正式に「東日本大震災」という名称に決まった今回の震災。被災されたみなさんをサポートするための動きを引き続きレポートしていきます。
その中でも、バレエではないのですが、実際に被災した側が被災者をサポートしているということで見逃せないのが仙台フィルの動き。
http://www.sendaiphil.jp/news/index.html
「仙台フィルによる復興コンサート『鎮魂、そして希望』第2弾」として仙台で4月5日から連続37日間「マラソンコンサート」公演活動を続ける一方、4月20日にはサントリーホールで「東北応援チャリティ・コンサート ~仙台フィルとともに~」を開催します。
このチャリティコンサートは、日本を代表する演奏家が全員、無償で出演し、公演開催に関する経費を差し引いた入場料収入はすべて寄付されます。その半分を仙台フィル自らが被災地をめぐって音楽を届ける「復興コンサート」の活動資金に充て、残り半分は日本赤十字社を通じて被災地に寄付されるとのことです。
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/110401/ent11040114540013-n1.htm
東北応援チャリティ・コンサート ~仙台フィルとともに~
http://www.suntory.co.jp/suntoryhall/perform/list1104.html#P21M3
・曲目
モーツァルト: フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K299から第1楽章
マスネ: タイスの瞑想曲
J.S.バッハ: 2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043から第1楽章
メンデルスゾーン: ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64から第1楽章
ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 op.18から第2・第3楽章
ブラームス: ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 op.102から第1楽章
ベートーヴェン: 交響曲第7番(全曲)
・指揮
広上淳一、山下一史
・出演
小山実稚恵(Pf)、漆原朝子、加藤知子、高嶋ちさ子、徳永二男、三浦文彰(Vn)、堤 剛(Vc)、高木綾子(Fl)、吉野直子(Hrp)、山口綾規(Org)
・演奏:仙台フィルハーモニー管弦楽団、在京音楽家有志による合同オーケストラ
・開演 18:30
・料金 指定5,000 (4月5日一般発売)
・問合せ AMATI 03-3560-3010
・チケット 電話申込:サントリーホールチケットサービス
WEB:チケットぴあ:
仙台フィル コンサートマスター 神谷未穂さんインタビュー
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/110330/ent11033016090016-n1.htm
一方、クラシック音楽会のみならず全音楽ジャンルを巻き込んだ、こんなチャリティコンサートもあります。
「全音楽界による音楽会」東北関東大震災チャリティコンサート
http://t.pia.jp/feature/classic/charity/charity.html
・曲目
・三枝成彰:震災のためのレクイエム
・グノー:アヴェ・マリア(ソロ:池田理代子)
・モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番より 第2楽章(ピアノ:小林研一郎)
・シベリウス:交響詩「フィンランディア」 op.26
・アイルランド民謡:ダニーボーイ
・チャイコフスキー:序曲「1812年」変ホ長調 op.49他
・出演
小林研一郎、大友直人(指揮)
小川里美(S)、奥村愛(Vn)、小原孝、神谷郁代(Pf)、川井郁子(Vn)、熊本マリ(Pf)、小林沙羅、佐藤しのぶ、佐藤美枝子(S)、佐野成宏(T)、塩田美奈子(S)、清水和音(Pf)、千住明(Com)、千住真理子(Vn)、堤剛(Vc)、仲道郁代(Pf)、中丸三千繪(S)、ジョン・健・ヌッツォ(T)、長谷川陽子(Vc)、林美智子(M-s)、福島明也(Br)、外囿祥一郎(ユーフォニウム)、松本蘭(Vn)、三浦友理枝(Pf)、村治佳織(Guit)、石井竜也、ル・ヴェルヴェッツ、大貫妙子、クミコ、coba、小林幸子、姿月あさと、平原綾香、森山良子
三枝成彰、林真理子、茂木健一郎、山田邦子、湯川れい子(トーク)
・合唱
神楽坂女声合唱団と仲間たち、スター混声合唱団、湯川れい子・亀渕友香・池未信とその仲間クワイヤー、六本木男声合唱団倶楽部
・演奏
コバケンとその仲間たちオーケストラ、東北関東大震災チャリティコンサート有志オーケストラ
・開演 17:30
・料金 全席指定無料 (4月5日受付開始、1申込み4枚まで) 入場時にお一人10,000円以上の義援金を申し受けます。※サントリーホールチケットセンターでの取り扱いはありません。
・問合せ
【チケット発売】 4月5日(火)10:00より受付開始
チケットぴあ WEB受付サイト 電話受付 0570-02-9565(音声自動応答)
チケットぴあ 問合せ 0570-02-9111
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森山開次さんのメールマガジンから。
地震直後から日々連絡をとりあい、ともにできることを模索していたコスチュームアーティストのひびのこづえさん、
音楽家の川瀬浩介さんとともに、
まずは今、ここ東京でできることから。
昨年12月の「LIVE BONE」をバージョンアップ、
永遠に紡がれていく命、再生への希望をこめたパフォーマンスを行います。
スパイラル「アートのちから」内ダンスパフォーマンス
森山開次(ダンス)×ひびのこづえ(衣裳)×川瀬浩介(音楽)
2011年4月17日(日)14:00開演予定
会場:スパイラルガーデン(表参道スパイラルビル1F)
http://www.spiral.co.jp/
※開演時間が変わることがあります。
正式な詳細は近日中にスパイラル公式サイト、当メルマガおよび森山開次ホームページにて発表しますので、
再度ご確認の上ご来場ください。
※会場に義援金募金箱が設置される予定です。集まった義援金は日本赤十字社を通じ被災地の皆さまへ送付されます。
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海外での動きは、なかなか全部は追い切れませんが、いくつかご紹介します。
ニューヨークでは、現地で活躍する日本人ダンサーを中心にしたプロジェクト「Dance Project New York (DPNY) 」が“DANCE for JAPAN”,という公演を4月16日に開催します。場所はブルックリンのマーク・モリス・ダンスセンター。
http://www.dpny-us.org/#!__dance-for-japan
日本語サイトはこちら http://www.bway.name/dpny/menu.htm
出演はABTの加治屋百合子さんをはじめ、瀬河寛司さん、Limon Dance Company、Mark Morris Dance Group, Cedar Lake Contemporary Balletの日本人ダンサーほか、またアメリカン・バレエ・シアター付属ジャクリン・ケネディ・オナシス・スクールの生徒たちなどが出演するとのことです。入場料は無料ですが35ドル以上の寄付をお願いしたいとのこと。寄付金は100%、ジャパン・ソサエティが設立した東日本大震災基金に寄せられるとのことです。
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鑑賞生活日記のエントリで教えていただきましたが、3月27日にサンクトペテルブルグ州立大学において、東日本大震災の犠牲者を支援するチャリティーコンサートが行われたとのことです。
こちらの記事(ロシア語)に内容が載っています。
http://www.iskusstvo-tv.ru/News/2011/03/27/v-sankt-peterburge-proshel-blagotvoritelnyi-vecher-v-podderzhku-postradavshix-v-yaponskoi-tragedii
それによると、バレエ界からはディアナ・ヴィシニョーワとイーゴリ・コールプが「白鳥の湖」からアダージオを踊ったとのこと。当初ヴィシニョーワは挨拶を言うだけの予定だったのが、急遽踊りも見せてくれることになったとか。映画監督アレクサンドル・ソクーロフが日本を撮影した映画「オリエンタル・エレジー」も上映されたそうです。
ヴィシニョーワは震災以来、日本の被災者を支援するための機会がないか探していたとのことで、当初義援金を集めるためのガラを企画したいと考えていたそうです。スケジュールがタイトでなかなか実現するのが難しそうだったときに、ちょうどこの機会に招待されたとのことで、踊りを見せることになったそうです。「日本の人々のためにできることとしては本当に小さなこと、やりたいことのほんの一部だけど、真心を込めて行います」と彼女は語ったとのこと。
そのときの写真なども。
http://interpress.ru/index.php?page=group&group_id=27326
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ジャパンアーツでは、オフィシャルのFacebookサイトで、所属アーティストのチャリティ活動やメッセージを数多く伝えています。ピアニストの小川典子さんが3月30日ロンドン・キングスプレイスにて、東北関東大震災被災地への義援金支援を呼びかけるコンサートを行ったことなど。
http://www.facebook.com/japanarts
その中で、4月1日の新聞に掲載された広告が紹介されています。「私たちは日本を応援しています」と、ワレリー・ゲルギエフ、ニーナ・アナニアシヴィリ、プラシド・ドミンゴをはじめとする錚々たるアーティストたちからのメッセージが掲載されています。
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