サンクトペテルブルグ・バレエ・シアター公演延期/新国立劇場再開と国内公演実施状況
4月13日から予定されていた、サンクトペテルブルグ・バレエ・シアター(タッチキン・バレエ)の来日公演が延期になったとの発表がありました。
公演サイト
http://eplus.jp/sys/web/s/spbt/index.html
振り替えおよび払い戻しについて
http://eplus.jp/sys/web/s/spbt/information.html
振り替え公演について
東京公演:Bunkamuraオーチャードホール
4月13日(水)18:30開演 → 5月6日(金) 開場18:00 開演18:30
4月14日(木)18:30開演 → 5月9日(月) 開場18:00 開演18:30
4月16日(土)13:00開演 → 5月7日(土) 開場12:30 開演13:00
4月17日(日)13:00開演 → 5月8日(日) 開場12:30 開演13:00
愛知公演:愛知県芸術劇場大ホール
4月19日(火)18:30開演 → 5月11日(水) 開場18:00 開演18:30
公演が中止ではなく、延期となったということは、今の状況を見ると喜ぶべきことなのではないかと思います。全ステージ、イリーナ・コレスニコヴァがオデット・オディール役で出演予定なのだそうです。
なお、最新情報は、同公演のTwitterで提供されています。イリーナ・コレスニコヴァは当初の予定通りでも出演したいと希望していたとのことです。
http://twitter.com/spbt_jpn
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日本のバレエ団の公演実施状況については、大和雅美さんを応援しよう!masamiFCブログにて細かく情報を提供してくださっているので、そちらをぜひご覧ください。
http://blog.livedoor.jp/masamifc/archives/1555183.html#more
本日が初日のスターダンサーズ・バレエ団、吉田都さん主演の「シンデレラ」は無事予定通り公演が行われたようです。
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新国立劇場の公演については、同劇場のオフィシャルにてアナウンスが行われています。
東北関東大震災の被災者の皆様へのお見舞いと
4月からの公演再開について
http://www.nntt.jac.go.jp/release/updata/20001414.html
なお、新国立劇場では4月から全ての公演を再開させて頂きます。お客様の安全確保に万全を期し、節電を図りつつ、文化・芸術の持つエネルギーが復興の力となることを信じて公演をお届けしてまいります。4月以降の直近の主催公演は下記のとおりです。
■オペラ公演「ばらの騎士」(4月10日(日)~22日(金)・全5回公演)
※4月7日(木)につきましては公演中止とさせていただきます。(詳細はこちらをご覧ください)
■バレエ公演「アラジン」(5月2日(月)~8日(日)・全7回公演)
■演劇公演「ゴドーを待ちながら」(4月15日(金)~5月1日(日)・全17公演)
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まだ確定したことではありませんが、New York Timesに気になる記事が載っていました。
Metropolitan Opera Evaluating Planned Japan Trip
http://artsbeat.blogs.nytimes.com/2011/03/30/metropolitan-opera-evaluating-planned-japan-trip/
メトロポリタン・オペラ劇場支配人のピーター・ゲルブは水曜日に、同劇場オペラの6月の来日公演に関し、先発チームが出発する5月中旬までに公演が行われるかどうかの結論が下されるとカンパニーに語ったとのことです。米国当局が渡航自粛を勧告してきた場合には、公演はキャンセルされるとのことです。歌手の中には、個人的に今回出発することについて心配しており、出演をキャンセルする人も出てきそうな気配のようです。
メトロポリタン・オペラの公演は6月4日の愛知での「ラ・ボエーム」が初日です。
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最後に、朝日新聞に掲載されていたこの記事を紹介します。
震災 表現続ける芸術家
http://www.asahi.com/showbiz/stage/theater/TKY201103300287.html
23日に始まった「東京・春・音楽祭」初日の「にほんのうた」、福島出身の小林研一郎が東京交響楽団を率いて演奏したモーツァルトの「レクイエム」(26日)、読売日本交響楽団が19、20日に演奏したバッハ「前奏曲とフーガ」、震災6日後の17日に初演された、舞踏家の麿赤児率いる大駱駝(らくだ)艦「灰の人」などの公演の紹介をしています。
なかでも印象的だったのが、麿赤児さんが上演前に読み上げたコメント。
「ニュース映像の中で、冷厳・無惨(むざん)な荒野で一人の男がつぶやいていた。『なるようにしかならん』と。絶望で憔悴(しょうすい)した男の奥深くに、既に生命の種火が燃え始めているのを見た。私どもは、多くの犠牲となった人々への鎮魂の念を込めて、ただひたすら踊るのみであります」
また、この記事を書いた吉田純子記者による結びも印象的です。
メシアンが捕虜収容所で「世の終わりのための四重奏曲」を書いたように、芸術家には、戦争や災害、愛する人の死といった悲劇をすら糧に表現に向かわずにいられない「業」がある。そして人々はいま、癒やしや励ましを超えて、他者との、そして自身との心の対話のきっかけを芸術に求めている。このような時期だからこそ、立ち止まらぬ歩みを毅然(きぜん)と続ける表現者たちを応援していきたい。(吉田純子)
この大いなる悲劇、危機的な状況を芸術がどうやって乗り越えて行き、その結果、どのような新しい芸術が生まれてくるのか、注視していきたいと思います。芸術は炎と灰塵の中から生まれた不死鳥のように蘇り、人々の魂を救済していくものだと私は信じたいです。
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