABTとコレーラ・バレエを掛け持ち。ホセ・カレーニョは今シーズンでABTを引退。マキシム・ベロツェルコフスキーは近年出番が減っており、引退する日も遠くないと囁かれています。そうすると、今のABTの男性プリンシパルで活躍を期待できるのが、マルセロ・ゴメス、デヴィッド・ホールバーグ、そしてコリー・スターンズの3人しかいません。

かつては世界最強の男性ダンサー集団と言われたABTなのに、明らかに世代交代がうまくいっていません。その結果、多くのゲストに頼ることになってしまっています。急な代役のチャンスがソリストに与えられることはまずありません。

ソリスト以下では、ダニール・シムキンをはじめ才能豊かな男性ダンサーが多数いますが、コリー・スターンズが昨年プリンシパルに昇格したくらいで、男性ダンサーの昇進は最近ほとんど見られません。もちろん、シムキンは遅かれ早かれプリンシパルにはなると思いますが。そしてABTでなかなか昇進できないために、移籍するダンサーも多いようです。

先日東京バレエ団の「ラ・バヤデール」のソロル役でゲスト出演したマシュー・ゴールディングのインタビューが、最新の「ダンスマガジン」に載っていました。それによると、ローザンヌのスカラシップ、ロイヤル・バレエスクールを卒業後YAGPグランプリという輝かしい実績からABTに入団したものの、早く主役を踊りたいと思ってコレーラ・バレエに移籍し、そしてオランダ国立バレエへ移籍してプリンシパルになったとのことです。彼のようにプロポーション、容姿、テクニックに恵まれたダンサーでも見切りをつけられてしまって移籍されてしまうABTって、と思ってしまいました。

女性ダンサーに目を移しても、今一番踊り盛りのジリアン・マーフィがイーサン・スティーフェルとともに(ABTに籍は残すものの)ニュージーランドへと移ってしまうこともあり、自前バレリーナの主演のチャンスもことごとくゲストダンサーに取られてしまっています。

ABTは確かにスターを揃えていることを売り物にしたバレエ団ではあるんですが、以前はもっと自前のスターが多かったように思います。ゲストと言えども、団員リストに載ってシーズン中はNYに滞在し、秋のシーズンにもチャンtの出演する人たちばかりだったはずです。


ところで、ABTのオープニング・ガラでジリアン・マーフィがデヴィッド・ホールバーグと「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」を踊ったあとのカーテンコールで、イーサン・スティーフェルが彼女にプロポーズをしたとのことです。10年もの交際を経ての舞台上でのプロポーズ、素敵ですね。おめでとうございます!

Congrats to Ethan and Gillian!
http://www.pointemagazine.com/blogs/abt/congrats-ethan-and-gillian

http://online.wsj.com/article/SB10001424052748703509104576329541088925916.html


ABT入団20周年を今年迎えたパロマ・ヘレーラのDVDが発売されます。私も好きなダンサーなので嬉しいです。7月20日発売予定とのことなので、ちょうどABT来日にあわせたものですね。

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また、一時期廃盤になっていたABTの「真夏の夜の夢」(バーミンガム・ロイヤル・バレエと同じアシュトン版、アレッサンドラ・フェリ、イーサン・スティーフェル、エルマン・コルネホ主演)も再発売されます。これはとっても楽しい一枚。

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ABT(アメリカン・バレエ・シアター)」カテゴリの記事

コメント

naomiさん、いつも情報ありがとうございます☆

ABTがそういう状態なんですね・・。NYCBも、数年前の来日時に正直、あまり良い印象が残らなかったのですが、今月号のダンスマガジンでゼレンスキーの(対談での)コメントを読んで、少し、やっぱり・・・と思ったところでした。アメリカの2大バレエ団がそんな状態なのは残念ですね。(NYCBの方は、それがバレエ団自身が思う良い状態ならば仕方ありませんが。)

でも何というか、世界全体で見ても、今が旬のトップダンサーたちは皆素晴らしいけれど、15~20年前に比べると圧倒的オーラのあるスターダンサーが少なくなっている気がするのですが、・・・私の鑑賞・知識不足であるなら良いのですが。ダンスマガジンの20周年表紙写真集を懐かしく見ながら、そんなことを思いました。話それてしまってすみません。

ClaraTSchさん、こんばんは。

お返事が遅くなってしまってごめんなさい。
ABTのみならず、今バレエ界全体が世代交代の時期を迎えていて、その世代交代が上手く行っているところは必ずしも多くないという感じですよね。おっしゃるとおり、多くのスターたちが40代を迎えつつあり、それと同じレベルに行きそうな若手スターが十分いないのかな、って気がします。それをバレエ団の中で育てていくか、手っ取り早く外部から連れてきてしまうかは、その団の方針それぞれで、ABTの場合は巨大なMETを埋めるにはスターが主演しないと、って事情もあるようですが。ゼレンスキーのインタビューにも、残念ながら同意するところが多かったです。(オペラ座も、ヌレエフの子供たち世代が引退していって、彼らとどうレベルの人が出てきているかと言うと残念ながら否ですが、それでもオペラ座は、たまにゲストが踊ることはあるものの基本的には自前主義ですものね)

ちょっと前はもう少しABTも自前のスターが多かったのに、なんで来日公演にオシポワなの、と納得しがたいところがあるんですよね。

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